JIS B 7183:1995 レンズメータ

JIS B 7183:1995 規格概要

この規格 B7183は、眼鏡(めがね)レンズ及びハードコンタクトレンズの光学的性能を測定するアナログ式及びディジタル表示式のレンズメータについて規定。

JISB7183 規格全文情報

規格番号
JIS B7183 
規格名称
レンズメータ
規格名称英語訳
Lens-meters
制定年月日
1953年11月7日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

ISO/DIS 8598:1990(MOD), ISO/DIS 9342:1991(MOD)
国際規格分類

ICS

11.040.70
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
医療機器 III 2018
改訂:履歴
1953-11-07 制定日, 1956-11-07 改正日, 1959-10-27 確認日, 1962-11-01 確認日, 1965-11-01 確認日, 1968-11-01 確認日, 1972-03-01 確認日, 1975-05-01 改正日, 1978-05-01 確認日, 1983-11-01 確認日, 1989-03-01 確認日, 1994-06-01 確認日, 1995-12-01 改正日, 2001-02-20 確認日, 2006-03-25 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS B 7183:1995 PDF [8]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
B 7183-1995

レンズメータ

Lens-meters

1. 適用範囲 この規格は,眼鏡(めがね)レンズ及びハードコンタクトレンズの光学的性能を測定する
アナログ式及びディジタル表示式のレンズメータについて規定する。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS Z 8120 光学用語
2. この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO/DIS 8598 Optics and optical instruments−Focimeters
ISO/DIS 9342 Optics and optical instruments−Opthalmology−Testlenses for focimeters
3. この規格の中で [{}] を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,
参考として併記したものである。
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,JIS Z 8120によるほか,次のとおりとする。
(1) 頂点屈折力 眼鏡レンズの後側頂点から像焦点までの距離をメートルで表した数値の逆数。
頂点屈折力を表す単位はメートルの逆数で,記号は “m−1” を用いる。従来単位系では記号 “D” 又
は “Dptr” を用い,ディオプトリと呼ぶ。この規格では,記号 “D” を使用する。
なお,頂点屈折力の基準波長は 546.07nm又は 587.56nmとする。ただし,1998年1月以降は,
基準波長は 546.07nmだけとする。
(2) 主経線の方向 眼鏡レンズの最小及び最大屈折力を示す経線の方向。
(3) プリズム屈折力 プリズムの1面に垂直に入射した光線のプリズム効果による偏角。入射光に対して
1m当たり1cmの偏角を与えるプリズム屈折力を1cm/mとする。従来単位では記号 “△” を用い,プ
リズムディオプトリと呼ぶ。
なお,プリズム屈折力の基準波長は, 546.07nm又は 587.56nmとする。ただし,1998年1
月以降は,基準波長は 546.07nmだけとする。
(4) プリズムの基底の方向 プリズムの1面に垂直に入射した光線が,プリズム効果によってふれる方向。
3. 種類 レンズメータの種類は,測定値の表示方法によって,次の2種類とする。
(1) アナログ式レンズメータ 測定値を連続的な大きさ(指針位置など)で表示するレンズメータ。
(2) ディジタル表示式レンズメータ 測定値を離散的な数字などで表示するレンズメータ。
4. 性能
4.1 軸打ちの精度

――――― [JIS B 7183 pdf 1] ―――――

2
B 7183-1995
4.1.1 光学的中心 眼鏡レンズ面に軸打ちをした中心点と,光学的中心(レンズメータの光軸と眼鏡レン
ズの面との交点)とのずれは0.4mm以下とする。
4.1.2 主経線の方向 眼鏡レンズの面に軸打ちをした主経線の方向を示す左右の2点を結ぶ直線の方向
の傾きは,眼鏡レンズの主経線の方向に対して±1度以内とする。
4.2 頂点屈折力
4.2.1 測定範囲 頂点屈折力の測定範囲は,次による。
(1) アナログ式レンズメータの頂点屈折力の測定範囲は±20−20m−1 [{+20−20D}] 以上とし,その最
小目盛は原則として0.25m−1 [{0.25D}] 以下とする。
(2) ディジタル表示式レンズメータの頂点屈折力の測定範囲は+20−20m−1 [{±20−20D}] 以上とし,
その最小表示ステップは,原則として+10−10m−1 [{±10−10D}] の範囲では0.125m−1 [{0.125D}]
とし,±10m−1 [{±10D}] を超えた範囲では,0.25m−1 [{0.25D}] 以下とする。
4.2.2 許容差 頂点屈折力の許容差は,次による。
(1) アナログ式レンズメータの頂点屈折力の許容差は,表1による。
表1 頂点屈折力の許容差
単位 m−1 [{D}]
頂点屈折力 許容差
± 5以内 ±0.06
± 5を超え ±10以内 ±0.09
±10を超え ±15以内 ±0.12
±15を超え ±20以内 ±0.18
±20を超えるもの ±0.25
(2) ディジタル表示式レンズメータの頂点屈折力の許容差は,表2による。
表2 頂点屈折力の許容差(1)
単位 m−1 [{D}]
頂点屈折力 許容差
表示ステップ0.25 表示ステップ0.125
± 5以内 0.0 0.0
± 5を超え ±10以内 0.0 ±0.125
±10を超え ±15以内 0.0 ±0.125
±15を超え ±20以内 ±0.25 ±0.125
±20を超えるもの ±0.25 ±0.25
注(1) ディジタル表示式レンズメータの頂点屈折力の調整及び検査は,表示ステップ0.01m−1
[{0.01D}] で行わなければならない。この場合の許容差は,表1のアナログ式レンズメータ
の頂点屈折力の許容差が適用される。表2は,表示ステップが0.01m−1 [{0.01D}] の頂点屈折
力の許容差を基準として,導いている。ディジタル表示式レンズメータの頂点屈折力の検
査は,表示ステップが0.25m−1 [{0.25D}] 又は0.125m−1 [{0.125D}] の場合には,0.25m−1
[{0.25D}] の整数倍の値をもつ検査用レンズを用いなければならない。
4.3 プリズム屈折力
4.3.1 座標系 プリズム屈折力の方向を指示する座標系は,水平軸を0−180度とし,水平軸の右側を0
度とする。角度値は逆時計回りで増加し,垂直軸を90−270度とする。プリズムの基底の方向を定めると
きには0360度の数値を用いる。
4.3.2 測定範囲 プリズム屈折力の測定範囲は,次による。
(1) アナログ式レンズメータのプリズム屈折力の測定範囲は,05cm/m [{05△}] とし,プリズムコンペ
ンセータを使用して,20cm/m [{20△}] 以上とし,その最小目盛は1cm/m [{1△}] 以下とする。

――――― [JIS B 7183 pdf 2] ―――――

                                                                                              3
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(2) ディジタル表示式レンズメータのプリズム屈折力の測定範囲は,05cm/m [{05△}] とし,プリズム
コンペンセータを使用して,20cm/m [{20△}] 以上とし,その最小表示ステップは0.25cm/m [{0.25△}] 以
下とする。
4.3.3 許容差 プリズム屈折力の許容差は,次による。
(1) アナログ式レンズメータのプリズム屈折力の許容差は,表3による。
表3 プリズム屈折力の許容差
単位 cm/m [{△}]
プリズム屈折力 許容差
5以下 ±0.1
5を超え 10以下 ±0.2
10を超え 15以下 ±0.3
15を超え 20以下 ±0.4
20を超えるもの ±0.5
(2) ディジタル表示式レンズメータのプリズム屈折力の許容差は,表4による。
表4 プリズム屈折力の許容差(2)
単位 cm/m [{△}]
プリズム屈折力 許容差
表示ステップ0.25 表示ステップ0.125
5以下 0.0 ±0.125
5を超え 15以下 ±0.25 ±0.25
15を超え 20以下 ±0.5 ±0.375
20を超えるもの ±0.5 ±0.5
注(2) ディジタル表示式レンズメータのプリズム屈折力の調整及び検査は表示ステップ0.1cm/m
[{0.1△}] で行わなければならない。この場合の許容差は,表3のアナログ式レンズメータの
プリズム屈折力の許容差が適用される。表4は,表示ステップが0.1cm/m [{0.1△}] のプリズ
ム屈折力の許容差を基準として導いている。ディジタル表示式レンズメータのプリズム屈
折力の検査は,表示ステップが0.25cm/m [{0.25△}] 又は0.125cm/m [{0.125△}] の場合には,
0.25cm/m [{0.25△}] の整数倍の値をもつ検査用プリズムを用いなければならない。
4.4 円柱軸
4.4.1 座標系 円柱軸の座標系は,水平軸を0−180度とし,水平軸の右側を0度とする。角度値は逆時
計回りで増加し,垂直軸を90−270度とする。円柱軸又は主経線方向を示すためには,0180度の間の数
値を用いる。
4.4.2 軸角度値 円柱軸の軸角度値は,次による。
(1) アナログ式レンズメータの円柱軸の軸角度値は,0180度とし,その最小目盛は5度以下とする。
(2) ディジタル表示式レンズメータの円柱軸の軸角度値は,0180度とし,その最小表示ステップは1度
とする。
4.4.3 許容差 円柱軸の0−180度方向の許容差は,眼鏡受け台に対して±1度以内とする。
5. 構造及び機能
5.1 機械的構造及び機能 レンズメータの機械的構造及び機能は,次のとおりとする。
(1) 各部の構造は,いずれも良質の材料を用い加工,組立を入念に行い,堅ろうであること。
(2) 各部は,通常の使用状態における温度及び湿度の変化に対して,4.の規定に適合すること。
(3) 作動部は,円滑,確実に作動すること。

――――― [JIS B 7183 pdf 3] ―――――

4
B 7183-1995
(4) 光源及びその他に使用する電灯は,点滅が確実で漏電のおそれがないこと。
(5) レンズ当て,レンズ押さえ及び軸打ちピンは,レンズの面にきずをつけるおそれがないこと。
(6) 直径は少なくとも80mm,厚さは少なくとも20mmの眼鏡レンズも,測定することができること。
(7) 眼鏡受け台は,図1に示すように光軸に垂直な方向に,30mm以上並進運動ができること。その際,
レンズメータの光軸から10mm以内の点から移動できること。
図1 眼鏡受け台の動きの範囲
(8) レンズ当ては,後側表面屈折力が−5m−1 [{−5D}] の検査用球面レンズ+5m−1 [{+5D}] がレンズメータ
の測定基準点と一致するように製作し,測定精度に有害な影響のないものとすること。
(9) コンタクトレンズ用レンズ当てを附属する場合には,後側の曲率半径が8mmのコンタクトレンズの
後側頂点がレンズメータの測定基準点と一致するように製作しなければならない。
5.2 光学的構造及び機能 レンズメータの光学的構造及び機能は,次のとおりとする。
(1) 光学系は,実用上差し支えがある収差がなく,有害な内面反射及び迷光がないこと。
(2) 被検レンズを載せないときに残留しているプリズム屈折力誤差は,0.1cm/m [{0.1△}] 以下とする。
(3) ターゲット像を観察して測定するレンズメータにおいては,頂点屈折力値を0m−1 [{0D}] に設定した場
合,ターゲットの像は鮮明に結像すること。
また,視野輝度は適切であること。
6. 外観 レンズメータの外観は,次による。
(1) 各部の塗装及びめっきは,強固であって,容易に色あせ,脱落,さび及び腐食が生じてはならない。
(2) 光学部品は,曇り,かび,接着剤切れ及び銀浮きがなく,実用上有害な泡,脈理,きず,砂目,やけ,
汚れ,ごみ,反射防止膜のきず及びむらがあってはならない。
また,目盛線及び図形は,実用上有害な欠陥があってはならない。
7. 検査
7.1 構造,機能及び外観 レンズメータの構造,機能及び外観の検査は,完成品について行い,5.及び
6.の規定に適合しなければならない。
7.2 性能 レンズメータの性能の検査は,7.3に規定する検査用レンズ及び7.4に規定する検査用プリズ
ムを用い,7.5に規定する検査方法によって行い,4.の規定に適合しなければならない。
7.3 検査用レンズ

――――― [JIS B 7183 pdf 4] ―――――

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B 7183-1995
7.3.1 検査用球面レンズ 検査用球面レンズは,次のとおりとする。
(1) 種類 検査用球面レンズの種類は,頂点屈折力が−25,−20,−15,−10,−5,+5,+10,+15,
+20,+25m−1 [{D}] の10種類とする。
(2) 後側表面屈折力(3)と中心厚の範囲 検査用球面レンズの後側表面屈折力及び中心厚の範囲は,表5に
よる。
表5 検査用球面レンズの後側表面屈折力及び中心厚の範囲
後側頂点屈折力 中心厚の範囲
後側表面屈折力 後側表面屈折力の範囲
m−1 [{D}] m−1 [{D}] m−1 [{D}] mm
−25 −25 ±1 2 6
−20 −20 2 6
−15 −15 2 6
−10 −12 2 8
−5 −9 2 8
+5 −5 3 7
+10 −3 3 7
+15 −1 5 7
+20 0 7 9
+25 0 911
注(3) 表面屈折力は,次の式で定義される。
屈折率 1
表面屈折力
曲率半径( m)
(3) 材料 検査用球面レンズの材料は,屈折率がne=1.525±0.002(又はnd=1.523±0.002)である等質の
クラウンガラスとし,中心部の4mm半径内では,泡及び脈理があってはならない。
(4) 有効径 検査用球面レンズの有効径は,15mm以上とする。
(5) 収差 球面収差の影響を小さくするために,後面の曲率半径は,一般に用いられている眼鏡レンズに
ほぼ等しいものとする。
(6) 許容差 検査用球面レンズの後側頂点屈折力の許容差は,表6による。
表6 後側頂点屈折力の許容差
単位 m−1 [{D}]
後側頂点屈折力 許容差
−25 ±0.03
−20 ±0.02
−15 ±0.02
−10 ±0.01
−5 ±0.01
+5 ±0.01
+10 ±0.02
+15 ±0.02
+20 ±0.03
+25 ±0.03
(7) 保護枠 検査用球面レンズには保護枠を付け,レンズメータのレンズ当ての正しい位置に障害なく置
けること。
7.3.2 検査用円柱レンズ 検査用円柱レンズは,次のとおりとする。
(1) 種類 検査用円柱レンズの種類は,頂点屈折力が+5m−1 [{+5D}] 以上の正凸円柱レンズとする。

――――― [JIS B 7183 pdf 5] ―――――

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規格番号
規格名称
JISZ8120:2001
光学用語