この規格ページの目次
- 4 使用時の性能
- 4.1 一般
- 4.2 計量精度
- 4.3 零復帰度(使用時の性能)
- 5 性能
- 5.1 器差
- 5.2 誤差特性
- 5.3 零復帰度
- 5.4 風袋引き後の器差
- 5.5 傾斜影響性
- 5.6 耐久性
- 5.7 耐衝撃性
- 5.8 耐振動性
- 5.9 繰返し性
- 5.10 安定性
- 5.11 作動に電源を必要とするはかりの性能
- 6 構造
- 6.1 表示装置
- 6.2 零点設定
- 6.3 風袋引き装置及びプリセット風袋引き装置
- 6.4 水平器
- 6.5 重力補正
- 6.6 形状
- 6.7 複数の表示装置
- 6.8 分離形のはかり
- 6.9 載せ台部面積
- 7 試験
- 7.1 試験条件
- JIS B 7613:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- JIS B 7613:2015の関連規格と引用規格一覧
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B 7613 : 2015
3.11
一体形
載せ台部と表示装置とが構造上一体のはかり。
注記 ケーブルなどによって載せ台部と表示装置とが接続されているものは分離形に分類される。
3.12
分離形
載せ台部と表示装置とが構造上一体となっていないはかり(附属書D参照)。
3.13
零復帰機能
載せ台部から全ての荷重を取り除くと零点を表示する機能。
3.14
風袋引き装置
正味量を計量するため,載せ台部上の荷重を風袋の質量(風袋量)として実測し,計量値から風袋量を
減じる装置。
3.15
プリセット風袋引き装置
正味量を計量するため,計量値から事前に設定された風袋の質量(プリセット風袋量)をキーなどによ
って呼び出し,その質量を減じる装置。
3.16
有意な誤り
表2の器差より大きな誤り。ただし,次の誤りは,表2の器差を超えた場合でも有意な誤りではない。
− はかりにおいて,同時に又は互いに独立した原因から生じる誤り。
− いかなる計量も不可能な誤り。
− 計量の結果に関与する全ての人々によって注意されるほど重大な誤り。
− 計量の結果として,その表示が判断,記憶又は伝達することができないほど瞬間的に変化する過渡的
な誤り。
4 使用時の性能
4.1 一般
はかりは,使用時に一定の性能が確保されることが必要であるため,製造事業者及び輸入事業者は通常
の使用状態において,4.2及び4.3の性能を満足するようにこん(梱)包,輸送などに注意しなければなら
ない。使用時の試験及び検査方法は,附属書Cによる。
注記 一般消費者が使用する場合のはかりの性能であり,製造事業者又は輸入事業者が,製造・販売
時に適合を確認する性能ではないことに注意する。
4.2 計量精度
計量精度は,表1の値を超えてはならない。
――――― [JIS B 7613 pdf 6] ―――――
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B 7613 : 2015
表1−精度
一般用体重計及び 計量範囲 ひょう量の50 %以下の場合 ひょう量の50 %を超える場合
乳幼児用体重計 デジタル表示 ±2 目量 ±3 目量
アナログ指示 ±1.6 目量 ±2.4 目量
調理用はかり 計量範囲 ひょう量の25 %以下の場合 ひょう量の25 %を超える場合
デジタル表示 ±2 目量 ±3 目量
アナログ指示 ±1.6 目量 ±2.4 目量
4.3 零復帰度(使用時の性能)
零復帰機能をもつはかりの零復帰度は,荷重前後の零点の差が表1の“ひょう量の50 %以下の場合”(調
理用はかりは,“ひょう量の25 %以下の場合”とする。)の値を超えてはならない。
5 性能
5.1 器差
各性能に求められる器差は,表2の値を超えてはならない。
表2−器差
一般用体重計及び 計量範囲 ひょう量の50 %以下の場合 ひょう量の50 %を超える場合
乳幼児用体重計 デジタル表示 ±1 目量 ±1.5 目量
アナログ指示 ±0.8 目量 ±1.2 目量
調理用はかり 計量範囲 ひょう量の25 %以下の場合 ひょう量の25 %を超える場合
デジタル表示 ±1 目量 ±1.5 目量
アナログ指示 ±0.8 目量 ±1.2 目量
5.2 誤差特性
誤差特性は,7.2.1によって試験を行い,表2の値を超えてはならない。
5.3 零復帰度
零復帰機能をもつはかりの零復帰度は,7.2.2によって試験を行い,荷重前後の零点の差が,表2の“ひ
ょう量の50 %以下の場合”(調理用はかりは,“ひょう量の25 %以下の場合”とする。)の値を超えてはな
らない。
5.4 風袋引き後の器差
風袋引き後の器差は,7.2.3によって試験を行い,表2の値を超えてはならない。
5.5 傾斜影響性
水平器を備えていないはかりの傾斜影響性は,7.2.4によって試験を行い,同一の荷重における水平の状
態の計量値と傾斜した状態の計量値との差が,表2の値を超えてはならない。ただし,薄形を除く。
5.6 耐久性
耐久性は,7.2.5によって試験を行い,荷重を繰り返し負荷する前後の器差の差が,表2の値を超えては
ならない。
5.7 耐衝撃性
耐衝撃性は,7.2.6によって試験を行い,次の要件を満たさなければならない。ただし,A.3に規定する
はかりの一部分として用いられる汎用品には適用しない。
a) 載せ台部・その他の部分の破損,部品の脱落,かしめ・リベット・ねじ締付部などの緩み,その他の
構造上の著しい欠陥が生じない。
――――― [JIS B 7613 pdf 7] ―――――
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B 7613 : 2015
b) 衝撃を受けた前後の器差の差が,表2の値を超えてはならない。
5.8 耐振動性
耐振動性は,7.2.7によって試験を行い,次の要件を満たさなければならない。ただし,A.3に規定する
はかりの一部分として用いられる汎用品には適用しない。
a) 載せ台部・その他の部分の破損,部品の脱落,かしめ・リベット・ねじ締付部などの緩み,その他の
構造上の著しい欠陥が生じない。
b) 振動を受けた前後の器差の差が,表2の値を超えてはならない。
5.9 繰返し性
繰返し性は,7.2.8によって試験を行い,計量値の最大値と最小値との差が表2の値を超えてはならない。
5.10 安定性
載せ台部の中心から外れた位置への荷重による安定性は,7.2.9によって試験を行い,転倒しないもので
なければならない。
5.11 作動に電源を必要とするはかりの性能
作動に電源を必要とするはかりは,B.4によって試験を行い,B.2及びB.3の要件を満たさなければなら
ない。ただし,A.3に規定するはかりの一部分として用いられる汎用品には適用しない。
6 構造
6.1 表示装置
表示装置は,次による。
a) 表示装置は,計量値の近傍に法定計量単位又は計量単位の記号を表示しなければならない。
b) 表示装置の目量は,表示する計量単位の1×10n,2×10n又は5×10n(nは整数)でなければならない。
c) 表示装置は,計量値を容易に,かつ,明瞭に読み取れるように設計し,数字付けしなければならない。
d) アナログ指示の場合,表示装置の指針の先端の幅は目幅より広くてはならない。
e) 表示装置は,表示固定機能を備えてもよい。
f) 計量値と誤認されるおそれのある表示1) をする場合は,その表示が表す意味を明示しなければならな
い。ただし,使用者が自ら計量値と誤認されるおそれのある表示を表示させた場合には適用しない。
注1) 以前の計量値を記録しておいて表示する場合又はテンキーなどによって入力した数値を表示
する場合など。
g) 予熱時間中は,計量値の表示をしてはならない。
6.2 零点設定
はかりは,載せ台部に荷重を負荷していない状態における計量値を手動又は自動で零点に設定できるも
のでなければならない。ただし,デジタル表示装置であって計量の開始前に零点の表示を行わないものに
は適用しない。
6.3 風袋引き装置及びプリセット風袋引き装置
風袋引き装置及びプリセット風袋引き装置は,次による。
a) 風袋引き装置及びプリセット風袋引き装置を備えてもよい。
b) 風袋引き装置をもつはかりは,風袋引き装置の作動中は,その作動中であることが確認できることが
望ましい。
6.4 水平器
水平器を備えるはかりは,同一の計量物の水平な状態の計量値と傾斜した状態の計量値との差が,表2
――――― [JIS B 7613 pdf 8] ―――――
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B 7613 : 2015
の値を超える前に,傾斜が許容される限界を超えたことを示すものでなければならない。
6.5 重力補正
目盛標識の数が2 001超えのはかりは,重力変化の影響を補正する装置をもたなければならない。
なお,使用する場所の注意事項を取扱説明書に記載することによってもよい。
6.6 形状
形状は,次による。
a) 通常使用するとき,接地面から3点以上で支持され,安定していなければならない。
b) 持ち運ぶとき,手を触れる箇所に,鋭利な突起があってはならない。
c) 通常使用に当たって,はかりの変形により性能に影響を及ぼすものであってはならない。
6.7 複数の表示装置
はかりは,表示装置に加えて印字装置を含む複数の表示装置をもつことができる。ただし,複数の表示
装置(印字装置など)のそれぞれの計量値は一致していなければならない。また,印字装置は,6.1のa)
c) 及びf) を満たさなければならない。
6.8 分離形のはかり
分離形のはかりは,6.16.7に加えて,A.2の要件を満たさなければならない。
6.9 載せ台部面積
一般用体重計の,載せ台部面積は,0.05 m2以上であることが望ましい。
7 試験
7.1 試験条件
7.1.1 標準状態
試験環境の標準状態は,次による。
a) 温度 23±5 ℃
b) 相対湿度 (50±20)%
ただし,相対湿度は,作動に電源を必要とするはかりに限って適用する。
7.1.2 試験器具
各性能におけるはかりの器差を算出するための測定に用いる器具は,次による。
a) 分銅 分銅は,器差又は不確かさが表2の値の1/3を超えないものでなければならない。
注記 分銅は,国家標準などSI単位を実現している標準へのトレーサビリティを確保していること
が望ましい。
b) 測定台 はかりを置く測定台は,水平からの傾きが0.5度以下の定盤又は堅ろうな台とする。
c) 補助板 一般用体重計において荷重を載せ台部に正しく負荷するために用いる補助板は,その一般用
体重計の形状に合わせた木製などの板とし,分銅を載せたとき,載せ台部との間に隙間がなく,かつ,
上面が測定台と平行になるものとする。
7.1.3 荷重の負荷方法
分銅を用いて荷重を負荷するときは,次による。
a) 一般用体重計は,載せ台部の中心に負荷する。ただし,補助板を使用して負荷する場合は,通常の体
重測定において荷重が負荷される位置に,補助板を載せ台部の縁,表示装置などに掛からないように
置き,その上に均等に負荷する。
b) 乳幼児用体重計及び調理用はかりは,載せ台部の中心に負荷する。
――――― [JIS B 7613 pdf 9] ―――――
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B 7613 : 2015
7.1.4 器差の測定及び方法
器差の測定及び方法は,次による。
a) はかりを測定台に置き,水平を確保する。
b) ひょう量に相当する荷重を3回繰り返し負荷する。
c) 載せ台部を23回軽く押した後,指示又は表示を零点に設定する(零点指示又は表示がないものを除
く。)。
d) 一般用体重計及び乳幼児用体重計は,ひょう量の約25 %,約50 %,約75 %及びひょう量付近の4点
の荷重をひょう量付近まで順次負荷し,各荷重において安定した状態で計量値を読み取る。ただし,
表示固定機能のあるはかりは,4点の荷重をそれぞれ負荷してもよい。
e) 調理用はかりは,ひょう量の約25 %,約50 %,約75 %及びひょう量付近の4点の荷重をひょう量付
近まで順次負荷し,その後,順次負荷を減じて,各質量において安定した状態で計量値を読み取る。
ただし,表示固定機能のあるはかりは,4点の荷重をそれぞれ負荷してもよい。
f) 手動操作で目量の切替えができるはかりは,まず,最大ひょう量及び最大目量においてd) 又はe) を
実施する。その後,それ以外の小さい目量においてd) 又はe) を実施することが望ましいが,少なく
ともひょう量付近は実施する(目安の目量は,除く。)(例1及び例2参照)。
例1 試験荷重及び許容差(一般用体重計 : デジタル表示)
ひょう量 150 kg
目量 50 g(0100 kg),目量 100 g(100150 kg)
目量の切替えは自動
試験荷重 ひょう量の25 % ひょう量の50 % ひょう量の75 % ひょう量
(40 kg) (75 kg) (115 kg) (150 kg)
許容差 ±1目量(±50 g) ±1目量(±50 g)±1.5目量(±150 g) ±1.5目量(±150 g)
例2 試験荷重及び許容差(調理用はかり : デジタル表示)
ひょう量 3 kg 目量 1 g(03 000 g)
試験荷重 ひょう量の25 % ひょう量の50 % ひょう量の75 % ひょう量
(750 g) (1 500 g) (2 250 g) (3 000 g)
許容差 ±1目量(±1 g) ±1.5目量(±1.5 g) ±1.5目量(±1.5 g) ±1.5目量(±1.5 g)
手動による目量の切替えモードあり 小さい目量 0.1 g(0300 g)
試験荷重 ひょう量の25 % ひょう量の50 % ひょう量の75 % ひょう量
(75 g) (150 g) (225 g) (300 g)
許容差 ±1目量(±0.1 g) ±1.5目量(±0.15 g) ±1.5目量(±0.15 g) ±1.5目量(±0.15 g)
試験省略 省略可 省略可 省略可 省略不可
の可否
手動による目量の切替えモードあり 小さい目量 0.5 g(01 500 g)
試験荷重 ひょう量の25 % ひょう量の50 % ひょう量の75 % ひょう量
(375 g) (750 g) (1 125 g) (1 500 g)
許容差 ±1目量(±0.5 g) ±1.5目量(±0.75 g) ±1.5目量(±0.75 g) ±1.5目量(±0.75 g)
試験省略 省略可 省略可 省略可 省略不可
の可否
g) ),d) 及びf),又はc),e) 及びf) を5回繰り返し,それぞれの計量値の平均値を計量値とし,器差
を求める。器差を求めるときに必要となる真の値は,分銅又は校正証明書に表記される質量とする。
――――― [JIS B 7613 pdf 10] ―――――
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JIS B 7613:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 97 : 家庭用及び商業用設備.娯楽.スポーツ > 97.180 : 種々の家庭用及び商業用設備
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.100 : 力,重さ及び圧力の測定
JIS B 7613:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7611-2:2015
- 非自動はかり―性能要件及び試験方法―第2部:取引又は証明用
- JISZ8103:2019
- 計測用語