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B 7722 : 2018 (ISO 148-2 : 2016)
場合で,置き針の摩擦分を減らしても,許容値の範囲に入らないときは,軸受を洗浄するか又は交換する。
6.4.6 打撃中心から回転軸中心までの距離l1は,振り子の周期から計算し,0.995 l±0.005 lとする。計算
したl1の精度は,0.5 mm以内とする。
l1は,5°を超えない角度から振って,完全に1周期する時間t(秒)を測定することによって求め,式
(13)によって決定する。
gt2
l1 (13)
4π 2
ここに, g : 重力加速度(m/s2)。9.81 m/s2を用いてもよい。
9.87
式(13)からl1=0.248 5×t 2(m)となる。
なお,tの測定精度は,0.1 %以下とする。
約2 sの周期をもつ振り子においては,この精度を次のように求める。
100往復するのに要する時間Tを3回測定し,(Tmax−Tmin)が0.2 s以内であれば,Tの三つの値を平均し
て100で除してtとする。
6.4.7 刃先の形状・寸法は,ゲージ(附属書JA参照)によって検査する。刃先半径は2 mm及び8 mm
の二つのタイプがある。二つのタイプの刃先半径と刃先角度の寸法・形状を,表3に示す。
受け台間を通過する衝撃刃の最大幅は,10 mm以上18 mm以下でなければならない(測定器の不確かさ
u<0.2 mm)。
注記1 刃先の形状・寸法を検証する例として,検査用にレプリカをとる方法もある。
注記2 刃先半径2 mm及び8 mmの衝撃刃による試験結果は,一般に異なる。
6.4.8 刃縁と試験片の水平な面とがなす角度(刃先の方向)は,90°±2°とする(6.3.6参照)(測定器の
不確かさu<0.2°)。
6.4.9 振り子の落下機構は,初期の衝撃,遅れ又は横振れがなく振り子が自由に放たれるように操作でき
るものとする。
6.4.10 試験機に制動装置が付いている場合,偶発的に制動装置が働くことのないような安全手段を講じな
ければならない。また,例えば,周期及び摩擦損失の測定をする場合は,制動装置を切り離す手段をもつ
ものとする。
6.4.11 自動持上げ装置を備えた試験機は,直接検証もできるように,構成しなければならない。
6.5 受け台及び載せ台
6.5.1 受け台及び載せ台の検査は,次の項目による(図2,図3及び表3参照)。
a) 載せ台の配置
b) 受け台の配置
c) 受け台間の距離
d) 受け台の衝撃方向の逃げ角
e) 受け台の内角の丸み半径
f) 破断試験片が試験機から飛散するための隙間
6.5.2 左右の載せ台面は平行であり,面の食い違いは,0.1 mm(測定器の不確かさu<0.05 mm)を超え
てはならない。載せ台上の試験片の軸と回転軸とは,3/1 000以下で平行でなければならない(測定器の不
確かさu<1/1 000)。
6.5.3 左右の受け台面は,平行であり,面の食い違いは,0.1 mmを超えてはならない(測定器の不確か
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さu<0.05 mm)。載せ台と受け台との面は,互いに90°±0.1°でなければならない(測定器の不確かさu
<0.05°)。受け台の構成に関するその他の要件を,表3に示す。
6.5.4 破断した試験片の試験機への影響が最小となり,また振り子のスイングが終了する前に振り子に当
たることなく,試験片が試験機から自由に飛散できるように,衝撃刃と受け台との間に十分な隙間を設け
なければならない。受け台間を通過する振り子の部分は,18 mmを超えてはならない(6.4.7参照)(測定
器の不確かさu<0.2 mm)。
ハンマは,二つの基本的なタイプのいずれかであり(図1参照),Cタイプのハンマを使用する場合,試
験片の両側の隙間が13 mm以上であれば,破断試験片は振り子に跳ね返ることはない。試験片位置決めの
ためのエンドストッパーがある場合は,衝撃を加える前に取り外さなければならない。
Uタイプのハンマを使用する場合は,破断試験片が振り子に当たらないような手段を講じなければなら
ない。Uタイプのハンマを使用する試験機について,覆い(shroud)は,次の条件によって設計・装着す
る(図3参照)。
a) 厚さは,約1.5 mmとする。
b) 硬さは,45 HRC以上とする。
c) 裏面の面取りは,1.5 mm以下の半径とする。
d) 振り子との間隔が,1.5 mm以下となるよう位置を調整する。
なお,受け台にセットされた試験片の端と覆いとの隙間が13 mm以上ある場合は,a)及びd)の要求を満
足しなくてよい。
6.6 表示装置
6.6.1 アナログ表示装置の検証は,次の検査による。
a) 目盛板の検査
b) 指針の検査
目盛は角度又はエネルギーの単位とする。角度又はエネルギーの単位で目盛られた目盛板は,目盛線の
幅が均一で,指針の幅と目盛線との幅が大体等しいものとする。指針は,視差の影響を受けずに読み取れ
るものとする。
表示装置の分解能rは,指針の幅と,隣接する二つの目盛の中心から中心までの距離との比率によって
求められ,推奨する比率は,1/4,1/5又は1/10である。1目盛を1/10まで読み取るためには2.5 mm以上
の間隔が必要である。
目盛の間隔は,公称初期位置エネルギーKNの1 %より細かいものとし,公称初期位置エネルギーKNの
0.25 %又はそれ以下のエネルギー変化量を読み取れるものとする。
6.6.2 デジタル表示装置の検証は,次の検査による。
− 表示は,角度又はエネルギー単位とする。
− 表示装置の分解能は,表示の最後の数値が1増分を越えて変動しない場合は,最後の1増分を分解能
と考える。読取りが1増分を越えて変動する場合は,変動の半分を分解能とする。
− 分解能は,公称初期位置エネルギーKNの0.25 %と同じか,その値よりも少ない値でなければならない。
7 基準試験片を使用する間接検証
7.1 使用する基準試験片
間接検証では,基準試験片を使用して測定範囲内の数箇所を検証する。これらの基準試験片は,次の目
的に使用する。
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B 7722 : 2018 (ISO 148-2 : 2016)
a) 対象とする試験機と基準試験機との比較又はJIS Z 2242に従って測定したKR値との比較
b) 他の試験機と比較することなく,ある期間にわたる試験機の性能の監視
7.2 吸収エネルギーレベル
間接検証は,試験機の使用するレンジ内の少なくとも二つの吸収エネルギーレベルで行う。各エネルギ
ーレベルで,少なくとも5本以上の基準試験片を必要とする。選択する基準試験片の吸収エネルギーレベ
ルは,使用するレンジの上限及び下限にできる限り近いものとする。3レベル以上の基準試験片を使用す
る場合は,できるだけ均等な間隔で検証することが望ましい。
7.3 基準試験片の要件
基準試験片は,JIS B 7740による。
7.4 限定直接検証
間接検証の前に少なくとも次の限定的な直接検証を行う。
a) 6.2.3 a)に基づく試験機の据付け状態の検査及び6.3.4と6.3.6とに基づく機枠の検査
b) 載せ台と受け台との過度な摩耗の有無の検査(外観検査)(表3参照)
c) 受け台間の距離の測定(表3参照)
d) 刃先,載せ台,受け台を交換した場合は,6.3.4,6.3.6,6.3.7,6.4.7,6.4.8及び6.5.26.5.4の測定(表
3参照)
e) 回転軸の摩擦と空気抵抗とによる損失の測定
f) 置き針の摩擦によるエネルギー損失の測定
7.5 繰返し性及びバイアス
7.5.1 繰返し性
あるエネルギーレベルの間接検証に使用するnV個の基準吸収エネルギーを,KV1,KV2,······,KVnVと
する。その場合,試験機の繰返し性bは,式(14)によって与えられる。
b KVmax KVmin (14)
繰返し性の許容値を,表2に示す。
7.5.2 バイアス(偏り)
試験機のバイアスは,式(15)によって表す。
BV KVV KVR (15)
ここに,
KV1 KV2 KV3 KVnV
KV V (16)
nV
バイアスの許容値を,表2に示す。
表2−繰返し性及びバイアスの許容値
単位 J
吸収エネルギー 繰返し性 バイアス
レベル b B V
<40 ≦6 ≦4
≧40 KVRの≦15 % KVRの≦10 %
8 検証の周期
8.1 試験機を最初に設置した場合又は試験機を移設した後は,直接検証を実施し,引き続き間接検証を
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行う。
8.2 限定直接検証を含む間接検証は,12か月を超えない周期で実施する。摩耗の観察によって,より頻
繁な間接検証が必要な場合がある。
8.3 受け台及び/又は衝撃刃を交換した場合は,対応する部品の規定に従い,直接検証を実施する。ま
た,間接検証も実施する。
8.4 間接検証の結果が不満足で,装置に限定的な修理を施して再度の間接検証を行っても満足な結果に
至らない場合には,直接検証を実施する。
9 検証報告書
9.1 一般事項
検証の報告書は,少なくとも次の情報を記載する。
a) この規格への適合の明示
b) 試験機の識別に関する事項 : 試験機の製造業者名,形式,製造番号
c) 衝撃刃の刃先形状
d) 所有者名及び設置場所の住所
e) 検証を実施した機関の名称又は記号
f) 検証実施年月日
9.2 直接検証
試験機の直接検証を行う場合は,次の項目を含む。
a) 振り子の公称初期位置エネルギー
b) 衝撃時の振り子の速度
c) 空気抵抗及び摩擦による損失エネルギー
9.3 間接検証
試験機の間接検証を行う場合は,次の項目を含む。
a) 間接検証に用いた基準試験片の識別(記号,番号など),認証値及び実測結果
b) 間接検証の結果
1) 繰返し性
2) バイアス
3) 試験機が,この規格の要求に一致しているか否かの報告
10 不確かさ
間接検証結果の測定不確かさを決定する方法を,附属書A(参考)に示す。
直接検証結果の測定不確かさを決定する方法を,附属書B(参考)に示す。
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B 7722 : 2018 (ISO 148-2 : 2016)
a) タイプハンマ b) タイプハンマ
1 目盛 9 載せ台
2 振り子軸受 10 基礎
3 置き針 11 Cタイプハンマ
4 振り子棒 12 衝撃刃
5 機枠 13 刃先
6 基部の範囲 a 刃先角度
7 受け台 b 刃先端の曲率半径
8 試験片 c 回転軸
c) 試験機全体
図1−試験機
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JIS B 7722:2018の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 148-2:2016(IDT)
JIS B 7722:2018の国際規格 ICS 分類一覧
JIS B 7722:2018の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7740:2018
- 金属材料のシャルピー衝撃試験―試験機の検証用基準試験片
- JISZ2242:2018
- 金属材料のシャルピー衝撃試験方法