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B 7760-1 : 2004
表 5 周波数補正特性を決定する係数
周波数 周波数帯域制限 加速度―速度変換特性 増加ステップ特性 係数
補正特性 補正特性 (A-V変換特性)
f1 (Hz) 2 (Hz) f3 (Hz) 4 (Hz) Q4 f5 (Hz) Q5 f6 (Hz) Q6 C
Wb 0.4 100 16 16 0.55 2.5 0.9 4 0.95 1.024
Wc 0.4 100 8 8 0.63 ∞ 1 ∞ 1 1
Wd 0.4 100 2 2 0.63 ∞ 1 ∞ 1 1
We 0.4 100 1 1 0.63 ∞ 1 ∞ 1 1
Wf 0.08 0.63 ∞ 0.25 0.86 0.062 5 0.80 0.1 0.80 1
Wj 0.4 100 ∞ ∞ 1 3.75 0.91 5.32 0.91 1
Wk 0.4 100 12.5 12.5 0.6 2.37 0.91 3.35 0.91 1
Wm 0.79 100 5.648 5.684 0.5 ∞ 1 ∞ 1 1
6.4.3 周波数補正特性の総合伝達関数 測定装置の周波数特性は,6.4.1の周波数帯域制限補正特性と
6.4.2の全身振動周波数補正特性とで構成し,総合伝達関数H (s)は次の式による。
Hs() h ()
HsHsHsHsl () t () s ()
ここに, s=j2πf
6.5 補正加速度の演算
測定装置は,全身振動を測定するために,3.2 c) 1) に定義する補正加速度実効
値を演算する機能を備えるものとする。
6.6 指示機構
指示機構は,少なくとも100倍の範囲を表示しなければならず,次による。
a) 指示機構が指示計又は疑似アナログ指示計だけのものは,量の表示はm/s2を単位とする対数表示とす
る。10倍の目盛範囲は10 mm以上とする。
b) 指示機構がディジタル表示のものは,表示器の表示けたは5けた以上とし,表示の更新周期は1秒以
上とする。ディジタル表示の場合,単位,表示周期,時間などを選択して,又は同時に表示するもの
にあっては,この規格に適合する設定について取扱説明書で指定する。
6.7 オーバーロード表示
測定装置は,過大入力を警告するオーバーロード表示装置を備えなければな
らない。
6.8 アンダーレンジ表示
測定装置は,各測定レンジで,直線性範囲の許容誤差を超える測定範囲の下
限を下回ることを警告する表示装置を備えなければならない。
6.9 リセット機構
測定装置が時間平均を測定する機能をもつ場合,再測定のためのリセット機構及び
保存データをリセットするための機構を備えなければならない。
7. 試験
7.1 試験の状態
7.1.1 基準状態 基準状態は,次による。
基準温度 : 23 ℃
相対湿度 : 50 %
7.1.2 試験温度範囲 (23±5)℃とする。
7.1.3 試験湿度範囲 相対湿度1075 %の結露しない範囲とする。
7.1.4 基準振動量 試験の基準となる加速度は,1 m/s2とする。ただし,周波数補正特性Wfの基準とな
る加速度は,0.1 m/s2とする。
なお,それぞれの周波数補正特性において,基準周波数における補正振動加速度は,表2による。
――――― [JIS B 7760-1 pdf 11] ―――――
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7.1.5 基準周波数 試験の基準とする周波数は,15.915 Hzとする。ただし,周波数補正Wfの基準となる
周波数は,0.397 9 Hzとする。
7.1.6 基準回転速度 試験の基準とする回転速度は,100 rad/sとする。ただし,周波数補正Wfの基準と
なる回転速度は,2.5 rad/sとする。
7.1.7 試験信号の条件 試験信号の条件は,次による。
a) 加振試験の信号波形は,正弦波とする。
b) 加振試験における振動量の許容誤差は,指定する振動量に対して2 %以下とする。
c) 電気入力試験の信号波形は,指定する場合を除き正弦波とする。
d) 入力信号周波数の許容誤差は,指定する試験周波数に対して0.2 %以下とする。
備考 試験信号のひずみ率は,試験結果に影響しない値の範囲とする。
7.2 試験方法
7.2.1 周波数補正特性 周波数補正特性は,次による。
a) 周波数補正特性は,振動ピックアップの周波数特性と,表6の電気入力試験による測定装置の周波数
特性を加えた総合特性による。
表 6 加振試験の周波数及び電気入力試験の周波数
周波数補正特性 加振試験 電気入力試験
Wb,Wc,Wd,We,Wj, 0.5 Hz160 Hzの1/3オクターブ 0.25 Hz160 Hzの1/3オクターブ
Wk,Wm 中心周波数 中心周波数
Wf 0.4,0.5 Hz 0.05 Hz1 Hzの1/3オクターブ中
心周波数
b) 各試験周波数における測定条件として,試験信号の実効値と背景雑音 (BGN) 及び測定装置の自己雑
音を含めた実効値との比率は,10倍以上とする。
c) 周波数補正特性は,基準測定レンジで試験するのがよい。ただし,直線性範囲外となる周波数及び加
振装置の最大出力を超える周波数は測定しなくてもよい。
d) 電気入力による試験は,測定装置に用いる振動ピックアップと等価なインピーダンスとを接続して加
える。
試験信号周波数は,附属書1付表1附属書1付表8による。ただし,表に記載する1/3オクターブ
バンド中心周波数は公称値であり,厳密な1/3オクターブバンドの中心周波数fcは,次の式による。
n
f c1010
ここに, n : 附属書1付表1附属書1付表8に記載するバンド番号。
e) 総合試験は,加振試験による。ただし,基準振動ピックアップと測定装置の振動ピックアップをごく
近くに配置して行う。
f) 総合試験は,表6の周波数について5.6.2に規定する安定化時間経過後に行う。
7.2.2 振動ピックアップの横感度 振動ピックアップの横感度は,振動ピックアップ単体を加振機に取り
付け,感度軸方向及びこれと90度方向のピックアップ出力を測定し,その比による。
7.2.3 クロストーク クロストークの試験は,すべてのチャンネルを周波数帯域制限補正特性に設定し,
一つのチャンネルに電気入力による信号を加え,他のチャンネルは振動ピックアップの出力インピーダン
スと等価な抵抗で短絡して行う。
7.2.4 測定レンジ切替器の切替誤差 測定レンジ切替器の切替誤差は,基準測定レンジの基準レベルを基
準に,基準周波数の電気信号を用いて試験する。
――――― [JIS B 7760-1 pdf 12] ―――――
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7.2.5 指示値の正確さ 指示値の正確さは,7.1.1の基準状態において,表2の基準周波数及び基準振動
加速度の加振信号入力を用いて試験する。測定装置は,基準測定レンジ,周波数帯域制限補正特性及び指
数応答時間補正特性に設定し,基準加速度ピックアップの測定値と比較して行う。
7.2.6 直線性範囲 直線性範囲は,次による。
a) 直線性範囲は,周波数帯域制限補正特性を用い,表7の周波数で試験する。
表 7 直線性範囲試験周波数
周波数補正特性 公称試験周波数
Hz
Wb,Wc,Wd,We,Wj,Wk,Wm 1,4,16,63
Wf 0.2,0.4
b) 直線性範囲の試験は,電気信号を用いて基準測定レンジ,基準振動加速度を基準に行う。
c) 測定レンジ切替器を備える場合,直線性範囲はそれぞれの測定レンジで試験する。
d) 直線性範囲は,オーバーロード及びアンダーレンジが表示されるまで試験する。
7.2.7 オーバーロード表示 オーバーロード表示の試験は,周波数帯域制限補正特性において,表7の周
波数について,定常及び正,負の正弦半波電気信号で試験する。
7.2.8 アンダーレンジ表示 アンダーレンジ表示の試験は,周波数帯域制限補正特性において,表7の周
波数で試験する。
7.2.9 シグナルバースト応答 シグナルバースト応答の試験は,周波数帯域制限補正特性及び基準測定レ
ンジにおいて,表3の基準周波数及び平均時間で試験する。
7.2.10 指数平均を用いた時間補正特性 指数平均を用いた時間補正特性は,周波数帯域制限補正特性及び
基準測定レンジにおいて,基準周波数(15.915 Hz又は0.397 9 Hz)の電気信号を用いて行う。信号レベル
は直線性範囲の上限値から50 %小さい値で試験する。
7.2.11 出力端子 出力端子は,基準測定レンジにおいて,基準周波数(15.915 Hz又は0.397 9 Hz)の基準
振動加速度(1 m/s2又は0.1 m/s2)に等価な電気信号を入力して,出力端子が短絡したときの表示値への影
響を試験する。
7.2.12 計時機構 経過時間は,60秒の時間設定を用いて試験する。
7.2.13 電源 電源は,基準測定レンジにおいて,基準周波数(15.915 Hz又は0.397 9 Hz)の基準振動加速
度(15.915 Hz又は0.397 9 Hz)に等価な電気信号を入力して,公称動作電圧を基準に動作電圧を下限から
上限まで変化させたときの表示値への影響を試験する。
8. 表示
8.1 測定装置の本体
測定装置の本体の見やすい箇所に,次の表示をする。
a) 名称
b) 形式
c) 製造業者名又はその略号
d) 製造番号
8.2 振動ピックアップ
a) 形式
b) 製造番号
――――― [JIS B 7760-1 pdf 13] ―――――
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9. 取扱説明書
取扱説明書には次の事項を記載し,測定装置に添付する。
a) 振動ピックアップの種類及び形式
b) 振動ピックアップの受感軸のレスポンス
c) 振動ピックアップの横感度比の性能
d) 基準測定レンジ及び基準レベル
e) 各測定レンジの基準周波数における直線性範囲の公称値一覧表
f) 周波数補正特性の種類と各周波数補正特性における測定範囲
g) 時間補正特性の種類及び性能
h) 使用温度及び使用湿度の範囲
i) 使用温度範囲における電源投入後からのウォームアップ時間
j) 使用温度範囲における感度変化の値
k) 音響,磁界,電界,風などの影響及び影響を受ける場合の注意事項
l) リセット,オーバーロード,アンダーレンジ機能の使用方法及び注意事項
m) 電源の種類及び動作電圧範囲。電池駆動のものにあっては,電池の種類及び基準環境下における連続
動作時間
n) 振動校正器を用いる場合の校正周波数及び校正の方法(附属書2参照)
o) 時間平均特性の計算上の最小及び最大の積分時間
p) 基準状態における振動ピックアップを含む自己雑音
q) 延長ケーブル,振動ピックアップなど,別途附属品の使用方法(附属書3参照)
r) 交流信号出力端子のダイナミックレンジ,最大出力電圧,負荷インピーダンス,信号のひずみ率など
s) 外部フィルタを用いる場合の使用方法
――――― [JIS B 7760-1 pdf 14] ―――――
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a) 座位 b) 立位
c) 仰が(臥)位
付図 1 全身振動測定の受感軸座標系
――――― [JIS B 7760-1 pdf 15] ―――――
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JIS B 7760-1:2004の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO/DIS 8041:2003(MOD)
JIS B 7760-1:2004の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.160 : 振動,衝撃及び振動の測定
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.160 : 環境に関わる振動及び衝撃
JIS B 7760-1:2004の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0153:2001
- 機械振動・衝撃用語
- JISB7760-2:2004
- 全身振動―第2部:測定方法及び評価に関する基本的要求
- JISC1514:2002
- オクターブ及び1/Nオクターブバンドフィルタ
- JISZ8131:2000
- 機械振動及び衝撃―人体暴露―用語