JIS B 8032-4:2015 内燃機関―小径ピストンリング―第4部:一般仕様 | ページ 2

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B 8032-4 : 2015
表1−厚さ(a1),コード及び主な用途
厚さ コード 主な用途(参考)
a1
標準 なし 一般内燃機関用,自動車用,船用
d1/22 D22 自動車用,船用
d1/24d1/28 MPG 一般内燃機関用,自動車用
注記 d1は,呼び径を示す。

4 ピストンリングのコード

  リングに用いるコードは,表2による。
表2−リングのコード
コード 内容 関連する規格
R ストレートフェースレクタンギュラリング JIS B 8032-6及び-7
B バレルフェースレクタンギュラリング JIS B 8032-6及び-7
BA 非対称バレルフェースレクタンギュラリング ISO 6622-1及び-2
M1M5 テーパフェースレクタンギュラリング JIS B 8032-6及び-7
N ナピアリング(アンダカットステップ) JIS B 8032-8
NM1NM4 テーパフェースナピアリング(アンダカットステップ) JIS B 8032-8
E スクレーパリング(ステップ) JIS B 8032-8
EM1EM4 テーパフェーススクレーパリング(ステップ) JIS B 8032-8
T ストレートフェースキーストンリング6° JIS B 8032-9及び-14
TB バレルフェースキーストンリング6° JIS B 8032-9及び-14
TBA 非対称バレルフェースキーストンリング6° ISO 6624-1及び
JIS B 8032-14
TM1TM5 テーパフェースキーストンリング6° JIS B 8032-9及び-14
K ストレートフェースキーストンリング15° JIS B 8032-9及び-14
KB バレルフェースキーストンリング15° JIS B 8032-9及び-14
KBA 非対称バレルフェースキーストンリング15° ISO 6624-1及び
JIS B 8032-14
KM1KM5 テーパフェースキーストンリング15° JIS B 8032-9及び-14
HK ストレートフェースハーフキーストンリング7° JIS B 8032-10及び-15
HKB バレルフェースハーフキーストンリング7° JIS B 8032-10及び-15
S 窓付きオイルコントロールリング JIS B 8032-11
G ダブルベベルオイルコントロールリング JIS B 8032-11
D ベベルオイルコントロールリング JIS B 8032-11
DV V溝ベベルオイルコントロールリング JIS B 8032-11
DSF-C JIS B 8032-12及び-16
クロムめっき付き・プロファイル研磨・コイルエキスパンダ付きの
ベベルオイルコントロールリング
DSF-CNP JIS B 8032-12
クロムめっき付き・プロファイル研磨なし・コイルエキスパンダ付
きのベベルオイルコントロールリング
SSF コイルエキスパンダ付き窓付きオイルコントロールリング JIS B 8032-12及び-16
GSF JIS B 8032-12及び-16
コイルエキスパンダ付きダブルベベルオイルコントロールリング
DSF コイルエキスパンダ付きベベルオイルコントロールリング JIS B 8032-12及び-16
DSF-NG JIS B 8032-12
コイルエキスパンダ付きベベルオイルコントロールリング(外周形
状はDSF-C又はDSF-CNPに類似)

――――― [JIS B 8032-4 pdf 6] ―――――

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B 8032-4 : 2015
表2−リングのコード(続き)
コード 内容 関連する規格
SSF-L JIS B 8032-12及び-16
ランド幅0.6 mmコイルエキスパンダ付き窓付きオイルコントロー
ルリング
ES-1ES-4 スチール組合せオイルコントロールリング JIS B 8032-13
D22 リング厚さa1=d1/22 JIS B 8032-6及び-8
MPG リング厚さa1=d1/24d1/28 JIS B 8032-6及び-11
MC11MC68 材料小分類 JIS B 8032-3
MR JIS B 8032-4
比率m/(d1−a1)[自由合い口隙間(m)の(d1−a1)に対する比]を減少
させた場合
Z オーバリティの度合いが真円ねらいのリング形状 JIS B 8032-4
Y オーバリティの度合いが負のリング形状 JIS B 8032-4
S005S100 合い口隙間(最小値) JIS B 8032-4
CRF,CR1CR4 外周全面クロムめっき付き JIS B 8032-4
CR1E,CR2E 外周セミインレイドクロムめっき付き JIS B 8032-4
CR1F,CR2F 外周インレイドクロムめっき付き JIS B 8032-4
MO1MO4 外周全面溶射コーティング付き JIS B 8032-4
MO1EMO4E 外周セミインレイド溶射コーティング付き JIS B 8032-4
MO1FMO4F 外周インレイド溶射コーティング付き JIS B 8032-4
NT030NT130 外周及び側面の窒化層深さを規定した表面窒化付き JIS B 8032-4
NB030NB130 外周及び下面の窒化層深さを規定した表面窒化付き JIS B 8032-4
NP030NP130 外周だけ窒化層深さを規定した表面窒化付き JIS B 8032-4
NS010NS050 窒化層深さを規定した表面窒化付きサイドレール ISO 6627
NX 表面窒化付きスペーサエキスパンダ ISO 6627
LF JIS B 8032-4
コーティングなし外周面又はランド外周面を全面ラップ仕上げし
たリング
LP 外周を当たり出しラップ仕上げしたテーパフェースリング JIS B 8032-4
LM 部分的に外周を円筒状に機械加工したテーパフェースリング JIS B 8032-4
FE 全面フェロオキサイド皮膜処理 JIS B 8032-4
PO 全面りん酸塩皮膜処理 JIS B 8032-4
PR 全面りん酸塩皮膜処理[防せい(錆)目的] JIS B 8032-4
KA 外周エッジ面取り JIS B 8032-6及び-7
KI 内周エッジ面取り JIS B 8032-6及び-7
IF 上面インターナルベベル JIS B 8032-6,-7,-14
及びISO 6624-1
IFU 下面インターナルベベル JIS B 8032-6及びISO
6622-2
IW 上面インターナルステップ JIS B 8032-6,-7及び
ISO 6624-1
IWU 下面インターナルステップ JIS B 8032-6
IFV 上面インターナルベベル(IF以外の任意のベベル角度による設定) JIS B 8032-6
IFVU JIS B 8032-6
下面インターナルベベル(IFU以外の任意のベベル角度による設
定)
KU 外周下面エッジを縮小した外周全面クロムめっき付き JIS B 8032-4
KG JIS B 8032-4
合い口外周エッジを縮小したクロムめっき付き,溶射コーティング
付き又は表面窒化付き
NE1NE3 側面回り止め JIS B 8032-4
NH1NH3 内周回り止め JIS B 8032-4
WK 縮小窓長さ JIS B 8032-12及び-16

――――― [JIS B 8032-4 pdf 7] ―――――

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B 8032-4 : 2015
表2−リングのコード(続き)
コード 内容 関連する規格
WF 張力減退低減処理 JIS B 8032-5,-12及び
-16
CSN,CSG,CSE コイルエキスパンダの形状 JIS B 8032-12及び-16
PNE,PNL,PNR, 面圧の等級 JIS B 8032-12,-16
PNM,PNH,PNV 及びISO 6627
付加的マーク
MM 製造業者マーク JIS B 8032-4
MZ リングオーバリティが真円ねらいのマーク JIS B 8032-4
MY リングオーバリティが負のマーク JIS B 8032-4
MX 材料マークa) JIS B 8032-4
MU その他の付加的マークb) JIS B 8032-4
注a) 異なる材料を選択した場合は,材料表示マークは製造業者の選択による。
b) 使用者の要求で,その他の付加的マークが必要な場合は,受渡当事者間の協定によって明確に示す。

5 ピストンリングの呼び方

5.1 呼び方の要素及び順序

5.1.1  一般
この規格に適合したリングの呼び方は,表2に示すコードを用いて,次の要素及び順序による。
5.1.2 必須要素
リングの呼び方は,次の必須要素から構成する。
− 名称 : ピストンリング
− 該当するJIS番号
− リングのタイプ
例R
− ハイフン
− リングの寸法 d1(呼び径)×h1(幅)
− 厚さ コードなしの場合 : “標準”
− D22コード JIS B 8032-6及びJIS B 8032-8に従って選択したa1=d1/22の場合
− ハイフン
− 材質コード
例 MC11
5.1.3 付加的要素
次の選択可能な要素は,リングの呼び方に追加できる。追加をした場合は,5.1.2に示す必須要素とは行
を改めてその下に配置するか,又はスラッシュ“/”を用いて必須要素から分離する。
− 比率m/(d1−a1)を減少させた場合のコード
例 MR
− リング形状のコード
例Z
− 各規格で規定する,合い口隙間とは異なる合い口隙間を選択する場合のコード
例 S050

――――― [JIS B 8032-4 pdf 8] ―――――

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B 8032-4 : 2015
− コーティング選択のコード
例 CR3
− 全面ラップ仕上げをした外周面をもつコーティングなしリング
例 LF
− 部分的に外周を円筒状に機械加工したテーパフェースリング
例 LM
− 外周を当たり出しラップ仕上げしたテーパフェースリング
例 LP
− 表面処理選択のコード
例 PO
− 内周エッジ選択のコード
例 KA
− 内周面ステップ又はベベルのコード
例 IWU
− 回り止め形状選択のコード
例 NH1
− 縮小窓長さが必要な場合のコード
例 WK
− 張力減退低減処理のコイルが必要な場合のコード
例 WF
− コイルエキスパンダの形状選択のコード
例 CSG
− 面圧の等級選択のコード
例 PNM
5.1.4 付加的マークの要素
付加的マークは,5.1.3に規定する付加的要素に続ける。
− 製造業者のマークが必要な場合のコード
例 MM
− リング形状の要求コード
例 MZ
− リング形状の要求コード(リングオーバリティが負)
例 MY
− 材料マークのコード
例 MX[表2の注a)による]
− その他のマーク
例 MU[表2の注b)による]

5.2 呼び方の例

5.2.1  レクタンギュラリング
JIS B 8032-6に適合するリングの呼び方を,次の例を用いて示す。
− ストレートフェースレクタンギュラリング(R)

――――― [JIS B 8032-4 pdf 9] ―――――

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B 8032-4 : 2015
− 呼び径 d1=90 mm(90)
− 呼び幅 h1=2.5 mm(2.5)
− ねずみ鋳鉄,熱処理なし,材料小分類11(MC11)
呼び方 ピストンリング JIS B 8032-6 R-90×2.5-MC11
5.2.2 キーストンリング
JIS B 8032-9に適合するリングの呼び方は,次による。
− キーストンリング6°,テーパフェース60′(TM3)
− 呼び径 d1=105 mm(105)
− 呼び幅 h1=2.5 mm(2.5)
− マルテンサイト球状黒鉛鋳鉄,材料小分類51(MC51)
− リングの形状 真円ねらい(Z)
− 合い口隙間 0.3 mmを選択(S030)
− 内周エッジ面取り(KI)
− 外周クロムめっき付き,めっき厚さ0.1 mm以上(CR2)
呼び方 ピストンリング JIS B 8032-9 TM3-105×2.5-MC51/Z S030 KI CR2
5.2.3 コイルエキスパンダ付きオイルコントロールリング
JIS B 8032-12に適合するリングの呼び方は,次による。
− クロムめっき付き,プロファイル研磨及びコイルエキスパンダ付きのベベルオイルコントロールリン
グ(DSF-C)
− 呼び径 d1=125 mm(125)
− 呼び幅 h1=5 mm(5)
− ねずみ鋳鉄,熱処理なし,材料小分類11(MC11)
− 合い口隙間 0.2 mmを選択(S020)
− ランド部クロムめっき厚さ 0.15 mm以上(CR3)
− 全鋳鉄表面上のりん酸塩皮膜処理厚さ 0.002 mm以上(PO)
− 縮小窓長さ(WK)
− 張力減退低減処理コイルエキスパンダ(WF)
− 外周d7研磨不等ピッチコイルエキスパンダ(CSE)
− 中級平均面圧の接線張力Ft(PNM)
− リングに製造業者マークを表示(MM)
呼び方 ピストンリング JIS B 8032-12 DSF-C-125×5-MC11/S020 CR3 PO WK WF CSE PNM MM

6 ピストンリングのマーク

6.1 一般

  6.2及び6.3に示すリングマークに関する要求及び推奨事項は,厚さ1.6 mm以上のリングに適用する。
ただし,厚さ1.6 mm未満のリングについては製造業者の選択による。

6.2 必須上面指示マーク

  方向を示す必要のあるリングは,燃焼室側に近い側面だけに,上面を示すマークを表示する。
受渡当事者間の協定によるマークがない場合には,“TOP”のマークを用いる。
上面を示すマークは,次の形状のリング全てに適用する。

――――― [JIS B 8032-4 pdf 10] ―――――

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JIS B 8032-4:2015の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 6621-4:2003(MOD)

JIS B 8032-4:2015の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 8032-4:2015の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISB8032-10:2014
内燃機関―小径ピストンリング―第10部:鋳鉄製ハーフキーストンリング
JISB8032-11:1998
内燃機関―小径ピストンリング―第11部:オイルコントロールリング
JISB8032-12:1998
内燃機関―小径ピストンリング―第12部:コイルエキスパンダ付きオイルコントロールリング
JISB8032-13:2018
内燃機関―小径ピストンリング―第13部:スチール組合せオイルコントロールリング
JISB8032-14:2014
内燃機関―小径ピストンリング―第14部:スチール製キーストンリング
JISB8032-15:2014
内燃機関―小径ピストンリング―第15部:スチール製ハーフキーストンリング
JISB8032-16:2014
内燃機関―小径ピストンリング―第16部:コイルエキスパンダ付き鋳鉄製薄幅オイルコントロールリング
JISB8032-2:2016
内燃機関―小径ピストンリング―第2部:測定方法
JISB8032-3:2015
内燃機関―小径ピストンリング―第3部:材料
JISB8032-6:2016
内燃機関―小径ピストンリング―第6部:鋳鉄製レクタンギュラリング
JISB8032-7:2018
内燃機関―小径ピストンリング―第7部:スチール製レクタンギュラリング
JISB8032-8:2018
内燃機関―小径ピストンリング―第8部:鋳鉄製スクレーパリング
JISB8032-9:2018
内燃機関―小径ピストンリング―第9部:鋳鉄製キーストンリング
JISZ2244:2009
ビッカース硬さ試験―試験方法