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B 8356-1 : 2017 (ISO 11170 : 2013)
表1−組立完全性及び材料の適合性試験以降の試験要件
試験 試験手順 合格基準又は報告データ
フィルタエレメントNo.1[BP1 a)]
ろ過効率 JIS B 8356-8に規定する粒径x μm(c)に対す
JIS B 8356-8による。ただし,初期組
立完全性試験を除く。 るβx(c)値。
汚染物質捕捉容量 JIS B 8356-8による。 CR値。
つぶれ又は破裂圧力定格 JIS B 8356-3による。ただし,初期組
エレメントの構造,シール又はろ材に目視
立完全性試験を除く。 によって分かる明らかな破損がない。
投入テストダスト量に対する差圧曲線に
おいて急激な圧力勾配の減少がない。
フィルタエレメントNo.2[BP2 a)]
端末荷重試験 JIS B 8356-5による。ただし,初期組
エレメントの構造,シール又はろ材に目視
立完全性試験及び材料の作動油適合によって分かる明らかな破損がない。
性試験を除く。 投入テストダスト量に対する差圧曲線に
おいて急激な圧力勾配の減少がない。
フィルタエレメントNo.3[BP3 a)]
差圧−流量特性 JIS B 8356-7による。 流量に対する差圧Δp曲線。
流れ疲労特性 JIS B 8356-6又はISO 23181による。
エレメントの構造,シール又はろ材に目視
によって分かる明らかな破損がない。
ただし,初期組立完全性試験を除く。
投入テストダスト量に対する差圧曲線に
おいて急激な圧力勾配の減少がない。
注a) 5.2.4参照
5.2 組立完全性試験
5.2.1 JIS B 8356-2に従って三つのフィルタエレメントそれぞれの組立完全性を確認する。不合格となっ
たフィルタエレメントは,これ以降の試験に使用してはならない。
5.2.2 それぞれのフィルタエレメントのファーストバブルポイントにおける圧力を記録する。
5.2.3 加熱真空チャンバ内でフィルタエレメントを乾燥させるか,又は適切な,換気の良い場所でフィル
タエレメントを空気乾燥させる。
警告 引火点の低い溶剤で洗浄したフィルタエレメントを乾燥させる場合には,換気に十分注意をし,
引火を防止しなければならない。
5.2.4 最低のバブルポイント圧力(BP1)のものをNo.1,最高のバブルポイント圧力(BP3)のものを
No.3として,三つのフィルタエレメントをファーストバブルポイントの圧力の低い順にBP1となるように識別する。
選択した識別記号が,フィルタエレメント上の他の識別記号と競合しないことを確認する。
5.3 材料の作動油適合性試験
警告 地域の安全基準に従う。
5.3.1 JIS B 8356-4に規定する加熱要件に従って加熱した流体にフィルタエレメントを浸す。
5.3.2 フィルタエレメントの目視検査を実施する。エレメントの構造,シール又はろ材に明らかな破損が
あってはならない。試験の結果,破損の生じたエレメントを不合格とする。
5.3.3 この試験に用いた流体及びバブルポイント試験に用いた流体の両方と適合性があり,混和性のある
溶剤を油タンクにろ過して入れ,その中にフィルタエレメントを10分間沈めてすすぐ。これを3回繰り返
す。溶剤の汚染コードレベルは,JIS B 9933に規定する−/11/9に等しいか又はそれ以上清浄でなければな
らない。
――――― [JIS B 8356-1 pdf 6] ―――――
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B 8356-1 : 2017 (ISO 11170 : 2013)
その後,同じ種類の溶剤をノズルの先端に取り付けた0.8 μmのメンブレンフィルタを通して噴射させ,
フィルタエレメントの内部及び外部の全ての表面全体にわたってすすぐ。このとき,フィルタエレメント
をきず付けないようにできるだけ慎重に行う。ろ材に損傷を与えるおそれがあるので,針状のジェットの
使用は避けることが望ましい。扇状のジェットを使用するのがよい。
5.3.4 5.2.3に従ってフィルタエレメントを乾燥させる。
警告 引火点の低い溶剤で洗浄したフィルタエレメントを乾燥させる場合には,換気に十分注意をし,
引火を防止しなければならない。
5.3.5 JIS B 8356-2に従って三つのフィルタエレメントそれぞれの組立完全性を確認する。
JIS B 8356-2の評価基準に合格しないエレメントは不合格とし,別のエレメントを使用して試験する。
不合格となったエレメントは全て報告する。
5.3.6 それぞれのフィルタエレメントのファーストバブルポイントにおける圧力を記録する。
5.3.7 5.2.3に従ってフィルタエレメントを乾燥させる。
警告 引火点の低い溶剤で洗浄したフィルタエレメントを乾燥させる場合には,換気に十分注意をし,
引火を防止しなければならない。
5.4 その他の試験
その他の試験は,図1に示した順序に従い,表1に示した要件に従ってフィルタエレメントNo.1,No.2
及びNo.3について行わなければならない。それぞれのフィルタエレメントの試験が,図1に規定する順序
に従っている限りは,三つのエレメントの試験の順番は重要ではない(例えば,エレメントNo.2をエレメ
ントNo.1の前に試験をしてもよい)。
6 試験報告書
実施する試験に対応するそれぞれの規格の報告要件に従って,試験報告書を準備する。試験報告書は,
これらの規定に従った試験報告書の全て及び関連する試験値の全てを含んでいなければならない。
7 規格適合表示
この規格に従っていることを,試験報告書,カタログ及び販売資料に記載する場合には,次の文言を用
いる。
“フィルタエレメントの性能確認手順は,JIS B 8356-1(油圧用フィルタ性能評価方法−第1部 : フィル
タエレメントの性能確認手順)に適合する。”
JIS B 8356-1:2017の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 11170:2013(IDT)
JIS B 8356-1:2017の国際規格 ICS 分類一覧
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.100 : 流体動力システム > 23.100.60 : ろ過器,シール及び流体の汚れ
JIS B 8356-1:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0142:2011
- 油圧・空気圧システム及び機器―用語
- JISB8356-2:2000
- 油圧用フィルタ性能評価方法―第2部:フィルタエレメントの組立完全性試験及びファーストバブルポイントの測定
- JISB8356-3:2013
- 油圧用フィルタ性能評価方法―第3部:フィルタエレメントのつぶれ又は破裂試験
- JISB8356-4:2000
- 油圧用フィルタ性能評価方法―第4部:フィルタエレメントの材料の作動油適合性試験
- JISB8356-5:2000
- 油圧用フィルタ性能評価方法―第5部:フィルタエレメントの端末荷重試験
- JISB8356-6:2011
- 油圧用フィルタ性能評価方法―第6部:テストダストを用いたフィルタエレメントの流れ疲労特性試験
- JISB8356-7:2006
- 油圧用フィルタ性能評価方法―第7部:差圧―流量特性試験
- JISB8356-8:2002
- 油圧用フィルタ性能評価方法―第8部:フィルタエレメントのろ過性能試験(マルチパステスト法)
- JISB9933:2000
- 油圧―作動油―固体微粒子に関する汚染度のコード表示
- JISB9933:2021
- 油圧―作動油―固体微粒子に関する汚染度のコード表示