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B 8356-6 : 2011 (ISO 3724 : 2007)
記号
1 テストダスト投入口
2 ポンプ
3 代替テストダスト投入箇所
4 切換弁
5 温度計
6 供試フィルタ
7 差圧計
8 リリーフ弁
9 流量計
10 熱交換器
注記 この回路図は単純化されており,この規格で規定された試験を行うのに必要最低限の機器だけを示している。
必要に応じて,他の機器又は補助回路(例えば,クリーンアップフィルタ回路)を使用することができる。
図2−代表的な流れ疲労耐性試験回路概略図
6 測定及び試験条件の精度
試験に使用する計測器及び試験条件の許容差は,表1による。試験条件は,表1に示す許容差内に維持
しなければならない。
表1−計測器及び試験条件の許容差
試験条件 SI単位 計測器精度−許容差 試験条件の許容差
流量 L/min ±2 % ±10 %
差圧 kPa ±2 % ±10 %
温度 ℃ ±1 ℃ ±3 ℃
サイクル周波数 Hz − ±10 %
7 試験方法
7.1 JIS B 8356-2に基づきフィルタエレメントの組立完全性試験を実施する。
7.2 JIS B 8356-2に示す容認基準に合格しないフィルタエレメントは,7.37.12の試験に使用しない。
7.3 フィルタハウジングを流れ疲労耐性試験装置(5.2及び図2参照)に取り付ける。
――――― [JIS B 8356-6 pdf 6] ―――――
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B 8356-6 : 2011 (ISO 3724 : 2007)
7.4 フィルタエレメントの入っていない空のフィルタハウジングの流量に対する圧力降下曲線(q−ΔpH)
を描く。試験温度において,定格流量の25 %から100 %の間で試験流量を決め,その流量における試験フ
ィルタハウジングの圧力降下を求める。試験報告書に結果を記録する(表2参照)。
7.5 試験フィルタエレメントを試験フィルタハウジングに装着する。
7.6 あらかじめ定めたフィルタエレメントの許容圧力降下(ΔpE)に7.4に規定した試験流量におけるフ
ィルタハウジングの圧力降下(ΔpH)を加えたフィルタアッセンブリの許容圧力降下(ΔpA)を計算する。
試験報告書に結果を記録する(表2参照)。
7.7 フィルタアッセンブリの許容圧力降下(ΔpA)に達するまでテストダストを加える。
注記1 定格流量の25 %では,フィルタエレメントの許容圧力降下に達するまでにより多くのテスト
ダストを必要とする。しかし,流量の変化によってフィルタエレメントからの粒子脱落が起
こる場合があるため,初めは,フィルタアッセンブリの許容圧力降下に到達するまで,最小
又は中間の流量(定格流量の25 %又は他の割合)でテストダストを投入することを推奨する。
この方法に基づき,テストダストを加える代わりに流量を増加させることによって圧力降下
を維持できるために,試験終了までのテストダストの総投入量を最小にできる。
フィルタアッセンブリの許容圧力降下に達するまでテストダストを投入しているときに,流れ疲労サイ
クルを始めることが有益である場合は,7.8に進む前に,サイクルカウンタを0にリセットする。
テストダストは,一定の方法で加えることが望ましい。テストダストを分割して投入する場合には,1
回当たりの投入量は,フィルタエレメントの予測集じん(塵)量の5 %の質量を推奨する。加えるテスト
ダスト量及び投入間隔の調節が必要な場合がある。
注記2 必要に応じて試験を中断し再開してもよい。試験の中断後,再開した場合,フィルタアッセ
ンブリの許容圧力降下を回復するためにテストダストの追加を必要とする場合が多い。
7.8 流れ疲労サイクル試験を始める。図1に示す流れ疲労サイクル試験圧力波形を維持するように,フ
ィルタエレメントを通過する流量を0 L/minからあらかじめ定めたフィルタエレメントの許容圧力降下と
なる流量(定格流量の25 %から100 %の間)へと増加させ,また0 L/minへ戻す流量変化となるような流
れ疲労サイクルとしなければならない。
試験サイクルの周波数は,0.2 Hz から1 Hz(含む。)までの範囲から選ぶものとし,試験中は表1で与
えられた許容差を維持しなければならない。
図1に示す圧力波形のように,ピーク圧力をフィルタアッセンブリの最大圧力降下の許容値±10 %にす
るためにリリーフ弁を使用し調節してもよい(図2参照)。
差圧を維持するために試験中にテストダストを加えてもよい。
7.9 フィルタアッセンブリの圧力降下を監視し,必要に応じて定格流量の25 %から100 %の間で試験流
量を制御し,フィルタアッセンブリの許容圧力降下を維持する。
7.10 流れ疲労サイクルが要求回数に達するまで試験を継続する。
7.11 代表的な試験圧力波形を少なくとも1サイクル分を示す(図1参照)。
7.12 JIS B 8356-3に従ってフィルタエレメントのつぶれ又は破裂試験を行う。ただし,つぶれ又は破裂試
験前の組立完全性試験及びファーストバブルポイントの測定は必要ない。
8 容認基準
要求回数の流れ疲労サイクルを終了した後,7.12に従って実施したつぶれ又は破裂試験に合格した場合
には,このフィルタエレメントは合格とする。
――――― [JIS B 8356-6 pdf 7] ―――――
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B 8356-6 : 2011 (ISO 3724 : 2007)
9 試験報告書
少なくとも,箇条7に示した試験データ及び計算結果を全て記載する。試験報告書の書式の例を表2に
示す。
10 規格準拠表示
この規格に従っている場合には,試験報告書,カタログ及び販売資料に,次の表示を使用する。
“フィルタエレメントの流れ疲労特性試験の方法はJIS B 8356-6(油圧用フィルタ性能評価方法−第6
部 : テストダストを用いたフィルタエレメントの流れ疲労特性試験)に準拠する。”
――――― [JIS B 8356-6 pdf 8] ―――――
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B 8356-6 : 2011 (ISO 3724 : 2007)
表2−テストダストを用いたフィルタエレメントの流れ疲労特性試験のデータ及び計算結果(例)
試験場所 試験日 担当者
フィルタエレメント及びハウジング名
フィルタエレメント識別番号 フィルタハウジング識別番号
スピンオンフィルタ : はい いいえ エレメントの最小バブルポイント Pa
試験条件
試験流体
油種 銘柄
試験温度における動粘度 mm2/s 試験温度 ℃
テストダスト
種類
試験装置
最大流量 L/min エレメントの許容圧力降下 kPa
試験結果
フィルタエレメントの完全性
JIS B 8356-2によるバブルポイント : Pa 合格□ 不合格□ 試験流体
試験流量における圧力降下(Δp)
(JIS B 8356-6の7.47.6で求めたフィルタアッセンブリの圧力降下曲線も示す。)
流量 : L/min
フィルタハウジングの圧力降下 : kPa
フィルタエレメントの許容圧力降下 : kPa
フィルタアッセンブリの許容圧力降下 : kPa
試験圧力波形(JIS B 8356-6の図1に相当する流れ疲労サイクル試験圧力波形記録を示す。)
試験サイクル数 サイクル周波数 Hz
JIS B 8356-3によるフィルタエレメントつぶれ又は破裂試験の結果(JIS B 8356-6の7.12参照)(JIS B 8356-3で要求
されるデータを全て含む。)
――――― [JIS B 8356-6 pdf 9] ―――――
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B 8356-6 : 2011 (ISO 3724 : 2007)
附属書A
(参考)
ISO 3724の試験手順を検証するために実施した
ラウンドロビン試験のデータ
この附属書は,ISO 3724の試験手順を検証するために,ISO/TC131/SC6分科会が実施したラウンドロビ
ン試験の結果を示す。
A.1 背景
1999年,複数の国から8研究所が参加を表明し,国際ラウンドロビン試験が実施された。そのときに,
ISO/TC131/SC6分科会は,試験対象のフィルタエレメントに許容圧力降下を生じさせるためにテストダス
トの代わりに粘性の高い流体も使用することにした。
各研究所は,ISO 3724の試験手順に従って,ISOミディアムテストダスト(ISO 12103-1による。)及び
粘性の高い流体を使用した2種類の試験をそれぞれ各2本のフィルタエレメントについて実施した。
A.2 ラウンドロビン試験方法
定格流量は70 L/min,試験対象のフィルタエレメントの許容圧力降下は355 kPa,流れ疲労サイクルの要
求回数は50 000回であった。
全ての研究所は,2本のフィルタエレメントについてISO VG 32の粘度の流体を使用してISOミディア
ムテストダスト(ISO 12103-1)を加える試験及び残りの2本のフィルタエレメントについてISO VG 320
又はVG 460の粘度の流体だけを使用する試験を実施した。50 000回の流れ疲労サイクル終了後,全ての
フィルタエレメントについてISO 2941に従ってつぶれ又は破裂試験を実施することになっていた。
A.3 要約
8研究所のうち7研究所は試験を終えて,次の結果を含むデータを提出した。
− ISO 2942による組立完全性試験結果
− 流れ疲労サイクル波形
− 表A.1のデータ
8研究所のうち4研究所は,次の結果を含むデータを提出した。
− ISO 2941に従ったフィルタエレメントのつぶれ又は破裂試験の結果
合計22件の試験を行った。
− そのうちの14件は,テストダストを使用した。
− そのうちの8件は,粘性の高い流体を使用した。
− テストダストを使用した試験の43 %(14件のうち6件)は,明白なろ材の破損によって要求された
50 000回の流れ疲労サイクルに達しなかった。
− 粘性の高い流体を使用した試験は,全て要求された50 000回の流れ疲労サイクルを終了した。
――――― [JIS B 8356-6 pdf 10] ―――――
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JIS B 8356-6:2011の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 3724:2007(IDT)
JIS B 8356-6:2011の国際規格 ICS 分類一覧
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.100 : 流体動力システム > 23.100.60 : ろ過器,シール及び流体の汚れ
JIS B 8356-6:2011の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0125-1:2020
- 油圧・空気圧システム及び機器―図記号及び回路図―第1部:図記号
- JISB0125-2:2018
- 油圧・空気圧のシステム及びその機器―図記号及び回路図―第2部:回路図
- JISB0142:2011
- 油圧・空気圧システム及び機器―用語
- JISB8356-2:2000
- 油圧用フィルタ性能評価方法―第2部:フィルタエレメントの組立完全性試験及びファーストバブルポイントの測定
- JISB8356-3:2013
- 油圧用フィルタ性能評価方法―第3部:フィルタエレメントのつぶれ又は破裂試験
- JISB8356-4:2000
- 油圧用フィルタ性能評価方法―第4部:フィルタエレメントの材料の作動油適合性試験