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B 8606 : 2021
vga f
vg fa
5.7.3 冷凍能力
冷凍能力Φoは,次の式によって算定する。
回転速度で規定する場合 :
vga n
Φo=qmf v hg1−hf1
g na
電源周波数で規定する場合 :
vga f
Φo=qmf v hg1−hf1
g fa
5.7.4 体積効率
体積効率ηvは,次の式によって算定する。
qmf vga vga
v= vg=qV
mf
Vsw vg sw
5.7.5 全断熱効率
全断熱効率ηiは,次の式によって算定する。
qmf hgt−hga
=
i
P
5.7.6 成績係数
成績係数εは,次の式によって算定する。
o Φ
P
6 試験方法
6.1 二次冷媒熱量計法(方法A)
6.1.1 試験装置
試験装置には二次冷媒熱量計(図2参照)を用いる。
注記 通常,二次冷媒熱量計は,1個の直接膨張コイル又は並列の一組の直接膨張コイルがあり,一
次冷媒の蒸発器として作用する。この直接膨張コイルは,気密で断熱された容器内の上部に設
置されている。この容器内の底部には加熱器が設けられており,加熱器は液面下に十分に浸る
ように,二次冷媒で満たされている。
冷媒の流量は手動膨張弁,定圧自動膨張弁,又は制御系をもつ膨張弁によって制御し,この膨張弁は熱
量計の近くに設けなければならない。膨張弁及びそれを熱量計に接続する冷媒配管は,熱侵入を最小にす
るために断熱を施す。熱量計は,侵入熱量が圧縮機の冷凍能力の5 %以下になるように防熱し,二次冷媒
の圧力又は温度が測定できなければならない。
なお,冷媒の圧力が,確実に装置の安全限界内でなければならない。
――――― [JIS B 8606 pdf 11] ―――――
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凝縮器
又は
ガスクーラ
a) 方法Aの冷凍サイクル線図 b) 方法Aの冷凍サイクルのp-h線図
図2−二次冷媒熱量計法(方法A)
6.1.2 熱漏えい係数の算定方法
熱量計の補正に用いる熱漏えい係数の算定は,次による。
a) 二次冷媒への入熱量を調節し,周囲空気の温度よりも約15 K高い飽和温度に対応する二次冷媒圧力を
保持する。そのときに,周囲空気の温度の変動は±1 K以内の範囲に保持する。
b) 加熱器を連続作動させる場合には,入熱量の変動を±1 %以内に保持し,かつ,二次冷媒の圧力に対
応する飽和温度の測定値の変動が±0.5 K以内になるまで測定する。
c) 加熱器を間欠的に作動させる場合には,二次冷媒の圧力に対応する飽和温度の変動を±0.5 K以内に保
持し,かつ,入熱量の測定値の変動が±4 %以内になるまで測定する。
d) 熱漏えい係数は,次の式によって算定する。
Φ
F1=−h
tp ta
6.1.3 試験の調整方法
圧縮機の吸込み圧力の調節は膨張弁によって,また,圧縮機の吸込み温度の調節は,二次冷媒への入熱
量を変化させることによって行う。圧縮機の出口圧力は,凝縮器などの冷却媒体の温度及び流量を変化さ
せて調節する。
6.1.4 試験の必要条件
6.1.4.1 入熱量の変動範囲
加熱器を連続して作動させる場合には,試験期間中に何らかの理由によって生じる入熱量の変動が±
1 %以内でなければならない。
6.1.4.2 飽和温度の変動範囲
加熱器を間欠的に作動させる場合には,二次冷媒の圧力に対応する飽和温度の変動が±0.6 K以内でなけ
ればならない。
6.1.5 試験の記録
5.4の試験条件を記録するほかに,次の測定結果を記録しなければならない。
a) 蒸発器出口における冷媒蒸気の圧力
b) 蒸発器出口における冷媒蒸気の温度
――――― [JIS B 8606 pdf 12] ―――――
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c) 膨張弁に入る液冷媒の圧力
d) 膨張弁に入る液冷媒の温度
e) 熱量計の周囲空気の温度
f) 二次冷媒の圧力
g) 二次冷媒への入熱量
6.1.6 圧縮機の冷凍能力の算定方法
6.1.6.1 冷媒質量流量
冷媒の質量流量は,次の式によって算定する。
Φi−Ft
1 p−ta
qmf =
hg2−hf2
6.1.6.2 冷凍能力
圧縮機の冷凍能力は,次の式によって算定する。
Φo=qmfhg1−hf1
設定実験条件における冷凍能力は,5.7.2に示した係数を用いて補正する。
6.2 満液式熱量計法(方法B)
6.2.1 試験装置
試験装置として満液式熱量計(図3参照)を用いる。
注記 通常,満液式熱量計には,1個の気密の蒸発器容器又は並列に配置した気密の蒸発容器があり,
その容器内で圧縮機の試験に用いる冷媒に直接熱を加えている。
冷媒の流量は手動,定圧自動膨張弁,又は制御系をもつ膨張弁によって制御し,この膨張弁は熱量計の
近くに設けなければならない。膨張弁及びそれを熱量計に接続する冷媒配管は,熱侵入を最小にするため
に防熱を施す。熱量計は,侵入熱量が圧縮機の冷凍能力の5 %以下になるように防熱し,冷媒の温度又は
圧力が測定できなければならない。
なお,冷媒の圧力が,確実に装置の安全限界内でなければならない。
――――― [JIS B 8606 pdf 13] ―――――
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凝縮器
又は
ガスクーラ
満液式冷媒熱量計
a) 方法Bの冷凍サイクル図 b) 方法Bの冷凍サイクルのp-h線図
図3−満液式熱量計法(方法B)
6.2.2 熱漏えい係数の算定方法
熱量計の補正に用いる熱漏えい係数の算定は,次による。
a) 熱量計に液冷媒を通常の運転状態の液面位置まで入れた後,冷媒の液,及び上記の出入口の弁を閉じ
る。周囲空気の温度の変動を±1 K以内の一定に保ち,冷媒を加熱してその温度を周囲空気の温度よ
りも約15 K高い一定温度に保持する。
b) 熱平衡に到達した後,次の状態の間にわたって測定する。
1) 加熱用に液体を使用する場合には,入口温度の変動は±0.3 K以内の一定温度に保ち,温度降下が6
K以上になるように流量を制御し,かつ,流量の変動は±1 %以内の一定値に保持する。入口及び
出口の液体温度の変動が±0.3 K以内になるまで測定する。
2) 電気加熱の場合には,入力の変動を±1 %以内の一定値に保持する。冷媒の飽和温度の変動が±0.5 K
を超えて変動しなくなるまで測定する。
c) 熱量計への熱入力は,次の式によって算定する。
1) 液体加熱の場合には,
Φh=cttq
1− 2 m1
2) 電気加熱の場合には,Φhは加熱器への電気入力で与えられる。
d) 熱漏えい係数は,次の式によって算定する。
Φh
Ft
1=−
c ta
6.2.3 試験の調整方法
圧縮機の吸込み圧力の調節は膨張弁によって,また,圧縮機の吸込み温度の調節は,熱入力を変化させ
ることによって行う。ただし,液面位置制御を使用している場合には,吸込み圧力は蒸発器の熱入力によ
って調整し,圧縮機の吸込み温度は加熱器の熱入力を変化させることによって行う。吐出し圧力は,凝縮
器などの冷却媒体の温度及び流量を変化させて行うか,又は吐出し管に設けた圧力制御装置によって調節
――――― [JIS B 8606 pdf 14] ―――――
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する。
6.2.4 試験の必要条件
6.2.4.1 入熱量の変動範囲
加熱器を連続して作動させる場合には,試験期間中に何らかの理由によって生じる入熱量の変動が±
1 %以内でなければならない。
6.2.4.2 飽和温度の変動範囲
加熱器を間欠的に作動させる場合には,冷媒の圧力に対応する飽和温度の変動が±0.6 K以内でなければ
ならない。
6.2.5 試験の記録
5.4の試験条件のほかに,次の測定結果を記録しなければならない。
a) 蒸発器出口における冷媒蒸気の圧力
b) 蒸発器出口における冷媒蒸気の温度
c) 膨張弁に入る液冷媒の圧力
d) 膨張弁に入る液冷媒の温度
e) 熱量計の周囲空気の温度
f) 熱量計に入る加熱液媒体の温度
g) 熱量計から出る加熱液媒体の温度
h) 加熱液媒体の質量流量
i) 熱量計への電気入力
6.2.6 圧縮機の冷凍能力の算定方法
6.2.6.1 冷媒質量流量算定
冷媒の質量流量は,次の式によって算定する。
液体加熱の場合 :
cttq
1− 2m1−Ftt
1 r− a
qmf=
hg2−hf2
電気加熱の場合 :
Φi−Ftt
1 r− a
qmf=
hg2−hf2
6.2.6.2 冷凍能力算定
圧縮機の冷凍能力は,次の式によって算定する。
Φo=qmfhg1−hf1
設定試験条件における冷凍能力は,5.7.2に示した係数を用いて補正する。
6.3 乾式熱量計法(方法C)
6.3.1 試験装置
試験装置として乾式熱量計(図4参照)を用いる。
注記 乾式熱量計は,蒸発器として冷媒用の管又は適切な長さ,及び直径の管状容器を配列したもの
で,圧縮機によって循環される液冷媒を蒸発させるものである。通常,蒸発器の外表面は,同
心の管で作られた外部ジャケット内を循環する二次液媒体によるか,又は電気的な方法で加熱
する。また,別の方法として,同様の加熱方法を蒸発器の内部で行うものである。
――――― [JIS B 8606 pdf 15] ―――――
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JIS B 8606:2021の国際規格 ICS 分類一覧
- 27 : エネルギー及び熱伝達工学 > 27.200 : 冷蔵技術
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.140 : 圧縮機及び空気圧機械
JIS B 8606:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB8600:2001
- 冷媒用圧縮機の定格温度条件
- JISB8600:2021
- 冷媒用圧縮機の定格温度条件