JIS B 8619:2018 冷媒用温度自動膨張弁―性能試験方法 | ページ 3

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定圧力に保持する。
b) 膨張弁開度を0.1 mm以下の間隔で,かつ,最低10点以上の膨張弁開度における次の値をそれぞれ測
定する。
1) 膨張弁入口圧力(MPa)
2) 膨張弁出口圧力(MPa)
3) 膨張弁入口水温(℃)
4) 水質量流量(kg/s)
5.4.2.3 冷媒質量流量への換算方法
膨張弁開度に対する水質量流量試験の結果から冷媒質量流量への換算は,次の式による。
qmr qmw r

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                                    w
ここに, qmr : 換算冷媒質量流量(kg/s)
qmw : 水質量流量測定値(kg/s)
膨張弁入口液温度における冷媒液の密度(kg/m3)
水質量流量測定時の水温における水の密度(kg/m3)
5.4.2.4 換算冷媒質量流量の表し方
換算冷媒質量流量の表し方は,次による。
a) 膨張弁開度に対する換算冷媒質量流量 膨張弁開度に対して,式(3)によって換算した冷媒質量流量の
曲線を図7のように描く。
b) 感温筒温度に対する換算冷媒質量流量 5.4.2.2.1によって測定した感温筒温度の変化に対する膨張弁
開度の曲線図6とa) の膨張弁開度に対する換算冷媒質量流量の曲線図7とから,感温筒温度に対す
る換算冷媒質量流量曲線を図8のように描く。
換 最大流量 : qmax 換
算 全開点 算
冷 冷 B
q
定格流量 : mr
定格点
媒 媒
質 質
量 量
流 流
量 量
kg/s kg/s
全開 A 膨張弁の開き始め
膨張弁開度 mm a b 感温筒温度℃
図7−膨張弁開度に対する換算冷媒質量流量 図8−感温筒温度に対する換算冷媒質量流量
5.4.2.5 定格点における過熱度変化の決定方法
図8の感温筒温度に対する換算冷媒質量流量曲線において,膨張弁の開き始めの位置における換算冷媒
質量流量で横軸に平行線を引き,換算冷媒質量流量曲線との交点から垂線を下ろし,感温筒温度目盛線上
に膨張弁の開き始めの点aを決める。次に,定格点における換算冷媒質量流量で横軸に平行線を引き,換
算冷媒質量流量曲線との交点から垂線を下ろし,感温筒温度目盛線上に点bを決める。これら点aと点b
との2点間の温度差が,膨張弁の開き始めから定格点までの過熱度変化量である。

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5.4.3 冷媒質量流量試験
5.4.3.1 試験装置
試験装置は,図9による。
図9−冷媒質量流量試験装置
a) 膨張弁の弁開度を任意に可変させ,かつ,弁開度を測定できる機構を取り付ける。
b) 膨張弁に流入する冷媒が完全に液化していることを確認するために,サイトグラスを取り付ける。
サイトグラスの接続管径は,膨張弁接続管径以上とする。
c) 止め弁の大きさは,膨張弁の接続配管径以上とし,止め弁で過大な絞り作用が生じないようにする。
5.4.3.2 試験方法
a) 膨張弁開度に対する冷媒質量流量
1) 膨張弁の入口及び出口の圧力を,圧力調整用の手動膨張弁などによって,一定圧力に保持する。
2) 膨張弁開度を0.1 mm以下の間隔で,かつ,最低10点以上の膨張弁開度における冷媒質量流量を測
定し,膨張弁開度に対する冷媒質量流量曲線を図10のように描く。
b) 感温筒温度に対する冷媒質量流量 5.4.2.2.1によって測定した感温筒温度の変化に対する膨張弁開度
の曲線図6と,a) の膨張弁開度に対する冷媒質量流量の曲線図10とから,感温筒温度に対する冷媒
質量流量曲線を図11のように描く。
最大流量 : qmax
全開点
冷 冷 q
B 定格流量 : mr 定格点
媒 媒
質 質
量 量
流 流
量 量
kg/s kg/s
全開 A 膨張弁の開き始め
膨張弁開度 mm a b 感温筒温度℃
図10−膨張弁開度に対する冷媒質量流量 図11−感温筒温度に対する冷媒質量流量

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5.4.3.3 定格点における過熱度変化の決定方法
図11の感温筒温度に対する冷媒質量流量曲線における,膨張弁の開き始めの点aから定格点までの過熱
度変化量は,5.4.2.5と同様にして求めることができる。

5.5 静止過熱度特性試験

  各種蒸発温度における膨張弁の静止過熱度の変化量を測定する方法は,次による。
a) 試験装置 試験装置は,図12による。
図12−静止過熱度特性試験装置
b) 試験方法 試験は,次による。
1) 静止過熱度を設定した膨張弁を図12の試験装置に取り付け,膨張弁が制御可能な蒸発温度に15 K
±5 Kを加えた液温度一定の恒温槽に感温筒を浸せきし,膨張弁入口圧力P1を,圧力調整弁によっ
て冷媒液温度が,水冷凝縮器を使用の場合は38 ℃,空冷凝縮器を使用の場合は50 ℃に対応する飽
和圧力に調整する。
2) 感温筒温度を5 K以下の間隔で下降させ,そのときの膨張弁出口圧力P2を測定する。ただし,測定
する膨張弁出口の最低圧力は0.02 MPa以下とする。
3) 冷凍・空調装置で使用する飽和状態の冷媒の温度−圧力曲線とともに,感温筒温度に対する膨張弁
出口圧力P2の静止過熱度特性曲線を図13のように描く。
図13−静止過熱度特性曲線

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5.6 耐久試験

  膨張弁に繰返しの圧力変動を加えた後の過熱度設定値の変化を,耐久試験によって求める方法は,次に
よる。
a) 試験方法 規定された一定の液温度に保持した恒温槽に感温筒を浸せきした状態で,内部均圧形は膨
張弁出口部,外部均圧形は均圧管接続部から加圧及び減圧を繰り返す。
b) 試験条件 膨張弁の仕様によって,次の1) 又は2) のいずれかの条件とする。
1) 一般用膨張弁
感温筒温度 : 12 ℃又は0 ℃のいずれかの一定温度を選定する。
試験圧力 : 差圧0.15 MPaの範囲で,加圧及び減圧を繰り返す。ただし,加圧時の圧力の上
限は,冷媒蒸気温度が10 ℃に対応する飽和圧力とする。
圧力繰返し数 : 100 000回とする。ただし,毎分15回以下のサイクルとする。
2) ヒートポンプ対応の膨張弁
感温筒温度 : 30 ℃
試験圧力 : 冷媒液温度が0 ℃及び50 ℃に対応する飽和圧力の間の範囲で,加圧及び減圧を
繰り返す。
圧力繰返し数 : 20 000回とする。ただし,毎分15回以下のサイクルとする。
c) 過熱度設定値変化の求め方 耐久試験の前後における過熱度設定値の変化は,5.5によって求める。

5.7 温度サイクル試験

  膨張弁が温度変化を繰返し受けた後の過熱度設定値の変化を,温度サイクル試験によって求める方法は,
次による。
なお,この試験は膨張弁の使用温度範囲,チャージの方式などによって試験温度条件が異なるので,受
渡当事者間の協議によって試験条件を定める。
a) 試験方法 室温放置−高温放置−室温放置を1サイクルとし,温度変化を繰り返し与える。
b) 試験条件 試験条件は,次による。
1) 高温放置温度の最低値は60 ℃とし,試験温度を明示する。
なお,室温放置及び高温放置における最小温度差は40 Kとする。
2) 放置温度の各保持時間は20分間以上とする。
3) 繰返し回数は3サイクルとする。
c) 過熱度設定値変化の求め方 温度サイクル試験の前後における過熱度設定値の変化は,5.5によって求
める。
d) この試験は,JIS C 60068-2-14に基づいて行う。

5.8 気密試験

  膨張弁の気密性能の試験は,次による。
a) 試験条件 気密試験圧力は,設計圧力以上の圧力とする。
なお,一般用膨張弁は低圧部,ヒートポンプ対応の膨張弁は高圧部とみなす。
b) 試験方法 膨張弁本体に,空気又は加害性のないガス(酸素,可燃性ガス及び毒性ガスを除く。)で気
密試験圧力まで加圧し,その圧力を1分間以上保持し,各部に漏れがないことを確認する。

6 試験報告書

  試験報告書には,次の情報を含まなければならない。

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a) 測定者,試験年月日,気温,相対湿度,大気圧など
b) 計測器などの種類
c) 試験条件
d) 試験の結果
e) 当該規格に基づいて実施した旨の記載(規格番号など)
f) その他特記すべき事項

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