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B 8660 : 2000 (ISO 6403 : 1988)
9.4.1 定常状態における圧力/流量特性
9.4.1.1 規定の制御流量の変化量にバルブ8を0から最大へ及び最大から0へ設定し,定常状態での出口
圧力を計測する。
9.4.1.2 測定は,規定の入口圧力にバルブ2aを設定し,制御要素の設定範囲は最大・最小を含めて行う。
9.4.1.3 流量計7bを使用し漏れ量の測定も行う。
9.4.1.4 必要であれば,ポートAを大気開放し,逆向き流れの状態での測定も行う。
9.4.2 過渡特性
9.4.2.1 9.3.2のリリーフ弁で述べたと同様な方法で,出口圧力は規定の圧力設定全域にわたって測定し,
過渡特性試験を行わなければならない。通常の流れ方向と,必要であれば,逆方向流れにおいても行う。
9.4.2.2 各設定圧力で,入口圧力及び出力流量を規定のステップ量変化させる。
9.4.2.3 規定の入口流量範囲で規定の圧力変化を与える。このとき,初期圧力は供試バルブの設定値の
50%未満であり,このとき制御要素は全開にしておく。
9.5 アンロード弁
9.5.1 リリーフ弁や減圧弁がパイロット制御形の場合,バイパス弁3bを使用し,パイロット回路をバイ
パスさせると,アンロードする(制御圧力を最小にする。)(付図8及び付図9参照)。
9.5.2 ISO 4411の該当する項目で述べられているように,規定の流量の全範囲での,供試バルブの最小
制御圧力を測定する。
9.5.3 9.3.2又は9.4.2に規定する過渡応答試験を実施しなければならない。それは,バイパス弁3bを作
動させたときから,最低圧力に達するまで,及び最大圧力を回復するまでに必要な時間を確認するための
試験である。
9.5.4 バイパス弁3bとしては,手動・油圧・ソレノイド又は電気油圧サーボの操作があるが,それらの
作動時間としては測定しようとする応答時間の10%未満とし,最大10ms程度である。
10. 流量制御弁の試験方法
10.1 試験回路
10.1.1 試験回路としては,付図10,付図11及び付図12と同様な回路を使用する。
10.1.2 表2に示される許容内に,供給圧力を維持するために必要な容量のアキュムレータを供給回路に組
み込まなくてはならない。
10.1.3 供給回路での圧力脈動幅は,±0.5MPa (5bar) 未満でなければならない。
10.2 定常状態における流量/圧力特性
もし適用できるならば,制御流量とバイパス流量は,規定の制
御要素の設定と差圧の範囲で測定を行わなければならない。
10.2.1 圧力補償付きバルブ 試験は,規定の入口及び出口圧力で,仕様に定められた圧力と流量の最小か
ら最大の範囲で実施されなければならない。
10.2.2 圧力補償なしバルブ 試験は,ISO 4411の関連項目に従って行わなければならない。
10.3 試験準備
10.3.1 10.3.2で定められた測定に先立って,バルブをその調整の最大範囲で少なくとも10回素早く作動
させる。
10.3.2 バルブが作動している間,規定の圧力と流量範囲にわたって,その制御設定位置を最小から最大及
び逆に最大から最小に変化させるために必要なトルク・力・圧力又は電気入力を測定する。その値を試験
成績書に記録する。
――――― [JIS B 8660 pdf 11] ―――――
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10.3.3 固着による測定誤差要因を避けるために,各々の測定は60秒以内に完了させる。
10.4 圧力補償付きバルブの過渡特性試験
10.4.1 規定された制御要素の範囲に対して,制御された流量と差圧を測定する。そのとき,メーターアウ
ト・ブリードオフ及び3方向のブリードオフ形の場合には入口側圧力を変化させ,メーターイン形の場合
には出口側圧力を変化させる。
10.4.2 バルブ9(付図10から付図12参照)の作動時間は,測定された応答時間の10%未満とし,最大で
も10msとする。
v
dp q Ks
10.4.3 作動流体の圧縮性による圧力こう配は,式 dt V で表されるが,これが測定されたこう配の10
倍以上でなければならない。ここでVはバルブ5とバルブ8a及び8b間の作動流体の容積を表す。
10.4.4 10.4.4.1から10.4.4.2に規定する手順に従って試験を行う。
10.4.4.1 バルブ5で定常状態の流量qVを設定し,バルブ9を閉じた状態で,バルブ8aによって圧力損失
定する。
10.4.4.2 バルブ9を開いた状態で,バルブ8bによって圧力損失 定する。
10.4.4.3 次に述べるどちらかの方法で負荷を設定する。
a) より好ましい方法1(高応答の流量センサを用いる方法) 2方向切換弁9を操作し,過渡流量qVを
モニタする。
注 流量センサ応答性の妥当性のチェックは,流量と同時に過渡圧力p1を記録し,流量と圧力が同位
相であるかどうかでできる。
b) 代替方法(圧力センサを使用する方法) 2方向切換弁9を操作し,圧力損失 瀰 定する。この測
定値から相当する初期流量からの変化が,次の計算式を利用して導かれる。
初期流量 qV1 k p1
過渡流量 qVt k p
ここに, kは,次の式で表される負荷バルブの係数である。
qV
k
p2
ここに, の最後における圧力損失を表す。
瀰 圧力計4a及び4bで計測される負荷バルブ間の差圧である(付図10から
付図12参照)。
試験の最初における圧力損失。
備考 バルブの応答時間及び復帰時間は,付図19で定義される。
11. 分流弁の試験方法
11.1 試験回路
11.1.1 付図13に類似の試験回路が使用される。
11.1.2 供給回路の圧力脈動は,±0.5MPa (5bar) 未満でなければならない。
11.2 定常状態の流量/圧力特性
11.2.1 規定の入口流量と出口圧力の範囲で,入口圧力と出口流量を計測する。出口圧力は,規定の制御要
素の設定比の条件で設定し,表3の中から選択する。
――――― [JIS B 8660 pdf 12] ―――――
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表3 出口圧力状態
手順 ポートB1における圧力 ポートB2における圧力
1 pmin pmin→pmax→pmin
2 pmin→pmax→pmin pmin
3 pmax pmin→pmax→pmin
4 pmin→pmax→pmin pmax
5 pmin→pmax→pmin pmin→pmax→pmin
11.2.2 手順5では,B1とB2ポートの圧力は等しい。
11.3 過渡特性試験
11.3.1 規定の入口流量と出口圧力の範囲で,各出口ポートでの流量を計測する。出口圧力は,規定の制御
要素の設定比での設定は,表3から選択する。
11.3.2 バルブ6aを閉とし,バルブ7aで負荷圧力p1を最大値とし,定常状態の流量qVB1及びqVB2を計測
する。
11.3.3 4dで示される圧力p2を記録する。
11.3.4 バルブ6aを開とし,バルブ7bで負荷圧力p3を低くし,4dで示される圧力p2を記録する。
11.3.5 ポートB2についても同様なことを繰り返し,それぞれの圧力p5,p6,p7及びp8を決める。
11.3.6 負荷バルブ6a及び6bを通過する圧力損失は,次の式で計算される。
B1=p1−p2
B1=p3−p4
及び
B2=p5−p6
B2=p7−p8
11.3.7 次のうちのいずれかの方法で負荷をかける。
a) より好ましい方法1(高応答の流量計測器を使用する) 2方向弁6a及び/又は6bを作動させ,過渡
流量qVtA及びqVtBをモニタする。
備考1. 流量計測器の応答性の適性の評価は,過渡圧力ptB1及びptB2を同時に記録し,流量と圧力の振
幅が同位相であることを観察することによって得られる。
2. バルブの応答性は,付図19で定義される。
b) 代用方法2(圧力変換器を使用する) 次の式で表される負荷バルブの係数kA, kB, kc及びkDを決定す
る。
qVA qVB
kA kB
p,2B1 p,1B1
そして同様に,
qVC qVD
kC kD
p,2B2 p,1B2
2方向弁6a及び/又は6bを操作し,過渡圧力損失pt,Aとpt,Bを計測する。
相対的流量過渡特性を求めるために,次の式からポートAの初期流量qV1,Aを計算する。
qV,1A kA p,1B2 など
そして次の式から過渡流量を求める。
――――― [JIS B 8660 pdf 13] ―――――
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qVt,B kA pB2 など
同様に,ポートBの初期流量qV1,B及び過渡流量qVt,Bを計算する。
qV,1B kB p,1B2 など
及び
qVt,B kB pB2 など
上記式において,
圧力計4b及び4dで計測される負荷バルブ7a及び7bを通過する圧力損失である。
圧力計4b及び4eで計測される負荷バルブ7c及び7dを通過する圧力損失である。
12. 試験成績書
12.1 一般事項
試験成績書には,12.2に示す関連データ(目的にあったもの)・試験結果,及び使用した
計測等級を記す。
12.2 試験データ
次の項に述べられているように,供試バルブ及び試験条件に関する最低限のデータは,
試験を始める前に同意され明示しなければならない。
12.2.1 すべてのバルブに共通のデータ 試験成績書には,次のデータが最低限含まれなくてはならない。
a) 計測精度の等級(附属書1参照)
b) 製造業者名
c) 製造業者の識別表示(形式,製造番号など)
d) 製造業者のバルブ種類の表示
e) 供試弁の接続用の配管・圧力計測点及び継手の詳細(5.1.4及び5.2.1参照)
f) 製造業者のフィルトレーション推奨値(5.3.1参照)
g) 試験回路に設置されたフィルタの仕様(5.3.2及び5.3.3参照)
h) 試験流体のコンタミネーションのレベル(5.3.4参照)
i) 試験流体(名前と種類)(6.1参照)
j) 試験流体の動粘度又は粘度(6.1参照)
k) 試験流体の密度(6.1参照)
l) 試験流体の体積弾性係数(6.1参照)
m) 試験流体温度(6.2参照)
n) 雰囲気温度
o) 最高作動圧力
P) 各ポートの圧力
q) 試験時の規定の最大流量qvmax
12.2.2 方向制御弁に追加するデータ 方向制御弁に関する次のデータが,試験成績書に含まれなければな
らない。
a) 切換作動試験回数(7.4.2.6参照)
b) ソレノイド弁の電気特性(7.4.2参照)
c) 必要な場合,パイロット操作形バルブの最小・最大制御圧力(7.4.3参照)
――――― [JIS B 8660 pdf 14] ―――――
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d) 機械的操作形バルブの操作力(7.4.4参照)
e) その他の特徴 例えば,取付姿勢に対する制約
12.2.3 チェック弁に追加するデータ チェック弁に関する次のデータが,試験成績書に含まれなければな
らない。
a) 必要な場合,パイロット操作形バルブの最小・最大制御圧力(8.3参照)
b) その他の特徴 例えば,取付姿勢に対する制約
12.2.4 圧力制御弁に追加するデータ 圧力制御弁に関する次のデータが,試験成績書に含まれなければな
らない。
a) 圧力範囲(9.1.3参照)
b) 最低設定圧力(9.2参照)
c) 設定に使用される方法(9.2参照)
d) その他の特徴 例えば,アンロード
e) 選択された圧力変化率の範囲(9.1及び9.3.2参照)
12.2.5 流量制御弁に追加するデータ 流量制御弁に関する次のデータが,試験成績書に含まれなければな
らない。
a) 最低流量(10.2, 10.3及び10.4参照)
b) 設定に使用された方法(10.3参照)
12.2.6 分流弁に追加するデータ 分流弁に関する次のデータが,試験成績書に含まれなければならない。
a) 最低流量(11.2参照)
b) 必要な場合,調整比の範囲(11.2参照)
- 12.3 試験結果・・・・[12]
12.3.1 すべてのバルブの耐圧試験について,当てはまるならば,破壊点の試験条件の詳細を含む。
12.3.2 方向制御弁については,次の詳細が含まれなければならない。
a) 圧力/流量特性(ISO 4411の図3参照)(7.2参照)
b) 内部漏れ量 規定の差圧での特定のポート間での測定値(7.3参照)
c) 切換範囲 すなわち,作動範囲(付図2及び7.4参照)
d) 操作力 すなわち,トルク,力,圧力,又は入力電力,必要な場合だけの項目(7.4参照)
e) 次のどちらかで得られる応答時間
1) 変位/時間の関係(付図3参照)(変位の計測方法は明示しておくこと。)
2) 圧力/時間の関係(付図4参照)
12.3.3 チェック弁については,次の詳細が含まれなければならない。
a) 圧力/流量特性(ダイレクト形についてはISO 4411の図4を参照,パイロット操作形についてはこの
規格の付図14及びISO 4411の図4を参照)
b) パイロット圧力pX(付図15及び8.3.4参照)
c) 漏れ量特性(8.4参照)
12.3.4 圧力制御弁については,次の詳細が含まれなければならない。
a) 作動範囲における制御設定の力(9.2参照)
b) 定常状態における圧力/流量特性 必要ならパイロット流量を含む(付図16及び9.3.1参照)
c) 各流量及び圧力設定における動特性(付図17及び9.3.2参照)すなわち,
――――― [JIS B 8660 pdf 15] ―――――
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JIS B 8660:2000の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 6403:1988(IDT)
JIS B 8660:2000の国際規格 ICS 分類一覧
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.100 : 流体動力システム > 23.100.50 : 制御用部品
JIS B 8660:2000の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0125:1984
- 油圧及び空気圧用図記号
- JISB0142:2011
- 油圧・空気圧システム及び機器―用語
- JISC4003:2010
- 電気絶縁―熱的耐久性評価及び呼び方