JIS B 8661:2002 電気及び電子制御式油圧ポンプ試験方法

JIS B 8661:2002 規格概要

この規格 B8661は、電気及び電子制御式油圧ポンプについて,その静特性・動特性を確かめるための試験方法について規定。

JISB8661 規格全文情報

規格番号
JIS B8661 
規格名称
電気及び電子制御式油圧ポンプ試験方法
規格名称英語訳
Hydraulic fluid power -- Test method for electrically controlled oil hydraulic pumps
制定年月日
1989年12月1日
最新改正日
2016年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

23.100.10
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
油圧・空気圧 2019
改訂:履歴
1989-12-01 制定日, 1996-02-01 確認日, 2000-11-20 確認日, 2002-03-20 改正日, 2006-10-20 確認日, 2011-10-20 確認日, 2016-10-20 確認
ページ
JIS B 8661:2002 PDF [17]
                                                                                   B 8661 : 2002

まえがき

  この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人日本フル
ードパワー工業会(JFPA)/財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正す
べきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS B 8661 : 1989は改正され,この規格に置き換えられる。
JIS B 8661:2002には,次に示す附属書がある。
附属書A(規定) 測定精度の等級

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS B 8661 pdf 1] ―――――

B 8661 : 2002

pdf 目 次

ページ

  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[1]
  •  3. 定義・・・・[1]
  •  3.1 電気及び電子制御式油圧ポンプ・・・・[1]
  •  3.2 最低調整可能流量・・・・[1]
  •  3.3 最低制御圧力・・・・[1]
  •  3.4 不感帯・・・・[1]
  •  3.5 負荷容積・・・・[1]
  •  3.6 カットオフ・・・・[1]
  •  3.7 デッドヘッド・・・・[1]
  •  4. 記号・・・・[2]
  •  5. 試験装置・・・・[2]
  •  5.1 概要・・・・[2]
  •  5.2 試験装置・・・・[2]
  •  6. 試験条件・・・・[2]
  •  6.1 作動油・・・・[2]
  •  6.2 試験環境・・・・[2]
  •  6.3 定常条件・・・・[2]
  •  7. 静特性試験・・・・[2]
  •  7.1 流量/圧力特性・・・・[2]
  •  7.2 入力信号に対する圧力特性試験 : 試験手順と結果の表現 37.3 入力信号に対する流量,傾転角又はストローク特性試験 : 試験手順と結果の表現・・・・[3]
  •  7.4 繰返し性試験・・・・[4]
  •  7.5 油温変化による圧力/流量の変化特性試験・・・・[4]
  •  8. 動特性試験・・・・[5]
  •  8.1 圧力補償時の応答特性 : 試験手順と結果の表現・・・・[5]
  •  8.2 圧力のステップ応答特性 : 試験手順と結果の表現・・・・[5]
  •  8.3 流量のステップ応答特性 : 試験手順と結果の表現・・・・[5]
  •  8.4 周波数応答特性・・・・[6]
  •  附属書A(規定) 測定精度の等級・・・・[15]
  •  解 説・・・・[16]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS B 8661 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
B 8661 : 2002

電気及び電子制御式油圧ポンプ試験方法

Hydraulic fluid power−Test method for electrically controlled oil hydraulic pumps

1. 適用範囲

 この規格は,電気及び電子制御式油圧ポンプ(以下,ポンプという。)について,その静特
性・動特性を確かめるための試験方法について規定する。測定精度は,A,B,Cの3等級に分けられ,附
属書Aに示す。

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構
成するものであって,その後の改正版,追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その
最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS B 0142 油圧及び空気圧用語
JIS B 8384 油圧−容積式ポンプ・モータ及び一体形トランスミッション−定常状態における性能測

JIS B 8385 油圧−ポンプ・モータ及び一体形トランスミッション−パラメータの定義及び文字記号
JIS B 9933 油圧−作動油−固体微粒子に関する汚染度のコード表示
JIS K 2001 工業用潤滑油−ISO粘度分類
ISO 10767-1 : 1996 Hydraulic fluid power − Determination of pressure ripple levels generated in systems
and components − Part1:Precision method for pumps
ISO 10767-2 : 1996 Hydraulic fluid power − Determination of pressure ripple levels generated in systems
and components − Part2:Simplified method for pumps

3. 定義

 この規格で用いられる主な用語の定義は,JIS B 0142によるほか,次による。

3.1 電気及び電子制御式油圧ポンプ

 電気入力信号に対応した圧力及び流量の制御ができる可変容量形
のポンプ。

3.2 最低調整可能流量

 一定の命令信号でポンプの最高使用圧力が保持できる最少流量。

3.3 最低制御圧力

 ポンプが制御可能な最低圧力[7.1.1d参照]。

3.4 不感帯

 入力信号の絶対値がゼロから増大するとき又はゼロへ減少するときに,その信号によって
制御されるポンプの圧力又は流量が変化しない範囲の幅。

3.5 負荷容積

 ポンプ出口から負荷バルブまでの油圧管路に入っている作動油の総容積。

3.6 カットオフ

 ポンプ圧力が設定圧力に近づくとポンプ流量が可変容量機構によって減少する状態。

3.7 デッドヘッド

 ポンプがカットオフを完了し回路圧が維持されている状態。

――――― [JIS B 8661 pdf 3] ―――――

2
B 8661 : 2002

4. 記号

4.1   この規格で用いる物理量記号及び添字(表1参照)は,JIS B 8385に述べられている。
表 1 記号及び単位
物理量 記号 次元 SI単位
動力 P ML2T−3 W
圧力,圧力差 p, Δp ML−1T−2 Pa
流量 q L3T−1 m3/s
回転数 N T−1 min−1

5. 試験装置

5.1 概要

5.1.1  特に指定のある場合以外は,入力軸水平でドレンポートが上向きになるように取り付ける。
5.1.2 付図1にカットオフ圧力を制御する圧力制御弁及びポンプ流量を制御する流量制御弁をもつポン
プの油圧試験回路図を示す。
5.1.3 付図2にカットオフ圧力及びポンプ流量に比例した位置又は角度を電気入力信号で制御するポン
プの油圧試験回路図を示す。

5.2 試験装置

5.2.1  5.1.1から5.1.3及び付図1,付図2に示すように試験装置を据え付ける。
5.2.2 試験手順で述べている試験条件以外では,試験回路に負荷がかかったり絞られたりしないように,
負荷バルブや可変絞りを調整する。負荷バルブを操作するときは,可変絞りを完全に開き,Pポートがブ
ロックになるように方向制御弁を切り換える。可変絞りを操作するときは,PポートがAポートに通じる
ように方向制御弁を切り換える。
5.2.3 ポンプに搭載されている手動の安全弁を試験圧力の125 %に設定する。

6. 試験条件

6.1 作動油

6.1.1  作動油の種類と粘度は,JIS K 2001に従ってISO VG32又はISO VG46に適合しなければならない。
6.1.2 ポンプ入口での作動油温度は,4555 ℃に維持する。
6.1.3 JIS B 9933に従って,作動油の汚染度等級を20/18/16以下に維持する。
備考 これ以外の条件については,受渡当事者間で決めることが望ましい。

6.2 試験環境

 周囲温度等の周囲変化は記録しなければならない。

6.3 定常条件

 測定時,制御パラメータの値は附属書A付表1に示される範囲になければならない。

7. 静特性試験

7.1 流量/圧力特性

7.1.1  試験手順
a) 試験回路と測定回路は,付図1又は付図2による。
備考 付図2に示す内部パイロット方式に加えて,外部パイロット方式に適用してもよい。
b) 指定の回転速度に電動機を調整する。
c) 圧力制御機能及び流量制御機能をもつポンプの場合,圧力は最高使用圧力の100 %,75 %,50 %に,

――――― [JIS B 8661 pdf 4] ―――――

                                                                                              3
B 8661 : 2002
流量は最大流量の100 %,75 %,50 %,25 %及び最低調整可能流量に設定しなければならない。
d) 可変絞りを調整することによって,徐々にポンプ圧力を最低制御圧力から最高使用圧力まで上げて,
また最低制御圧力に戻す。最高使用圧力の75 %,50 %でも同様。
e) その他の静特性は,JIS B 8384による。
7.1.2 結果の表現
a) 縦軸を流量,横軸を圧力にして測定結果をグラフにする(付図3参照)。
b) 記録されたグラフから最低調整可能流量を読み取る。
c) 圧力に対する調整流量の変化率q 算し記録する。
qe,1×100
q
q0
ここで, q 調整流量の変化率を%で表したもの
攀 1 : 流量変化の最大幅(付図3参照)
q0 : 最低制御圧力での流量
最大流量の100 %,75 %,50 %,25 %及び最低調整可能流量での値をそれぞれ計算し記録する。
カットオフ機能をもつポンプの場合, 攀 1はカットオフ直前までの流量変化幅の最大値とする。
d) カットオフ機能をもつポンプの場合,各設定流量での次の特性値を読み取る。
− カットオフ開始圧力からデッドヘッド圧力までの圧力幅 ΔPe,1
− カットオフ圧力のヒステリシス 攀 2
7.2 入力信号に対する圧力特性試験 : 試験手順と結果の表現
7.2.1 圧力制御機能及び流量制御機能をもつポンプの場合,設定を最高使用圧力と最大流量にし,完全に
負荷バルブを閉じる。ポンプ又は測定機器が重大な動的影響を受けない速度で,圧力入力信号を1サイク
ルで最低制御圧力から最高使用圧力まで増減させる。横軸を入力信号,縦軸を圧力にして得られた結果を
グラフにプロットする(付図4参照)。
7.2.2 記録されたデータから次の特性値を計算し記録する。
pmax
phy = ×100
pmax
ここに, 圧力のヒステリシスを%で表したもの
愀 同じ入力信号における圧力ヒステリシスの最大幅
pmax : 最高使用圧力
7.2.3 記録されたデータから圧力の調整範囲を読み取る。
7.2.4 記録されたデータから最高使用圧力での入力信号値を読み取る。
7.2.5 記録されたデータから不感帯を読み取り記録する。
7.3 入力信号に対する流量,傾転角又はストローク特性試験 : 試験手順と結果の表現
7.3.1 圧力制御機能をもつポンプの場合,最高使用圧力に設定する。
7.3.2 負荷バルブによって,負荷圧力をポンプの最高使用圧力の75 %に設定する。
7.3.3 ポンプ又は測定機器が重大な動的影響を受けない速度で,流量入力信号を1サイクルでゼロ(0)
流量から最大流量まで増減させる。横軸を入力信号,縦軸を流量にして得られた結果をグラフにプロット
する(付図5参照)。付図2のポンプでは,最大値に対する傾転角又はストロークの%を縦軸にしてもよい。
7.3.4 記録されたデータから次の特性値を計算し記録する。
qmax
qhy= ×100
qmax

――――― [JIS B 8661 pdf 5] ―――――

次のページ PDF 6

JIS B 8661:2002の国際規格 ICS 分類一覧

JIS B 8661:2002の関連規格と引用規格一覧