この規格ページの目次
4
B 8661 : 2002
ここに, 流量のヒステリシスを%で表したもの
愀 同一入力信号における流量ヒステリシスの最大幅
qmax : 最大流量
7.3.5 記録されたデータから流量の調整範囲を得る。
7.3.6 記録されたデータから最大流量での入力信号値を得る。
7.3.7 記録されたデータから不感帯を読取り記録する。
7.4 繰返し性試験
7.4.1 圧力の繰返し性 : 試験手順と結果の表現
a) 7.2の状態で入力信号を最高使用圧力及びその50 %となる値にステップ状に20回繰返し変化させる。
b) 7.2の状態で入力信号を最高使用圧力の50 %及び最低制御圧力となる値にステップ状に20回繰返し
変化させる。
c) )及びb)の試験結果を,横軸を時間,縦軸を圧力としてグラフに記録する(付図6参照)。
d) 各設定圧力に対するばらつきの割合を次の式で計算し記録する(付図6参照)。
pemax
,
pre= ×100
pmax
ここで, δpre : 圧力の繰返し性を%で表したもの
Δpe,max : Δpe,3pe,6の中の最大値
pmax : 最高使用圧力(付図6参照)
7.4.2 流量,傾転角又はストロークの繰返し性 : 試験手順と結果の表現
a) 7.3.1の状態で,最大流量の90 %のときに圧力が最高使用圧力の75 %になるように,負荷バルブを
調整する。
b) 入力信号を,ポンプ又は測定機器が動的な影響を受けない速度で,最大流量の90 %及び50 %となる
値にステップ状に20回繰返し変化させる。
c) 最大流量の50 %のときに圧力が最高使用圧力の75 %になるように負荷バルブを調整する。b)の状態
で,入力信号をポンプ又は測定機器が動的な影響を受けない速度で,最大流量の50 %及び最低制御
流量となる値にステップ状に20回繰返し変化させる。
d) 試験結果を,横軸を時間,縦軸を流量としてグラフに記録する(付図7参照)。
e) 各設定流量に対するばらつきの割合を,次の式で計算し記録する(付図7参照)。
qe,max
qre ×100
qmax
ここで, 流量の繰返し性を%で表したもの
攀 max : 攀 2qe,5の中の最大値
qmax : 最大流量(付図7参照)
7.5 油温変化による圧力/流量の変化特性試験
7.5.1 圧力の変化特性 : 試験手順と結果の表現
a) 負荷バルブを全閉とし,圧力入力信号を最高使用圧力となる値に保持する。
b) 試験装置の温度が安定するのに十分な速さで,油温を30 ℃から70 ℃まで変化させる。
備考 これ以外の温度範囲については,受渡当事者間で決めることが望ましい。
c) 横軸を油温,縦軸を圧力としてグラフに記録する(付図8参照)。また,外気温度も記録する。
なお,連続記録ができない場合は,決められた温度範囲内で10 ℃間隔で,少なくとも数点プロッ
トしてもよい。
7.5.2 流量の変化特性 : 試験手順と結果の表現
――――― [JIS B 8661 pdf 6] ―――――
5
B 8661 : 2002
a) 最大流量の75 %に設定し,負荷バルブによって圧力を5 MPaとする。
b) 試験装置の温度が安定するのに十分な速さで,油温を30 ℃から70 ℃まで変化させる。
備考 これ以外の温度範囲については,受渡当事者間で決めることが望ましい。
c) 横軸を油温,縦軸を流量としてグラフに記録する(付図9参照)。また,外気温度も記録する。
なお,連続記録ができない場合は,決められた温度範囲内で10 ℃間隔で,少なくとも数点プロッ
トしてもよい。
備考 圧力脈動測定はISO 10767-1及びISO 10767-2に従うことが望ましい。
8. 動特性試験
8.1 圧力補償時の応答特性 : 試験手順と結果の表現
8.1.1 試験回路と測定回路は付図1又は付図2による。急激に回路を遮断するために方向制御弁を用い,
時間に対して瞬間的な圧力をオシロスコープ(又はオシログラフ)によって測定できるように,ポンプの
吐出ラインに圧力変換器を用いる。
8.1.2 指定の回転速度に電動機を調整する。
8.1.3 バルブが閉じたとき,圧力の上昇率が6902 060 MPa/sになるように回路を調整する。目標は
1 380 MPa/sとする。
8.1.4 圧力制御機能及び流量制御機能をもつポンプの場合,圧力は最高使用圧力に,流量は最大流量に設
定することが望ましい。
8.1.5 バルブを開き,最高使用圧力の75 %となるように可変絞りを調整する。
8.1.6 バルブを閉じ,時間に対する瞬間圧力を測定する。この結果から,圧力上昇速度,応答時間,整定
時間を読み取る(付図10参照)。
8.1.7 バルブを開き,時間に対する瞬間圧力を測定する。この結果から,圧力降下速度,復帰時間を読み
取る(付図10参照)。
8.1.8 最大流量の50 %及び25 %において,8.1.5から8.1.7まで繰り返す。
8.2 圧力のステップ応答特性 : 試験手順と結果の表現
8.2.1 試験回路及び測定回路は付図1又は付図2による。
8.2.2 指定の回転速度に電動機を調整する。
8.2.3 負荷バルブを全閉とし,ポンプを最低制御圧力のデッドヘッド状態とする。また,ポンプの流量入
力信号を最大とする。
8.2.4 関数発生器によって,最高使用圧力の100 %,75 %,50 %となるように圧力入力信号をステップ
状に与える。
8.2.5 応答波形を,ポンプの動特性に比べて十分に高い応答性をもつ記録計によって,横軸を時間,縦軸
を入力信号値及び圧力として同時に記録する(付図11参照)。この結果から昇圧時の応答時間,オーバー
シュート,整定時間及び降下時の応答時間,アンダーシュート,整定時間を読み取る。
8.2.6 整定圧力において,圧力変動が圧力脈動の幅以内に収束したとき,圧力は整定したとみなす。
8.2.7 負荷容積,当該部管路の配管長さ,内径及び種類を記録する。
8.3 流量のステップ応答特性 : 試験手順と結果の表現
8.3.1 8.2.2の状態でポンプが圧力制御機能をもつ場合は,圧力入力信号を最高使用圧力となる値とする。
8.3.2 ポンプの流量入力信号を,ゼロから最大流量の100 %,75 %,50 %,25 %にそれぞれステップ状
に変化させる。
――――― [JIS B 8661 pdf 7] ―――――
6
B 8661 : 2002
8.3.3 各上限の流量において,圧力p2が次の値になるように可変絞りを調整する。
pmax,m + p0,m
p=
2
2
ここに, pmax,m : 最高使用圧力の70 %
p0,m : 最低制御圧力又は最高使用圧力の30 %
備考 負荷バルブの動特性がポンプの動特性に比べて十分に速いならば,負荷バルブを可変絞りの代
わりに使用してもよい。
8.3.4 応答波形を,ポンプの動特性に比べて十分に高い応答性をもつ記録計によって,横軸を時間,縦軸
を入力信号値及び流量として同時に記録する(付図12参照)。この結果から昇圧時の応答時間,オーバー
シュート,整定時間及び降下時の応答時間,アンダーシュート,整定時間を読み取る。
8.3.5 整定流量の±5 %幅以内に収束したとき,流量は整定したとみなす。
8.3.6 負荷容積,当該部管路の配管長さ,内径及び種類を記録する。
8.4 周波数応答特性
8.4.1 圧力の周波数応答特性試験 : 試験手順と結果の表現
a) 8.2.3の状態で圧力入力信号を最高使用圧力の50 %の圧力となる値を中心として十分に低い周波数に
おいて,振幅が最高使用圧力の10 %及び25 %であるような正弦波入力信号をポンプに加える。
b) 正弦波入力信号の周波数を,ポンプの折点周波数の約120から10倍まで,測定波形が乱れない範囲で
スイープする。スイープ速度は測定可能な適当な速さとする。
c) 応答波形を,ポンプの動特性に比べて十分に高い応答性をもつ記録計によって,横軸を時間,縦軸を
入力信号値及び流量として同時に記録する(付図13参照)。又は特定の周波数解析装置を用いてもよ
い。
d) 記録から,周波数による振幅比及び位相遅れを読み取り,ボード線図で表す。周波数特性は,ボード
線図で表示することを原則とするが,90°位相遅れの周波数及び振幅比の最大ピーク時のピーク値及
び周波数(ピークを示さない場合は,−3 dBの周波数)を表示してもよい。
e) 負荷容積,当該部管路の配管長さ,内径及び種類を記録する。
8.4.2 流量の周波数応答特性試験 : 試験手順と結果の表現
a) 8.3.1の状態からポンプの流量入力信号を最大流量の50 %の流量となる値を中心として十分に低い周
波数において,振幅が最高使用圧力の10 %及び25 %であるような正弦波入力信号をポンプに加える。
b) 正弦波入力信号は,8.4.1b)と同じとする。
c) 応答波形を,ポンプの動特性に比べて十分に高い応答性をもつ記録計によって,横軸を時間,縦軸を
入力信号値及び流量として同時に記録する(付図14参照)。又は特定の周波数解析装置を用いてもよ
い。
d) 記録から,8.4.1d)の場合と同様にボード線図で表す。また,周波数特性の他の表示方法も同項に準じ
る。
e) 負荷容積,当該部管路の配管長さ,内径及び種類を記録する。
関連規格 JIS B 0125-1 油圧・空気圧システム及び機器−図記号及び回路図−第1部 : 図記号
JIS B 0125-2 油圧・空気圧システム及び機器−図記号及び回路図−第2部 : 回路図
――――― [JIS B 8661 pdf 8] ―――――
7
B 8661 : 2002
番号 名称 番号 名称 番号 名称
1 供試ポンプ 8 圧力変換器 15 制御装置
2 負荷バルブ 9 圧力計 16 信号発生器
3 電磁切換弁 10 流量変換器 17 記録装置
4 可変絞り 11 流量計 18 フィルタ
5 トルク計 12 温度計 19 電動機
6 トルク表示器 13 制御装置
7 回転速度計 14 信号発生器
付図 1 カットオフ圧力を制御する圧力制御弁とポンプ流量を制御する
流量制御弁をもつポンプの試験回路図
――――― [JIS B 8661 pdf 9] ―――――
8
B 8661 : 2002
番号 名称 番号 名称 番号 名称
1 供試ポンプ 8 圧力変換器 15 記録装置
2 負荷バルブ 9 流量変換器 16 フィルタ
3 電磁切換弁 10 圧力計 17 電動機
4 可変絞り 11 流量計
5 トルク計 12 温度計
6 トルク表示器 13 制御装置
7 回転速度計 14 信号発生器
付図 2 カットオフ圧力及びポンプ流量を変化させるための位置又は
角度を電気入力信号で制御するポンプの試験回路図
――――― [JIS B 8661 pdf 10] ―――――
次のページ PDF 11
JIS B 8661:2002の国際規格 ICS 分類一覧
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.100 : 流体動力システム > 23.100.10 : ポンプ及びモータ
JIS B 8661:2002の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0142:2011
- 油圧・空気圧システム及び機器―用語
- JISB8384:2011
- 油圧―容積式ポンプ,モータ及び一体形トランスミッション―定常状態における性能測定方法
- JISB8385:2000
- 油圧―ポンプ・モータ及び一体形トランスミッション―パラメータの定義及び文字記号
- JISB9933:2000
- 油圧―作動油―固体微粒子に関する汚染度のコード表示
- JISB9933:2021
- 油圧―作動油―固体微粒子に関する汚染度のコード表示
- JISK2001:1993
- 工業用潤滑油―ISO粘度分類