JIS B 9212:2018 刈払機用回転刈刃 | ページ 2

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6 超硬チップソー各部の名称

  超硬チップソー各部の名称は,図2による。
番号 名称 名称 記号(参考) 名称 記号(参考)
1 本体 外径 D 先端逃げ角 α
2 超硬チップ 穴径 d 刃先角 β
3 逃げ面 ピッチ p すくい角 γ
4 すくい面 歯の高さ h 切削角 δ
5 側面 本体の厚さ t 先端傾き角 χ
6 歯室 あさり s1,s2 横すくい角 λ
7 歯底(はぞこ) 側面向心角 ε
8 窓穴 側面逃げ角 θ
図2−超硬チップソー各部の名称

――――― [JIS B 9212 pdf 6] ―――――

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7 品質

7.1 丸のこ刃及び切込刃の外観

  丸のこ刃及び切込刃の外観は,割れなどの欠陥があってはならない。また,使用上有害なきず,さびな
どの欠陥があってはならない。

7.2 超硬チップソーの外観

  超硬チップソーの外観は,次による。
a) 超硬チップは,使用上有害なきず,欠け,割れなどの欠陥があってはならない。
b) 接合部は,使用上有害な隙間,気泡などの欠陥があってはならない。
c) 超硬チップソーの仕上げは,使用上有害なだれ,刃こぼれなどがなく,良好でなければならない。
d) 本体表面は平滑であって,割れ,裂け,まくれなどの欠陥があってはならない。また,使用上有害な
きず,さびなどの欠陥があってはならない。

7.3 刈刃の振れ

  刈刃の振れは,9.3に規定する測定を行ったとき,表3による。
表3−刈刃の振れ
単位 mm
刈刃 軸方向の円周振れ 半径方向の円周振れ
丸のこ刃 0.6以下 0.3以下
切込刃
超硬チップソー本体 0.5以下

7.4 刈刃の硬さ及び硬さのばらつき

  刈刃本体の硬さ及び単体2) 内の硬さのばらつきは,9.4に規定する試験を行ったとき,表4による。
なお,硬さは4点の測定値が全て表4を満足するものとし,硬さのばらつきは,4点の測定値の最大値
と最小値との差が表4を満足しなければならない。
注2) 1枚の刈刃本体を表す。
表4−硬さ及び単体内の硬さのばらつき
刈刃 硬さ HRC 単体内の硬さのばらつき HRC
丸のこ刃 3750 2以下
切込刃
超硬チップソー本体

7.5 刈刃の厚さのばらつき

  丸のこ刃及び切込刃の単体2) 内の厚さのばらつきは,9.1に規定する測定を行ったとき,厚さ1.25 mm
のものでは0.06 mm以下,厚さ1.4 mm以上のものでは0.15 mm以下とし,超硬チップソー本体の単体2) 内
での厚さのばらつきは0.06 mm以下とする。

7.6 超硬チップソー本体の曲げ強さ

  超硬チップソー本体に窓穴がある場合,本体の曲げ強さは,9.5に規定する試験を行ったとき,割れが発
生してはならない。

――――― [JIS B 9212 pdf 7] ―――――

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7.7 超硬チップの接合強さ

  超硬チップソーにおいて,本体と超硬チップとの接合強さは,9.6に規定する試験を行ったとき,離が
発生してはならない。

8 材料

8.1 刈刃本体

  刈刃本体に使用する材料は,JIS G 4401に規定するSK85,又は使用上これと同等以上の品質とする。
なお,同等以上の品質とは,JIS G 4401に規定するSK65以上の炭素量を含有し,かつ,りん及び硫黄
の含有量が0.03 %以下の鋼種とする。

8.2 超硬チップの材料

  超硬チップソーの刃先部に使用する超硬チップの材料は,JIS B 4053の箇条4(呼び記号の付け方)に
規定するK30,又はこれと同等以上の品質とする。
なお,同等以上の品質とは,硬さがHRA85以上で,曲げ強さ(抗折力)は1 500 MPa以上とする。

9 試験方法

9.1 形状・寸法

  刈刃本体の形状・寸法の測定方法は,表5による。
表5−形状・寸法の測定方法
項目 測定方法
外径 JIS B 7507に規定するノギス,又はJIS B 7516に規定する2級の金属製直尺によって行う。
穴径 JIS B 7502に規定する内側マイクロメータ,又はJIS B 7420に規定する穴の公差IT12のプラ
グゲージによって行う。
厚さ 歯底から515 mm内側の円周上を4等分した4か所で,JIS B 7502に規定するマイクロメー
タによって行う。

9.2 外観

  刈刃の外観は,目視による。

9.3 刈刃の振れ

  刈刃の振れの測定は,次による。
a) 刈刃の軸方向の円周振れ 軸方向の円周振れは,図3に示すように歯底から515 mm内側の円周上
の振れを,JIS B 7503に規定するダイヤルゲージを用いて測定し,その最大値で表す。
b) 刈刃の半径方向の円周振れ 半径方向の円周振れは,図3に示すように外周上の振れをJIS B 7503に
規定するダイヤルゲージを用いて測定し,その最大値で表す。

――――― [JIS B 9212 pdf 8] ―――――

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注記 測定装置は,一例を示すものである。この場合のフランジの直径は,外径(D)の1/3以下とする。
図3−軸方向の円周振れ及び半径方向の円周振れの測定方法

9.4 刈刃本体の硬さ

  刈刃本体の硬さは,JIS B 7726に規定するロックウェル硬さ試験機を用いて,JIS Z 2245の試験方法に
よって行う。
なお,測定は刈刃の円周上を4等分した4か所で行う。また,測定は1か所につき3回行い,各測定箇
所の中央値を採択する。

9.5 超硬チップソー本体の曲げ強さ

  超硬チップソー本体に窓穴がある場合には,曲げ試験を行う。超硬チップソー本体から窓穴を含む試験
片を採取する。試験片は,窓穴を形成する円弧のうち,その最小半径を曲げ位置に含む円周方向(刈刃の
中心線に対し直角方向)に長さ40 mmをとり,幅L mmとする。試験片の曲げ位置には円弧以外の窓穴,
切れ込み及びスリットを設けない。ただし,採取不可能な場合は,円弧以外の窓穴を除く曲げ位置の本体
が最大幅となるようにする。また,長さ40 mmの端と窓穴との間に縁残りがある場合,試験片の長さを最
大10 mmまで短くしてもよい。採取方法及びその一例を,図4 a) に示す。
なお,試験片に含む窓穴を形成する円弧は,基本として半円とする。ただし,採取不可能な形状のもの
はこの限りではない。
試験片採取時に,レーザー加工などの加熱による金属組織変化を伴う場合は,金属組織変化部を除去す
る。
曲げ試験は,図4 b) に示すように,Vブロックに本体から採取した試験片の窓穴を形成する円弧のプレ
ス破断面側3) を上にして載せ,110 mm/sの範囲の速さでVブロックに当たるまで力を加える。試験結
果の確認は,目視による。
注3) プレス打ち抜き方向の反対側に発生する破断した部分で,結晶粒面が現れ微少の凹凸が甚だし
い部分。

――――― [JIS B 9212 pdf 9] ―――――

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単位 mm
a) 試験片の採取方法及びその一例
b) 試験方法
図4−曲げ試験

――――― [JIS B 9212 pdf 10] ―――――

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