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JIS B 9512:1994 規格概要
この規格 B9512は、JIS B 9513に規定する手動製図機械に用いるスケールのうち,一般に用いる合成樹脂スケールについて規定。
JISB9512 規格全文情報
- 規格番号
- JIS B9512
- 規格名称
- 手動製図機械用スケール
- 規格名称英語訳
- Manually operated draughting machines -- Draughting scale rules
- 制定年月日
- 1964年10月1日
- 最新改正日
- 2019年10月21日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 9960-1:1992(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 01.100.40
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1964-10-01 制定日, 1967-11-01 確認日, 1968-04-01 改正日, 1971-04-01 確認日, 1973-02-01 改正日, 1975-10-01 確認日, 1978-10-01 確認日, 1983-12-01 改正日, 1989-02-01 確認日, 1994-11-01 改正日, 2000-02-20 確認日, 2004-11-20 確認日, 2009-10-01 確認日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認
- ページ
- JIS B 9512:1994 PDF [10]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
B 9512-1994
手動製図機械用スケール
Manually operated draughting machines−Draughting scale rules
1. 適用範囲 この規格は,JIS B 9513に規定する手動製図機械に用いるスケールのうち,一般に用いる
合成樹脂スケール(以下,スケールという。)について規定する。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS B 0405 普通公差−第1部 : 個々に公差の指示がない長さ寸法及び角度寸法に対する公差
JIS B 7150 測微顕微鏡
JIS B 7503 ダイヤルゲージ
JIS B 7513 精密定盤
JIS B 7524 すきまゲージ
JIS B 9513 手動製図機械
JIS K 6718 メタクリル樹脂板
2. この規格の対応国際規格を,次に示す。
ISO 9960-1 : 1992 Draughting instruments with or without graduation.
Part 1 : Draughting scale rules
2. 用語の定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次のとおりとする。
(1) 目盛線 スケールに刻まれた各々の線。
(2) スケール目盛 スケール目盛面に刻まれた目盛線の群。
(3) コンパス用目盛 スケール表面に刻まれたコンパス及びディバイダのための目盛線の群。
(4) 目盛の長さ スケールの目盛が刻まれている部分の長さの真の値。
(5) 呼び長さ スケールの目盛が刻まれている部分の長さの呼び。
(6) 尺度 図面上にある対象物の要素の直線的寸法と,実物の要素の直線的寸法との比率。
3. 形状及び各部の名称 スケールの形状及び各部の名称は,図1のとおりとする。
――――― [JIS B 9512 pdf 1] ―――――
2
B 9512-1994
図1 形状及び各部の名称
4. 種類及び呼び方
4.1 一般 スケールの種類は,次の三つの項目に従って分類される。
(1) スケール取付金具
(2) 呼び長さ及び幅
(3) スケールの尺度
4.2 スケール取付金具による種類及び呼び記号 スケールのスケール取付金具による呼び記号は,JIS B
9513によって,大形はL,小形はSとする。
4.3 呼び長さ並びに幅による種類及び呼び記号 スケールの呼び長さ並びに幅による種類及び呼び記号
によって表1のとおりとする。
表1 呼び長さ並びに幅による種類及び呼び記号
単位 mm
呼び長さ 幅
大形 L 中形 M 小形 S
200 − − 40
250 50 45 40
300 50 45 40
350 50 45 40
400 50 45 40
450 50 45 −
500 50 45 −
600 50 − −
4.4 スケールの尺度による種類及び呼び記号 スケールの尺度による種類及び呼び記号は,尺度の組合
せをそのまま表示する。スケールの目盛は両側に設け,その尺度はそれぞれ1 : 1及び1 : 2とする。
なお,必要によって次の尺度の目盛にしても差し支えないが,括弧を付けたものはなるべく使用しない。
(1 : 1.5), 1 : 2.5, (1 : 3), (1 : 4), 1 : 5, (1 : 6)
4.5 スケール呼び方 スケールの呼び方は,次の内容・順序による。
(1) 規格番号
――――― [JIS B 9512 pdf 2] ―――――
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B 9512-1994
(2) 呼び長さ
(3) スケール取付金具による呼び記号
(4) スケール幅による呼び記号
(5) スケールの尺度による呼び記号
例
参考 ISO 9960-1では,呼び長さ,スケールの幅及び公差等級で規定している。
例
5. 要求事項
5.1 外観及び構造 スケールの外観及び構造は,次による。
(1) スケール本体の材料は,JIS K 6718によるもの又は品質が同等以上のもので,スケールの材料として
適したものであること。
(2) 製図用紙と接する裏面は,滑らかで,製図用紙又は製図面を傷つけないものであること。
(3) 使用面は,線の精度を出すのに十分滑らかであり,引かれた線を傷つけないものであること。
(4) 目盛線,数字,その他の文字は,黒で消えやかすれがなく,均一に鮮明で脱落又は誤記がないもので
あること。透明な材料の場合,スケール目盛は,裏面から印刷する。
(5) 割れ,欠けがなく,泡,汚れ,ひび及び異物の混入が目立たないものであること。
(6) スケール本体に,JIS B 9513によるスケール取付金具が適正に固定されたものであること。
5.2 寸法及び許容差
5.2.1 スケール本体の寸法及び許容差 スケール本体の寸法は,表2のとおりとする。特に規定がない寸
法の許容差は,JIS B 0405の粗級とする。
表2 スケール本体の寸法及び許容差
――――― [JIS B 9512 pdf 3] ―――――
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B 9512-1994
単位 mm
幅による種類呼び長さ a b t e p c d h l(参考)
及び呼び記号
大形 600 50 約30 5±0.7 1±0.2 63±0.1 10±0.5 4.5 最小1.8 630640
L 500 530540
450 480490
400 430440
350 380390
300 330340
250 280290
中形 500 45 約25 4±0.6 1±0.2 50±0.1 7±0.5 4 最小1.2 530540
M 450 480490
400 430440
350 380390
300 330340
250 280290
小形 400 40 約20 4±0.6 1±0.2 50±0.1 7±0.5 4 最小1.2 430440
S 350 380390
300 330340
250 280290
200 230240
騰地
参考 ISO 9960-1では,t 5.02.0
5.2.2 スケール裏面の平面度 スケール裏面の平面度は,表3のとおりとし,凹面でなければならない。
表3 スケール裏面の平面度
単位 mm
呼び長さ 平面度
200 0.4
250 0.45
300 0.55
350 0.6
400 0.7
450 0.75
500 0.85
600 1.0
.0mm以下と規定している。
参考 ISO 9960-1では,10015
5.2.3 スケール使用面の真直度 スケール使用面の真直度は,表4のとおりとする。
――――― [JIS B 9512 pdf 4] ―――――
5
B 9512-1994
表4 スケール使用面の真直度
単位 mm
呼び長さ 真直度
200 0.15
250 0.15
300 0.2
350 0.2
400 0.25
450 0.25
500 0.3
600 0.35
.0mm以下と規定している。
参考 ISO 9960-1では,10005
5.2.4 スケール使用面の平行度 スケール使用面の平行度は,表5のとおりとする。
表5 スケール使用面の平行度
単位 mm
呼び長さ 平行度
200 0.14
250 0.17
300 0.20
350 0.23
400 0.26
450 0.29
500 0.32
600 0.38
.0mm以下と規定している。
参考 ISO 9960-1では,10006
5.2.5 スケール取付金具の寸法 スケール取付金具の寸法及び許容差は,JIS B 9513による。
5.2.6 スケール本体とスケール取付金具とを組み合わせた高さ スケール本体とスケール取付金具とを
組み合わせた高さは,JIS B 9513による。
5.3 スケールの目盛数,目盛線の寸法及び許容差
5.3.1 目盛数 スケールの目盛数及び最小目盛は,表6のとおりとする。
――――― [JIS B 9512 pdf 5] ―――――
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