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B 9901-2 : 2022
記号説明
ガス除去フィルタ
t 時間(h)
C 濃度(ppb)
C(補間上流濃度)
CD及びCU(単一分析装置で測定)
図4−CU及びCDを1台の分析機器で測定した場合の濃度(例)
ms msEI msD(0
t 1) msU(1t 2) msD(2t 5) msU(5t 6) msD(6 (3)
t 11)
CDを測定している間のCU,及びCUを測定している間のCDは,線形補正する。これらは,それぞれCkU
及びCkDとして示す。
1 2
ms msEI (CkU D ())()
CtQtk t U ()
(Ct Qtk
CkD )() t
0 1
5 6
(CkU CtQtk
D ())() t (Ct
U () CkD )()
Qtk t (4)
2 5
11
(CkU D ())()
CtQtk t
6
このようにして除去容量を計算する。正しい線形補正を行うには,二つのデータ集合体(CkU及びCkD)
の3点移動平均の間で行うことが望ましい。2台の分析機器が利用できれば,必要な補正は一つだけにな
る。複数の試料を試験する場合は,式(4)に従って,下流側のデータを多数,個別に収集·処理することが
望ましい。
6.4.3 報告及び図
除去容量の測定結果は,次による。
− EC(%)の初期値は,6.4.2で作成し,8.2の試験報告書の例の1ページに記載しているECと時間との
関係図(図8参照)の2分12分間の値を線形近似した直線が縦軸と交わる点の除去効率の値とす
る。
− 95 %,90 %,70 %,50 %及び30 %の有効率に該当するmsの具体的な数値は,8.2の試験報告書の例の
1ページに記載している。
――――― [JIS B 9901 pdf 16] ―――――
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B 9901-2 : 2022
− 箇条8の試験報告書の例に,Eとms(g)との関係図を示す。
− 箇条8の試験報告書の例に,Eと時間(h)との関係図を示す。
さらに,試験が適正であることを検証するために,試験報告書に次のような図を作成する(箇条8参照)。
− CU及びCDと時間(h)との関係
− 0.5 ℃以下の刻み目盛で,21 から25 までの範囲におけるTU及びTDと時間(h)との関係
− 0.5 %以下の刻み目盛で,45 %から55 %までの範囲におけるRHU及びRHDと時間(h)との関係
− 風量Q及びマスフローバルブの設定による,変化又は差が分かる適正の分解能における試験ガス濃度
と時間(h)との関係
− 変化又は差が分かる適切な分解能におけるΔpと時間との関係
6.5 保持力の測定
6.5.0A 一般事項
最後に保持力の測定を行う。これは除去容量試験の直後,試験ガスの濃度がゼロの状態(すなわち,発
生源を停止した状態)で行う。この試験の目的は,脱着の可能性を明らかにすることである。脱着は,VOC
ガスを除去するために,設計したガス除去フィルタの場合によく起こる現象である。簡易的なベンチマー
クの設定において,下流濃度が除去容量試験の試験濃度の5 %未満になるまで,又は何らかの現象が見ら
れてから最大6時間までは,試験を継続することが望ましい。試験パラメータが具体的に選定されている
場合は,受渡当事者間の協定があれば,より低い下限値又は長い時間でもよい。
脱着特性試験において終点又は破過点は,完全消耗よりも非常に早い可能性があり,留意することは重
要である。試験終了時刻(tEND)及び終点(EEND)は,受渡当事者間の協定で決定する。
6.5.1 試験手順
試験手順(6.4.1の続き)は,次による。
38) 発生源を停止し,時刻tVCを記録して,保持力試験としてCDの測定を続ける。濃度減衰を記録するが,
除去効率が90 %未満の場合,壁面吸着などの影響を大きく受けるため,tDC中の測定値は不要である。
39) 目的の終点に達するまでCDを測定する。
40) 保持力試験終了時刻tEND及び最終濃度CDを記録する。
41) 試験を完全に終了する。
6.5.2 計算
脱着量の測定から,目的とした試験濃度に対する総脱着量が得られる。保持力mrは,次の式(5)で求め
る。
tEND
mr ms CtQtkt
D ()() d (5)
0
6.5.3 報告及び図
− 8.2の試験報告書の例の1ページに,mrを記載する。
− 8.2の試験報告書に,CDと時間(h)との関係図を示す。
――――― [JIS B 9901 pdf 17] ―――――
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7 試験装置の性能検証
7.1 一般事項
試験装置を構成する部品及び機器類については,製造から校正及び調整まで,この規格に規定する条件
を満たすよう念入りに準備する必要がある。この規格では,特定の装置を定義するよりも性能を重要視し
ており,製造業者及び使用者は,その試験装置の性能が条件を満たしていることを証明する義務がある。
附属書Aには,性能として最も重要な管理項目を表にまとめたチェックリストが示され,センサの精度
の測定間隔が,性能検証作業として適切であるかについて確認することも含まれる。特に重要な点は,試
験ガスが規定の濃度に至るまでの時間であり,詳細な手順は,次による。
7.2 立上がり時間及び立下がり時間の決定
7.2.0A 一般事項
分析機器を1台だけ使用する場合,装置内の濃度変化に要する時間を測定しなければならず,ガス除去
フィルタは用いず,それぞれのガスについて,各濃度及び各風量で測定する。
箇条6の試験結果は,正確な濃度測定によって得られる。濃度設定を変更した後は,多くの場合,目標
濃度の±5 %以内になるまで一定の時間がかかり,その長さは,試験ガス,その濃度及び応答性,及び試験
装置の内表面によって異なる。次の手順によって,移行フェーズの濃度データを破棄することが可能であ
る。
7.2.1 試験手順
試験手順は,次による。
1) 5.4又は5.5に従って,試験装置の所要風量,試験ガス種及び試験濃度CUを選択する。
2) 試験装置を準備し,ガス除去フィルタを設置せずに密閉する。
3) 試験ガス発生源を準備して始動し,規定の上流濃度に安定させる。
4) 発生源を停止(排気)して,濃度をゼロにする。
5) 発生源を起動し,時刻tV0を記録する(VO=バルブ開)。
6) 下流サンプリング箇所のガス濃度がCUの95 %に到達する時刻t0を記録する。
7) 下流サンプリング箇所のガス濃度がCUの値で十分に安定したら発生源を停止して,tVCを記録する
(VC=バルブ閉)。
8) 下流サンプリング箇所のガス濃度がゼロ,少なくともCUの5 %未満に到達する時刻tENDを記録する。
9) 手順1)8) を繰り返して,初期除去効率の測定に用いる低い濃度CUを得る。
7.2.2 計算
初期除去効率試験で使用する値は,次による(図5参照)。
− 立上がり時間tRE=(t0−tVO) の計算値
− 立下がり時間tDE=(tEND−tVC) の計算値
除去容量試験で使用する値は,次による。
− 立上がり時間tRC=(t0−tVO) の計算値
――――― [JIS B 9901 pdf 18] ―――――
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− 立下がり時間tDC=(tEND−tVC) の計算値
これらのデータは,選択した試験ガス,濃度及び採用した風量によって異なる。これらのデータは,試
験装置が一切変更されていなければ,その後の試験においても再利用することが可能である。
− tRCは,ガス除去フィルタが規定の上流濃度にさらされ,実際の負荷が開始されるt0までの時間を指す。
− tRCは,CDとCUとの切替えによって起こる時間差を指し,試料が高性能な除去効率を示す場合は無視
してもよい。
− tDCは,装置内の試験ガスが完全になくなるまでの時間を指す。試験装置にガス除去フィルタを設置す
る前に,ゼロ濃度を測定しておくことは重要である。
− tDCは,例えば,上流濃度の測定後などにCUとCDとの切替えによって装置を通過し装置内面及びチュ
ーブ類に吸着した分がなくなるまで,つまりガス除去材下流のCD値がゼロになるまでの時間を指す。
tDCの間のデータは,廃棄するのが望ましい。
− 100 ppbのアンモニアなど特定のガスを低濃度で供給する場合,tDCは数時間かかる可能性がある。
7.2.3 報告及び図
試験報告書(箇条8参照)の最後に,濃度対時間のグラフを記載する。
記号説明
t 時間
C 濃度
tVO 試験ガス供給弁を開放したときの時刻
t0 下流サンプリング箇所の濃度がCUの95 %に到達する時刻
tVC 試験ガス供給弁を開放したときの時刻
tEND 試験終了時刻
tRC,tRE 試験濃度の立上がり時間又は初期除去効率測定における試験濃度の立上がり時間
tDC,tDE 試験濃度の立下がり時間又は初期除去効率測定における試験濃度の立下がり時間
図5−立上がり時間及び立下がり時間を決定する実験プロットの例
8 評価及び報告書
8.1 試験報告書の紹介
試験手順を,箇条6に示す。試験の段階ごとに“報告書及び図”として,次に示す試験報告書の情報を
記載する。この報告書には,典型的な情報及び見本となる図(図6図10参照)を記載している。斜体表
示部が入力項目である。ここに示すグラフは,類似試験の実際のデータを用いており,この要領でデータ
――――― [JIS B 9901 pdf 19] ―――――
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を提示することが望ましい。保持力試験を行っていない場合は,この報告書からその部分を削除してもよ
い。
8.2 試験報告書の例
試験報告書の例を,次に示す。
JIS B 9901-2 試験報告書
報告書番号 該当情報を入力する 受信日時 該当情報を入力する
試験実施日 該当情報を入力する 報告日 該当情報を入力する
試験供給者 :
試験機関 試験機関名称 アドレス 該当情報を入力する
電話 該当情報を入力する ウェブ 該当情報を入力する
オペレータ 該当情報を入力する 責任者 該当情報を入力する
試験顧客 :
顧客名 アドレス 該当情報を入力する
電話 該当情報を入力する ウェブ 該当情報を入力する
試験装置 :
製造業者 製造業者名 アドレス 該当情報を入力する
電話 該当情報を入力する ウェブ 該当情報を入力する
モデル ガス除去フィルタ シリアル番号 該当情報を入力する
対象ガス VOC タイプ 4ベセル型式
定格風量(m3/h) 2 600 寸法(mm) 610×610×292
圧力損失(Pa) 100 ガス除去フィルタの質量(g) 5 200
吸着材 活性炭 その他の識別 黒
試験条件 :
風量(m3/h) 2 000 初期濃度(ppb) 460
面風速(m/s) 1.5 試験濃度(ppb) 9 100
試験ガス トルエン 温度() 23 相対湿度(%) 50
分析機器 供給者名 モデル PID type x9
tRE(s) 20 tDE(s) 20 tRC(s) 40 tDC(s) 30
試験結果の概要 :
初期除去効率EI(%) 84.5 EC(%)の初期値 88
除去容量ms(g) 効率95 % − 効率90 % − 効率70 % 303
効率50 % 435 効率30 % 558 合計 635
保持量mr(g) 391 Δp(Pa) 112
圧力損失曲線の例,ΔpとQとの関係(6.2参照)
図6−圧力損失図
――――― [JIS B 9901 pdf 20] ―――――
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JIS B 9901-2:2022の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 10121-2:2013(MOD)
JIS B 9901-2:2022の国際規格 ICS 分類一覧
- 91 : 建設材料及び建築物 > 91.140 : 建築物の付帯施設 > 91.140.30 : 通風及び空気調和システム
- 23 : 一般的に利用される流体システム及びその構成要素 > 23.120 : 換気装置.ファン.空調装置
JIS B 9901-2:2022の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB9901-1:2022
- 一般換気用ガス除去フィルタの性能試験方法―第1部:ガス除去材
- JISB9908-1:2019
- 換気用エアフィルタユニット・換気用電気集じん器の性能試験方法―第1部:粒子状物質捕集率に基づく仕様,要件及び分類
- JISZ8122:2000
- コンタミネーションコントロール用語