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C 0453 : 2005 (IEC 62027 : 2000)
[JIS C 0452-1の3.7]
3.1.6 品目参照番号(item reference number) 同一図面にある,組立品の構成部品の識別及び/又は個々
の部品の識別。
[ISO 6433の1.]
備考 参照指定が“構造ベース”であるのに対し,品目参照番号は“文書ベース”である。ある図面
上の同一部品は,同じ品目参照を使用する。
なお,そのときは,(ISO 6433に基づく)番号を使用することが望ましい。それと同時に,
ある構成の中のあるオブジェクトの各オカレンスは,唯一の参照指定をもっていなければなら
ない(JIS C 0452-1に基づく)。
ひとまとまりの製品図面が,構造上,“を構成する,の部品である”関係に基づいている
場合,品目参照番号は,数字による製品指向の参照指定とほぼ同じである。
3.1.7 参照指定のセット(reference designation set) その中の少なくとも一つの参照指定が対象のオブジ
ェクトを明確に識別することができる参照指定の組合せ・集合(セット)。
備考 参照指定のセットの中の他の参照指定は,対象のオブジェクトを識別できる必要はないが,そ
のオブジェクトが構成要素となっている他のオブジェクト(構造上上位に位置するオブジェク
ト)の識別に使われる。
[JIS C 0452-1の3.10]
3.1.8 遷移(参照指定における)[transition (in a reference designation)] 多重レベルの参照指定におけ
る観点の変化。
[JIS C 0452-1からの派生]
3.2 文書化に関連する一般的用語(General terms, related to documentation)
3.2.1 文書(document) データ媒体上の情報。
備考1. “文書”は,法律的な意味に制限されるものではない。
2. 通常,文書は,情報の形式及び表示形式に従って指定される。例えば,全体図,接続表,フ
ァンクションチャートなど。
3. 情報は,紙上に及びマイクロフィルム上に静的に又は(ビデオ)ディスプレイ装置上に動的
に表示される。
[JIS C 1082-1の2.2.1.2,修正]
3.2.2 文書種類(document kind) 指定された情報の内容と表示形式とによって定義した文書のタイプ。
[JIS C 0451の3.5]
3.2.3 文書種類(の)分類(document kind class) 表示形式に関係なく,情報が同じような特徴をもつ文
書種類のグループ。
[JIS C 0451の3.6]
3.2.4 文書番号(document number) ある特定の組織における文書の一意の識別子。
3.2.5 諸元項目(data element type) 識別,説明及び値の表記が指定されているデータ単位。
[IEC 61360-1の2.3]
備考 ISO/IEC 11179-3では,“データ要素”はこの概念で使用されている。
3.2.6 諸元値(data element value) 諸元項目の形式に適する許容値内の値。
3.3 部品リストに関連する個別用語(Specific terms, related to parts lists)
3.3.1 部品リスト(文書)[parts list (document)] 部品リスト本体を主として含む文書。
――――― [JIS C 0453 pdf 6] ―――――
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C 0453 : 2005 (IEC 62027 : 2000)
3.3.2 部品リスト本体(parts list body) ある組立品(若しくは半組立品)又はシステムを構成するオブジ
ェクト(部品,コンポーネント,ソフトウェア,機器など)を明細に示すリスト品目を含む表。さらに,
必要な場合は,参照文書を含む表。
[JIS C 1082-1の2.2.4.1,修正]
3.3.3 リスト品目(list item) 明細に示す対象となるオブジェクトにふさわしいデータ諸元項目を順序だ
った一連の表又はリストとして提示したもの。
3.3.4 オカレンス(あるオブジェクトの)[occurrence (of an object)] システムの中にあることを意味
する状態のオブジェクト。
参考 JIS C 0452-1を参照。
3.3.5 形式(type) 共通の特性をもっているものの分類。
3.3.6 部品(part) 様々な製品のコンポーネントを構成することを意図する材料又は機能要素。
[JIS C 0452-2]
3.3.7 部品番号(part number) ある特定の組織における部品の一意の識別子。
4. 一般
4.1 部品リストの表示形式
部分リスト本体は,含まれるオブジェクトを示すリスト品目を表形式で表
示するものである。
部品リスト本体は,次のいずれかによる。
− 独立した部品リスト文書。
− 例えば,組立図における部品欄のような,別の文書の一部。
図1参照。
本体
――――― [JIS C 0453 pdf 7] ―――――
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C 0453 : 2005 (IEC 62027 : 2000) 本体
本体
図1 部品リストの表示形式
4.2 表の見出し
表の見出しは,部品リスト本体の列を定義する。
列は,一つ又は複数のデータ要素の形式を表示するために使用する。
4.3 リスト品目
部品リスト中の一つのリスト品目は,一つの構成オブジェクトを表し,更にこれに関
係するデータ要素の形式の選択を表示する。この部品リストの範囲内の各構成オブジェクトは,一つのリ
スト品目によって表される。3.3.3を参照。
4.4 部品リストの分類
この規格で規定する部品リストの分類は,次のとおりである。
分類A
各リスト品目が構成オブジェクトの形式を表し,更にその数量を表している部品リスト。
備考 分類Aは,“要約版リスト”としている。数量は,多くの場合,各々の形式で1よりも多い。
各構成オブジェクトの部品番号は,“キー”として使用される場合がある。この部品リストの分
類は,ISO 10303-44で“BOM(材料表)データ構造”と呼ばれている。
分類B
各リスト品目が構成オブジェクトのオカレンスを表している部品リスト
備考 分類Bは,“詳細版リスト”を対象としている。各リスト品目における数量は,通常,1である。
各構成オブジェクトの参照指定は,“キー”として使用される。この部品リストの分類は,ISO
10303-44で,“部品リストデータ構造”と呼ばれている。
幾つかの同じオブジェクトを一まとめにして,その仕様を明示する必要があり,文書作成の
文脈上,その各構成オブジェクト間で区別する必要がない場合,この構成物のセットを一つの
オカレンスとみなすことができる。この場合,指定される数量は,1よりも多い。例えば,交
通信号を構成するために組み立てられる数百個の発光ダイオード,などである。
分類Aの部品リストは,個別のオブジェクトの機械設計に使用されることが多い。特に,部品リストが
一つの構造レベルしか対象にしていない場合に多くみられる。
分類Bは,接続の目的など,ある形式のオカレンスをそれぞれ識別する必要がある電気,流体及びその
他総合的システムに使用されることが多い。
この規格では,両分類の要求事項を規定している。
5. 部品リスト本体の要求事項
5.1 指定されたオブジェクトの関係
部品リストを含めて設計及びエンジニアリングのあらゆる文書は,
一つのオブジェクトに関係付けるのがよい。
部品リストは,そのオブジェクトを構成するオブジェクトを指定しなければならない。各構成オブジェ
クトは,リスト品目によって指定する。
部品リストは,一つの構成レベルだけでもよいし,一つ又は複数の下位レベルを一緒に含んでもよい。
備考1. オブジェクトの概念に関するより詳しい情報は,JIS C 0452-1及びIEC 61346-4を参照。
2. 関連文書及び文書化に関するオブジェクトの関係のより詳しい情報は,JIS C 0451及びIEC
62023を参照。
3. 複数の構成レベルを含む部品リストは,ISO 10303-44の階層化された部品リストを参照。
――――― [JIS C 0453 pdf 8] ―――――
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C 0453 : 2005 (IEC 62027 : 2000)
5.2 リスト品目の内容
各リスト品目の基本的目的は,構成オブジェクトのオカレンス(分類B)を,
又は同じ形式の各識別グループ(分類A)を,部品と関連付けることである。
オカレンスは参照指定又は品目参照番号によって識別し,部品は部品番号又はグローバル識別番号によ
って識別する。
さらに,オカレンス及び部品に関する他の情報は,部品リストをより分かりやすく,使いやすいものに
するために規定することが望ましい。
備考1. 場合によっては,通し番号で識別した構成オブジェクトのオカレンスを部品番号だけでなく,
部品の形式などでも関連付ける必要がある。
各リスト品目は,表1で指定した必す(須)情報を含まなければならない。また,条件付情報又は選択
可能情報を包含できるようにすることが望ましい。
2. データベースから部品リストを作成する場合,データベースに対応した内部識別が必要であ
る。そのような識別は,この規格では扱っていない。
表 1 構成オブジェクトのリスト品目に含まれる情報
諸元項目 分類A 分類B 参照条項
品目参照番号 必す(須) − 5.3.1 オカレンスの識別
数量 必す(須) 条件付 5.3.5 数量,寸法
参照指定のリスト 条件付 − 5.3.1 オカレンスの識別
参照指定 − 必す(須) 5.3.1 オカレンスの識別
参照指定セット − 条件付 5.3.1 オカレンスの識別
用途 − 条件付 5.3.2 用途
オカレンスに関する技術データ− 条件付 5.3.3 オカレンスに関する技術データ
オカレンスに関する参照情報 − 条件付 5.3.4 オカレンスに関する参照資料
部品番号,又は 必す(須) 必す(須) 5.3.6 部品の識別
グローバル識別 必す(須) 必す(須) 5.3.6 部品の識別
部品名称 必す(須) 必す(須) 5.3.6 部品の識別
形式識別 条件付 条件付 5.3.7部品の説明
仕様を表す技術データ 条件付 条件付 5.3.8部品形式の技術データ
性能を表す技術データ 選択 選択 5.3.8部品形式の技術データ
質量,寸法 条件付 条件付 5.3.8部品形式の技術データ
情報に関する参照 選択 選択 5.3.9 部品形式に関する文書の参照
注意 選択 選択 −
備考 責任の程度を明確に指定するための各用語は,この表では次の意味を表している。
必す(須)=常に必要とされる。
条件付 =もし,情報が利用できれば必要。
選択 =使用者の選択。
5.3 諸元項目の要件
この項目では,表1に挙げた諸元項目を次の順序で説明する。
− 構成するオブジェクトのオカレンスに関する情報
− オカレンスの識別
− 用途
− オカレンスに関する技術データ
− オカレンスに関する参照
− 数量及び寸法に関する情報
――――― [JIS C 0453 pdf 9] ―――――
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C 0453 : 2005 (IEC 62027 : 2000)
− 構成オブジェクトの形式に関する情報
− 形式の識別
− 形式の説明
− 形式に関する参照
各諸元項目は,この規格では,その名称及び定義,そして可能であれば,コメントによって指定する。
該当する諸元項目の完全な指定のため,IEC 61360-4,IEC 82045-2及びISO 7200を参照。
5.3.1 オカレンスの識別 部品のオカレンス(“使用”)は,少なくとも一つの参照指定,又は一つの品目
参照番号によって識別しなければならない。
参照指定セットもまた規定してもよい。もし参照指定セットを規定すれば,諸元項目の参照指定は,そ
のセットの各要素で一度だけ繰り返す。
備考 JIS C 1082-1は,参照指定セットを1行で提示する方法について規則を定めている。
例 二つの参照指定=A1=B1及び+U5+U23で構成するセットは,=A1=B1/+U5+U23と書くのが望
ましい。
名称 定義 備考
参照指定 分類Bのリストでは,この諸元は,リスト品目の
一つ又は複数の“観点(aspect)”を通してシステ
区分に使用する。
ムの中から特定のオブジェクトを識別する方法
品目参照番号 分類Aのリストでは,この諸元は,リスト品目の
組立品の構成部品の識別及び/又は同じ図面上
にある個々の品目の識別 区分に使用する。
一つのリスト品目は複数のオカレンスを包含
することが望ましいので,この場合,参照指定は
区分目的には適さない。
5.3.2 用途 必要に応じて,分類Bのリストには,その使用方法又は特定のオカレンスの目的に関係し
た情報を加えなければならない。
例えば,押ボタンの“起動”,“停止”である。
名称 定義 備考
用途 オブジェクトの使用又は目的の簡単な文章説明 −
5.3.3 オカレンスに関する技術データ オカレンスに特性を表す技術データを示すことが望ましい。
例 プリセット値(その形式に適切な“設定範囲”内で選ばれた値)。
適切な諸元項目の選択は,構成オブジェクト(製品分類)の形式に依存し,一般的に明示することはで
きない。諸元項目は,可能な限り,IEC 61360-4から選択すべきである。
5.3.4 オカレンスに関する参照項目 必要に応じて,ある部品を特定のオカレンスに使用する場合は,そ
の情報を与える文書を参照しなければならない。
もし必要ならば,構成オブジェクトのオカレンスを記述する他の文書(例えば,回路図又は組立図)に
対する参照は,示さなければならない。
このような文書参照に関する諸元については,5.3.9を参照。
文書内での特定のページ及び部分への参照には,JIS C 1082-1の参照に関する規則を適用しなければな
らない。
――――― [JIS C 0453 pdf 10] ―――――
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JIS C 0453:2005の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 62027:2000(IDT)
JIS C 0453:2005の国際規格 ICS 分類一覧
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.110 : 工業製品の文書化
JIS C 0453:2005の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC0451:2004
- 電気及び関連分野―プラント,システム及び装置用の技術文書の分類及び指定
- JISC0452-1:2004
- 電気及び関連分野―工業用システム,設備及び装置,並びに工業製品―構造化原理及び参照指定―第1部:基本原則
- JISC0452-2:2005
- 電気及び関連分野―工業用システム,設備及び装置,並びに工業製品―構造化原理及び参照指定―第2部:オブジェクトの分類(クラス)及び分類コード
- JISC1082-1:1999
- 電気技術文書―第1部:一般要求事項
- JISZ8203:1964
- 単位記号
- JISZ8203:2000
- 国際単位系(SI)及びその使い方