JIS C 0455:2005 電気及び関連分野―工業用システム,設備及び装置,並びに工業製品―システムにおける接続端の識別

JIS C 0455:2005 規格概要

この規格 C0455は、システムにおけるオブジェクトの接続端の指定方法に関する原則について規定。

JISC0455 規格全文情報

規格番号
JIS C0455 
規格名称
電気及び関連分野―工業用システム,設備及び装置,並びに工業製品―システムにおける接続端の識別
規格名称英語訳
Industrial systems, installations and equipment and industrial products -- Identification of terminals within a system
制定年月日
2005年9月20日
最新改正日
2015年10月20日
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対応国際規格

ISO

IEC 61666:1997(IDT)
国際規格分類

ICS

01.080.30
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2005-09-20 制定日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS C 0455:2005 PDF [12]
                                                                   C 0455 : 2005 (IEC 61666 : 1997)

まえがき

  この規格は,工業標準化法第12条第1項の規定に基づき,財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準
原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を制定すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大
臣が制定した日本工業規格(日本産業規格)である。
制定に当たっては,日本工業規格(日本産業規格)と国際規格との対比,国際規格に一致した日本工業規格(日本産業規格)の作成及び日
本工業規格を基礎にした国際規格原案の提案を容易にするために,IEC 61666:1997,Industrial systems,
installations and equipment and industrial products−Identification of terminals within a systemを基礎として用い
た。
この規格の一部が,技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の
実用新案登録出願に抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会
は,このような技術的性質をもつ特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権,又は出願公開後の実用新
案登録出願にかかわる確認について,責任はもたない。
JIS C 0455には,次に示す附属書がある。
附属書A(参考)接続端の分類
附属書B(参考)例
附属書C(参考)関連規格

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS C 0455 pdf 1] ―――――

C 0455 : 2005 (IEC 61666 : 1997)

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1. 適用範囲・・・・[1]
  •  2. 引用規格・・・・[1]
  •  3. 定義・・・・[2]
  •  3.1 オブジェクト(objects)・・・・[2]
  •  3.2 システム(system)・・・・[2]
  •  3.3 観点(aspect)・・・・[2]
  •  3.4 機能(function)・・・・[2]
  •  3.5 製品(product)・・・・[2]
  •  3.6 参照指定(reference designation)・・・・[3]
  •  3.7 接続端(terminal)・・・・[3]
  •  3.8 接続端指定(terminal designation)・・・・[3]
  •  3.9 接続端指定セット(terminal designation set)・・・・[3]
  •  4. 接続端の識別・・・・[3]
  •  4.1 一般事項・・・・[3]
  •  4.2 製品に関しての接続端の記号・・・・[4]
  •  4.3 機能に関しての接続端の記号・・・・[5]
  •  4.4 物理的場所に関しての接続端の指定・・・・[5]
  •  4.5 接続端指定セット・・・・[6]
  •  附属書A(参考)接続端の分類・・・・[7]
  •  附属書B(参考)接続端の指定例・・・・[8]
  •  附属書C(参考)関連規格・・・・[10]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS C 0455 pdf 2] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
C 0455 : 2005
(IEC 61666 : 1997)

電気及び関連分野−工業用システム,設備及び装置,並びに工業製品−システムにおける接続端の識別

Industrial systems, installations and equipment and industrial products− Identification of terminals within a system

序文

 この規格は,1997年に第1版として発行されたIEC 61666,Industrial systems, installations and
equipment and industrial products−Identification of terminals within a systemを翻訳し,技術的内容及び規格票
の様式を変更することなく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で点線の下線を施してある“参考”は,原国際規格にはない事項である。

1. 適用範囲

 この規格は,システムにおけるオブジェクトの接続端の指定方法に関する原則について規
定する。
規定する原則は,主として電気技術及び関連分野における適用を意図しているが,一般及びあらゆる技
術分野にも適用可能である。これらは,異なる技術に基づいたシステム又は複数の技術を組み合わせたシ
ステムにも適用することができる。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
なお,対応の程度を表す記号は,ISO/IEC Guide 21に基づき,IDT(一致している),MOD
(修正している),NEQ(同等でない)とする。
IEC 61666:1997,Industrial systems, installations and equipment and industrial products−
Identification of terminals within a system (IDT)
参考1. オブジェクトについては,3.(定義)を参照。
2. この規格は,製品自体や製品間の接続関係を明確にするため,製品の接続端記号やシステム
の接続端の指定方法に関して,一般的な規則を規定している。

2. 引用規格

 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構
成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発効年を付記していない引用規格は,その
最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 0452-1 電気及び関連分野−工業システム,設備及び装置,並びに工業製品−構造化原則及び参
照指定−第1部 : 基本原則
備考IEC 61346-1:1996 Industrial systems, installations and equipment and industrial products−
Structuring principles and reference designations−Part 1: Basic rulesが,この規格と一致している。
JIS C 1082-1 電気技術文書−第1部:一般要求事項
備考 IEC 61082-1:1991 Preparation of documents used in electrotechnology−Part 1: General

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2
C 0455 : 2005 (IEC 61666 : 1997)
requirementsからの引用事項は,この規格の該当事項と同等である。
JIS C 1082-2 電気技術文書−第2部:機能図
備考 IEC 61082-2:1993 Preparation of documents used in electrotechnology−Part 2: Function-oriented
diagramsが,この規格と一致している。
JIS C 1082-3 電気技術文書−第3部:接続図,表及びリスト
備考 IEC 61082-3:1993 Preparation of documents used in electrotechnology−Part 3: Connection
diagrams, tables, and listsが,この規格と一致している。
IEC 60445:1999 Basic and safety principles for man-machine interface,marking and identification−
Identification of equipment terminals and of terminations of certain designated conductors, including
general rules for an alphanumeric system
IEC 60757:1983 Codes for designation of colours

3. 定義

 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。

3.1 オブジェクト(objects)

 設計・エンジニアリング・製作・建設・運転・保守及び廃棄のプロセスで扱
われる“エンティティ(entity)” [JIS C 0452-1,3.1]。
備考1. 物理的,非物理的な“もの(thing)”,又はそれに附属する情報の集まりをエンティティ(entity)
という言葉で表す。
2. エンティティ(entity)の目的に合わせて,オブジェクトは,“観点(側面)”と呼ばれる色々な
視点でとらえられることがある。

3.2 システム(system)

 相互に関係するオブジェクトの集合 [JIS C 0452-1,3.2]。
備考1. システムの例 : 駆動システム,給水システム,ステレオシステム,コンピュータシステムな
ど。
2. あるシステムが他のシステムの一部である場合,そのシステムを,一つのオブジェクトとみ
なしてもよい。

3.3 観点(aspect)

 システム又はシステム内のオブジェクトの情報の選択又はその記述の仕方 [JIS C
0452-1,3.3]。
備考 その方法は,次に示すものがある。
−システム又はオブジェクトが何をするか[機能観点(機能指向)]
−システム又はオブジェクトがどのように構成されているか[製品観点(製品指向)]
−システム又はオブジェクトがどこに配置されるか[位置観点(位置指向)]

3.4 機能(function)

 オブジェクトに関係する目的 [JIS C 0452-1,3.4]。

3.5 製品(product)

 自然若しくは人工的プロセス又は労働を通して得た意図的な結果,又は達成された
結果 [JIS C 0452-1,3.5]。
備考1. 通常,製品は,“部品番号”,“注文番号”,“タイプ指定(type designation)”及び/又は“名
前”をもつ。
2. 技術的なシステム又はプラントを製品とみなすことがある。

3.6 参照指定(reference designation)

 一つ又は複数の“観点(aspect)”を通してシステムの中から特定の
オブジェクトを識別する方法 [JIS C 0452-1,3.7]。
参考 この定義は,JIS C 0452-1の用語の定義を引用したものである。この定義の内容を補足し理解
を深めるためのものとして,JIS C 0452-2[電気及び関連分野−工業システム,設備及び装置,

――――― [JIS C 0455 pdf 4] ―――――

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C 0455 : 2005 (IEC 61666 : 1997)
並びに工業製品−構造化原則及び参照指定−第2部 : オブジェクトの分類(クラス)及び分類コ
ード]の附属書1(参考)附属書3(参考)がある。

3.7 接続端(terminal)

 外部ネットワークへの接続を意図したオブジェクトのアクセスポイント。
備考1. 接続は,次のように表現してもよい。
a) 信号・エネルギー又は材料の流れを提供するための,導体間,接点間,接点・導体間,
配管システム間,ダクトシステム間又は配管システム・ダクトシステム間の物理的イン
タフェース。
b) 情報を伝達するために,論理要素,ソフトウェアモジュールなどの間に確立した機能の
関連。
2. 外部ネットワークは,異なった性質をもつことがあり,これによって分類してもよい。IEC
81714-3は,その分類法を規定している。附属書Aも参照。

3.8 接続端指定(terminal designation)

 オブジェクトの一つの観点に基づいた,接続端が属しているオブ
ジェクトにおける接続端の識別子。

3.9 接続端指定セット(terminal designation set)

 同一の接続端をオブジェクトの異なる観点によって識
別する接続端指定の集まり。

4. 接続端の識別

4.1 一般事項

 多数の接続端が,一つのオブジェクトに関連していることがある。接続端は,他のネッ
トワークへの接続を容易にするために設けられることがある。例えば,電気ネットワーク,論理機能ネッ
トワーク,ソフトウェアの論理ネットワークなどへの接続である。このようなネットワークを明確に記述
するため,使用する各々の接続端は,そのオブジェクトがいかなるシステムに属するかとともに,当該オ
ブジェクト自体を一意的に識別できなければならない。
システムにおける接続端の識別は,明確でなければならない。明確な識別子は,次のものから構成され
る。
− 当該オブジェクトに関して接続端を一意的に識別する接続端指定。
− “ : ”(コロン)をその前に置く。
− 当該オブジェクトを明確に表す参照指定をその前に置く。
図1は,接続端の明確な識別子を図示している。
参照指定 : 接続端指定
図 1 システム内の接続端の識別子
参照指定は,JIS C 0452-1に規定した規則に従って構成しなければならない。
参照指定(の一部)及び接続端指定(の一部)を近接して表示する場合,“ : ”(コロン)を入れなけれ
ばならない。しかし,混乱が生じない場合,例えば,表で示す場合には,省略してもよい。
接続端指定は,4.2,4.3及び4.4に従って構成しなければならない。
接続端の識別子は,文書の中では,JIS C 1082-1,JIS C 1082-2及びJIS C 1082-3に従って表示しなけれ
ばならない。
接続端指定に用いられた観点を区別する又は強調する必要がある場合,コロンのすぐ後に次のものを続

――――― [JIS C 0455 pdf 5] ―――――

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JIS C 0455:2005の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61666:1997(IDT)

JIS C 0455:2005の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 0455:2005の関連規格と引用規格一覧