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3.8.3.1 手順
備考 位相差は,角度で測定する。
1) 基準周波数で,定格値のほぼ1/2の電流を電流回路に加える。
2) 同じ(基準)周波数で,定格電圧を電圧回路に加える。タッピングをしながら力率1を指示するよう
に,電流と電圧の位相差を調整する。位相差 (BAN) を基準計器から読み取り,記録する。
3) 両入力の周波数を公称使用範囲の下限まで,減少させる。手順2)と同じ指示になるように,電流と電
圧の位相差を調整する。位相差 (BAL) を記録する。
4) 両入力の周波数を公称使用範囲の上限まで,増加させる。手順2)と同じ指示になるように,電流と電
圧の位相差を調整する。位相差 (BAU) を記録する。
5) 遅れ力率0.5を指示するように電流と電圧の位相差を調整する。位相差 (BBN) を記録する。
6) 手順5)と同じ指示値で,手順3)及び4)を繰り返す。位相差 (BBL) 及び (BBU) を記録する。
7) 力率0を指示するように電流と電圧の位相差を,電圧に対し電流がほぼ90°遅れる方向で調整する。
このときの位相差 (BCN) を記録する。
8) 手順7)と同じ指示値で,手順3)及び4)を繰り返す。位相差 (BCL) 及び (BCU) を記録する。
9) 進み力率0.5を指示するように電流と電圧の位相差を調整する。位相差 (BDN) を記録する。
10) 手順9)と同じ指示値で,手順3)及び4)を繰り返す。このときの位相差 (BDL) 及び (BDU) を記録する。
備考 測定範囲の狭い計器では,測定範囲外での試験は除き,測定範囲の両端で試験する。
3.8.3.2 計算
交流測定量の周波数による影響変動値(百分率)の絶対値は,選択した目盛線について,次の式によっ
て計算し,その最大値とする。
BXN BXL
下限周波数では, 100
AF
BXN BXU
上限周波数では, 100
AF
ここに, AF : 基底値
X=A, B, C, D
3.8.4 同期検定器の影響変動値
3.8.4.1 手順
備考 位相差は,角度で測定する。
1) 二つの入力回路に基準周波数で,基準電圧の入力を加える。指標が同期点を指示するように,両電
圧間の位相差を調整する。位相差 (BR) を基準計器で測定し,記録する。
2) 両回路の周波数を公称使用範囲の下限まで減少させる。指標が同期点を指示するように,両電圧間
の位相差を調整する。位相差 (BL) を基準計器で測定し,記録する。
3) 両回路の周波数を公称使用範囲の上限まで増加させる指標が同期点を指示するように,両電圧間の
位相差を調整する。位相差 (BU) を基準計器で測定し,記録する。
3.8.4.2 計算
交流測定量の周波数による影響変動値(百分率)の絶対値は,次の式によって計算し,その大きい方の
値とする。
BR BL
下限周波数では, 100
AF
――――― [JIS C 1102-9 pdf 16] ―――――
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C 1102-9 : 1997
BR BU
上限周波数では, 100
AF
ここに, AF : 基底値
3.8.5 附属品の影響変動値
3.8.5.1 手順
1) 附属品に,周波数誤差が無視できる基準計器と,適切な指示を得るための計器を接続し,基準周波数
で,定格値のほぼ80%で動作するような入力を加える。入力値 (BR) を基準計器から読み取り,記録
する。
2) 入力の周波数を,JIS C 1102-8表II-8に示す範囲内で変化させ,各周波数で手順1)を繰り返す。計器
の指示を手順1)と同じ目盛線に合わせ,入力値 (BX) を記録する。
3.8.5.2 計算
交流測定量の周波数による影響変動値(百分率)の絶対値は,次の式によって計算し,その最大値とす
る。
BR BX
100
AF
ここに, AF : 基底値
3.9 交流測定量の電圧/電流成分による影響変動値
3.9.1 電力計及び無効電力計の影響変動値
3.9.1.1 手順
1) 定格電圧,基準力率で,測定範囲の上限の80%に近い目盛線を指示するように入力を調整する。入力
値 (BR) を基準計器から読み取り,記録する。
2) 電圧を公称使用範囲の下限とし,手順1)を繰り返し,同じ指示になるように入力を調整する。入力値
(BL) を基準計器から読み取り,記録する。
3) 電圧を公称使用範囲の上限とし,手順1)と同じ指示になるように入力を調整する。入力値 (BU) を基
準計器から読み取り,記録する。
3.9.1.2 計算
測定量の電圧/電流成分による影響変動値(百分率)の絶対値は,次の式によって計算し,その最大値
とする。
BR BL
下限電圧では, 100
AF
BR BU
上限電圧では, 100
AF
ここに, AF : 基底値
3.9.2 周波数計の影響変動値
3.9.2.1 手順
1) 定格電圧で,測定範囲の中央に近い目盛線を指示する周波数の入力を計器に加える。周波数 (BR) を
基準計器から読み取り,記録する。
2) 電圧を公称使用範囲の下限まで減少させ,手順1)と同じ指示になるように周波数を調整する。周波数
(BL) を基準計器から読み取り,記録する。
3) 電圧を公称使用範囲の上限まで増加させ,手順1)と同じ指示になるように周波数を調整する。周波数
――――― [JIS C 1102-9 pdf 17] ―――――
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C 1102-9 : 1997
(BU) を基準計器から読み取り,記録する。
4) 測定範囲の上限及び下限で,手順1)から3)を繰り返す。
3.9.2.2 計算
交流測定量の電圧による影響変動値(百分率)の絶対値は,次の式によって計算し,その最大値とする。
BR BL
下限電圧では, 100
AF
BR BU
上限電圧では, 100
AF
ここに, AF : 基底値
3.9.3 位相計の影響変動値
3.9.3.1 手順
1) 一方の測定回路に,基準周波数で定格電圧又は定格電流を加える。
2) 他方の測定回路にも,基準周波数で定格電圧又は定格電流を加える。指示が0°,90°,180°及び270°
となるように両測定回路間の位相差を順次調整する。各位相差 (BR) を基準計器から読み取り,記録
する。
3) 手順2)で加えた電圧又は電流を公称使用範囲の下限まで減少させる。両測定回路間の位相差を,手順
2)と同じ目盛線を指示するように変える。位相差 (BL) を記録する。
4) 手順2)で加えた電圧又は電流を公称使用範囲の上限まで増加させる。両測定回路間の位相差を,手順
2)と同じ目盛線を指示するように変える。位相差 (BU) を記録する。
5) 両測定回路を入れ換え,第2の測定回路は定格値に維持し,第1の測定回路を公称使用範囲の上限及
び下限で,手順3)及び4)を繰り返す。
備考 測定範囲の狭い計器では,測定範囲外での試験は除き,測定範囲の両端で試験する。
3.9.3.2 計算
交流測定量の電圧又は電流成分による影響変動値(百分率)は,選択した各目盛線について,次の式に
よって計算し,その最大値とする。
BR BL BR BU
100 又は 100
AF AF
ここに, AF : 基底値
3.9.4 力率計の影響変動値
3.9.4.1 交流測定量の電圧成分による影響変動値
手順
備考 位相差は,角度で測定する。
1) 電流回路に,基準周波数で定格値のほぼ1/2の電流を加える。
2) 電圧回路に,同じ周波数(基準周波数)で定格電圧を加える。力率1を指示するように,電流と電圧
の位相差を調整する。位相差 (BAN) を基準計器から読み取り,記録する。
3) 同じ周波数(基準周波数)で,電流を変えないで,電圧を公称使用範囲の下限まで減少させる。手順
2)と同じ指示になるように,電流と電圧の位相差を調整する。位相差 (BAL) を基準計器から読み取り,
記録する。
4) 同じ周波数(基準周波数)で,電流を変えないで,電圧を公称使用範囲の上限まで増加させる。手順
2)と同じ指示になるように,電流と電圧の位相差を調整する。位相差 (BAU) を基準計器から読み取り,
――――― [JIS C 1102-9 pdf 18] ―――――
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C 1102-9 : 1997
記録する。
5) 遅れ力率0.5を指示するように,位相差を調整して,手順2),3)及び4)を繰り返す。位相差 (BBN) , (BBL)
及び (BBU) を基準計器から読み取り,記録する。
6) 力率0を指示するように,電圧に対して電流がほぼ90°遅れる方向に位相差を調整し,手順2),3)及
び4)を繰り返す。位相差 (BCN) , (BCL) 及び (BCU) を基準計器から読み取り,記録する。
7) 力率0を指示するように,電圧に対して電流がほぼ90°進む方向に位相差を調整し,手順2),3)及び
4)を繰り返す。位相差 (BDN) , (BDL) 及び (BDU) を基準計器から読み取り,記録する。
8) 進み力率0.5を指示するように,電流と電圧の位相差を調整して,手順2),3)及び4)を繰り返す。こ
のときの位相差 (BEN) , (BEL) 及び (BEU) を基準計器から読み取り,記録する。
備考 測定範囲の狭い計器では,測定範囲外での試験は除き,測定範囲の両端で試験する。
3.9.4.2 計算
交流測定量の電圧成分による影響変動値(百分率)の絶対値は,選択した各力率について,次の式によ
って計算し,その最大値とする。
BXN BXL BXN BXU
100 又は 100
AF AF
ここに, AF : 基底値
X=A, B, C, D, E
3.9.4.3 交流測定量の電流成分による影響変動値
手順
備考 位相差は,角度で測定する。
1) 電圧回路に,基準周波数で定格電圧を加える。
2) 流回路に,同じ周波数(基準周波数)で,定格電流を加える。力率1を指示するように,電流と電圧
の位相差を調整する。位相差 (CAN) を基準計器から読み取り,記録する。
3) 同じ周波数(基準周波数)で,電圧を変えないで,電流を公称使用範囲の下限まで減少させる。手順
2)と同じ指示になるように電流と電圧の位相差を調整する。位相差 (CAL) を基準計器から読み取り,
記録する。
4) 同じ周波数(基準周波数)で,電圧を変えないで,電流を公称使用範囲の上限まで増加させる。手順
2)と同じ指示になるように電流と電圧の位相差を調整する。位相差 (CAU) を基準計器から読み取り,
記録する。
5) 遅れ力率0.5を指示するように,位相差を調整して,手順2),3)及び4)を繰り返す。位相差 (CBN) , (CBL)
及び (CBU) を基準計器から読み取り,記録する。
6) 力率0を指示するように,電圧に対して電流がほぼ90°遅れる方向に位相差を調整し,手順2),3)及
び4)を繰り返す。位相差 (CCN) , (CCL) 及び (CCU) を基準計器から読み取り,記録する。
7) 力率0を指示するように,電圧に対して電流がほぼ90°進む方向に位相差を調整し,手順2),3)及び
4)を繰り返す。位相差 (CDN) , (CDL) 及び (CDU) を基準計器から読み取り,記録する。
8) 進み力率0.5を指示するように,電流と電圧の位相差を調整して,手順2),3)及び4)を繰り返す。位
相差 (CEN) , (CEL) 及び (CEU) を基準計器から読み取り,記録する。
備考 測定範囲の狭い計器では,測定範囲外での試験は除き,測定範囲の両端で試験する。
3.9.4.4 計算
交流測定量の電流成分による影響変動値(百分率)の絶対値は,選択した各力率について,次の式によ
――――― [JIS C 1102-9 pdf 19] ―――――
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C 1102-9 : 1997
って計算し,その最大値とする。
CXN CXL CXN CXU
100 又は 100
AF AF
ここに, AF : 基底値
X=A, B, C, D, E
3.9.5 同期検定器の影響変動値
3.9.5.1 手順
1) 運転側回路に,基準周波数で定格電圧を加える。
2) 起動側回路に,基準周波数で定格電圧を加え,指標が同期点を指示するように運転側回路との位相差
を調整する。位相差 (BR) を基準計器から読み取り,記録する。
3) 起動側回路の電圧を,公称使用範囲の下限まで減少させ,指標が同期点を指示するように運転側回路
との位相差を調整する。位相差 (BSL) を記録する。
4) 手順3)の電圧を,公称使用範囲の上限まで増加させ,指標が同期点を指示するように運転側回路との
位相差を調整する。位相差 (BSU) を記録する。
5) 運転側回路の電圧を,公称使用範囲の下限まで減少させる。
6) 手順3)及び4)を繰り返す。位相差 (BLL) 及び (BLU) を記録する。
7) 運転側回路の電圧を,公称使用範囲の上限まで増加させる。
8) 手順3)及び4)を繰り返す。位相差 (BUL) 及び (BU) を記録する。
備考 “起動側回路”とは,“運転側回路”に同期するように位相調整される電源に接続する側の
回路である。
3.9.5.2 計算
交流測定量の電圧成分による影響変動値(百分率)の絶対値は,次の式によって計算し,その最大値と
する。
BR BSL BR BSU BR BLL
100 , 100 , 100 ,
AF AF AF
BR BLU BR BUL BR BUU
100 , 100 及び 100
AF AF AF
ここに, AF : 基底値
3.10 力率による影響変動値
3.10.1 電力計の影響変動値
3.10.1.1 手順
1) 力率誤差を無視できる基準電力計を接続し,測定範囲の中央に近い目盛線を指示するように,力率1
で,基準周波数の定格電圧と適切な電流を加える。入力値 (BR) を基準電力計から読み取り,記録す
る。
2) 遅れ力率0.5(又は製造業者が指定した値)で手順1)を繰り返す。入力値 (BX) を基準電力計から読み
取り,記録する。
3) IS C 1102-3表II-3で規定されている場合は,進み力率0.5(又は製造業者が指定した値)で手順1)
を繰り返す。
入力値 (BY) を基準電力計から読み取り,記録する。
4) IS C 1102-3表II-3で規定されている場合は,遅れ及び進み力率0で手順1)を繰り返す。入力値 (BX)
――――― [JIS C 1102-9 pdf 20] ―――――
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JIS C 1102-9:1997の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60051-9:1988(IDT)
- IEC 60051-9:1988/AMENDMENT 1:1994(IDT)
- IEC 60051-9:1988/AMENDMENT 2:1995(IDT)
JIS C 1102-9:1997の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.220 : 電気学.磁気学.電気的及び磁気的測定 > 17.220.20 : 電気的及び磁気的量の測定