19
C 1102-9 : 1997
及び (BY) を基準電力計から読み取り,記録する。
3.10.1.2 計算
力率による影響変動値(百分率)の絶対値は,次の式によって計算し,その最大値とする。
BR BX
遅れ力率では, 100
AF
BR BY
進み力率では, 100
AF
ここに, AF : 基底値
3.10.2 無効電力計の影響変動値
3.10.2.1 手順
1) 測定範囲の中央に近い目盛線を指示するように,遅れ位相角90°で,基準周波数の定格電圧と適切な
電流を加える。電圧 (VR) ,電流 (IR) 及び位相角 (刀 ‰鉗 隊 器から読み取り,記録する。
2) 遅れ位相角30°(又は製造業者が30°を超える値を指定する場合はその値)で,手順1)を繰り返す。
入力 (VX) , (IX) 及び (堀 ‰鉗 隊 器から読み取り,記録する。
3) IS C 1102-3表II-3で規定されている場合は,進み位相角90°で,測定範囲のほぼ中央の目盛線を指
刀
示するように,定格電圧と適切な電流を加える。電圧 (VR) ,電流 (IR) 及び位相角 ( ‰鉗 隊 器
から読み取り,記録する。
4) IS C 1102-3表II-3で規定されている場合は,進み位相角30°(又は製造業者が30°を超える値を指
定する場合はその値)で,手順3)を繰り返す。入力 (VX) , (IX) ,及び ( ‰鉗 隊 器から読み取
り,記録する。
備考 この種の試験に,基準計器として使用できるような研究室形の無効電力計は,一般にはな
いので,この手順は高精度の電圧計,電流計と位相計を基準計器として使用することを前
提にしている。多相無効電力計については,個々の基準計器を用いる代わりに,位相を入
れ換えて接続した基準電力計を使用してもよい。接続方法及び校正定数については製造業
者に問い合わせること。
3.10.2.2 計算
遅れ及び進み力率による影響変動値(百分率)の絶対値は次の式によって計算し,その最大値とする。
VR IR sinR VX IX sin X
100
AF
ここに, AF : 基底値
3.11 電池電圧による影響変動値
3.11.1 オーム計の手順
1) 電池の代わりに安定化された電源を接続する。電源の電圧を調整して,電池の定格電圧にする。計器
の製造業者によって電池の内部抵抗の最大値が指定されている場合は,電源に直列に抵抗を接続し,
指定の値に電源抵抗を合わせる。
2) 製造業者が指定している予備調整を行う。
3) オーム計の指示を中央に近い目盛線に合わせ,抵抗値 (AR) を記録する。
4) 電源電圧を,製造業者が指定した電池電圧の下限値に合わせる。
5) オーム計の指示を手順3)と同じ目盛線に合わせ,抵抗値 (AL) を記録する。
6) 電源電圧を,製造業者が指定した電池電圧の上限値に合わせる。
――――― [JIS C 1102-9 pdf 21] ―――――
20
C 1102-9 : 1997
7) オーム計の指示を手順3)と同じ目盛線に合わせ,抵抗値 (AU) を記録する。
3.11.2 計算
電池電圧による影響変動値(百分率)の絶対値は,次の式によって計算し,その最大値とする。
AR AL AR AU
100 又は 100
AF AF
ここに, AF : 基底値
3.12 不平衡電流による影響変動値
3.12.1 多相電力計及び無効電力計の手順
1) 基準周波数で,定格電圧を加える。力率1で電流を変え,2素子計器は中央目盛,21 2素子及び3素子
計器では,32目盛(単相試験では41目盛に近い目盛線を指示させる。入力値 (BR) を基準計器から読み
取り,記録する。
2) 一つの電流回路の接続を外し,手順1)と同じ指示になるように,他の回路の電流を調整する。入力値
(Bx) を記録する。
3) 他の電流回路について手順2)を繰り返す。
3.12.2 多相力率計の手順
1) 定格電圧及び定格電流を加え,両入力回路の間の位相差を変えて中央に近い目盛線にタッピングをし
ながら指標を合わせる。位相差 (BR) を基準計器から読み取り,記録する。
2) 一つの電流回路の接続を外し,手順1)と同じ目盛線に指標が合うように位相差を変える。位相差 (BX)
を記録する。
3) 他の電流回路の接続を一つずつ外し,手順2)を繰り返す。
3.12.3 計算
不平衡電流による影響変動値(百分率)の絶対値は,次の式によって計算し,その最大値とする。
BR BX
100
AF
ここに, AF : 基底値
3.13 導電性支持物による影響変動値
3.13.1 手順
1) 計器は,基準姿勢で,導電性パネルに取り付けるか、又は導電性支持物の上に置く。導電性パネル又
は導電性支持物は,厚さ1.5mm以上のアルミニウムとし,大きさは計器のすべての側面から150mm
以上の幅があること。パネル又は支持物は,接地しておくこと。
2) 計器を,手順1)のように取り付けて,固有誤差試験を繰り返す。
3.13.2 計算
誤差は,2.固有誤差試験で示したように計算する。
3.14 外部電界による影響変動値
3.14.1 静電形計器の手順
1) 測定範囲の中央に近い目盛線に指標を合わせるように入力を加える。入力値 (BR) を基準計器から読
み取り,記録する。
2) 計器を,分離して平行に配置された一対の円板の中心に置く。その円板の直径は,被試験計器の最大
寸法より少なくとも20%以上大きくなければならない。円板の間隔は,被試験計器の最大寸法の少な
くとも2倍以上であること。
――――― [JIS C 1102-9 pdf 22] ―――――
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C 1102-9 : 1997
3) 円板間の電界が,JIS C 1102-1の5.2.2及び表II-1に規定する値になるように,直流電圧を加える。電
界を発生させる電源は,その中間点で接地されていること。
4) 導電性の外箱及びシグナルロー端子 (Signal low terminal) を接地し,手順1)と同じ目盛線に指標が合
うように入力を加える。入力値 (BX) を記録する。
5) 計器の向きを,影響変動値が最も大きくなるようにし,手順4)を繰り返す。
6) IS C 1102-1で規定した電界になるように,円板間に45Hzから65Hzまでの周波数の交流電圧を加え,
手順3),4)及び5)を繰り返す。電界を発生させる電源は,その中間点で接地されていること。
3.14.2 計算
外部電界による影響変動値(百分率)の絶対値は,次の式によって計算し,その最大値とする。
BR BX
100
AF
ここに, AF : 基底値
3.15 電圧及び力率の同時変化による影響変動値
この試験で,電流値が被試験計器の最大許容値を超える場合は,より小さい電力値(有効又は無効)を
選ぶこと。
3.15.1 電力計及び無効電力計の手順
1) 電圧回路に,基準周波数で定格電圧を加える。
2) 基準力率で,測定範囲の中央に近い目盛線を指示するように電流を加える。電力値 (BR) を基準計器
から読み取り,記録する。
3) 電圧回路に加える入力を,公称使用範囲の下限まで減少させる。
4) 力率を,JIS C 1102-3表II-3に規定する遅れの値とし,手順2)と同じ目盛線を指示するように電流を
加える。電力値 (BLI) を基準計器から読み取り,記録する。
5) IS C 1102-3表II-3で進み力率が規定されているときは,力率を規定された進みの値とし,手順2)と
同じ目盛線を指示するように電流を加える。電力値 (BLC) を基準計器から読み取り,記録する。
6) 電圧回路に加える入力を,公称使用範囲の上限まで増加させる。
7) 力率を,JIS C 1102-3表II-3に規定する遅れの値とし,手順2)と同じ目盛線を指示するように電流を
加える。電力値 (BUI) を基準計器から読み取り,記録する。
8) IS C 1102-3表II-3で進み力率が規定されているときは,力率を規定された進みの値とし,手順2)と
同じ目盛線を指示するように電流を加える。電力値 (BUC) を基準計器から読み取り,記録する。
3.15.2 計算
電圧及び力率の同時変化による影響変動値(百分率)の絶対値は,次の式によって計算し,その最大値
とする。
BR BLI
電圧の下限(遅れ力率)では, 100
AF
BR BLC
電圧の下限(進み力率)では, 100
AF
BR BUI
電圧の上限(遅れ力率)では, 100
AF
BR BUC
電圧の上限(進み力率)では, 100
AF
――――― [JIS C 1102-9 pdf 23] ―――――
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ここに, AF : 基底値
3.16 多相計器の相異なる素子間の干渉による影響変動値
この試験で,電流値が被試験計器の最大許容値を超える場合は,より小さい入力値を選ぶこと。
計器の構造上,電流回路が二つ以上の測定素子に共通になっている場合は(例えば21
2素子の電力計),
この試験は適用できない。
電子デバイスを使用し,その電源を電圧回路からとっている計器には,この試験は適用しない。
3.16.1 手順
1) 一つの電圧回路は,接続を外しておく。他の電圧回路に,基準周波数で定格電圧を加え,測定範囲の
中央に近い目盛線を指示するように,各相の電流を調整(各電流はほぼ等しくして)する。入力値 (BR)
を基準計器から読み取り,記録する,
2) 接続を外した電圧回路に対応する電流回路の電流の位相を,360°にわたって変化させる。指示の変化
が最も大きくなる位相を選ぶ。各相の電流を,手順1)と同じ目盛線を指示するように調整(各電流は
ほぼ等しくして)する。最も不利な位相条件での入力値 (Bp) を記録する。
3) 他の電圧回路の接続を順に外し,手順1)及び2)を繰り返す。
4) 定格電流で,電流回路の接続を順に一つずつ外し,対応する電圧回路の位相を360°にわたり変化さ
せ,手順1),2)及び3)を繰り返す。
3.16.2 計算
多相計器の相異なる素子間の干渉による影響変動値(百分率)の絶対値は,次の式によって計算し,そ
の最大値とする。
BR BP
100
AF
ここに, AF : 基底値
3.17 補助電源電圧による影響変動値
3.17.1 手順
1) 計器に,基準周波数で定格電源電圧,又は基準範囲内の周波数及び電圧を加え,タッピングをしなが
ら指標が測定範囲の上限の80%に近い目盛線を指示するように入力を加える。入力値 (BR) を基準計
器から読み取り,記録する。
2) 電源電圧を公称使用範囲の下限まで減少させ,手順1)と同じ目盛線を指示させて,入力値 (BX) を記
録する。
3) 電源電圧を公称使用範囲の上限まで増加させ,手順1)と同じ目盛線を指示させて,入力値 (BY) を記
録する。
3.17.2 計算
補助電源の電圧による影響変動値(百分率)の絶対値は,次の式によって計算し,その大きい方の値と
する。
BR BX BR BY
100 及び 100
AF AF
ここに, AF : 基底値
3.18 補助電源周波数による影響変動値
3.18.1 手順
1) 計器に,定格周波数又は基準範囲内の周波数の定格電源電圧を加え,タッピングをしながら指標が測
――――― [JIS C 1102-9 pdf 24] ―――――
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C 1102-9 : 1997
定範囲の上限の80%に近い目盛線を指示するように入力を加える。入力値 (BR) を基準計器から読み
取り,記録する。
2) 電源周波数を公称使用範囲の下限まで減少させ,手順1)と同じ目盛線を指示させて,入力値 (Bx) を
記録する。
3) 電源周波数を公称使用範囲の上限まで増加させ,手順1)と同じ目盛線を指示させて,入力値 (BY) を
記録する。
3.18.2 計算
補助電源の周波数による影響変動値(百分率)の絶対値は,次の式によって計算し,その大きい方の値
とする。
BR BX BR BY
100 及び 100
AF AF
ここに, AF : 基底値
4. その他の試験
4.1 温度の限界値
4.1.1 手順
1) 計器に,測定範囲の上限の80%の入力を連続して加え,高温側の温度の限界値±2℃に16時間置く。
2) 計器に,測定範囲の上限の80%の入力を連続して加え,低温側の温度の限界値±2℃に8時間置く。
3) 手順1)を繰り返す。
4) 手順2)を繰り返す。
5) 手順1)を繰り返す。16時間経過後,直ちに,高温の状態で指標が測定範囲の上限に達するまで入力を
徐々に増加させ,更に,ゼロに戻るまで入力を徐々に減少させる。
6) 手順2)を繰り返す。8時間経過後,直ちに,低温の状態で指標が測定範囲の上限に達するまで入力を
徐々に増加させ,さらに,ゼロに戻るまで入力を徐々に減少させる。
7) 計器を基準温度に戻し,少なくとも2時間その温度に置く。零位を調整し,固有誤差の試験を繰り返
す。
4.1.2 計算
誤差は,2.固有誤差試験の方法で計算する。
4.2 行き過ぎ量
4.2.1 械的零位が目盛上にないか,又は定まらない計器の手順
1) 目盛の長さ (BSL) を長さの単位で測定し,記録する。
2) 測定範囲の下限に相当する振れを与える,一定の値の入力を加える。
3) 目盛の長さの約32に相当する定常時の振れを生じるように,入力を急に増加させる例えば,スイッチ
で切り換える。)。
4) 最初の振れによる指標の行き過ぎ量の長さ (Bx) を(長さの単位で)測定し,記録する。
4.2.2 その他の計器の手順
1) 目盛の長さ (BSL) を長さの単位で測定し,記録する。
2) 目盛の長さの約32に相当する定常時の振れを生じるような一定の値の入力を,急に加える。
3) 最初の振れによる指標の行き過ぎ量の長さ (Bx) を(長さの単位で)測定し,記録する。
備考1. 計器の零位が目盛の内側にある場合は,目盛の長さは,零位の両側の目盛の長さのうち
――――― [JIS C 1102-9 pdf 25] ―――――
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JIS C 1102-9:1997の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60051-9:1988(IDT)
- IEC 60051-9:1988/AMENDMENT 1:1994(IDT)
- IEC 60051-9:1988/AMENDMENT 2:1995(IDT)
JIS C 1102-9:1997の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.220 : 電気学.磁気学.電気的及び磁気的測定 > 17.220.20 : 電気的及び磁気的量の測定