JIS C 1912:2014 家庭用電気機器及び類似機器からの人体ばく露に関する電磁界の測定方法 | ページ 4

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C 1912 : 2014 (IEC 62233 : 2005)
附属書A
(規定)
磁束密度測定のための条件
A.1 一般
測定は,機器を通常用いるときと同じ配置にして,表A.1に規定する条件で行う。
表A.1に規定していない機器の場合,又は機器を表A.1とは異なる条件で用いる場合,頭部及び胴体の
中枢神経組織に対する磁界の作用から人体を防護する目的で,動作条件,測定距離及びセンサ位置は次の
とおりとする。
a) 取扱説明書に動作条件,設置位置及び使用位置を明示している場合は,取扱説明書に記載している条
件で測定する。
b) )以外については,A.1.1A.1.3に規定する条件で測定する。
注記 適用する限度値に手足のばく露限度値(B.2参照)が含まれる場合には,手足を対象とした測
定が必要になることもある。
A.1.1 動作条件
動作条件は,次による。
a) 設定は,最大とする。
b) 明確にするためCISPR 14-1に規定する動作条件又は無負荷動作が可能な場合には,無負荷運転条件。
短時間運転を想定した仕様の場合は,短時間運転を考慮する。
ならし運転の時間は規定しないが,試験の前に機器を十分な時間動作させ,通常使用時の動作条件と同
じになることを確認する。
機器は,定格電圧±2 %及び定格周波数±2 %の電源で,通常用いる場合と同じように動作させる。
電源電圧範囲及び/又は周波数範囲を示している場合は,電源電圧及び/又は周波数を,その機器を用
いることになる国又は地域の公称電圧及び/又は周波数と同じにする。
表A.1に規定がない場合,操作の設定は,最大となるように調節する。ただし,製造業者などによって
事前設定されている場合は,事前設定とする。測定は,機器が通電しているときに行う。
試験は,25 ℃±10 ℃の周囲温度で行う。
A.1.2 測定距離
測定距離は,次による。
a) 身体の該当部分に触れた状態で用いる機器 : 0 cm
b) その他の機器 : 30 cm
A.1.3 センサ位置
センサ位置は,次による。
a) 身体の該当部分に触れた状態で用いる機器 : 使用者に接触する位置。
b) 持ち運びできない大きな機器 : 正面(使用側)及び人が接近可能な位置(図A.1参照)。
c) その他の機器 : 周囲(図A.2参照)

――――― [JIS C 1912 pdf 16] ―――――

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C 1912 : 2014 (IEC 62233 : 2005)
A.2 特定の機器における測定距離,センサ位置及び動作条件
A.2.1 多機能機器
一つで複数の異なる機器の機能を提供する多機能機器は,機器の内部を改造することなく行う場合,そ
の機能ごとに別々に試験を行う。
機能ごとに別々に試験を行うことができない場合,又は特定の機能を分離すると,基本機能を果たすこ
とができなくなる場合,その機器は,動作に最低限必要となる機能を果たす状態で動作させる。
A.2.2 バッテリ駆動機器
機器を商用電源に接続できる場合,その機器は,使用可能な各条件で動作させて試験を行う。バッテリ
で動作させるときは,試験を開始する前にバッテリを完全に充電する。
A.2.3 測定距離及びセンサ位置
表A.1の測定距離は,頭部及び胴体の中枢神経組織に対する磁界の作用から人体を防護する目的で,通
常動作時に想定される使用者の位置に基づいて規定している。
機器の形状及び使い方は,国ごとの生活習慣によって異なるため,表A.1に規定する測定距離と,取扱
説明書に記載する動作条件,設置位置及び使用位置による使用者の頭部及び胴体との距離が異なる場合は,
取扱説明書の記載を優先した測定距離とする(例えば,ホットカーペットの取扱説明書で,直接座り,身
体の該当部分に触れた状態で用いる記載がある場合の測定距離は,表A.1に規定する30 cmではなく0 cm
となる。)。
手足のばく露に関しては,これ以外の測定距離及びセンサ位置を適用する場合がある。
表A.1−測定距離,センサ位置及び動作条件
機器の種類 測定距離r1 センサ位置 動作条件
cm
空気清浄器 30 周囲 連続動作。
(Air cleaner)
エアコン 30 周囲 冷房 : 最低温度設定及び周囲温度30 ℃±5 ℃。
(Air conditioners) 暖房 : 最高温度設定及び周囲温度15 ℃±5 ℃。
周囲温度は室内機への通気温度とする。
充電器 30 周囲 製造業者が規定する,最大容量の空のバッテリ
(非接触方式を含む。) を充電しているとき。
[Battery chargers (including
inductive)]
ディスペンサ 30 周囲 無負荷連続動作。
(Beverage maker)
電気掛け毛布 0 上面 断熱シートの上に広げて置く。
(Blankets)
電気ミキサ 30 周囲 無負荷連続動作。
(Blender)
果物絞り器 30 周囲 無負荷連続動作。
(Citrus presses)
電気時計 30 周囲 連続動作。
(Clock)
コーヒーメーカ 30 周囲 JIS C 9335-2-15の3.1.9(通常動作)の規定に基
(Coffee makers) づく。
コーヒーミル 30 周囲 JIS C 9335-2-14の3.1.9.108の規定に基づく。
(Coffee mills)

――――― [JIS C 1912 pdf 17] ―――――

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C 1912 : 2014 (IEC 62233 : 2005)
表A.1−測定距離,センサ位置及び動作条件(続き)
機器の種類 測定距離r1 センサ位置 動作条件
cm
対流式ヒータ 30 周囲 最高出力。
(Convector heater)
電気揚げ物器 30 周囲 JIS C 9335-2-13の3.1.9(通常動作)の規定に基
(Deep fat fryers) づく。
口こう(腔)衛生機器 0 周囲 JIS C 9335-2-52の3.1.9(通常動作)の規定に基
(Dental hygiene appliances) づく。
電気脱毛器 0 カッタに対する面 無負荷連続動作。
(Depilatories)
食器洗い機 30 上面,正面 皿を入れずに注水した洗浄モード。利用可能な
(Dishwashers) 場合,乾燥モード。
電気卵ゆで器 30 周囲 JIS C 9335-2-15の3.1.9(通常動作)の規定に基
(Egg boiler) づく。
フェイシャルスチーマ 10 上面 連続動作。
(Facial sauna appliances)
扇風機 30 周囲 連続動作。
(Fan)
ファンヒータ 30 周囲 最高温度設定での連続動作。
(Fan heaters)
床磨き機 30 周囲 ブラシに機械的負荷を加えない状態で連続動
(Floor polishers) 作。
フードプロセッサ 30 周囲 最高速度設定での無負荷連続動作。
(Food processors)
食品温蔵庫 30 周囲 最高温度設定での無負荷連続動作。
(Food warming cabinets)
足温器 30 上面 最高温度設定での無負荷連続動作。
(Foot warmers)
ガス着火装置 30 周囲 連続動作。
(Gas igniters)
グリル 30 周囲 最高温度設定での無負荷連続動作。
(Grill)
電気バリカン 0 カッタに対する面 無負荷連続動作。
(Hair clippers)
ヘアドライヤ 10 周囲 最高温度設定での連続動作。
(Hair dryers)
ホットカーペット 30 上面 断熱シートの上に広げて置く。
(Heating mats)
電気敷毛布 0 上面 断熱シートの上に広げて置く。
(Heating pads)
組込形調理こんろ 30 上面,正面 JIS C 9335-2-6の3.1.9(通常動作)の規定に基
(Hobs) づく。各加熱部を最高設定で単独動作。
アイスクリームメーカ 30 周囲 最高冷却温度設定で無負荷連続動作。
(Ice-cream makers)
投込式ヒータ 30 周囲 発熱体を完全に浸水させる。
(Immersion heaters)
誘導加熱調理器 図A.3参照 A.3.1参照 A.3.2参照
(Induction hobs and hotplates)

――――― [JIS C 1912 pdf 18] ―――――

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C 1912 : 2014 (IEC 62233 : 2005)
表A.1−測定距離,センサ位置及び動作条件(続き)
機器の種類 測定距離r1 センサ位置 動作条件
cm
アイロン 30 周囲 JIS C 9335-2-3の3.1.9(通常動作)の規定に基
(Irons) づく。
アイロン応用機器 30 周囲 JIS C 9335-2-3の3.1.9(通常動作)の規定に基
(Ironing machines) づく。
ジューサ 30 周囲 無負荷連続動作。
(Juice extractors)
電気やかん 30 周囲 水を半分満たす。
(Kettles)
料理用はかり 30 周囲 無負荷連続動作。
(Kitchen scales)
電気包丁 30 周囲 無負荷連続動作。
(Knives)
アタッチメント付換式調理機 30 周囲 最高速度設定での無負荷連続動作。

(Kitchen machines and slicer)
マッサージ機器 0 マッサージヘッド 最高速度設定での無負荷連続動作。
(Massage appliances) に対する面
電子レンジ 30 周囲 最高マイクロ波出力で連続動作。通常の発熱体
(Microwave ovens) を利用している場合は,最高設定にして同時動
(マイクロ波の漏えいは,JIS 作する。負荷は棚中央に置いた1 Lの水道水。
C 9335-2-25による。) 水を入れる容器は,ガラス,プラスチックなど
非導電性の材料とする。
電気泡立て器 30 周囲 最高速度設定での無負荷連続動作。
(Mixer)
オイルヒータ 30 周囲 最高温度設定での連続動作。
(Oil filled radiators)
電気オーブン 30 上面,正面 オーブンは空の状態でドアを閉める。サーモス
(Ovens) タットは最高温度設定。クリーニングモードが
ある場合は,取扱説明書にあるとおりに行う。
オーブン一体形調理こんろ 30 上面,正面 機能ごとに別々に動作。
(Ranges)
レンジフード 30 底面,正面 最高設定。
(Range hoods)
冷蔵庫(冷凍庫) 30 上面,正面 ドアを閉めて連続動作。サーモスタットは最高
(Refrigeration appliances) 冷却設定。庫内は空にする。測定は安定状態に
達してから,全ての区画で冷却動作が働いてい
る状態で行う。
電気炊飯器 30 周囲 水を半分入れ,最高温度設定。
(誘導加熱方式を含む。)
(Rice cookers)
電気ひげそり器 0 カッタに対する面 無負荷連続動作。
(Shaver)
スライサ 30 周囲 最高速度設定での無負荷連続動作。
(Slicing machines)
日光浴器 内側 0 正面 最高設定での連続動作。
(Solaria) 外側 30

――――― [JIS C 1912 pdf 19] ―――――

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C 1912 : 2014 (IEC 62233 : 2005)
表A.1−測定距離,センサ位置及び動作条件(続き)
機器の種類 測定距離r1 センサ位置 動作条件
cm
脱水機 30 上面,正面 無負荷連続動作。
(Spin extractor)
蓄熱式ヒータ 30 周囲 最高温度設定での連続動作。
(Storage heaters)
ティーメーカ 30 周囲 無負荷連続動作。
(Tea makers)
トースタ 30 周囲 最高温度設定での無負荷動作。
(Toaster)
電動工具(手持ち形) 30 周囲(同じ面が常 全設定,例えば,最高速度設定での無負荷動作。
(Tools, hand-held) に使用者に向かな
い場合)
電動工具(手誘導形) 30 周囲(同じ面が常 全設定,例えば,最高速度設定での無負荷動作。
(Tools, hand-guided) に使用者に向かな
い場合)
電動工具(可搬形) 30 上面及び使用者に 全設定,例えば,最高速度設定での無負荷動作。
(Tools, transportable) 向いた正面
発熱体をもつ電動工具 30 周囲(同じ面が常 最高温度設定。
(Tools with heating elements) に使用者に向かな グルーガンは,接着剤を入れて作業位置に置く。
い場合)
玩具用変圧器 30 周囲 連続動作。
(Transformer for toys)
軌道セット : 電気・電子制御 30 周囲 連続動作。
装置
(Track sets: electric and
electronic controls)
衣類乾燥機 30 上面,正面 事前に洗ってある布での乾燥モード。布は,乾
(Tumble dryers) 燥時に140 g/m2175 g/m2で,寸法が約0.7 m×
0.7 m,二重ふち縫いした木綿シーツとする。
掃除機(手持ち形) 30 周囲 JIS C 9335-2-2の3.1.9(通常動作)の規定に基
(Vacuum cleaners, handheld) づく。
掃除機(肩掛け形) 0 使用者に面した側 JIS C 9335-2-2の3.1.9(通常動作)の規定に基
(Vacuum cleaners, body sling) の周囲 づく。
掃除機(その他) 30 周囲 JIS C 9335-2-2の3.1.9(通常動作)の規定に基
(Vacuum cleaners, others) づく。
洗濯機及び洗濯乾燥機 30 上面,正面 布を入れない状態で,最高速度の脱水モード。
(Washing machines and
washers dryers)
ウォータベッドヒータ 10 上面 断熱シートの上に広げて置く。
(Water-bed heaters)
給湯器 30 周囲 最高設定。必要であれば,水を流す。
(Water heaters)
ジェットバス 内側 0 周囲 連続動作。
(Whirlpool bath) 外側 30
注記 ウォータベッドヒータ,ヘアドライヤ及びフェイシャルスチーマに対して測定距離10 cmを規定している。
この距離は,A.1.2に規定していないが,取扱説明書に記載されると考えられる一般的な使用位置を考えた測
定距離である。

――――― [JIS C 1912 pdf 20] ―――――

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JIS C 1912:2014の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 62233:2005(IDT)

JIS C 1912:2014の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 1912:2014の関連規格と引用規格一覧