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C 2136 : 2017
Re 整流器
Tr 変圧器(巻線比 300/900)
R1 リレー(2 500 Ω/11 000ターン)
C コンデンサ(200 μF)
図3−過電流遅延リレー回路(図2中のF)の代表例
4.2 電極
全ての電極,電極固定用ねじ,その他の電極固定用附属品は,ステンレス鋼(例えば,SUS302)製とす
る。電極,試験片及びろ紙パッドを組み立てた状態を図6に示す。
注記 電極は,それぞれの試験の前に清掃し,必要があれば交換する。
上部電極を,図4に示す。下部電極を,図5に示す。
単位 mm
図4−上部電極(ステンレス鋼製,厚さ0.5 mm)
――――― [JIS C 2136 pdf 6] ―――――
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C 2136 : 2017
単位 mm
図5−下部電極(ステンレス鋼製,厚さ0.5 mm)
4.3 汚損液
特に規定がない場合,汚損液は次による。
− 蒸留水又は脱イオン水に,汚損物質及び非イオン性界面活性剤として,それぞれ試薬級のNH4Cl(塩
化アンモニウム)を質量分率 (0.1±0.02) %及びポリオキシエチレン(10)オクチルフェニルエーテル又
は別称化学名 : オクチルフェノキシポリエトキシエタノール(例 トリトンX-100)を質量分率 (0.02
±0.002) %の割合で溶解し,汚損液とする。
− 汚損液の抵抗率を測定し,23 ℃±1 ℃において3.95 Ωm±0.05 Ωmであることを確認する。
− 汚損液は,調製後4週間以内のものを用いる。また,一連の試験実施前に抵抗率を確認する。
厚さ0.2 mm±0.02 mmの図9に概略寸法を示すろ紙8枚を重ねたパッドを上部電極と試験片との間に挟
み,汚損液の貯留場とする。
電圧を印加する前に,汚損液が上部電極から下部電極に向かう一様な流れとなるように,ろ紙のパッド
に汚損液を供給する。
注記1 このためには,汚損液をポンプで吸い上げ,チューブでろ紙のパッドに輸送する。チューブ
の一端をろ紙のパッドの間に挿入し,ステンレス鋼製のクリップで保持するのがよい。
もう一つの汚損液の供給方法として,汚損液を一定の大きさの液滴として,毎分一定数をろ
紙のパッドに滴下することもできる。
注記2 チューブの先端をろ紙のパッドの間に挿入し,ステンレス鋼製クリップで保持する方法は,
チューブの汚損液を経由して試験者が感電する危険があるため,試験者は十分に注意する必
要がある。
汚損液の流量は,表1の規定値±10 %とする。
注記3 ろ紙に注入される液量は,2分間の測定値とするのがよい。
注記4 汚損液の滴下装置については,例えばJIS C 2134の7.4参照。
――――― [JIS C 2136 pdf 7] ―――――
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単位 mm
図6−電極,試験片及びろ紙パッドの組立
4.4 計時装置
約±1 min/hの正確さの計時装置を用いる。
注記 例えば,計数器付きの1分間隔のパルス発生器が適切である。
4.5 深さ計
浸食の測定には,正確さ±0.01 mmの深さ計を用いる。触針の先端は,半径0.25 mmの半球とする。
4.6 換気
試験チャンバには換気装置を備え,水蒸気及び生成する分解ガスを排出する。試験チャンバの換気は水
滴が生じない程度に穏やかで,かつ,定常的であることが望ましい。気流が試験片に直接当たらないよう
にする。
注記 換気の強さが試験結果に影響することが経験的に知られている。
5 試験の手順
5.1 試験の準備
特に規定がない限り,試験は各材料から採取した5個以上の試験片を一組として,周囲温度23 ℃±5 ℃
の下で行う。
試験片に上部電極及び下部電極を50 mm±0.5 mm間隔で装着し,図7に示すように,平たんな試験面を
下向きにして,水平から45°±2°の角度となるように固定する。5個の試験片は,同時に試験しても,別々
に試験してもよい。
注記 試験ごとに新しいろ紙のパッドを用いる。
――――― [JIS C 2136 pdf 8] ―――――
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単位 mm
図7−試験片の組立概念図
試験片が柔軟な材料のため自立できない場合には,硬質の絶縁材料の試験片支持枠を用いる。試験片支
持枠には,試験片からの熱放散を妨げることなく,かつ,耐熱性の電気絶縁材料[例えば,ポリテトラフ
ルオロエチレン(PTFE)]を用いる。試験片支持枠の一例を図8に示す。
ろ紙のパッドに汚損液の供給を開始し,ろ紙全体を完全にぬれた状態にする。汚損液の流れを調節し,
表1に規定する流量となるように校正する。10分間以上液の流れを観察し,汚損液が試験片の上部電極と
下部電極との間の表面を定常的に流下し続けることを確認する。また,汚損液は上部電極の下端の切欠き
部だけから流出し,ろ紙パッドの側面及び上端から漏れ出してはならない。
――――― [JIS C 2136 pdf 9] ―――――
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図8−軟質試験片支持枠(例)
単位 mm
図9−ろ紙(上部電極1個に付き8枚使用)
5.2 方法1 : 一定トラッキング電圧印加法
汚損液が表1に規定する流量で定常的に流れる状態で,電源を投入し,推奨する試験電圧2.5 kV,3.5 kV
又は4.5 kVの中の一つを選び,その電圧に10秒以内に到達するように電圧を上昇し,計時装置を始動す
る。電圧は,6時間一定に保つ。
より高い電圧又はより低い電圧で試験を繰り返す必要がある場合には,それぞれの電圧ごとに,新しい
5個一組の試験片に対して試験を行う。
耐一定トラッキング電圧とは,5個の試験片の全てが終点に達することなしに6 時間耐えたときの最も
――――― [JIS C 2136 pdf 10] ―――――
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JIS C 2136:2017の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60587:2007(MOD)