JIS C 2504:2000 電磁軟鉄

JIS C 2504:2000 規格概要

この規格 C2504は、リレー,電磁石,磁気クラッチ,ブレーキ,発電機,モータなどの鉄心,継鉄,接極子,その他磁気シールドに用いる電磁軟鉄棒,ロッド,線,板,及び条の一般事項,特性,形状及びその試験方法について規定。

JISC2504 規格全文情報

規格番号
JIS C2504 
規格名称
電磁軟鉄
規格名称英語訳
Soft magnetic irons
制定年月日
1954年12月18日
最新改正日
2019年10月21日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

IEC 60404-8-6(68/157/CDV):1996(MOD)
国際規格分類

ICS

29.030
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1954-12-18 制定日, 1957-12-18 確認日, 1961-05-01 確認日, 1964-05-01 確認日, 1966-03-01 改正日, 1969-01-01 確認日, 1971-12-01 確認日, 1975-02-01 改正日, 1978-01-01 確認日, 1983-02-01 確認日, 1988-10-01 確認日, 1990-02-01 改正日, 1995-06-01 確認日, 2000-02-20 改正日, 2005-01-20 確認日, 2009-10-01 確認日, 2014-10-20 確認日, 2019-10-21 確認
ページ
JIS C 2504:2000 PDF [8]
C 2504 : 2000

まえがき

  この規格は,工業標準化法に基づいて,日本工業標準調査会の審議を経て,通商産業大臣が改正した日
本工業規格である。これによってJIS C 2503 : 1990(電磁軟鉄棒)及びJIS C 2504 : 1990(電磁軟鉄板)の
二つの規格は統合・改正され,規格名称も電磁軟鉄と修正されて,この規格に置き換えられる。

(pdf 一覧ページ番号 )

――――― [JIS C 2504 pdf 1] ―――――

                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
C 2504 : 2000

電磁軟鉄

Soft magnetic irons

序文 この規格は,1996年に配布・意見照会されたIEC 60404-8-6改正案 (68/157/CDV), Magnetic materials,
Part 8 : Specification for individual materials Section 6−Soft magnetic metallic materialsの中で分類され規格化
されているA (Irons) を基に,対応する部分については対応国際規格を翻訳し,技術的内容を変更すること
なく作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で,点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格にはない事項である。
1. 適用範囲 この規格は,リレー,電磁石,磁気クラッチ,ブレーキ,発電機,モータなどの鉄心,継
鉄,接極子,その他磁気シールドに用いる電磁軟鉄棒(以下,棒という。),ロッド(以下,ロッドという。),
線(以下,線という。),板(以下,板という。)及び条(以下,条という。)の一般事項,特性,形状及び
その試験方法について規定する。
備考 この規格の対応国際規格を,次に示す。
IEC 60404-8-6改正案 (68/157/CDV) : 1996 Magnetic materials, Part 8 : Specifications for
individual materials Section 6−Soft magnetic metallic materials
参考 上記IEC規格番号は,1997年1月1日から実施のIEC規格新番号体系によるものである。こ
れより前に発行された規格については,規格票に記載された規格番号に60000を加えた番号に
切り替える。これは番号だけの切替えであり,内容は同一である。
2. 引用規格 次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成す
る。これらの引用規格のうちで,発行年を付記してあるものは,記載の年の版だけがこの規格の規定を構
成するものであって,その後の改正版・追補には適用しない。発行年を付記していない引用規格は,その
最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS Z 2244 ビッカース硬さ試験−試験方法
JIS Z 2245 ロックウェル硬さ試験−試験方法
IEC 60404-1改正案 (68/174/CDV) : 1998 Magnetic materials, Part 1 : Classification
IEC 60404-4 : 1995 Magnetic materials, Part 4 : Method of measurement of d.c. magnetic
properties of iron and steel
3. 定義 この規格で用いる主な用語の定義は,次による。
a) 磁束密度 (magnetic flux density) 任意の点の磁界を定義するソレノイド軸ベクトル量。単位は,テ
スラ (T) で表す。
磁束密度を0にする磁界の強さ。単位は,アンペア毎メートル (A/m)
b) 保磁力 (coercive field strength)

――――― [JIS C 2504 pdf 2] ―――――

2
C 2504 : 2000
で表す。
c) 経時変化 (ageing) 100±5℃で,100時間後の保磁力の変化率。単位は,パーセント (%) で表す。
d) 棒 (bar)均一な断面をもち,その断面が円,正方形,長方形又は正多角形である直線状の製品。
e) ロッド (rods) 均一な断面をもちその断面が円又は長方形である直線状の冷間引抜き製品。
f) 線 (wire) 均一な断面をもちその断面が円又は長方形であるコイル状の圧延又は引抜き製品。
g) 薄板及び厚板 (sheet and plate) 均一な断面をもつ平たんに圧延されたコイル状又は切板状の製品。
幅が600mmを超え,厚さが5mm以下のものを薄板,5mmを超えるものを厚板とする。
h) 条 (strip)均一な断面をもつ平たんに圧延されたコイル状又は切板状の製品。幅が600mm以下で,
かつ,厚さが5mm以下のもの。
i) 同一溶解単位,同一形状で同時に製造された材料。また,焼なまし処理を行うときは,
ロット (lot)
同時又は連続炉で続けて行うもの。
j) 横曲がり (edge camber) 板及び条の基準の長さLに対する弧の深さの最大値e(図1参照)。
図1 横曲がりの例
k) 平たん度 (flatness) 板及び条の急しゅん度(波の高さh/波の長さL)(図2参照)。単位は,パーセ
ント (%) で表す。
図2 平たん度の例
4. 種類及び記号 種類及び記号は,直流磁気特性の保磁力の最大値によって区分し表1による。
表1 種類及び記号
種類及び記号
SUY-0
SUY-1
SUY-2
SUY-3
A-12
A-20
A-60
A-80
A-120
A-240

――――― [JIS C 2504 pdf 3] ―――――

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C 2504 : 2000
5. 化学成分 電磁軟鉄の化学成分は,溶鋼分析によって,その値は表2による(IEC 60404-1参照)。
表2 化学成分
単位 % (mass) (1)
種類及び記号 C Si Mn P(2) S(2) Al Ti
SUY-0 0.030以下 0.20以下 0.50以下 0.030以下 0.030以下 − −
SUY-1
SUY-2
SUY-3
A-12 0.030以下 0.10以下 0.03以上 0.015以下 0.030以下 0.08以下 0.10以下
A-20 0.20以下
A-60
A-80
A-120
A-240
注(1) % (mass) は,質量パーセントを表す。
(2) 快削性を要求する場合,P及びSの値は,規格の上限値を超えてもよい。
6. 品質
6.1 外観 仕上げ良好・均一で,使用上有害なきず,割れ,その他の欠陥があってはならない。
6.2 直流磁気特性 板,条,棒及び線は,8.2の試験を行い,その直流磁気特性は表3による。この磁気
特性は,熱処理した後の値である。熱処理条件については,受渡当事者間の協定によることができる。
なお,経時変化については注文の際に要求された場合,10%を超えてはならない。
表3 直流磁気特性(3)
種類及び記号 保磁力 磁束密度 T
A/m 磁界の強さ A/m
100 200 300 500 1 000 4 000
SUY-0 60以下 0.90以上 1.15以上 1.25以上 1.35以上 1.45以上 1.60以上
SUY-1 80以下 0.60以上 1.10以上 1.20以上 1.30以上 1.45以上 1.60以上
SUY-2 120以下 − − 1.15以上 1.30以上 1.45以上 1.60以上
SUY-3 240以下 − − 1.15以上 1.30以上 1.45以上 1.60以上
A-12 12以下 1.15以上 1.25以上 1.30以上 1.40以上 1.45以上 1.60以上
A-20 20以下 1.15以上 1.25以上 1.30以上 1.40以上 1.45以上 1.60以上
A-60 60以下 − 1.15以上 1.25以上 1.35以上 1.45以上 1.60以上
A-80 80以下 − 1.10以上 1.20以上 1.30以上 1.45以上 1.60以上
A-120 120以下 − − 1.15以上 1.30以上 1.45以上 1.60以上
A-240 240以下 − − 1.15以上 1.30以上 − 1.60以上
注(3) 断面が小さな棒,ロッド及び線に対する磁気特性は,製造の早い段階で作成されたS.R.形リング(素
材リング)試験片(8.2.1参照)で測定する。
6.3 硬さ及び耐曲げ性 板,条,棒及び線は,8.3及び8.4の試験を行い,その硬さ並びに板及び条の耐
曲げ性は,表4による。

――――― [JIS C 2504 pdf 4] ―――――

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C 2504 : 2000
表4 硬さ及び耐曲げ性
形状 硬さ 耐曲げ性
HV HRB
板及び条 85140 4575 試験片の外側に裂け
きずが生じないこと
棒及び線 110195 6090 −
備考 熱間加工品については,受渡当事者間の協定による。
また,耐曲げ性については厚さが2.5mm以上の場合,受渡当事者
間の協定による。
7. 形状及び寸法許容差
7.1 冷間圧延による板及び条の厚さの許容差 冷間圧延による板及び条の厚さの許容差は,表5による。
表5 冷間圧延による板及び条の厚さの許容差
単位 mm
厚さt 幅wに対する厚さの許容差
幅が150以下 幅が150を超え300以下 幅が300を超え600以下 幅が600を超えるもの
0.25以上0.50未満 ±0.025 ±0.030 ±0.030 ±0.040
0.50以上0.75未満 ±0.030 ±0.045 ±0.045 ±0.050
0.75以上1.00未満 ±0.030 ±0.045 ±0.045 ±0.065
1.00以上1.25未満 ±0.040 ±0.045 ±0.045 ±0.065
1.25以上1.50未満 ±0.040 ±0.045 ±0.045 ±0.075
1.50以上1.75未満 ±0.040 ±0.050 ±0.065 ±0.075
1.75以上2.00未満 ±0.040 ±0.050 ±0.065 ±0.090
2.00以上2.25未満 ±0.050 ±0.055 ±0.065 ±0.100
2.25以上2.50未満 ±0.050 ±0.055 ±0.065 ±0.120
備考 厚さが2.50mm以上の厚さの許容差は,受渡当事者間の協定による。
7.2 冷間圧延による板及び条の幅の許容差 冷間圧延による板及び条の幅の許容差は,表6による。
表6 冷間圧延による板及び条の幅の許容差
単位 mm
厚さt 幅wの許容差
幅が125未満 幅が125以上 250以上400未満 400以上1 200未満
250未満
圧延上がり 0.25以上6.00未満 +3 +3.5 +4.0 +4.5
品 0 0 0 0
スリット切 0.25以上0.40未満 ±0.15 ±0.2 ±0.3 ±0.3
断品 0.40以上1.50未満 ±0.2 ±0.3 ±0.4 ±0.4
1.50以上2.50未満 ±0.3 ±0.4 ±0.5 ±0.5
2.50以上6.00未満 ±0.4 ±0.5 ±0.6 ±0.6
備考 厚さが6.00mm以上の幅の許容差は,受渡当事者間の協定による。
7.3 板及び条の横曲がり 板及び条の横曲がりは,受渡当事者間の協定による。
7.4 板及び条の平たん度 板及び条の平たん度は,受渡当事者間の協定による。
7.5 冷間加工による捧,ロッド及び線の径の許容差 冷間加工による棒,ロッド及び線の径の許容差は,
表7による。

――――― [JIS C 2504 pdf 5] ―――――

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  • IEC 60404-8-6(68/157/CDV):1996(MOD)

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