この規格ページの目次
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C 2552 : 2014
8.3.3 その他の材料特性
8.3.3.1 占積率
試料は,同じ寸法の少なくとも16枚の試験片とする。受渡当事者間の協定によって,試験片の枚数を
100枚としてもよい。試験片は幅20 mm以上,面積は5 000 mm2以上とし,試験片の幅及び長さは,いず
れも±0.2 mm以内で等しくする。
試験片の切断かえりは,試験前に入念に取り除いておく。
エプスタイン試験片をこの試験に用いることができる。
注記 JIS C 2550-1及びJIS C 2550-5を参照。
8.3.3.2 繰返し曲げ回数
試験片は,附属書JAによる。ただし,試験片は,溶接部を避け,屈曲線が圧延方向と平行になるよう,
圧延方向と直角に採取する。試験片は,鋼帯のエッジから40 mm以上離れた部分及び中央部分から2枚採
取する。
鋼帯幅が狭く,圧延方向と直角に試験片を採取できない場合は,試験片を圧延方向と平行に採取する。
試験片は,変形しないよう注意深く採取しなければならない。
8.3.3.3 内部応力による切断線の変化
切板又は長さ1 mの鋼帯1枚を,試験片とする。
注記 JIS C 2550-2を参照。
8.4 試験方法
8.4.1 一般事項
試験は,最終焼なまし後のコイルごとに,規定された各特性について行う。試験は特に取り決めない限
り,23 ℃ ±5 ℃で行う。
8.4.2 磁気特性
8.4.2.1 磁束密度及び鉄損
試験は,JIS C 2550-1に基づく25 cmエプスタイン試験器を用いて行う。
8.4.2.2 鉄損の異方性
圧延方向と直角に採取したエプスタイン試験片16枚を用いて鉄損P1を測定し,圧延方向と平行に採取
したエプスタイン試験片16枚を用いて鉄損P2を測定する。
鉄損の異方性(T)は,次の式によって求め,パーセント(%)で表示する。
P1 P2
T 100
P1 P2
ここに, P1 : 圧延方向に直角な方向の鉄損(W/kg)
P2 : 圧延方向に平行な方向の鉄損(W/kg)
8.4.3 寸法及び形状,並びにそれらの許容差
8.4.3.1 厚さ
厚さの測定は,エッジから30 mm以上離れた任意の点で行う。幅60 mm未満の鋼帯については,鋼帯
の長さ方向の中心線上で厚さを測定する。この測定は,精度0.001 mmのマイクロメータを用いて行う。
8.4.3.2 幅
幅の測定は,鋼帯の長さ方向の中心線に直角な方向で行う。
8.4.3.3 横曲がり
横曲がりの測定は,JIS C 2550-2による。
――――― [JIS C 2552 pdf 11] ―――――
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C 2552 : 2014
8.4.3.4 平たん度(波形係数)
平たん度(波形係数)の測定は,JIS C 2550-2による。
8.4.3.5 巻きぐせ
巻きぐせの測定は,JIS C 2550-2による。
8.4.4 その他の材料特性
8.4.4.1 占積率
占積率の測定は,JIS C 2550-5による。
8.4.4.2 繰返し曲げ回数
繰返し曲げ回数の測定は,附属書JAによる。
8.4.4.3 内部応力による切断線の変化
内部応力による切断線の変化の測定は,JIS C 2550-2による。
8.5 再試験
ある試験結果が所定の仕様に適合しなかったときは,同じ最終焼なましコイル内から新たに採取した別
の供試材を用いて2倍の枚数の試験片を採取し,この試験片を用いて規定している倍の試験数について試
験を繰り返す。追加試験の結果が全てこの規格の要求を満たす場合は,製品は所定の仕様に適合している
とみなす。
製造業者は,再試験の結果によって所定の仕様に不適合と判定された製品について,再加工後,再度試
験を行うことを提案できる。
9 マーキング,ラベリング及びこん包
製品のマーキング,ラベリング及びこん包については,発注時の受渡当事者間の協定による。
なお,コイル又は切板束は,輸送,その他の取扱い中に変形,変質しないように包装されていなければ
ならない。
10 クレーム
内部又は外部の欠点は,これらが作業上又は製品の適切な使用上において支障となることが明確な場合
にだけ,クレームの対象とする。
購入者は,争点となっている製品及びクレームの証拠を提出し,製造業者がクレームの正当性を確認で
きるようにしなくてはならない。
11 発注時に購入者が提供すべき情報
購入者は,この規格の該当する事項に適合する鋼帯を購入する際,次の事項のうち該当する事項の情報
を引合い書又は発注書に明示しなければならない。
a) 数量
b) 製品の供給形態(コイル又は切板束)(6.2参照)
c) この規格番号(JIS C 2552)
d) 鋼帯の名称又は種類の記号(箇条5参照)
e) コイル又は切板束の寸法(コイルの外径に関する制限事項を含む。)(6.2,7.2.2及び7.2.3参照)
f) コイル又は切板束の質量に関する制限事項(6.2参照)
g) 溶接部又は巻込み部のマーキングに関する特別な要求事項(6.2参照)
――――― [JIS C 2552 pdf 12] ―――――
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C 2552 : 2014
h) 絶縁皮膜及びその種類に関する特別な要求事項(6.3参照)
i) (我が国では,無方向性電磁鋼帯に対しては,一般的にISO 7799による商取引を活用していないため,
対応国際規格の規定を不採用とした。)
j) (我が国では,無方向性電磁鋼帯に対しては,一般的に単板磁気特性測定方法を使用していないため,
対応国際規格の8.4.2.1の注記に記載されている単板磁気特性測定法を不採用とした。)
k) 狭い幅の鋼帯についての,厚さの測定及び幅方向の偏差に関する特別な要求事項(7.2.1及び8.4.3.1
参照)
12 試験成績表
製造業者は,製品を納品するに当たり,購入者に対し試験番号ごとに磁束密度及び鉄損の試験成績表を
提出する。ただし,購入者があらかじめ要求した試験の成績の提出については,受渡当事者間の協定によ
る。
――――― [JIS C 2552 pdf 13] ―――――
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C 2552 : 2014
附属書A
(参考)
周波数50 Hz及び最大磁束密度1.0 Tにおける鉄損の最大値
表A.1に,周波数50 Hz及び最大磁束密度1.0 Tにおける鉄損の最大値の参考値を示す。
表A.1−周波数50 Hz及び最大磁束密度1.0 Tにおける鉄損の最大値の参考値
種類 50 Hz,1.0 Tにおける鉄損の最大値
W/kg
35A210 0.90
35A230 0.95
35A250 1.00
35A270 1.10
35A300 1.20
35A330 1.30
35A360 1.45
35A440a) 1.70
50A230 1.00
50A250 1.05
50A270 1.10
50A290 1.15
50A310 1.25
50A330 1.35
50A350 1.50
50A400 1.70
50A470 2.00
50A530 2.30
50A600 2.60
50A700 3.00
50A800 3.60
50A940 4.20
50A1000 4.40
50A1300 a) 5.80
65A310 1.25
65A330 1.35
65A350 1.50
65A400 1.70
65A470 2.00
65A530 2.30
65A600 2.60
65A700 3.00
65A800 3.60
65A1000 4.40
65A1300a) 5.80
65A1600a) 7.20
100A600 2.60
100A700 3.00
100A800 3.60
100A1000 4.40
100A1300 5.80
――――― [JIS C 2552 pdf 14] ―――――
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C 2552 : 2014
表A.1−周波数50 Hz及び最大磁束密度1.0 Tにおける鉄損の最大値の参考値(続き)
注a) 35A440,50A1300,65A1300及び65A1600は,JIS独自に
規定した種類を示す。
――――― [JIS C 2552 pdf 15] ―――――
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JIS C 2552:2014の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60404-8-4:2013(MOD)
JIS C 2552:2014の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 2552:2014の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC2550-1:2011
- 電磁鋼帯試験方法―第1部:エプスタイン試験器による電磁鋼帯の磁気特性の測定方法
- JISC2550-2:2020
- 電磁鋼帯試験方法―第2部:寸法・形状の測定方法
- JISC2550-5:2020
- 電磁鋼帯試験方法―第5部:電磁鋼帯の抵抗率,密度及び占積率の測定方法