JIS C 5381-12:2021 低圧サージ防護デバイス―第12部:低圧電源システムに接続するサージ防護デバイスの選定及び適用基準 | ページ 3

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C 5381-12 : 2021 (IEC 61643-12 : 2020)
a) 3端子の2ポートSPD
b) 4端子の2ポートSPD
c) 2ポートSPDの総括的な図記号
.
記号説明
U : 電圧依存抵抗器(Uと図記号でMOVを示す。)
Z : 入力端子と出力端子との間の直列インピーダンス
図2−2ポートSPDの例

――――― [JIS C 5381-12 pdf 11] ―――――

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C 5381-12 : 2021 (IEC 61643-12 : 2020)
a) 印加電流波形
b) 電圧制限SPDの出力端子での応答
c) 電圧スイッチングSPDの出力端子での応答
d) 1ポート複合SPDの出力端子での応答
e) 2ポート複合SPDの出力端子での応答
f) フィルタ付きの2ポート電圧制限SPDの出力端子での応答
記号説明
U : 電圧依存抵抗器(Uと図記号でMOVを示す。)
Z : 入力端子と出力端子との間の直列インピーダンス
注記 電圧レベルは,単に代表値で実際の値の表示ではない。
図3−コンビネーション波形発生器でインパルスを印加したときの
1ポートSPD及び2ポートSPDの出力端子での応答(続き)

――――― [JIS C 5381-12 pdf 12] ―――――

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C 5381-12 : 2021 (IEC 61643-12 : 2020)
3.1.23
電圧スイッチングSPD(voltage switching SPD)
サージを印加していない場合は高インピーダンスであるが,サージ電圧に応答して瞬時にインピーダン
スが低くなるSPD
注釈1 電圧スイッチングSPDに用いる一般的なサージ防護部品の例は,スパークギャップ,ガス入り
放電管(GDT)及びシリコン系の部品(例えば,サイリスタ)がある。これらを“クローバ部
品”ということがある。
注釈2 電圧スイッチングSPDは,不連続の電圧−電流(U−I)特性をもっている。コンビネーション
波形発生器によってインパルスを印加したときの代表的な電圧スイッチングSPDの応答を図3
のc)に示す。
(出典 : JIS C 5381-11:2014の3.1.4に注釈2を追加)
3.1.24
電圧制限SPD(voltage limiting SPD)
サージを印加していない場合は高インピーダンスであるが,サージ電圧及びサージ電流の増加に従い連
続的にインピーダンスが減少するSPD
注釈1 電圧制限SPDに用いる一般的なサージ防護部品の例は,金属酸化物バリスタ(MOV)及びア
バランシブレークダウンダイオード(ABD)がある。これらを“クランピング部品”というこ
とがある。
注釈2 電圧制限SPDは,連続的な電圧−電流(U−I)特性をもっている。コンビネーション波形発生
器によってインパルスを印加したときの代表的な電圧制限SPDの応答を図3のb)に示す。
(出典 : JIS C 5381-11:2014の3.1.5に注釈2を追加)
3.1.25
複合SPD(combination SPD)
電圧スイッチング部品及び電圧制限部品の両方を組み込んだSPD
注釈1 SPDは,電圧スイッチング,電圧制限,又はその両方の特性を示してもよい。
注釈2 コンビネーション波形発生器によってインパルスを印加したときの各種代表的な複合SPDの
応答を図3のd)及びe)に示す。
(出典 : JIS C 5381-11:2014の3.1.6に注釈1及び注釈2を追加)
3.1.26
防護モード(modes of protection)
充電相間,充電相と接地との間,充電相と中性線との間及び中性線と接地との間などのサージ防護部品
を含む端子間の電流経路
(出典 : JIS C 5381-11:2014の3.1.8)
3.1.27
続流,If(follow current,If)
電流インパルスの放電後に,電源システムからSPDに流れる電流のピーク値
(出典 : JIS C 5381-11:2014の3.1.12)
3.1.28
最大放電電流,Imax(maximum discharge current,Imax)
製造業者の仕様によるSPDを流れる8/20電流インパルスの波高値

――――― [JIS C 5381-12 pdf 13] ―――――

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C 5381-12 : 2021 (IEC 61643-12 : 2020)
注釈1 Imaxは,In以上である。
(出典 : JIS C 5381-11:2014の3.1.48)
3.1.29
劣化(性能の)[degradation (of performance)]
機器又はシステムの動作性能の,指定した性能からの望ましくない永久的な品質低下
注釈1 耐久性は,設計耐用年数の条件に耐えるSPDの能力の指標である。劣化に対する信頼性の確認
のために,二つの形式試験を適用する。第1は,動作責務試験で,第2は,経年劣化試験であ
るが,これらの二つの試験を組み合わせてもよい。動作責務試験は,規定する電流波形を規定
回数SPDに印加する。許容するSPDの特性変化は,JIS C 5381-11に規定がある。経年劣化試
験は,SPDに規定する電圧を規定する時間印加し,規定する温度で実施する。許容するSPDの
特性変化は,JIS C 5381-11に規定がある(この試験は,検討中である。)。これらの試験結果は,
次の4項目を考慮した,SPDの推定設置寿命を決定するために用いることが可能である。
· 取替え方針
· 設置場所及び接近性
· 許容故障率
· 動作回数
(出典 : JIS C 5381-11:2014の3.1.26に注釈1を追加)
3.1.30
漏電遮断器,RCD(residual current device,RCD)
規定する条件下で,漏電電流又は不平衡電流が規定値に達したときに,接点を機械的に開放する開閉装

注釈1 漏電遮断器は,漏電電流を検出及び評価し,電流を開閉するように設計した各種の個別の要素
の組合せが可能である。
(出典 : IEC 60050-442:1998の442-05-02)
3.1.31
電源システムの公称電圧(nominal voltage of the system)
指定した電源システム又は機器の電圧,及び動作特性を確実にするために指定する電圧(例えば,230
V/400 V)
注釈1 通常の電源システムの条件下では,供給端子間の電圧は,電源システムの公称電圧に対し定め
た許容範囲と異なってもよい。この規格では,許容範囲は±10 %を用いる。
注釈2 電源システムの充電相と接地との間の公称電圧は,Un(IEC 60038を参照)を用いる。
注釈3 電源システムの充電相と中性線との間の電圧は,U0を用いる。
注釈4 電源システムの充電相間の電圧は,Uを用いる。
3.1.32
インパルス試験の分類(impulse test classification)
3.1.32.1
クラスI試験(class I tests)
インパルス放電電流Iimpで実施する試験,Iimpの波高値と等しい8/20電流インパルス及び1.2/50電圧イ
ンパルス(適用する場合)で実施する試験
(出典 : JIS C 5381-11:2014の3.1.34.1に“適用する場合”を追加)

――――― [JIS C 5381-12 pdf 14] ―――――

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C 5381-12 : 2021 (IEC 61643-12 : 2020)
3.1.32.2
クラスII試験(class II tests)
公称放電電流In及び1.2/50電圧インパルス(適用する場合)で実施する試験
(出典 : JIS C 5381-11:2014の3.1.34.2に“適用する場合”を追加)
3.1.32.3
クラスIII試験(class III tests)
1.2/50電圧インパルスと8/20電流インパルスとのコンビネーション波形発生器で実施する試験
(出典 : JIS C 5381-11:2014の3.1.34.3)
3.1.33
定格負荷電流,IL(rated load current,IL)
SPDが防護する出力側に接続した抵抗負荷に供給可能な最大連続定格電流(実効値)
注釈1 これは,個々の入力端子と出力端子とをもつSPDだけに適用する。
(出典 : JIS C 5381-11:2014の3.1.13に注釈1を追加)
3.1.34
SPDの設置場所での電源システムの最大連続使用電圧,Ucs(maximum continuous operating voltage of the
power system at the SPD location,Ucs)
SPDの設置場所で,SPDを恒久的に用いてもよい最大交流電圧(実効値)
注釈1 Ucsは,電圧変動及び/又は電圧降下又は電圧上昇だけを考慮する。Ucsは,実際の最大電源シ
ステム電圧であり,直接U0と関連している。
注釈2 Ucsは,高調波,事故,TOV又は過渡現象を考慮しない。
3.1.35
電圧スイッチングSPDのトリガ電圧(trigger voltage of a voltage switching SPD)
電圧スイッチングSPDが高インピーダンスから低インピーダンスへ瞬時に変化する直前の最大電圧値
注釈1 電圧スイッチングSPDは,スパークギャップ以外の部品(例えば,シリコン系の部品)で構成
する場合がある。
(出典 : JIS C 5381-11:2014の3.1.36に注釈1を追加)
3.1.36
雷保護システム,LPS(lightning protection system,LPS)
建築物等への落雷による物的損傷を低減するために用いるシステム全体
注釈1 これは,外部雷保護システム及び内部雷保護システムの両方で構成する。
(出典 : JIS Z 9290-3:2014の3.1)
3.1.37
多用途SPD(multiservice SPD)
単一の外郭に,電源,通信,信号などの二つ以上の回線のサージ防護を備え,各回線間の共通接続点を
備えるサージ防護デバイス
3.1.38
漏電電流,IPE(residual current,IPE)
製造業者が指定した方法で接続したSPDに,基準試験電圧(UREF)を課電したとき,PE端子に流れる
電流

――――― [JIS C 5381-12 pdf 15] ―――――

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JIS C 5381-12:2021の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61643-12:2020(IDT)

JIS C 5381-12:2021の国際規格 ICS 分類一覧

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