JIS C 5502:1991 マイクロホン

JIS C 5502:1991 規格概要

この規格 C5502は、家庭用及び業務用音響装置に用いるマイクロホンについて規定。マイクロホンはマイクロホンの出力端子に至るまでの変成器,増幅器,又はマイクロホンを構成する素子などの装置を含む。計測用マイクロホン及び電話機器用マイクロホンは除く。

JISC5502 規格全文情報

規格番号
JIS C5502 
規格名称
マイクロホン
規格名称英語訳
Microphones
制定年月日
1952年6月21日
最新改正日
2015年10月20日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

33.160.50
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1952-06-21 制定日, 1955-06-21 確認日, 1957-10-30 改正日, 1960-10-30 確認日, 1961-12-01 確認日, 1965-01-01 確認日, 1968-05-01 確認日, 1971-03-01 確認日, 1973-06-01 改正日, 1976-07-01 確認日, 1977-02-01 改正日, 1981-01-15 改正日, 1986-07-01 確認日, 1991-02-01 改正日, 1997-01-20 確認日, 2001-09-20 確認日, 2006-01-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
ページ
JIS C 5502:1991 PDF [13]
                                       日本工業規格(日本産業規格)                             JIS
C 5502-1991

マイクロホン

Microphones

1. 適用範囲 この規格は,主に家庭用及び業務用音響装置に用いるマイクロホンについて規定する。マ
イクロホンには,マイクロホンの出力端子に至るまでの変成器,増幅器,又はマイクロホンを構成する素
子などの装置を含む。ただし,計測用マイクロホン及び電話機用マイクロホンは除く。
備考1. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS C 0010 環境試験方法(電気・電子)通則
JIS C 1505 精密騒音計
JIS C 5515 標準コンデンサマイクロホン
JIS Z 8106 音響用語(一般)
JIS Z 8107 音響用語(機器)
JIS Z 8703 試験場所の標準状態
2. この規格の中で [{}] を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって,
参考として併記したものである。
2. 用語の定義 この規格で用いる用語の定義は,JIS Z 8106及びJIS Z 8107によるほかは,次による。
(1) 基準軸 製造業者が指定する音波の推奨入射方向の直線。指定がない場合は,振動板の幾何学的中心
を通り,その面に垂直な直線又は感度レベルが最大を示す方向の直線。
(2) 基準点 製造業者が指定する基準軸上の点。指定がない場合は振動板と基準軸との交点。振動板面が
観測できないものは,測定用音源に正対する外形ケースの幾何学的中心点。
(3) 定格インピーダンス 周波数1kHzにおけるマイクロホンの出力端子から見た内部電気インピーダン
スで製造業者が指定する値。単位はオーム ( 圀 ‰
(4) 感度レベル 平面進行正弦波の自由音場内にマイクロホンを置いたとき,その出力端子に生じる開放
出力電圧と自由音場音圧との比のデシベル値。1V/Pa [{0.1V/ 戀愀紀‰
(5) 正面感度レベル マイクロホンの基準軸方向の感度レベル。
(6) 定格感度レベル 周波数1kHzにおける正面感度レベル。
(7) 正面感度周波数特性 平面進行正弦波の自由音場内に設置されたマイクロホンの正面感度レベルの周
波数変化に対する特性。
(8) 指向性パターン 基準軸からの角度の変化に対する感度レベルの値。
(9) 指向周波数特性 基準軸を含む指定された平面内において平面進行正弦波の進行方向が定められたと
き,その周波数の変化に対する感度の特性。
(10) 雑音の等価音圧レベル 雑音によってマイクロホンの出力端子に生じる開放出力電圧と等しい出力電
圧を与える振動板面上の平均音圧レベル。次の式によって算出する。

――――― [JIS C 5502 pdf 1] ―――――

2
C 5502-1991
N=En−A+94
ここに, N : 雑音の等価音圧レベル (dB)
A : 定格感度レベル (dB)
En : 雑音によってマイクロホンの出力端子に生じる開放出力電圧を
JIS C 1505に規定された周波数補正回路のA特性によって測定
したデシベル (dB) 値。1Vを0dBとする。
(11) 固有雑音レベル マイクロホンの周囲の暗騒音,電磁気的影響及びその他の外部要因と無関係にマイ
クロホンの出力端子に生じる開放出力電圧の等価音圧レベル。
(12) 誘導雑音レベル マイクロホンを磁束密度0.1 紀‰湎 流磁界内に置いたとき,その出力端子
に生じる開放出力電圧の等価音圧レベル。
(13) 風雑音レベル マイクロホンを風速2m/sの気流内に置いたとき,その出力端子に生じる開放出力電圧
の等価音圧レベル。
(14) 耐衝撃性 マイクロホンの輸送中の衝撃に対する耐久性能。
3. 種類 種類は,形式及び指向性パターンによって分類する。
(1) 形式による区分及びその図記号は,表1による。
表1 形式
形式 図記号 参考
圧電マイクロホン 高分子形,セラミック形など
ムービングコイルマイクロホン ダイナミック形など
リボンマイクロホン ベロシティ形など
コンデンサマイクロホン 静電形,エレクトレット形など
備考 図記号の詳細は,付図1による。
(2) 指向性パターンによる区分及びその図記号は,表2による。
表2 指向性パターンによる区分及び図記号
指向性パターン区分 全指向性 両指向性 単一指向性
図記号
備考 図記号の詳細は,付図2による。
4. 定格
4.1 定格インピーダンス 定格インピーダンスは,二つに区分し,表3のとおりとする。ただし,圧電
マイクロホンは除く。
表3 定格インピーダンスの区分記号及び値
区分記号 定格インピーダンス
L 50 200 250 400 600 1k 圀
H 2k 4k 10k 20k 50k 圀
4.2 極性 極性はマイクロホンの正面から正の音圧を与えたときに,正の起電力の表れる端子をプラス
(+) とする。
5. 性能 性能は,表47による。

――――― [JIS C 5502 pdf 2] ―――――

                                                                                              3
C 5502-1991
表4 一般性能
項目 性能 適用試験箇条
電 定格インピーダンス表示値の±30% 8.1.1

的 定格感度レベル 表示値の±3dB 8.1.2

能 表5の規定による。
指向性パターンの回転 8.1.3
角度に対する減衰量 8.1.4
指向周波数特性 表6の規定による。 8.1.5
極性 正常であること。 8.1.6
固有雑音レベル 40dB以下 8.1.7
誘導雑音レベル 5dB以下 8.1.8
風雑音レベル 表7の規定による。 8.1.9
絶縁抵抗 8.1.10
出力端子と本体金属部とが絶縁さ

れているものは50M 上
動作 異常がないこと。 8.1.11

械 耐振性 異常がないこと。 8.2.1
的 コードの引張強度 異常がないこと。 8.2.2

能 耐衝撃性 異常がないこと。 8.2.3
耐 耐熱耐寒性 異常がないこと。 8.3.1

性 耐湿性 異常がないこと。 8.3.2
表5 指向性パターンの回転角度に対する減衰量
単位 dB
指向性パターン区分回転角度 正面感度レベルに対する減衰量 許容差
全指向性 全方向 0 ±2
両指向性 90゜ 20以上 −
180゜ 0 ±2
単一指向性 180±20゜ 8以上 −
備考 測定周波数は,8.1.4による。
表6 指向周波数特性
指向性パターン区分 回転角度 周波数範囲 正面感度レベルに対する許容差
減衰量 dB dB
全指向性 90゜ 400Hz2.0kHz 0 +1
−2
両指向性 90゜ 100Hz4.0kHz 20以上 −
単一指向性 180±20゜ 300Hz2.0kHz 8以上 −
表7 風雑音レベル
単位 dB
指向性パターン区分 風雑音レベル
全指向性 50以下
両指向性 65以下
単一指向性 65以下
備考 着脱可能な風防を備えたマイク
ロホンは,風防のない状態での
測定値とする。
6. 試験の状態
6.1 標準状態 試験は,特に指定がない限り,常温 (535℃),常湿(相対湿度4585%),気圧86106kPa
(JIS Z 8703の温度15級,湿度20級)のもとで行う。

――――― [JIS C 5502 pdf 3] ―――――

4
C 5502-1991
6.2 判定状態 6.1の標準状態における測定値の判定に疑義を生じた場合,又は特に要求された場合は
JIS C 0010の5.2(判定状態)による判定状態Iの2級(温度20±2℃,相対湿度6070%,気圧86106kPa)
のもとで行う。
6.3 測定空間 試験に使用する空間は,原則として自由音場と見なされる空間を使用し,その100Hz
10kHzの周波数範囲の音場特性は,測定点における自由音場特性からの偏差が±1dBを超えないものとす
る。ただし,判定に疑義を生じない限り,これに準じる空間を使用してもよい。
6.4 基準測定状態 測定用音源の基準点(1)から50cm隔たった位置に供試マイクロホンの基準点を置き,
その基準軸と測定用音源の基準軸(2)とを一致させて音源に正対させた状態を基準測定状態とする。
また,測定用マイクロホンによって一定の音圧に調整するか,測定用マイクロホンとの比較によって測
定するときの基準測定状態は,測定用音源から50cm隔たった供試マイクロホンを置くべき位置で測定用
音源の基準軸の両側に測定用マイクロホンと供試マイクロホンの基準点を置き,それぞれの基準軸を測定
用音源の基準軸と平行に正対させ,しかも音源に接近して使用するマイクロホンの場合は,明示された使
用条件に合った測定状態で測定する。
注(1) コーンスピーカの場合は,コーンエッジを含む平面上でコーン開口の中心点とする。
(2) コーンスピーカの場合は,コーンエッジを含む平面に垂直で基準点を通る直線とする。
6.5 暗騒音の障害 測定空間には,測定結果に±1dBを超える誤差を与えるような暗騒音がないものと
する。
6.6 測定周波数範囲 測定周波数範囲は特に指定がない限り,20Hz20kHzとする。
7. 試験機器及び装置
7.1 測定用マイクロホン 測定に用いる測定用マイクロホンは,原則としてJIS C 5515に規定する標準
コンデンサマイクロホンとする。ただし,判定に疑義を生じないかぎりJIS C 5515の標準コンデンサマイ
クロホンによって校正された圧力形マイクロホンを用いてもよい。
7.2 無響室 測定に使用する無響室は,6.3の測定空間の条件を満足するものとする。
7.3 遮音箱 固有雑音の測定に使用する遮音箱は,6.5の暗騒音による障害の条件を満足するものとする。
7.4 測定用音源 測定用音源は,次の条件を満足するものとする。
(1) 基準測定状態の測定位置の音圧レベルは,測定周波数範囲内においてほぼ一様で,±1dB以内で軸対
称であること。
(2) 音圧周波数特性は,電圧制御器の制御能力に応じた平たん特性であること。
(3) ひずみ率は,測定周波数範囲全域において1%以下であること。
7.5 自動周波数特性記録装置 測定に用いる自動記録装置の周波数変化速度は,静止状態の測定値と比
較して測定値に±1dBを超える変動を生じないものとする。
7.6 磁界発生器 誘導雑音レベル測定用の磁界発生器は,必要な面積内に垂直に一定磁束密度の平行磁
界を発生するものとする。図1はその一例で,非磁性体のパイプで静電遮へいしたコイルに商用電源から
電流を供給する。
コイルに電流IAを流したとき,コイルの中心付近で得られる磁界の強さHA/m及び磁束密度B
概略次のとおりであり,その方向はコイルの軸に平行である。ただし,磁束密度は被測定物のない状態で
の値である。

――――― [JIS C 5502 pdf 4] ―――――

                                                                                              5
C 5502-1991
H=63.5I A/m
B=80I
図1 磁界発生器
7.7 気流発生器 風雑音レベル測定用の気流発生器は,必要な面積内に垂直に定速度の気流を無用の騒
音を伴わずに発生するものとする。図2はその一例で長さ200cm,内径30cm,肉厚2.5cmのグラスウール
(密度60kg/m3)管をアルミニウムはくで外装し,一端に公称直径30cmの送風機(金網なし)を設置し,
他端から10cm離れた点に供試マイクロホンを置けるように構成する。
図2 気流発生器
8. 試験方法
8.1 電気的性能試験
8.1.1 定格インピーダンス 定格インピーダンスは,図3に示すような測定回路によって,1kHzにおい
てスイッチを切り換え,電圧計の振れが等しくなるように標準可変抵抗器を調整したときの値を読み取り,
その値を定格インピーダンスの実測値とする。印加電圧eoは,0.1V以下とする。

――――― [JIS C 5502 pdf 5] ―――――

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