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る。
b) 民生用6.30mm幅及び3.81mm幅テープ
短周期出力変動 表2に規定したヘッドを用い,両方の外側トラックと一方の内側トラックで変動
を測定する。測定するテープの長さは,表7及び表8に示す必す(須)のテープ速さで少なくとも20
分間の再生時間に相当する長さとする。
長周期出力変動 表2に規定したヘッドを用い,一方の内側トラックで変動を測定する。測定する
テープの長さは,表7及び表8に示す必す(須)のテープ速さで少なくとも30分間の再生時間に相当
する長さとする。
出力変動の測定は,再生系の出力において,次の特性の実効値 (RMS) 記録のレベルレコーダを接
続して行う。
1) ペン応答速さ 記録紙幅100mmに対し,500mm/s(又はこれに相当する特性)
2) 記録紙送り速さ 1mm/s
3) 測定目盛 記録紙全幅を10dBとする。
測定
a) 業務用6.30mm幅テープは,表6による。
b) 民生用6.30mm幅テープは,表7による。
c) 民生用3.81mm幅テープは,表8による。
結果 短周期及び長周期出力変動は,出力レベルの最大振れ幅をデシベルで表す。
3.10 ドロップアウトアノイアンス
定義 :
ドロップアウト (Drop-out)再生信号レベルの大きな瞬間的低下をいう。
ドロップアウトアノイアンス (Drop-out annoyance) ドロップアウトアノイアンスは,ドロップアウト
によって引き起こされる聴感上の有害性をいい,ドロップアウトの深さ,持続時間,頻度をもとに,その
値を算出する。
方法 3 150Hz記録信号を再生したときの,あらゆるレベル低下につき,深さ (20log10D/ddB) 及び持続
時間(3dB低下した2点間の時間Tms)を20秒間測定する。
図6 ドロップアウトの波形例
――――― [JIS C 5566 pdf 16] ―――――
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この間のドロップアウトアノイアンス値hpは,次の値の合計とする。
a) 測定されたすべての個別h値のうち,最大の値。
b) すべての累積点の和。
c) すべての郡点の和。
i) 個別ドロップアウトh値 個別ドロップアウトのh値は,その深さと持続時間から,次の表によって
与えられる。
深さ (dB) > > > > > > > > > > > > > >
時間 (ms) 4.0 4.9 5.5 6.2 7.1 8.0 8.9 9.9 11.4 12.8 14.4 16.5 20.0 26.0
10−20 2 2 3 3 4 4 5 6
20−50 2 3 4 5 5 6 7 8 9 10 11 12
50−1 000 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 12 12 12
ii) 累積加点 h値≧4のドロップアウトについて,第一のドロップアウト発生後,続いて発生するそれぞ
れのドロップアウトごとに,1点の追加点をhp値に加える。
iii) 群加点 h値≧2のドロップアウトを対象とする。
a) 値≧2のドロップアウトが,1秒以内に2個発生した場合,hp値に2点加える。
b) 値≧2のドロップアウトが,1秒以内に3個発生した場合,hp値に3点加える。
c) 値≧2のドロップアウトが,1秒以内に4個以上発生した場合,hp値に4点加える。
i),ii),iii)を合計したhp値は,次の4分類に分けられる。
分類1 2≦hp≦4
分類2 5≦hp≦8
分類3 9≦hp≦12
分類4 13≦hp
録音ヘッドの記録電流は,3.3で規定した方法による。
ドロップアウトアノイアンスの測定は,再生系の出力に適切なドロップアウトアノイアンス測定器
(附属書B参照)を接続して行う。
ドロップアウトアノイアンスは,3 150Hzの周波数で供試テープの測定バイアスを用いて測定する。
試験は,定格テープ速さで,20秒間の測定を続けて50回行う。同一記録波長による測定を,定格テ
ープ速さの整数倍の速さで,適切な測定器を用いて行ってもよい。
ドロップアウトアノイアンスの測定に用いるトラック
a) 業務用6.30mm幅テープ 表2に規定したヘッドを用い,両方のトラックで,ドロップアウトアノイ
アンスを測定する。
b) 民生用6.30mm幅及び3.81mm幅テープ 表2に規定したヘッドを用い,両方の外側トラックと,一
方の内側トラックで,ドロップアウトアノイアンスを測定する。
測定
a) 業務用6.30mm幅テープは,表6による。
b) 民生用6.30mm幅テープは,表7による。
c) 民生用3.81mm幅テープは,表8による。
結果 ドロップアウトアノイアンスは,50回連続測定したときのhp値の分類ごとに百分率で表す(n1
n4,例えば,n1は,分類1に属するhpの出現回数。)。
分類1のhp値分布率 (%) = (n1/50) ×100
分類2のhp値分布率 (%) = (n2/50) ×100
――――― [JIS C 5566 pdf 17] ―――――
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分類3のhp値分布率 (%) = (n3/50) ×100
分類4のhp値分布率 (%) = (n4/50) ×100
4. テープ製造業者によって提供される情報
製造業者によって提供される情報は,次の二つの種類とす
る。
a) 技術資料を提供するとき明示する必す(須)の情報
b) 製造業者の判断で与えられる任意の情報
4.1 公表データの推奨形式
この規格又は他の関連するJIS(IEC規格)によって試験して得られたデー
タを公表する場合には,それらのデータを明確に区分し,次の項目から記載する。
1) 適用したJIS(IEC規格)の番号
2) 製造業者の名称又は登録商標
3) 製造業者の型番及び/又は銘柄
4) 民生用3.81mm幅のカセットテープに適用するIECタイプ番号は,カセットラベル及び/又はイン
デックスカード並びに公表する技術資料に示さなければならない。
なお,IECタイプ番号は,JIS C 5568 (IE C94-7) による。
5) ベース材料(一般的な名称でもよい。)
6) テープ全厚
7) 推奨する用途
8) 使用したキャリブレーションテープ及びリファレンステープの名称
表5 民生用3.81mm幅テープのIECタイプ番号
IECタイプ番号 内容 使用する時定数
t1 t2
I IEC I リファレンステープと類似した録音特性をもつテープ 120 3 180
例 Fe2O3(ノーマル)又はこれと同等品
II IEC II リファレンステープと類似した録音特性をもつテープ 70 3 180
例 CrO2(クロム)又はこれと同等品
III IEC III リファレンステープと類似した録音特性をもつテープ70 3 180
例 FeCr(フェロクロム)又はこれと同等品
IV IEC IV リファレンステープと類似した録音特性をもつテープ 70 3 180
例 Fe(メタル)又はこれと同等品
磁気テープの特性は,2. で引用した技術的条件及び3. で引用した項目に従って測定する。表6
8は,公表データに用いる推奨項目を示す。
――――― [JIS C 5566 pdf 18] ―――――
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表6 業務用(6.30mm幅)テープの公表データに用いる推奨項目
項目 測定周波 テープ速さcm/s
数Hz 76.2 38.1 19.05
B* A* B*
3.1a バイアス比 − A A A
3.2 最大出力レベル(3次高調波ひずみ3%) 1 000 A A A
3.2 最大出力レベル(飽和) 10 000 A A A
3.2 最大出力レベル(混変調ひずみ5%) 任意 B B B
3.3 相対テープ感度 125 B B B
3.3 相対テープ感度 315 B B B
3.3 相対テープ感度 1 000 A A A
3.3 相対テープ感度 3 150 B B B
3.3 相対テープ感度 10 000 A A A
3.3 相対テープ感度 12 500 B B A
3.3 相対テープ感度 16 000 A A B
3.3 逆方向相対テープ感度 10 000 − − B
3.3 逆方向相対テープ感度 16 000 B B −
3.4 基準出力レベル対バイアスノイズ比 − A A A
3.5 信号対バイアスノイズ比 1 000 A A A
3.6 基準出力レベル対DCノイズ比 1 000 B B B
3.7 基準出力レベル対転写比 1 000 A A A
3.8 消去 1 000 A A A
3.9 短周期出力変動 1 000 B B B
3.9 短周期出力変動 10 000 B B B
3.9 長周期出力変動 250 B B B
3.9 長周期出力変動 1 000 B B B
3.9 長周期出力変動 10 000 B B B
3.10 ドロップアウトアノイアンス値 3 150 B B B
A=必す(須) A*=必す(須)テープ速さ
B=任意 B*=任意テープ速さ
備考1. 測定ヘッドは,2.2e)による。
2. 最大出力レベル及び相対テープ感度の曲線は,種々のバイアス電流で任意に測定してもよい。
3. すべてのテープ測定においてJIS C 5562 (IEC 94-1) の15.に規定したIEC 1の周波数特性をも
つ当該キャリブレーションテープを用い再生系を調整する。
IEC 2の特性を用いて行う任意の測定においては,その旨を記す。
4. テープの測定を76.2cm/s及び19.05cm/sの任意のテープ速さで行う場合は,“A”で示す項目を測
定する。
――――― [JIS C 5566 pdf 19] ―――――
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表7 民生用テープ及びテープレコード用未録音テープ(6.30mm幅)の公表データに用いる推奨項目
項目 測定周波数 テープ速さcm/s
Hz 19.05 9.53 4.76
B* A* B*
3.1b バイアス比 − 備考5.参照 備考5.参照 備考5.参照
3.2 最大出力レベル(3次高調波ひずみ3%) 315 A A A
3.2 最大出力レベル(飽和) 10 000 A A A
3.2 最大出力レベル(混変調ひずみ5%) 任意 B B B
3.3 相対テープ感度 315 A A A
3.3 相対テープ感度 3 150 A A A
3.3 相対テープ感度 6 300 B B B
3.3 相対テープ感度 10 000 A A A
3.3 相対テープ感度 12 500 A A A
3.3 逆方向相対テープ感度 12 500 B B B
3.4 基準出力レベル対バイアスノイズ比 − A A A
3.5 信号対バイアスノイズ比 315 A A A
3.7 基準出力レベル対転写比 500 A A A
3.8 消去 315 − A A
1 000 A B B
3.9 短周期出力変動 3 150 B B B
3.9 長周期出力変動 315 B B B
3.10 ドロップアウトアノイアンス値 3 150 B B B
A=必す(須) A*=必す(須)テープ速さ
B=任意 B*=任意テープ速さ
備考1. 測定ヘッドは,2.2e)による。
2. 最大出力レベル及び相対テープ感度の曲線は,種々のバイアス電流で任意に測定してもよい。
3. すべてのテープ測定においてJIS C 5562 (IEC 94-1) の15.に規定した周波数特性をもつ当該キャリブ
レーションテープを用い再生系を調整する。
4. テープの測定を19.05cm/s及び4.76cm/sの任意のテープ速さで行う場合は,“A”で示す項目を測定する。
5. 供試テープの最適バイアスを用いる任意の測定を行う場合は,そのバイアス比を明記する[3.1b)参照]。
――――― [JIS C 5566 pdf 20] ―――――
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JIS C 5566:1997の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60094-5:1988(IDT)
- IEC 60094-5:1988/AMENDMENT 1:1996(IDT)
JIS C 5566:1997の国際規格 ICS 分類一覧
- 33 : 電気通信工学.オーディオ及びビデオ工学 > 33.160 : オーディオ,ビデオ及びAV技術 > 33.160.30 : オーディオシステム
JIS C 5566:1997の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC1505:1988
- 精密騒音計
- JISC5562:1996
- 磁気テープ録音再生システム 第1部 一般条件及び要求事項
- JISC5563:1996
- 磁気テープ録音再生システム 第2部 キャリブレーションテープ
- JISC5567:1989
- 磁気テープ録音再生システム 第6部 リール・ツー・リールシステム
- JISC5568:1997
- 磁気テープ録音再生システム 第7部 テープレコード用及び民生用カセット
- JISC5569:1991
- 録音再生機器における速さ変動の測定方法