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C 60695-11-10 : 2015 (IEC 60695-11-10 : 2013)
9.2.4 支持クランプまで達する残炎・残じんの評価
“支持クランプまで達する残炎・残じんがあった”とみなす条件は,次による。
試験片を冷えるまで放置した後,柔らかく乾いた布で,すす(煤)及び残留物を拭き取り,クランプラ
インの2 mm下に燃焼又は熱分解の形跡があるかを確認する。クランプの下における試験片の溶融,変形
などの熱的損傷は無視する。クランプの2 mm下の損傷が,接炎中の目に見える試験炎によって生じた場
合は,それを“支持クランプまで達する残炎・残じんがあった”とみなさない。試験片の損傷が,試験片
上の火炎の前線が到達したことによる結果である場合は,“支持クランプまで達する残炎・残じんがあっ
た”とみなす。試験片が完全に燃え尽きた場合も,“支持クランプまで達する残炎・残じんがあった”とみ
なす(図11及び図12参照)。
9.2.5 追加試験の実施基準
規定する状態調節を行った一組5個の試験片のうち,1個だけが関連する燃焼性分類の全ての判定基準
に適合しない場合は,同時に状態調節を行った別の一組5個の試験片を用いて試験する。合計残炎時間tf
の秒数の判定基準について,(最初の一組の)残炎時間の合計がV-0の場合,51 s55 s,V-1及びV-2の場
合,251 s255 sである場合も,追加の一組の試験片で試験する。この二組目の試験片は,関連する燃焼
性分類の全ての判定基準に適合しなければならない(9.4参照)。
注記 試験片の厚さによっては,この試験中に,変形,収縮又は支持クランプまで燃え上がる材料が
ある。そのような材料は,試験片が適切に成形できる場合は,JIS K 7341の試験方法によって
試験することができる。
9.3 合計残炎時間tfの計算
2種類の状態調節(9.1.2又は9.1.3参照)を行った,それぞれ一組5個の試験片について,合計残炎時間
tfは,次の式によって算出する。
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tf (t,1it,2i)
i 1
ここに, tf : 合計残炎時間(s)
t1,i : i番目の試験片の最初の残炎時間(s)
t2,i : i番目の試験片の2回目の残炎時間(s)
9.4 分類
材料は,表2に示す判定基準によって,試験片の燃焼挙動に基づきV-0,V-1又はV-2[V : vertical burning
(垂直燃焼性)]のいずれかに分類する。
注記 B法の精度は,附属書Bに示す。
表2−垂直燃焼性の分類の判定基準
判定基準 燃焼性分類(注記参照)
V-0 V-1 V-2
各試験片のそれぞれの残炎時間(t1及びt2) 10 s以下 30 s以下 30 s以下
各状態調節の一組5個の試験片の合計残炎時間tf 50 s以下 250 s以下 250 s以下
30 s以下
各試験片の2回目の接炎後の残炎時間及び残じん時間の 60 s以下 60 s以下
合計(t2+t3)
支持クランプまで達する残炎・残じん なし なし なし
脱脂綿の敷物を着火させる溶融滴下物又は有炎落下物 なし なし あり
注記 試験結果が規定の判定基準に該当しない場合は,この試験方法によって分類できないの
で,そのような材料は,箇条8に規定する水平燃焼試験方法によって分類できる。
――――― [JIS C 60695-11-10 pdf 16] ―――――
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C 60695-11-10 : 2015 (IEC 60695-11-10 : 2013)
JIS K 6933によって96 %硫酸による処理方法を用いた場合の粘度数が225 mL/g以下,又は90 %ぎ(蟻)
酸による処理方法を用いた場合の粘度数が210 mL/g以下であるPA 66のポリアミド材料は,V-2に分類す
ることができる。また,それぞれの粘度数が225 mL/g又は210 mL/gを超える場合は,成形した試験片の
溶液の粘度数が成形前の試料の溶液の粘度数の70 %以上のものは,V-2に分類することができる。
9.5 試験報告
試験報告書には,次の事項を記載する。
a) この規格の番号
b) 製造業者の名称,番号又は記号,及び色を含め,試験した製品を識別するために必要な全ての詳細
c) 試験片の厚さ
1) 試験片の厚さが0.250 mm以上の場合,0.01 mmの桁まで測定した試験片の厚さ
2) 試験片の厚さが0.250 mm未満の場合,0.001 mmの桁まで測定した試験片の厚さ
注記 対応国際規格の誤りを修正している。
d) 公称見掛け密度(硬質の発泡材料の場合)
e) 試験片寸法に関係する異方性の方向
f) 状態調節処理
g) 試験に先立って行った,切断,仕上げ及び状態調節以外の処理
h) それぞれの試験片について,t1,t2,t3及びt2+t3の値
i) 2種類の状態調節について,それぞれ一組5個の試験片の合計残炎時間tf(9.1.2及び9.1.3参照)
j) 試験片からの溶融滴下物又は有炎落下物の有無,及び脱脂綿の敷物の着火の有無に関する記述
k) 支持クランプまで達する残炎・残じんがあった試験片の有無に関する記述
l) 割り当てられた燃焼性分類と,対応する厚さとの組合せ
例 “V-0 @ 1.5 mm”(9.4参照)
注記 試験片が薄い,ゆがみがある若しくは収縮がある場合,又は箇条9に規定する垂直燃焼(V)
試験によって試験片がクランプまで燃え上がった場合は,箇条8に規定する水平燃焼(HB)試
験,又はJIS K 7341に規定する可とう性のある材料の垂直燃焼試験を行うことが望ましい。
――――― [JIS C 60695-11-10 pdf 17] ―――――
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C 60695-11-10 : 2015 (IEC 60695-11-10 : 2013)
単位 mm
図1−水平燃焼試験装置(A法)
――――― [JIS C 60695-11-10 pdf 18] ―――――
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C 60695-11-10 : 2015 (IEC 60695-11-10 : 2013)
単位 mm
図2−可とう性のある試験片の支持具(A法)
――――― [JIS C 60695-11-10 pdf 19] ―――――
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C 60695-11-10 : 2015 (IEC 60695-11-10 : 2013)
単位 mm
図3−垂直燃焼試験装置(B法)
――――― [JIS C 60695-11-10 pdf 20] ―――――
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JIS C 60695-11-10:2015の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60695-11-10:2013(IDT)
JIS C 60695-11-10:2015の国際規格 ICS 分類一覧
- 13 : 環境.健康予防.安全 > 13.220 : 火災に対する防御 > 13.220.40 : 材料及び製品の発火性及び燃焼性
JIS C 60695-11-10:2015の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC60695-11-4:2014
- 耐火性試験―電気・電子―第11-4部:試験炎―公称50W炎―試験装置及び炎確認試験方法
- JISC60695-4:2010
- 耐火性試験―電気・電子―第4部―電気・電子製品のための耐火性試験用語
- JISK6933:2013
- プラスチック―ポリアミド―粘度数の求め方
- JISK7100:1999
- プラスチック―状態調節及び試験のための標準雰囲気
- JISK7151:1995
- プラスチック―熱可塑性プラスチック材料の圧縮成形試験片
- JISK7152-3:2006
- プラスチック―熱可塑性プラスチック材料の射出成形試験片―第3部:小形角板
- JISK7153:2008
- プラスチック―試験片の直線寸法の求め方
- JISK7222:2005
- 発泡プラスチック及びゴム―見掛け密度の求め方
- JISK7341:2006
- プラスチック―小火炎に接触する可とう性フィルムの垂直燃焼性試験方法