JIS C 61000-4-5:2018 電磁両立性―第4-5部:試験及び測定技術―サージイミュニティ試験 | ページ 6

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C 61000-4-5 : 2018 (IEC 61000-4-5 : 2014)

7.5 非シールド対称相互接続線に印加するときの試験セットアップ

  対称相互接続線に用いるCDNの例を,図10及び図11に示す。
注記 結合素子としてアレスタを用いる場合,アレスタの放電電圧(定格電圧90 Vのガスアレスタの
場合,放電電圧は約300 V)よりも低い試験レベルは,指定できない。
特に指定がない場合,EUTとCNとの間の相互接続線の長さは,2 m以下とする。
高速信号伝送線に対する試験の場合,EUTに接続したCDNの影響によって正常に動作しないときは,
サージ試験を行わない。

7.6 シールド線を用いた装置の試験セットアップ

  EUTを基準グラウンドに接続しないで,サージをその金属きょう(筐)体に印加する。試験するシール
ド線の末端(AEの接地端子)を,基準グラウンドに接続する。この試験は,単一又は複数のシールド線
をもつ装置に適用する(図12参照)。
注記 図12に示す基準グラウンドは,低インピーダンスを実現するために専用ケーブル又は金属板を
用いることが望ましい。
試験中のポートを除く全てのEUTへの接続は,保護接地端子をもつ絶縁変圧器,DNなどの適切な方法
で,グラウンドから分離する。
EUTとAE(図12のAE)との間のシールド線の長さは,20 mとする。ただし,実際に動作させるため
製造業者が提供する場合は,最も短いケーブルが10 mを超える長さでもよい。
製造業者の仕様が10 m以下のシールド線に対しては,試験を行わない。
EUTとAEとの間のケーブルは,無誘導で折り畳み,かつ,絶縁支持台の上に置く。
シールド線へサージを印加する方法は,次による。
a) 両端接地したシールド線の場合 シールド線へのサージの印加は,図12に従って行う。
サージは,出力インピーダンス2 ΩのCWGに18 Fのコンデンサを介して,シールドに印加する
(6.2.3参照)。
b) 片端接地したシールド線の場合 試験は,接地されていない側のシールド線に対して,7.4又は7.5(図
4参照)に従って行う。
注記 端だけ接地されているシールド線に対しては,この箇条に従ったサージ試験を行わない。
きょう(筐)体が金属ではないEUTに対しては,サージをシールド線のEUT側に直接印加する。

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C 61000-4-5 : 2018 (IEC 61000-4-5 : 2014)
EUT及び/又はAEへの電源供給は,絶縁変圧器を介するより,DNを介したほうがよい。この場合,EUTのPEは,
DNに接続しないほうがよい。
直流電源で動作するEUT及び/又はAEには,DNを介して直流電源を供給することが望ましい。
AEをサージから絶縁するために,試験するケーブルのAE側の基準グラウンド面の接続は,AEのきょう(筐)体
に接続するよりもコネクタシェルに直接接続したほうがよい。更なる絶縁が必要な場合は,ケーブルの特性に影響を
与えないように(シールド付き中継アダプタ又はシールド付きイーサネット中継アダプタを用いて)ケーブルを延長
し,中継アダプタからグラウンドに接続してもよい。この場合,ケーブルの長さはEUTと中継アダプタとの間の長さ
となり,EUTとAEとの間の長さではない。中継アダプタとAEとの間の長さは重要ではない。
図12−シールド線を用いた装置の試験セットアップの例

8 試験手順

8.1 一般

  試験手順には,次の事項を含む。
− 7.2に規定する試験装置の検証
− 試験室の基準条件の検証
− EUTの正常動作の検証
− 試験の実施
− 試験結果の評価(箇条9参照)

8.2 試験室の基準条件

8.2.1  気象条件
共通規格,製品群規格又は製品規格に規定がない限り,試験室の気象条件は,EUT及び試験装置の動作
に関してそれぞれの製造業者が指定する限度内とする。
EUT又は試験装置に結露が生じるほど相対湿度が高い場合には,試験を行わない。
8.2.2 電磁環境条件
試験室の電磁環境条件は,試験結果に影響を与えないように,EUTの正常動作を保証するものとする。

8.3 試験の実施

  試験に先立って,試験装置の検証を行う(7.2参照)。
試験は,試験セットアップ及び次の事項を含む試験計画に従って行う。
− 試験レベル

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C 61000-4-5 : 2018 (IEC 61000-4-5 : 2014)
− サージの回数(各結合経路での回数) 製品規格に規定がない場合のサージ回数は,次に従う。
a) 直流電源ポート及び相互接続線に対しては,5回の正極性及び5回の負極性サージ
b) 交流電源ポートに対しては,0°,90°,180°及び270°の位相角で,それぞれ5回の正極性及び5
回の負極性サージ
− 連続するサージの時間間隔は,1分間以下とする。
注記0A 時間間隔は,製品規格で別の規定がある場合がある。
− EUTの代表的な動作条件
− サージを印加する場所
交流又は直流電源ポートは,入力ポートの場合も,出力ポートの場合もある。
EUTの出力ポートを経由してサージが侵入することがある場合には,出力ポートへのサージ印加を推奨
する(例えば,大きい消費電力をもつ負荷の切換え)。
三相電源システムを試験するとき,位相角に対する同期は,サージを印加するライン基準にする。例え
ば,サージをL2とL3との間に印加する場合,位相角の同期はL2とL3との間の電圧を基準とする。
意図する電源電圧がない線間にサージを結合する場合,位相同期は取らない。例えば,TN-S配電システ
ムのNとPEとの間。この場合には,5回の正極サージ及び5回の負極サージを印加する。
交流電源から分離した過渡過電圧の影響を受けない二次側回路(例えば,確実に接地接続し,容量性フ
ィルタをもち,リプルの振幅電圧が直流成分の10 %未満の直流二次側回路)の場合,60 V以下の直流入
出力ポートには,サージを印加しない。
注記1 複数の同じ回路がある場合,選択した数の回路で代表した試験を行えば十分である。
1分間に1回よりも短い間隔で行った試験結果が不適合であっても,1分間に1回の試験結果が適合する
場合は,これを優先する。
注記2 製品にとって適切な場合,製品規格は,異なる位相角を選択でき,位相角当たりのサージの
印加回数を増減することができる。
注記3 通常用いられる多くの保護素子は,ピーク電力又はピークエネルギーに対して大電流を処理
できるが,平均電力に対する能力は限定されている。したがって,二つのサージの時間間隔
は,EUTの内蔵保護素子に依存する。
注記4 試験の適用についての詳細を,C.2に示す。
ライン−グラウンド間の試験をする場合,ほかに規定がないときはは,1ラインずつ試験する。
EUTは,サージに対する電流−電圧特性が非線形であることを考慮し,選択した試験レベルを含む,全
てのより低い試験レベル(表1参照)でも試験する。

9 試験結果の評価

  試験結果は,EUTの機能損失又は性能低下の観点から,その装置の製造業者,試験の依頼者又は製品の
受渡当事者間の協定によって指定した性能レベルと比較して分類する。推奨する分類を,次に示す。
a) 製造業者,試験の依頼者又は使用者が指定する仕様限度内の正常な性能。
b) 妨害がなくなった後に復帰する一時的な機能損失又は性能低下。操作者が介在することなく,EUTが
正常な性能に自己復帰する場合に限る。
c) 操作者の介在が必要な,一時的な機能損失又は性能低下。
d) ハードウェア又はソフトウェアの損傷によって復帰できない機能損失若しくは性能低下,又はデータ

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C 61000-4-5 : 2018 (IEC 61000-4-5 : 2014)
の損失。
製造業者は,EUTへの影響のうち,重要ではないとみなして許容できる影響を,仕様書に指定してもよ
い。
上記の分類は,共通規格,製品群規格及び製品規格で性能基準を規定するときの指針として,又は適切
な共通規格,製品群規格及び製品規格が存在しない場合の受渡当事者間で性能基準に対する合意を行うた
めの枠組みとして用いてもよい。
装置は,試験を適用した結果として,危険な状態又は安全を欠いた状態になってはならない。
注記 イミュニティ達成への考察は,附属書Dを参照する。

10 試験報告書

  試験報告書には,試験を再現するために必要な全ての情報を含める。特に,次の事項を記載する。
− 箇条8で要求する試験計画書で指定する項目。
− EUT及び関連装置の識別。例えば,商標,製品形式,製造番号。
− 試験装置の識別。例えば,商標,製品形式,製造番号。
− 試験を行った特別な環境条件。例えば,シールドルーム。
− 試験を行うために必要とする具体的な条件。
− 試験セットアップ及びEUT配置の図及び/又は写真。
− 受渡当事者間で指定する性能レベル。
− 共通規格,製品規格又は製品群規格に規定する性能基準。
− 妨害の印加中又は印加後に観測したEUTへの全ての影響,及びこれらの影響が持続した期間。
− 試験に用いた全てのケーブルの種類及び長さ,並びに接続したEUTのポート。
− 合否判定の根拠(共通規格,製品群規格若しくは製品規格に規定する,又は製造業者及び要求元若し
くは使用者との間で合意した性能評価基準に基づく。)。
− 適合性を達成するために必要な具体的な使用条件。例えば,ケーブルの長さ,ケーブルの種類,遮蔽,
接地又はEUTの動作条件。
− 結合方法を含む試験構成(ハードウェア)。
− 試験構成(ソフトウェア)。

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C 61000-4-5 : 2018 (IEC 61000-4-5 : 2014)
附属書A
(規定)
広域分散システムに相互接続することを意図した
屋外用非シールド対称通信線へのサージ試験
A.1 一般
屋外の電気通信ネットワーク[例えば,公衆交換電話網(PSTN)]に,直接接続することを意図した対
称通信線を試験するとき,1.2/50 s及び8/20 sの波形は適切ではない場合がある。屋外の電気通信ネット
ワークは,一般的にケーブルの長さは300 mを超え,数キロメートルの場合がある。これらのネットワー
クの特性として,10/700 s及び5/320 sの波形は,現場で遭遇する実際のサージの代表的なものである。
この附属書では,10/700 s及び5/320 sのCWGを用いて試験するときの試験方法及びCWGの特性を規
定する。
このような屋外の電気通信ネットワークは,一般的に建物又は設備の入口で一次保護された状態で用い
られている。試験対象ポートの正常な通信状態を確実にするために,この一次保護の性能を考慮する。一
次保護とEUT内部の二次保護との保護協調が検証できるように,意図した一次保護を含んだ状態で試験す
ることが望ましい。一次保護の正確な特性を指定できない場合は,一次保護のある場合及びない場合のい
ずれでも評価できるように,製品規格で異なる試験レベルを規定してもよい。
この現象の詳細は,ITU-T K.44に示されている。
A.2 10/700 μs CWG
A.2.1 CWGの特性
このCWGは,次の特性のサージを発生することを意図している。
− 開回路電圧のフロントタイム : 10 s
− 開回路電圧の持続時間 : 700 s
− 短絡電流のフロントタイム : 5 s
− 短絡電流の持続時間 : 320 s
このCWGの簡易回路図を,図A.1に示す。各種の構成部品の値は,CWGが10/700 s開回路電圧サー
ジ及び5/320 s短絡電流サージを出力するように選択する。

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JIS C 61000-4-5:2018の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61000-4-5:2014(IDT)

JIS C 61000-4-5:2018の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 61000-4-5:2018の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISC60050-161:1997
EMCに関するIEV用語