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C 6102-3 : 2019
1.3.3
ピーク周波数偏移(peak frequency deviation)
瞬時周波数偏移のピーク値。
1.3.4
ピークピーク周波数偏移(peak-to-peak deviation)
ピーク周波数偏移の2倍。
注記1 ピーク周波数偏移とピークピーク周波数偏移との間の混同を防ぐため,ピークピーク周波数
偏移は,例えば,±50 kHzのように表す。
注記2 この規格では,ピークピーク周波数偏移を一般的に周波数偏移と略称する。
1.3.5
規定最大周波数偏移(rated maximum system deviation)
対象システムで規定されている最大ピークピーク周波数偏移(1.3.4参照)。
1.3.6
変調率(modulation factor)
信号のピークピーク周波数偏移と規定最大周波数偏移との比。通常,パーセントで表す。
注記 この定義は,振幅変調の場合との直接的類似性から得た。
1.3.7
−3 dBリミッティングレベル(−3 dB limiting level)
規定の高い無線周波入力信号レベル,できれば80 dB (fW) での可聴周波出力レベルよりも3 dB低い出
力レベルになる無線周波入力信号レベル。
1.3.8
増幅余裕度(amplification reserve)
規定の高い無線周波入力信号レベル,できれば80 dB (fW) での定格(ひずみ制限)出力電圧又は出力電
力が得られるように音量調節器を調整したときの,調節器のデシベルで表した減衰量。
注記 この特性は,音量調節器がない受信機又はチューナには定義されない。
1.3.9
偏移感度(deviation sensitivity)
音量調節を最大とし,規定の高い無線周波入力信号レベル,できれば80 dB (fW) を加えたとき定格(ひ
ずみ制限)出力電圧又は出力電力を発生させる周波数偏移の値。
1.3.10
最大信号対雑音比(ultimate signal-to-noise ratio)
無線周波入力信号のレベルが十分高く,入力信号レベルを増しても信号対雑音比が更に増加しないとき
の信号対雑音比の値。
1.3.11
ステレオ動作レベル(stereo threshold)
ステレオ復調器が動作を開始するときの無線周波入力信号レベル。
注記 信号レベルに依存する漏話回路を内蔵しているときを除き,この信号レベルで信号対雑音比が
著しく減少するのが普通である。
1.3.12
ステレオ表示動作レベル(stereo indicator threshold)
――――― [JIS C 6102-3 pdf 6] ―――――
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受信機がステレオモードで動作していることを表示器が示すときの入力信号レベル。
注記 このレベルは,ステレオ動作レベルとは必ずしも等しくない。
1.3.13
ミューティングレベル(muting threshold)
ミューティングが解除され,可聴周波出力信号が出力端子に現れるときの入力信号レベル。
注記 この動作レベルは,信号レベルを増加したときと減少したときとでは異なることがある。この
ようなヒステリシスは,無線周波入力信号が動作レベル又はその近傍のとき不完全な動作を起
こさないため,意図的に与えられているのが普通である。
1.3.14
ミューティング減衰量(muting attenuation)
1 kHzで規定最大周波数偏移に変調した入力信号でミューティングが動作したときの,1 kHzで選択的に
測定した可聴周波出力の減少量。
1.3.15
50 dBクワイエティング感度(50 dB quieting sensitivity)
変調をなし(測定がステレオモードで行われるときはパイロットトーンはあり。)から周波数偏移の標準
値(1.4.2.1参照)まで変えたとき,規定の条件(2.3参照)で可聴周波出力が50 dB増加する無線周波入力
信号レベル。
1.4 標準測定条件
1.4.1 可聴周波出力端子での測定
1.4.1.1 標準可聴周波出力レベル
標準可聴周波出力レベルは,可聴周波測定のための基準出力レベルで,定格出力電圧又は出力電力より
も10 dB低い値とする。代わりに,500 mV,又は1 W,500 mW,50 mW,5 mW若しくは1 mWから選ん
だ出力電圧又は出力電力の値を明示して使用してもよい(JIS C 6102-1参照)。
1.4.1.2 可聴周波擬似負荷
可聴周波擬似負荷は,可聴周波出力端子を終端とするための明示された物理的インピーダンス(通常は
抵抗性)をいう(JIS C 6102-1参照)。
1.4.1.3 可聴周波フィルタ
可聴周波出力端子で測定するときは,出力電圧の中の低い可聴周波数成分及び超音波周波数成分を特別
に測定する場合を除き,出力端子と測定器との間に帯域フィルタを挿入することが望ましい。実用的なイ
ンピーダンスのフィルタを使用できるようにするため,擬似負荷は,可聴周波出力端子に直接接続する。
フィルタに著しい挿入損失がある場合は,その影響を結果の決定のときに考慮する。
モノ及びステレオの両方の受信機には,同じフィルタを使用することが望ましい。このフィルタは,受
信機出力の中に存在するパイロットトーン及び副搬送波成分による誤差を防止する。このフィルタの通過
帯域は,200 Hzから15 kHzまでとし,これらの周波数の間での減衰は,1 kHzに対し,3 dBを超えないこ
ととする。200 Hz以下での減衰傾斜は,少なくともオクターブ当たり18 dBとする。19 kHzでの減衰は,
少なくとも50 dBとし,19 kHz以上での減衰は,少なくとも30 dBとする(図1参照)。このフィルタは,
通常測定結果がハムで影響されるのを防止する。
オクターブ及び1/3オクターブ帯域での測定のためのフィルタは,IEC 61260-1で規定されている仕様に
合致するものとする。
この規格での測定に使用される可聴周波フィルタを表1に示す。
――――― [JIS C 6102-3 pdf 7] ―――――
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表1−可聴周波フィルタ
フィルタの種類 図 参照項目 備考
200 Hz15 kHz帯域通過 1 1.4.1.3 19 kHzノッチ付き
22.4 Hz15 kHz帯域通過 2 2.2.1 19 kHzノッチ付き
200 Hz1.5 kHz帯域通過 3 図8 19 kHzノッチ付き
15 kHz低域通過 なし 1.4.2.3 60 dB/オクターブ減衰傾斜
1 kHz帯域除去 4 図8 附属書Aも参照
1 kHz帯域通過 なし 図6 1/3オクターブ : IEC 61260-1
Aウエイティング なし 図8 IEC 61672-1参照
雑音評価フィルタ JIS C 6102-1の附属書A[雑音評 2.2.1 ITU-R勧告BS.468-4に合致
価用回路網(雑音評価フィルタ)
及び準ピーク値計]を参照
カラードノイズ用ウエイティン 5 1.4.2.3 ITU-R勧告BS.559-2に合致
グフィルタ
1.4.2 無線周波信号
1.4.2.1 周波数偏移の標準値
測定のための周波数偏移の標準値は,表2に示す規定最大周波数偏移(RMSD)とする。この周波数偏
移は,測定結果に明示する。ある場合には,低い周波数偏移での測定が有用である。このとき使用した周
波数偏移は,測定結果に明記する。
表2−周波数偏移の標準値
モード/信号 RMSD±50 kHz RMSD±75 kHz
モノ ±50 kHz ±75 kHz
ステレオ ±45 kHz ±67.5 kHz
パイロットトーン ±4.5 kHz ±6.75 kHz
注記1 本文に一つの周波数偏移値だけが示されているときは,RMSD±75 kHz
のシステムに適用する。RMSD±50 kHzのシステムでは,その値は
RMSDに比例して減少させる。ある場合にはRMSD±50 kHzに対する
値は,例えば,(±50 kHz)のように括弧で与えられている。
注記2 補助的サービス(例えば,SCA,RDS及びARI)のための周波数偏移は,
附属書Bに示すようにITUの地域,又は国によって異なる。
1.4.2.2 標準変調周波数
標準変調周波数は,標準基準周波数(1 000 Hz)とする。必要があればその他の周波数を選定してもよ
い。この場合は,可能であればJIS C 6102-1の表1(ISO 266に合致する周波数)に規定の1/3オクターブ
帯域の中心周波数から選定する。
1.4.2.3 カラードノイズを使用した標準変調
雑音ウエイティングは,現代(西欧の)ダンス音楽のスペクトルに似た雑音スペクトルになっている。
これは,特に,隣接チャネル妨害に対して厳しい変調になる。
この雑音信号は,ガウス形白色雑音発生器の信号を図5に示すウエイティングフィルタと遮断周波数が
15 kHzで60 dB/オクターブの傾斜をもつ低域フィルタとを通して得られる。この信号は,さらに,プリ
エンファシス回路網(50 は75 な方)に加える。
信号発生器の変調段の可聴周波振幅対周波数特性は,低域フィルタの遮断周波数まで2 dB以上変化しな
いこととする。
――――― [JIS C 6102-3 pdf 8] ―――――
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測定の精度は,信号発生器の周波数偏移の設定精度に大きく依存する。これは,特に不要信号の送信機
についていえる。したがって,機器の設定手順は十分慎重に行う必要がある。
信号の周波数偏移は,図6に示す配置で調節する。メータV1は,準ピーク値計とする{JIS C 6102-1の
附属書A[雑音評価用回路網(雑音評価フィルタ)及び準ピーク値計]参照}。所要の周波数偏移条件を得
るには,スイッチS4を1の位置に置き,可聴周波数発生器で発生させた500 Hzで変調が±32 kHz(±21.3
kHz)偏移になるよう調節する。このときのメータの指示を書きとめておく。次に,スイッチS4を2の位
置に置き,雑音の変調を準ピーク値計で同じ指示になるように調節する。
注記 500 Hz変調による周波数偏移は,信号発生器の内蔵周波数偏移計が正確であることが明確でな
い限り,周波数偏移測定器で検証する。
1.4.2.4 標準変調信号
標準変調信号とは,標準変調周波数(1.4.2.2参照)及び周波数偏移の標準値(1.4.2.1参照)をもったベ
ースバンド信号である。ステレオモードでの測定の場合には,標準周波数偏移のパイロットトーン信号を
含む。
1.4.2.5 標準搬送波周波数
標準搬送波周波数は,その受信機が使用される地域のFM放送の周波数割当てに依存する。この規格の
対象の受信機は,通常,表3に示す周波数帯域を包含している。これらの周波数帯域に対する標準測定周
波数を表3に示す。
表3−標準測定周波数
周波数範囲 標準測定周波数
(MHz) (MHz)
65.8 73.0 69
76.0 90.0 83
76.0 95.0 86
76.0108.0 92
87.5104.0 94
87.5108.0 98
1.4.2.6 標準無線周波試験信号
標準無線周波試験信号は,適切な標準搬送波周波数(1.4.2.5参照)を標準変調信号(1.4.2.4参照)で変
調した信号である。受信機のアンテナ端子での信号源の有能電力は,70 dB (fW)[40 dB (pW) に等しい。]
とする。
1.4.2.7 標準無線周波入力配置
a) 擬似アンテナ回路網(擬似アンテナ) 測定用信号源(信号発生器など)の定格信号源インピーダンス
は,通常,抵抗性で明確に規定されているが,アンテナの信号源インピーダンスは広い範囲の値をも
っており,抵抗性ではなく周波数に無関係でもない。したがって,信号源と受信機の入力との間に,
信号源に正確に整合し,受信機にアンテナの信号源インピーダンスを模擬する信号源インピーダンス
を与えるような,擬似アンテナ回路網を挿入する必要があることが多い。擬似アンテナ回路網に対す
る所要性能及びその回路例は,JIS C 6102-1に規定されている。
外部アンテナ端子付き受信機の測定には,その受信機の定格入力インピーダンスに等しい定格出力
インピーダンスをもつ信号発生器を使用する。
アンテナ置換回路網及び2信号以上の信号を注入するための結合回路網は,挿入損失を正確に規定
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するため,両端子をそれぞれ適切なインピーダンスに整合させる。回路網は,最小の挿入損失をもち,
しかも,複数の信号源の間の相互変調が極力少ないものを使用する。図7に50 地禍 ンピーダン
スをもつ信号発生器の使用に適した簡単で実用的な例を,並びに図7A及び図7Bに75 地禍 ン
ピーダンスをもつ信号発生器の使用に適した簡単で実用的な例を示す。
b) 平衡入力 ある種のFM放送受信機は,定格特性インピーダンスが,240 は300 地 ンテナ
入力回路を備えている。このような受信機は,インピーダンスが整合した平衡信号源で測定する。平
衡信号源が使用できないときは,挿入損失はあるが,バルントランスを使用してもよい。信号源と受
信機のアンテナ端子との間の回路全体のインピーダンス整合が保たれるよう注意する。
1.4.2.8 標準測定条件
受信機は,次の条件のとき,標準測定条件で動作していることとする。
a) 電源の供給電圧及び周波数は,定格値に等しいか,又はその範囲内とする。
b) 標準無線周波試験信号は,適切な擬似アンテナを介して受信機のアンテナ端子に加える。
c) ラウドスピーカを接続するための可聴周波出力端子を備えているときは,可聴周波擬似負荷を接続す
る。
d) 受信機は,1.4.4.2に従って入力信号に同調させる。
e) 音量調節器を備えているときは,主可聴周波出力端子の出力電圧が,定格ひずみ制限出力電圧よりも
10 dB低い値になるように調節する。測定は,その他の明示した出力電圧又は出力電力でも行ってよ
い。
注記1 測定の途中で可聴周波出力電圧が上昇して定格出力電圧に近づくときは,音量調節器を調
節して,可聴周波増幅器が,過負荷ひずみを発生しないようにすることが必要である。こ
のような調節を行ったときは測定結果に記載する。
f) 環境条件は,定格範囲内に保つ。
g) ステレオ受信機でバランス調節器又は同等の調節器を備えているときは,二つのチャネルの出力電圧
が等しくなるように調節する。
h) 音質調整器を備えているときは,可聴周波レスポンスが最も平たん(坦)になるように(例えば,100
Hz,1 kHz及び10 kHzのレスポンスが等しくなるように)調節する。
i) 自動周波数制御(AFC)は,使用者による調節が可能ならば,非動作とする。
注記2 AFCの使用者調節器を備えているとき,測定はAFCなし(結果の分析が容易)とAFCあ
り(受信機の通常の使用条件)との両方の条件で行う。この二組の結果は明確に区別する。
AFCを非動作にできないときでも,ある種の測定ではAFCを非動作にすることが必要,
又は望ましいことがある。この場合には,受信機を一時的に改修して非動作にさせる。こ
の作業は,測定結果に記載する(1.4.4.1参照)。
j) ミュート調節器を備えているときは,ミュートオフの位置に置く。
1.4.3 電源及び関連の測定条件
1.4.3.1 電源の種類
被試受信機は,製造業者が指定した電源で動作させる。ある受信機は2種類以上の電源で動作するよう
設計されている。電源の種類に関連する受信機の特性の測定については,JIS C 6102-1の規定による。
1.4.4 同調
1.4.4.1 自動周波数制御の影響
全ての同調動作は,可能であれば,自動周波数制御の性能を検査する場合を除き,自動周波数制御が非
――――― [JIS C 6102-3 pdf 10] ―――――
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JIS C 6102-3:2019の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60315-4:1997(MOD)
JIS C 6102-3:2019の国際規格 ICS 分類一覧
- 33 : 電気通信工学.オーディオ及びビデオ工学 > 33.160 : オーディオ,ビデオ及びAV技術 > 33.160.20 : ラジオ受信機
JIS C 6102-3:2019の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC6102-1:2019
- AM/FM放送受信機試験方法―第1部:一般的事項及び可聴周波測定を含む試験
- JISC6102-2:2019
- AM/FM放送受信機試験方法―第2部:AM放送受信機