JIS C 61340-4-4:2021 静電気―第4-4部:特定応用のための標準的試験方法―フレキシブルコンテナの静電気的分類

JIS C 61340-4-4:2021 規格概要

この規格 C61340-4-4は、危険な爆発性雰囲気での使用を意図し,0.25 m3~3 m3の容積をもつFIBCに対する要求事項について規定。

JISC61340-4-4 規格全文情報

規格番号
JIS C61340-4-4 
規格名称
静電気―第4-4部 : 特定応用のための標準的試験方法―フレキシブルコンテナの静電気的分類
規格名称英語訳
Electrostatics -- Part 4-4:Standard test methods for specific applications -- Electrostatic classification of flexible intermediate bulk containers (FIBC)
制定年月日
2009年3月20日
最新改正日
2021年3月22日
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‐ 
対応国際規格

ISO

IEC 61340-4-4:2018(MOD)
国際規格分類

ICS

17.220.99, 29.020, 55.080
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2009-03-20 制定日, 2013-10-21 確認日, 2015-06-22 改正日, 2021-03-22 改正
ページ
JIS C 61340-4-4:2021 PDF [50]
                                                                               C 61340-4-4 : 2021

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[2]
  •  2 引用規格・・・・[3]
  •  3 用語及び定義・・・・[4]
  •  4 分類・・・・[5]
  •  4.1 FIBCの分類・・・・[5]
  •  4.2 内袋の分類及び要求仕様に関する一般事項・・・・[6]
  •  4.3 FIBCと内袋との組合せ・・・・[10]
  •  5 FIBCの安全な使用方法・・・・[10]
  •  6 表示・・・・[12]
  •  7 FIBCの要求事項・・・・[14]
  •  7.1 一般的事項・・・・[14]
7.2 着火エネルギーが3 mJを超える粉じん環境下での要求事項(タイプB,タイプC及び
     タイプDに適用) 15
  •  7.3 可燃性ガス若しくは蒸気雰囲気又は着火エネルギー3 mJ以下の粉じん環境下での要求事項・・・・[15]
  •  8 前処理,校正及び試験の環境・・・・[16]
  •  8.1 前処理時間・・・・[16]
  •  8.2 絶縁破壊電圧及び接地可能接続点までの抵抗試験・・・・[16]
  •  8.3 表面抵抗率試験・・・・[17]
  •  8.4 着火試験・・・・[17]
  •  9 試験手順・・・・[17]
  •  9.1 試験サンプル・・・・[17]
  •  9.2 絶縁破壊電圧・・・・[17]
  •  9.3 着火試験・・・・[17]
  •  9.4 接地可能接続点までの抵抗値・・・・[27]
  •  10 試験報告書・・・・[29]
  •  10.1 一般的事項・・・・[29]
  •  10.2 全ての試験の共通事項・・・・[29]
  •  10.3 絶縁破壊試験・・・・[29]
  •  10.4 着火試験・・・・[29]
  •  10.5 接地可能接続点に対する抵抗測定・・・・[29]
  •  10.6 内袋,ラベル及びポケットの表面抵抗率試験・・・・[29]
  •  附属書A(参考)絶縁破壊電圧−典型的な電圧・時間曲線の例・・・・[31]
  •  附属書B(参考)着火試験に用いるポリプロピレンペレット・・・・[32]
  •  附属書C(参考)製造時の品質管理方法の指針・・・・[33]

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           C 61340-4-4 : 2021

pdf 目次

ページ

  •  附属書D(規定)爆発グループ及びゾーンの分類・・・・[35]
  •  附属書E(参考)コーン放電に関するリスク・・・・[36]
  •  附属書F(参考)抵抗値及び抵抗率の上限及び内袋の絶縁層に対する厚さの上限についての解説・・・・[37]
  •  附属書JA(参考)接地可能接続点までの抵抗測定用の電極・・・・[39]
  •  附属書JB(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[41]

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                                                                              C 61340-4-4 : 2021

まえがき

  この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,一般財団法人
日本電子部品信頼性センター(RCJ)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添えて
日本産業規格を改正すべきとの申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した
日本産業規格である。これによって,JIS C 61340-4-4:2015は改正され,この規格に置き換えられた。
  この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
  この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
  JIS C 61340-4の規格群には,次に示す部編成がある。
    JIS C 61340-4-1 第4-1部 : 特定応用のための標準的な試験方法−床仕上げ材及び施工床の電気抵抗
    JIS C 61340-4-3 第4-3部 : 特定応用のための標準的試験方法−履物
    JIS C 61340-4-4 第4-4部 : 特定応用のための標準的試験方法−フレキシブルコンテナの静電気的分
        類
    JIS C 61340-4-5 特定応用のための標準的試験方法−人体と組み合わせた履物及び床システムの静電
        気防止性能の評価方法
    JIS C 61340-4-6 第4-6部 : 特定応用のための標準的試験方法−リストストラップ
    JIS C 61340-4-7 第4-7部 : 特定応用のための標準的試験方法−イオナイザ
    JIS C 61340-4-8 第4-8部 : 特定応用のための標準試験方法−放電遮蔽−バッグ
    JIS C 61340-4-9 第4-9部 : 特定応用のための標準試験方法−衣服

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                                      日本産業規格                            JIS
                                                                      C 61340-4-4 : 2021

静電気−第4-4部 : 特定応用のための標準的試験方法−フレキシブルコンテナの静電気的分類

Electrostatics-Part 4-4: Standard test methods for specific applications- Electrostatic classification of flexible intermediate bulk containers (FIBC)

序文

 この規格は,2018年に第3版として発行されたIEC 61340-4-4を基とし,国内における調査·実験結果
を反映し,かつ,その他規格との整合性を確保するため,技術的内容を変更して作成した日本産業規格で
ある。
  なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。変更の一
覧表にその説明を付けて,附属書JBに示す。また,附属書JAは対応国際規格にはない事項である。
  フレキシブルコンテナ(以下,FIBCという。)は,粉体,フレーク又はか(顆)粒の貯蔵,輸送及び取
扱いに広く用いられる。通常,FIBCは,ポリプロピレン織布,樹脂シート又は紙のような柔軟な材料で作
られ,0.25 m33 m3と容積は様々であるが,通常,約1 m3の立方体(又は円筒状)の形状をもつ。材料に
は,単層,多層積層又はコーティングしたものを用いる。何も処理をしていない材料は,電気的絶縁物で
あり,この材料がFIBCに通常用いられる。静電気は,FIBCへの充及び排出という工程でごく普通に発
生し,何も防護されていないFIBCには,高いレベルの電荷が急速に蓄積する。このような場合,静電気
放電の発生が避けられず,FIBCを危険な爆発性雰囲気で用いる場合,深刻な問題となることがある。
  危険な爆発性雰囲気は,微粉体を取り扱う場合,粉じん雲又は薄い粉じん層が形成されたときに生じ,
静電気放電で着火することがある。危険な爆発性雰囲気は,ガス又は揮発性溶剤を用いる場合にも形成さ
れる。このような産業工程では,着火性静電気放電を除去することが不可欠である。
  産業機器類と同様に,潜在的に危険のある状況下でFIBCを用いる前に,その都度,完全なリスクアセ
スメントを実施することが望ましい。この規格は,製造業者及び仕様作成業者並びに一般の使用者が,危
険な爆発性雰囲気で用いるFIBCのリスクアセスメントの一部として用いるための,分類システム,試験
方法,性能,設計上の要求及び安全な取扱方法について規定している。ただし,この規格は,特定の静電
気放電のリスク,すなわち,FIBC内部で生じるコーン放電,人体からの放電又はFIBCの近傍で用いる装
置類からの放電に対する評価手順は含んでいない。
    注記 この規格に示す試験方法には,高電圧電源及び可燃性ガスを用いる方法が含まれており,特に,
          不適格又は経験不足の者が誤って用いた場合,危険を生じることがある。この規格の使用者は,
          試験を実行する前に的確なリスクアセスメントを実施し,かつ,国内法令を遵守することが求
          められる。

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           2
C 61340-4-4 : 2021

1 適用範囲

  この規格は,危険な爆発性雰囲気での使用を意図し,0.25 m33 m3の容積をもつFIBCに対する要求事
項について規定する。危険な爆発性雰囲気は,FIBCの内部にも外部環境にも存在する場合がある。また,
危険な爆発性雰囲気は,FIBCの内容物によってもそれとは無関係の物質によっても形成される。
  要求事項には,次のものを含む。
− FIBCの分類及びラベル表示
− 内袋の分類
− 各タイプに対するFIBC及び内袋の要求仕様及び試験方法
− FIBC及び内袋の設計及び性能要求
− 可燃性粉じんが存在する又は存在することがある場所(IEC 60079-10-2),及びガスによる爆発性雰囲
    気(IEC 60079-10-1)で規定する,爆発危険区域として定義する様々なゾーン内で用いるFIBC(内袋
    との併用を含む。)の安全な使用方法
− 内袋の安全な使用方法
    注記1 製造時の品質管理に適用可能な試験方法の指針を,参考として附属書Cに示す。
  この規格の要求事項は,製造後,使用に先立って試験を行い,危険な爆発性雰囲気,すなわち,ゾーン
1及びゾーン2(爆発グループIIA及び爆発グループIIBに限る。)並びにゾーン21及びゾーン22(危険区
域の分類及び爆発グループは,附属書D参照)において用いることを意図する全てのタイプのFIBC及び
内袋に適用する。タイプDのFIBCに対しては,この規格の要求事項は,静電気の発生電流が3.0 A以下
のとき,最小着火エネルギーが0.14 mJ以上となる危険な爆発性雰囲気で用いる場合に限って適用する。
    注記2 最小着火エネルギー0.14 mJは,爆発グループIIBのガス雰囲気又は蒸気雰囲気の現実的な最
            小着火エネルギーを代表するものである。これよりも鋭感な物質もあるが,0.14 mJは,FIBC
            の排出時に存在する可能性がある物質の中で最低の最小着火エネルギーである。静電気の発
            生電流3.0 Aは,通常の産業工程で観測すると考えられる静電気の発生電流の最大値である。
            したがって,この最小着火エネルギーと発生電流との組合せは,実工程で想定される最も厳
            しい条件を代表するものである。
  FIBCは,通常,ゾーン0及びゾーン20のいずれの外部環境でも用いない。
  FIBCの内部の空間は,ゾーン20に指定されることがある。この場合,この規格の要求事項を適用する。
  溶剤を含有する固体は,FIBCの内部で危険な爆発性雰囲気となる可能性があり,それを含む空間はゾー
ン1又はゾーン2に指定される。この場合,この規格の要求事項を適用する。
  この規格の要求事項に適合することは,必ずしもFIBCの内容物によって危険な静電気放電,例えば,
コーン放電が生じないことを保証するものではない。コーン放電に関連したリスクについての情報は,附
属書Eに示す。
  この規格の要求事項に適合する場合であっても,完全なリスクアセスメントの必要性を軽減できるもの
ではない。例えば,金属及びその他の導電性の粉じん及びトナーは,粉じんそのものからの危険な放電を
防止するためには追加的な注意が必要となることがある。
    注記3 上記の段落で示した例のうち,金属及びその他の導電性の粉じんの場合は,これらが絶縁状
            態で帯電したときに着火性火花放電を生じることがあり,また,トナーの場合は,急速な充
            及び排出時に着火性放電を生じることがあるため,追加的な注意を要求することが可能で
            ある。IEC/TS 60079-32-1は,必要な追加的な注意についての指針として用いることが可能で
            ある。

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                                                                                             3
                                                                               C 61340-4-4 : 2021
  この規格に規定する試験方法は,例えば,リスクアセスメントの結果,関連する物質の最小着火エネル
ギーが0.14 mJ未満である場合,静電気の発生電流が3.0 Aを超える場合,周囲条件(温度及び相対湿度)
がこの規格に規定する範囲外であった場合など,これらの状況に対応する試験方法として用いることも可
能である。
  この規格に規定する要求事項に適合することは,必ずしも,通常のFIBCを用いた作業においてFIBCか
ら人体への静電気の電撃が生じないことを保証するものではない。
    注記4 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
          IEC 61340-4-4:2018,Electrostatics−Part 4-4: Standard test methods for specific applications−
              Electrostatic classification of flexible intermediate bulk containers (FIBC)(MOD)
              なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
            ことを示す。
    警告 この規格に示す試験方法には,高電圧電源及び可燃性ガスを用いる方法が含まれており,特に,
          不適格又は経験不足の者が誤って用いた場合,危険を生じることがある。この規格の使用者は,
          試験を実行する前に的確なリスクアセスメントを実施し,かつ,国内法令を遵守することが求
          められる。

2 引用規格

  次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)
は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
    JIS C 2110-1:2016 固体電気絶縁材料−絶縁破壊の強さの試験方法−第1部 : 商用周波数交流電圧印
        加による試験
      注記 対応国際規格 : IEC 60243-1:2013,Electric strength of insulating materials−Test methods−Part 1:
             Tests at power frequencies
    JIS C 2110-2 固体電気絶縁材料−絶縁破壊の強さの試験方法−第2部 : 直流電圧印加による試験
      注記 対応国際規格 : IEC 60243-2,Electric strength of insulating materials−Test methods−Part 2:
             Additional requirements for tests using direct voltage
    JIS C 2170:2004 静電気電荷蓄積を防止する固体平面材料の抵抗及び抵抗率試験方法
      注記 対応国際規格 : IEC 61340-2-3:2000,Electrostatics−Part 2-3: Methods of test for determining the
             resistance and resistivity of solid planar materials used to avoid electrostatic charge accumulation
    JIS Z 1651:2017 非危険物用フレキシブルコンテナ
      注記 対応国際規格 : ISO 21898:2004,Packaging−Flexible intermediate bulk containers (FIBCs)   or
             non-dangerous goods
    JIS Z 8834: 2016 粉じん·空気混合物の最小着火エネルギー測定方法
      注記 対応国際規格 : ISO/IEC 80079-20-2,Explosive atmospheres−Part 20-2: Material characteristics
             −Combustible dusts test methods
    ISO/IEC 80079-20-1,Explosive atmospheres−Part 20-1: Material characteristics for gas and vapour
        classification−Test methods and data
    IEC 60079-10-1,Explosive atmospheres−Part 10-1: Classification of areas−Explosive gas atmospheres
    IEC 60079-10-2,Explosive atmospheres−Part 10-2: Classification of areas−Explosive dust atmospheres

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C 61340-4-4 : 2021
    IEC 60417,Graphical symbols for use on equipment
    ISO 7000,Graphical symbols for use on equipment−Registered symbols
    ASTM E582,Standard test Method for Minimum Ignition Energy and Quenching Distance in Gaseous
        Mixtures

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS Z 1651:2017,IEC 60079-10-1及びIEC 60079-10-2によるほ
か,次による。
3.1
多層材料(multi-layer material)
  二つ以上の層で構成される材料であり,これらの層の組合せは,共押出し,コーティング,ラミネーシ
ョン,その他のプロセスで,全ての層を互いに恒久的に貼り合わせる方法によって形成されるもの。
3.2
消炎(quenching)
  固体が,ガスの近傍において,熱吸収物として作用すること。
3.3
臨界消炎距離(critical quenching distance)
  特定のエネルギー条件において,消炎によって着火が妨げられる電極間隙の最大値。
    注記 着火が生じるとき,電極間隙は,臨界消炎距離を超えている。
3.4
可燃性物質(flammable substance)
  ガス,蒸気,液体,固体又はこれらの混合物であって,着火源にさらしたときに燃焼の伝ぱ(播)が生
じるもの。
3.5
爆発性雰囲気(explosive atmosphere)
  大気圧の条件下で,ガス,蒸気,ミスト又は粉じんの状態の可燃性物質と空気との混合物であって,着
火が生じた場合,火炎が未燃域全体に広がるもの。
3.6
危険な爆発性雰囲気(hazardous explosive atmosphere)
  着火に対して予防措置を必要とする規模の爆発性雰囲気。
3.7
最小着火エネルギー,MIE(minimum ignition energy)
  粉じん,ガス又は蒸気を着火させるために必要な純静電容量性火花放電(インダクタンスなし)のエネ
ルギーの最小値。
3.8
発生電流(charging current)
  1秒間にFIBCに流れ込む電荷量。
3.9
コーン放電(cone discharge)
  大きな容器の中で,強く帯電した非導電性の堆積粉体の頂点から,その表面に沿って外向きに走る静電

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                                                                                             5
                                                                               C 61340-4-4 : 2021
気放電。
3.10
ブラシ放電(brush discharge)
  非導電性の固体又は液体の表面から発生する静電気放電。
3.11
火花放電(spark)
  絶縁した導電性物体又はその表面から発生する静電気放電。
3.12
沿面放電(propagating brush discharge)
  導電性物体の表面に密着した絶縁性のシート,層若しくはコーティング,又は抵抗率が高く,かつ,絶
縁破壊強度が大きな面状物体で,その両面が互いに逆極性に帯電したものから発生する非常に強力な放電。
3.13
内袋(inner liner)
  一体化した又は脱着式の袋であってFIBCに適合するもの[内装袋(liner)と同義である。]。
3.14
表面抵抗率(surface resistivity)
  正方形の対辺に電極を配置して測定した物体の表面抵抗値と等価な抵抗率。
3.15
体積抵抗率(volume resistivity)
  一辺が単位長(1 m)の立方体の対向する面に電極を配置して測定した体積抵抗値と等価な抵抗率。
3.16
形式認証試験(type qualification testing)
  FIBCのタイプを決定し,かつ,FIBCが要求事項に適合することを証明するために行う試験。
3.17
品質管理試験(quality control testing)
  製造業者及び使用者に対して,製造及び頒布した全てのFIBCが,FIBCの形式認証試験に用いた試験用
FIBCと実質的に同一のものであることを示す情報を提供するように計画した試験。
3.18
接地可能接続点(groundable point)
  FIBCを接地するため,接地ケーブル,ボンディングケーブル,又はその他の器具を接続する,製造業者
が設計した端子。

4 分類

4.1 FIBCの分類

4.1.1 分類に関する原則
  FIBCは,タイプA,タイプB,タイプC及びタイプDの4タイプに分類する。各タイプは,FIBCの構
造,用途の性質及び関連する性能要求によって定義する。
  各々の設計で作られたFIBCのタイプの割当ては,一つに限られる。例えば,一つのFIBCを,同時にタ
イプB及びタイプDの両方若しくはタイプB及びタイプCの両方に,又はタイプC及びタイプDの両方
に分類してはならない。

――――― [JIS C 61340-4-4 pdf 8] ―――――

           6
C 61340-4-4 : 2021
4.1.2 タイプA
  タイプAは,織布又は樹脂シートで作り,静電気の蓄積に対して何ら対策をしない。箇条7に規定する
要求事項に適合しないFIBC,又は,試験を受けていないFIBCはタイプAに分類する。
4.1.3 タイプB
  タイプBは,織布又は樹脂シートで作り,火花放電及び沿面放電の発生を防止できるように設計する。
  例えば,タイプCの製造に用いる導電性材料は,タイプBの製造には用いてはならない。
    注記 タイプBは,通常,接地されない。接地されていない導電性材料は,着火性の火花放電のリス
          クを生じる。
4.1.4 タイプC
  タイプCは,導電性の織布若しくは樹脂シート,又は導電性の糸若しくは繊維を織り込んで作り,着火
性の火花放電,ブラシ放電及び沿面放電の発生を防止できるように設計する。タイプCは,内容物の充
及び排出作業を開始する前に接地し,かつ,これらの操作中は接地が維持できるように設計する。
4.1.5 タイプD
  タイプDは,帯電防止織布で作り,FIBCを接地することなく着火性の火花放電,ブラシ放電及び沿面
放電を防止できるように設計する。

4.2 内袋の分類及び要求仕様に関する一般事項

4.2.1 内袋の構成物
  内袋に用いる材料は,単層としても多層としてもよい。後者の場合,通常,各層は互いに恒久的に接合
する。単層内袋をもつFIBC及び多層内袋をもつFIBCの例を,図1に示す。
  この規格では,単層内袋及び多層内袋の両方において,内袋の外面とは,FIBCに物理的に接触する面の
ことをいい,内装の内面とは,FIBCが充されているとき,内容物と物理的に接触する面のことをいう。
  図1において,多層内袋は,3層で構成されるように示されているが,4層以上で構成してもよい。この
規格では,内層とは,多層内袋において,FIBCに物理的に接触することも,FIBCが充されているとき
に内容物と物理的に接触することもない層のことをいう。
  単層内袋又は多層内袋の外面の電気的特性は,内面と同一の特性としても,異なった特性としてもよい。
例えば,いずれか一方の面は,表面抵抗率を下げるために局所仕上げをしてもよい。
  多層内袋においては,同等の特性又は異なった特性をもつ層の様々な組合せが可能である。
  内袋は多くの材料の組合せが可能であるが,この規格で重要なのは外面及び内面の電気的特性並びに導
電性内層の存在である。

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                                                                                             7
                                                                               C 61340-4-4 : 2021
        凡例
        1 FIBC                            5 多層内袋の内面
        2 単層内袋の外面                  6 多層内袋の外層
        3 単層内袋の内面                  7 多層内袋の内層
        4 多層内袋の外面                  8 多層内袋の外層
        注記 表現上,多層内袋の各層は分離して示している。実際には,通常,これらは恒久的に貼り合わされて
             いる。
                                  図1−FIBCに用いる内袋の例
4.2.2 内袋の表面抵抗率の特性値及び測定法
  表面抵抗率は,JIS C 2170:2004の規定に従って測定する。内袋の表面全体に均等に10点以上測定する。
全ての測定値がそのタイプの許容値以内とする。
4.2.3 内袋の絶縁破壊電圧の特性値及び測定法
  絶縁破壊電圧は,8.2に規定する条件において9.2に従って測定する。絶縁破壊電圧の測定値は,絶縁材
の厚さ(全体の厚さに加えて,共押出しされた内袋については各層の厚さを含む。)及び電気抵抗率に強く
依存する。僅かな変化が絶縁破壊電圧に影響することがあるため,この測定結果は試験に用いた内袋だけ
に適用する。
  絶縁層と内部導電層との間の絶縁破壊電圧を測定する場合は,導電層との電気的接触を確保する必要が
生じる。電気的接続部(例えば,仕上げ層にある接地接続点)がある場合,この電気的接続部を用いても
よい。
  接地接続点がないフィルムを測定する場合は,導電層との電気的接触を,フィルムを貫通するステープ
ルで確保するか,又は電極を当てようとする絶縁層の箇所から100 mm以上離れた箇所の絶縁層を部分的
に切除して確保してもよい。この場合,導電層との電気的接触を確認するため,ステープルを二つ以上打
ち込むか,又は絶縁フィルムの2か所以上を切除して,ステープル間又は露出した導電箇所間の抵抗値を

――――― [JIS C 61340-4-4 pdf 10] ―――――

           8
C 61340-4-4 : 2021
測定する。
4.2.4 タイプL1内袋
  タイプL1内袋は,少なくとも一方の面の表面抵抗率が,8.3に規定する条件において測定したとき,1.0
×108 Ω以下となる材料で製造する(附属書F参照)。タイプL1内袋は,導電性内層があってはならない。
導電性内層をもつ内袋は,タイプL1Cに分類される(4.2.5参照)。タイプL1内袋は,タイプCと組み合
わせて用いることが可能である。
  一方の面が1.0×1012 Ωを超える表面抵抗率をもつ材料の場合,その絶縁破壊電圧は,8.2に規定する条
件において9.2の規定に従って測定したとき,4 kV未満とする。
  内袋とFIBCの内側とが偶然接触するだけでは,内袋が正しく接地されていることを保証することは不
可能である。したがって,1.0×108 Ω未満の表面抵抗率をもつ面は,専用の接続具(例えば,クリップ)
を介して接地接続系統にしっかりと接続しなければならない。FIBCの接地接続系統への接続具は,充,
輸送及び排出中に生じる応力に耐えるような十分な強さをもち,かつ,電気的連続性を保持するものでな
ければならない。
  内袋の内側(粉体と接触する側)の材料が表面抵抗率1.0×1012 Ωを超える層(一つ以上)をもつ場合,
その層の総合厚さは700 m未満とする。
  タイプL1内袋に適用可能な構造及びその要求事項を,表1に示す。
          表1−タイプL1内袋に適用可能な構造及びその要求事項(導電性内層がない場合)
  構成名                                         性能
                               外側の表面抵抗率(ρo)
          内側の表面抵抗率(ρi)                    絶縁破壊電圧(VB)       厚さ(d)
                   Ω                  Ω                  kV                   μm
    1         ρi≦1.0×108       ρo≦1.0×108         測定不要            制限なし
   2A        ρi≦1.0×108        ρo≦1.0×1012        測定不要            制限なし
   2B        ρi≦1.0×1012       ρo≦1.0×108         測定不要            制限なし
    3        ρi≦1.0×108        ρo>1.0×1012         VB<4              制限なし
    4        ρi>1.0×1012       ρo≦1.0×108          VB<4               d<700
   表面抵抗率1.0×108 Ω未満の全ての層は,FIBCに取り付けるときには確実に接地接続する。
4.2.5 タイプL1C内袋
  タイプL1C内袋は,1.0×108 Ω以下(附属書F参照)の表面抵抗率の内層をもつ多層材料から製造する。
タイプL1C内袋は,タイプCと組み合わせて用いることが可能である。
  表面抵抗率1.0×1012 Ωを超える各面と導電性内層との間の絶縁破壊電圧は,8.2に規定する条件におい
て9.2に従って測定したとき,4 kV未満とする。
  内袋の内側の材料が表面抵抗率1.0×1012 Ωを超える層(一つ以上)をもつ場合,その層の総合厚さは
700 m未満とする。
  内袋とFIBCの内側とが偶然接触するだけでは,内袋が正しく接地されていることを保証することは不
可能である。したがって,1.0×108 Ω未満の表面抵抗率をもつ面は,専用の接続具(例えば,クリップ)
を介して接地接続系統にしっかりと接続しなければならない。FIBCの接地接続系統への接続具は,充,
輸送及び排出中に生じる応力に耐えるような十分な強さをもち,かつ,電気的連続性を保持するものでな
ければならない。
  FIBCの内側と接触する内袋の面の表面抵抗率が1.0×108 Ω未満である場合でも,内袋とFIBCの内側と

――――― [JIS C 61340-4-4 pdf 11] ―――――

                                                                                             9
                                                                               C 61340-4-4 : 2021
が偶然接触するだけでは,内袋が正しく接地されていることを保証できないため,専用の接地接続具(例
えば,クリップ)が必要である。
  タイプL1C内袋に適用可能な構造及びその要求事項を,表2に示す。
        表2−タイプL1C内袋に適用可能な構造及びその要求事項[導電性内層がある場合a)]
  構成名                                         性能
                               外側の表面抵抗率(ρo)
          内側の表面抵抗率(ρi)                    絶縁破壊電圧(VB)       厚さ(d)
                   Ω                  Ω                  kV                   μm
    1         ρi≦1.0×1012      ρo≦1.0×1012        測定不要            制限なし
    2        ρi≦1.0×1012       ρo>1.0×1012        VB<4 b)            制限なし
    3        ρi>1.0×1012       ρo≦1.0×1012        VB<4 b)             d<700
    4        ρi>1.0×1012      ρo>1.0×1012         VB<4 b)             d<700
 注a) 表面抵抗率1.0×108 Ω未満の全ての層は,FIBCに取り付けるときには確実に接地接続する。
    b) 絶縁破壊電圧は,表面抵抗率1.0×1012 Ωを超える面と導電性内層との間を測定する。
4.2.6 タイプL2内袋
  タイプL2内袋の外層は,少なくとも一方の面の表面抵抗率が,8.3に規定する条件において測定したと
き,1.0×109 Ω以上1.0×1012 Ω以下となる材料で製造しなければならない(附属書F参照)。タイプL2
内袋は,タイプB,タイプC又はタイプDと組み合わせて用いることが可能である。
  表面抵抗率1.0×108 Ω未満の材料は,タイプL2内袋のいかなる内層にも用いてはならない。
  タイプC内でタイプL2内袋を用いる場合,内袋とFIBCの内側とが偶然接触するだけでは,内袋を正し
く確実に接地することは不可能である。したがって,1.0×109 Ω1.0×1012 Ωの表面抵抗率をもつ面は,
特定の接続具を介して接地接続系統にしっかりと接続しなければならない。FIBCの接地接続系統への接続
具は,充,輸送及び排出中に生じる応力に耐えるような十分な強さをもち,かつ,電気的連続性を保持
するものでなければならない。
  一方の面が1.0×1012 Ωを超える表面抵抗率をもつ材料の場合,その絶縁破壊電圧が,8.2に規定する条
件において9.2の規定に従って測定したとき,4 kV未満とする。
  内袋の内側(粉体と接触する側)の材料が,1.0×1012 Ωを超える表面抵抗率をもつ場合,その層の厚さ
は700 μm未満とする。
  タイプL2内袋に適用可能な構造及びその要求事項を,表3に示す。
                      表3−タイプL2内袋に適用可能な構造及びその要求事項
  構成名                                        性能
                              外側の表面抵抗率(ρo)
         内側の表面抵抗率(ρi)                     絶縁破壊電圧(VB)       厚さ(d)
                  Ω                  Ω                   kV                   μm
    1                        1.0×109≦ρo≦1.0×1012
         1.0×109≦ρi≦1.0×1012                        測定不要             制限なし
    2   1.0×109≦ρi≦1.0×1012    ρo>1.0×1012     VB<4 a)             制限なし
   3 1.0×109≦ρo≦1.0×1012
                 ρi>1.0×1012                          VB<4 a)             d<700
 注a) 1.0×1012 Ωを超える表面抵抗率をもつ層の厚さが20 mを超える場合,絶縁破壊電圧4 kV未満を達成できな
      いことがある。
4.2.7 タイプL3内袋
  タイプL3内袋の外層は,表面抵抗率が,8.3に規定する条件において測定したとき,1.0×1012 Ω以上の

――――― [JIS C 61340-4-4 pdf 12] ―――――

           10
C 61340-4-4 : 2021
材料で製造しなければならない。タイプL3内袋は,タイプBと組み合わせて用いることが可能である。
  表面抵抗率1.0×108 Ω未満の材料は,タイプL3内袋のいかなる内層にも用いてはならない。
  材料の絶縁破壊電圧が,8.2に規定する条件において9.2の規定に従って測定したとき,4 kV未満とする。
  タイプL3内袋に適用可能な構造及びその要求事項を,表4に示す。
                      表4−タイプL3内袋に適用可能な構造及びその要求事項
  構成名                                         性能
                               外側の表面抵抗率(ρo)
          内側の表面抵抗率(ρi)                    絶縁破壊電圧(VB)       厚さ(d)
                   Ω                  Ω                  kV
    1        ρi>1.0×1012       ρi>1.0×1012         VB<4              制限なし

4.3 FIBCと内袋との組合せ

  FIBC内で内袋を用いるときは,内袋及びFIBCは,それぞれがその対応する要求事項(すなわち,内袋
については4.2,FIBCについては箇条7)に適合し,かつ,組合せにおける表6の要求事項の全てに適合
しなければならない。この組合せにおける要求事項には,タイプCとタイプL1内袋,タイプL1C内袋又
はタイプL2内袋との組合せにおける4.2.4,4.2.5又は4.2.6に規定する接地の要求事項,及びタイプDと
タイプL2内袋との組合せにおける7.3.2に規定する着火試験の要求事項を含む。FIBCに内袋を入れても
FIBCの分類には変化はない。例えば,タイプL1内袋をタイプAに入れてもタイプAのままであり,タ
イプAの使用上の全ての制限を受ける。
  FIBC及び内袋に要求する絶縁破壊電圧は,各々に適用する。タイプB,タイプC及びタイプDに絶縁
破壊電圧の要求事項をもつ内袋を入れる場合,二つの9.2に規定する絶縁破壊電圧測定試験を要求する。
すなわち,一つはFIBC材料に対する試験であり,もう一つは内袋の材料に対する試験である。例えば,
タイプBとタイプL3内袋との組合せの場合,FIBCの材料の絶縁破壊電圧は,材料そのものを測定して6 kV
未満とし,それとは別に,内袋の材料に対する絶縁破壊電圧測定を行い,4 kV未満とする。

5 FIBCの安全な使用方法

  FIBCが適合しなければならない要求事項及び仕様,並びにFIBCの使用方法は,充及び排出作業中に
存在する爆発性雰囲気の性質及び感度によって異なる。FIBCの構造を決める究極的な目標は,その意図す
る使用中において,FIBCから発生する着火性放電を除去することである。この規格の要求事項に適合する
構造をもつFIBCは,コーン放電,帯電した導電性の物体からの火花放電などの危険な静電気放電がFIBC
の内容物によって発生しないことを保証するものではない。コーン放電に関連したリスクについての情報
を附属書Eに示す。
  静電気放電,例えば,火花放電,ブラシ放電及び沿面放電の着火能力は,それぞれの放電で異なる。こ
れら放電の除去の必要性,並びにそのためのFIBCの要求事項及び仕様はFIBCの用途に依存する。各タイ
プのFIBCの用途条件を,表5に示す。

――――― [JIS C 61340-4-4 pdf 13] ―――――

                                                                                            11
                                                                               C 61340-4-4 : 2021
                                  表5−各タイプのFIBCの用途
       FIBCの内容物                                   周囲の条件
  粉体の最小着火エネルギー不燃性雰囲気     ゾーン21-22b)               ゾーン1-2b)
         (MIE)a)                    (1 000 mJ≧MIE>3 mJ)a) (爆発グループのIIA及びIIBに
                                                                          限る。)b)
                                                                            又は
            mJ                                                          ゾーン21-22b)
                                                                        (MIE≦3 mJ)a)
                            タイプA,   タイプB,タイプC,          タイプC,タイプDc)
                            タイプB,        タイプD
          MIE>1 000
                            タイプC,
                            タイプD
                            タイプB,   タイプB,タイプC,          タイプC,タイプDc)
    1 000≧MIE>3          タイプC,        タイプD
                            タイプD
                            タイプC,    タイプC,タイプD           タイプC,タイプDc)
          MIE≦3d)
                            タイプD
   可燃性ガス又は蒸気の雰囲気がFIBCの内部に存在する場合(例えば,溶剤を含浸した粉体の場合),通常,追加
 的な注意が必要になる。
 注記 MIE>1 000 mJの粉体は,不燃性雰囲気に含まれる。
 注a)   IS Z 8834:2016の規定に従って測定した値(インダクタンスを付加しない容量性放電)。
    b) ゾーン及び爆発グループは,附属書Dによる。
    c) タイプDの使用は,爆発グループIIA及び爆発グループIIBで,MIE≧0.14 mJのものに限る。
    d) 3 mJの制限については,コーン放電と関連がある。附属書E参照。
  内袋がFIBCに装着される場合,危険な爆発性雰囲気でFIBCを安全に用いる能力が変化することがある。
危険な爆発性雰囲気で安全に用いることができるFIBCと内袋との組合せを,表6に示す。FIBC及び内袋
それぞれの要求事項に加えて,それぞれのFIBCと内袋との組合せが適合しなければならない要求事項が
ある。この要求事項もまた,表6に示す。
            表6−内袋及びFIBC : 危険な爆発性雰囲気で使用可能及び使用不可能な組合せ
         FIBC                                          内袋
                           タイプL1        タイプL1C        タイプL2          タイプL3
        タイプB           使用不可         使用不可          使用可           使用可
        タイプC           使用可a)         使用可b)         使用可c)          使用不可
       タイプD            使用不可         使用不可         使用可d)          使用不可
   注意事項
 ·内袋のタイプに関係なく,タイプAは危険な爆発性雰囲気で用いてはならない。
 ·危険な爆発性雰囲気において,排出後,空になったFIBCから内袋を取り外してはならない。
 注a) 内袋が確実に接地されていることを保証するために,内袋の少なくとも1面からFIBCの接地可能接続点まで
      の抵抗値は,8.2に規定する条件において9.4の規定に従って測定したとき,1.0×108 Ω未満でなければなら
      ない。
    b) 内袋が接地されていることを保証するために,内袋のいかなる導電性内層からFIBCの接地可能接続点までの
      抵抗値も,8.2に規定する条件において9.4に従って測定したとき,1.0×108 Ω未満でなければならない。
    c) 内袋が接地されていることを保証するために,内袋のいかなる電荷拡散性内層からFIBCの接地可能接続点ま
      での抵抗値も,8.2に規定する条件において9.4に従って測定したとき,1.0×1012 Ω未満でなければならない。
    d)   IBCと内袋との組合せは,8.4に規定する条件において試験したとき,7.3.2に規定する要求事項に適合しな
      ければならない。

――――― [JIS C 61340-4-4 pdf 14] ―――――

           12
C 61340-4-4 : 2021
  絶縁された導体(例えば,工具,ボルト,クリップ)は,FIBCの充及び排出作業中,いかなるタイプ
のFIBCにも格納,取付け,及び一時的保管をしてはならない。タイプCであっても,材料の大まかな性
質,例えば,表面の凹凸など,によっては,FIBC上に置かれた導体がFIBCの素材の導電性部分と良好に
接触しないことがあり,そのような場合,導体は接地から絶縁された状態となる。
  一般安全指針(IEC/TS 60079-32-1参照)に従って,人体,タイプC及びFIBCの導電性の内容物を含む,
危険な爆発性雰囲気にある全ての導体は,正しく接地しなければならない。タイプDは,導体となること
を考慮しておらず,接地することを要求していない。
  着火危険性を生じたり,電荷の拡散が阻害したりしないようにするため,FIBCが,例えば,水,さび,
油,グリースなどによって汚染されないよう予防措置を行うことが望ましい。

6 表示

  この規格の全ての要求事項に適合したFIBCには,FIBCの表面の見やすい箇所に恒久的なラベルを貼る
か又は他の手段(例えば,表面に直接印字する。)によって,少なくとも次の項目を容易に消えない方法で
表示する。
a) 規格番号JIS C 61340-4-4
b) タイプB,タイプC及びタイプDでは,FIBCタイプの表示(タイプ表示は,目視で容易に識別でき
    るように強調する。)。
c) タイプB,タイプC及びタイプDでは,静電気保護を示すISO 7000-2415(2004-01)のシンボル。
d) タイプBでは,“粉じん危険ゾーン21-22(MIE>3 mJの粉じんに限る。)で使用可能。”の表記
e) タイプCでは,“粉じん危険ゾーン21-22及びガス危険ゾーン1-2(爆発グループIIA又は爆発グルー
    プIIBに限る。)で使用可能。”の表記
f) タイプDでは,“粉じん危険ゾーン21-22及びガス危険ゾーン1-2(爆発グループIIA又は爆発グルー
    プIIBでMIE≧0.14 mJに限る。),かつ,静電気の発生電流が3 A以下のときに使用可能。”の表記
g) タイプCでは,“FIBCは製造業者の指示に従い,正しく接地する。”の表記
h) タイプDでは,“FIBCは接地不要。”の表記
i) タイプB,タイプC及びタイプDでは,“電気的特性は,通常の使用,汚損及び修繕によって影響を
    受ける可能性がある。”の表記
j) タイプB,タイプC及びタイプDでは,“FIBCの充及び排出作業中は,作業員を含む全ての導体を
    接地する。”の表記
  タイプAには,ラベル表示は要求しない。
  ラベル又はマークの背景の色は黄色が望ましいが,他の色を用いてもよい。タイプCのラベルには黒い
導電性材料を用いてもよいが,タイプB又はタイプDのラベルには導電性材料を用いてはならない。
  タイプCにおける接地接続点には,図5に例示するように,接地シンボル[IEC 60417-5019(2006-08)
参照]のラベルを貼るか,又はマークを描く。ラベル又はマークの背景の色は黄色とし,文字は黒とする
か,又は背景の色は黒とし,文字は黄色とするのが望ましいが,他の色を用いてもよい。ラベル又はマー
クは,その他の目的で設けられた別のラベル又はマークに統合してもよい。FIBCには,その構造,材料,
力学的強度等を規定する別の規格(例えば,JIS Z 1651:2017)があり,その要求事項に従って,ラベル又
はマークが表示される。ラベル又はマークはFIBCの静電気的特性に影響するため,複数あるときは統合
して,一つにするのが望ましい。

――――― [JIS C 61340-4-4 pdf 15] ―――――

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JIS C 61340-4-4:2021の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61340-4-4:2018(MOD)

JIS C 61340-4-4:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 61340-4-4:2021の関連規格と引用規格一覧

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