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C 8201-2-2 : 2011
の附属書に分けて規定する。
附属書1 : JIS C 60364建築電気設備規定対応形漏電遮断器
附属書2 : 在来電気設備規定対応形漏電遮断器
注記2 在来電気設備規定とは,電気事業法に基づく電気設備の技術基準の解釈の第1条,第2条及
び第218条の規定を除くものをいう。
なお,附属書1の漏電遮断器を在来電気設備規定の回路に使用してはならず,附属書2の漏電遮断器を
JIS C 60364規格群による回路に使用してはならない。
この規格は,次に適用する。
− 一体形として漏電保護機能を組み込んだ第2-1部に適合する回路遮断器(一体形漏電遮断器という。)
− 漏電検出装置(以下,漏電ユニットという。)と,第2-1部に規定する回路遮断器との組合せからなる
漏電遮断器。
その機械的及び電気的な組合せは,工場で,又は製造業者の取扱説明書に従って使用者が現場で行って
もよい。ただし,定格電圧300 V以下で定格電流100 A以下の製品は,使用者が現場で行ってはならない。
また,この規格は,漏電遮断器に対する電磁両立性(EMC)関連の要求事項を含んでいる。
注記3 中性線電流検出装置は,場合によっては回路遮断器の外部取付け,又は一体取付けでもよい。
誘導電動機保護兼用漏電遮断器に対する追加要求事項を,附属書JAに示す。
単相3線式中性線欠相保護付漏電遮断器に対する追加要求事項を,附属書JBに示す。
電灯分電盤用協約形漏電遮断器に対する追加要求事項を,附属書JCに示す。
注記4 直入れ始動器として使用する漏電遮断器で,電動機の保護特性の追加要求事項を接触器及び
モータスタータに適用するJIS C 8201-4-1が規定するものは,検討中である。
この規格は,交流回路に使用する漏電遮断器だけに適用する。
この規格が規定する漏電遮断器の漏電保護機能は,電源電圧に依存してもしなくてもよい。別電源を必
要とする漏電遮断器は,この規格では規定しない。
この規格は,回路遮断器とは別置きの電流検出装置(中性線電流検出装置を除く。),又は処理装置には
適用しない。
住宅用又は類似設備の回路保護目的で設置する電気設備で,一般の人(漏電遮断器の専門知識をもたな
い人,又は漏電遮断器の取扱いに関する指導を受けていない人)が使用するよう設計する漏電遮断器の要
求事項は,JIS C 8221又はJIS C 8222に規定する。
この規格の目的は,次を明示することである。
a) 漏電保護機能固有の特徴
b) 漏電遮断器が次の状態で適合しなければならない要求事項
− 通常の回路状態
− 漏電現象の有無にかかわらず異常である回路状態
c) 該当する試験手順とともにb) の要求事項との適否を検証するために行う試験
d) 関連する製品情報
注記5 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
IEC 60947-2:2006,Low-voltage switchgear and controlgear−Part 2: Circuit-breakers(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
――――― [JIS C 8201-2-2 pdf 6] ―――――
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1.2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS C 8201-2-1 低圧開閉装置及び制御装置−第2-1部 : 回路遮断器(配線用遮断器及びその他の遮断
器)
注記 対応国際規格 : IEC 60947-2,Low-voltage switchgear and controlgear−Part 2: Circuit-breakers
(MOD)
JIS C 8221 住宅及び類似設備用漏電遮断器−過電流保護装置なし(RCCBs)
JIS C 8222 住宅及び類似設備用漏電遮断器−過電流保護装置付き(RCBOs)
この規格の引用規格は,第2-1部の1.2による。
2 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,第2-1部の箇条2によるほか,次による。
2.1 充電部から大地に流れる電流に関する定義
2.1.1
地絡電流(earth fault current)
絶縁不良によって大地に流れる電流。
2.1.2
漏えい電流(earth leakage current)
絶縁不良がない場合に,設備の充電部から大地に流れる電流。
2.2 漏電遮断器の付勢に関する定義
2.2.1
付勢量(energizing quantity)
単独又はその他の同様な量と組み合わせて,特定の条件の下で機能を満足させるため漏電遮断器に与え
る電気的励起量。
2.2.2
付勢入力量(energizing input-quantity)
漏電遮断器を特定の条件の下で適用したとき,漏電遮断器を動作させる付勢量。
この状態は,ある種の補助要素の付勢であってもよい。
2.2.3
漏電電流(residual current)(I
漏電遮断器の主回路に流れる電流のベクトル和(実効値で表す。)。
2.2.4
感度電流(residual operating current)
特定の条件の下で漏電遮断器が動作する漏電電流の値。
2.2.5
漏電不動作電流(residual non-operating current)
特定の条件の下で漏電遮断器が動作しない漏電電流の値。
2.3 漏電遮断器の動作及び機能に関する定義
――――― [JIS C 8201-2-2 pdf 7] ―――――
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2.3.1
漏電遮断器[circuit-breaker incorporating residual current protection(CBR)]
通常の使用状態の下で漏電電流が特定の値に到達したとき,接点を開路動作するように設計した回路遮
断器(第2-1部の2.1参照)。
2.3.2
電源電圧非依存形漏電遮断器(CBR functionally independent of line voltage)
検出,比較及び動作(2.3.6参照)の機能が電源電圧に依存しない漏電遮断器。
2.3.3
電源電圧依存形漏電遮断器(CBR functionally dependent on line voltage)
検出,比較及び動作(2.3.6参照)の機能が電源電圧に依存する漏電遮断器。
注記 検出,比較及び動作のために,電源電圧が漏電遮断器に印加されると解釈する。
2.3.4
検出(detection)
漏電電流の存在を検出する機能。
注記 この機能を,例えば,電流のベクトル和を得るのに有効な変流器によって実現してもよい。
2.3.5
比較(evaluation)
検出した漏電電流が特定の基準値を超えたとき,漏電遮断器に動作させる可能性を与える機能。
2.3.6
動作(interruption)
漏電遮断器の主接点を閉路位置から開路位置に自動的に移動させて,それによって漏電遮断器に流れる
電流を遮断する機能。
2.3.7
慣性不動作時間(limiting non-actuating time)
漏電遮断器が動作することなく,漏電不動作電流を超えた漏電電流を漏電遮断器に流すことができる最
大時延時間。
2.3.8
時延形漏電遮断器(time-delay CBR)
特定の漏電電流値に対応する慣性不動作時間を事前に設定している特別設計の漏電遮断器。漏電時延特
性は,反限時時間−電流特性があってもなくてもよい。
2.3.9
リセット式漏電遮断器(reset-CBR)
漏電発生後に,漏電遮断器を再閉路する前に,漏電遮断器の操作手段とは異なる手段によって意図的に
リセットしなければならない漏電ユニット付漏電遮断器。
2.3.10
テスト装置(test device)
特定の条件の下で漏電遮断器を動作させる漏電電流を模擬した漏電遮断器内に組み込んだ装置。
2.3.10A
高速形漏電遮断器(high speed residual operate CBR)
定格感度電流における動作時間が0.1 s以下の漏電遮断器。
――――― [JIS C 8201-2-2 pdf 8] ―――――
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2.3.10B
定限時時延形漏電遮断器(definite time delay CBR)
定格感度電流における動作時間が0.1 sを超え2 s以下の漏電遮断器。
2.3.10C
高感度形漏電遮断器(low residual operating current type CBR)
定格感度電流が30 mA以下の漏電遮断器。
2.3.10D
中感度形漏電遮断器(medium residual operating current type CBR)
定格感度電流が30 mAを超え1 000 mA以下の漏電遮断器。
2.3.10E
低感度形漏電遮断器(high residual operating current type CBR)
定格感度電流が1 000 mAを超え30 A以下の漏電遮断器。
2.3.10F
定格使用電圧(Ue)(rated operational voltage Ue)
漏電遮断器の特性の基準となる製造業者が指定する電圧値(以下,定格電圧という。)
注記 同一の漏電遮断器で,多数の定格電圧と組み合わせた定格短絡容量を指定してもよい。
2.4 付勢量の値及び範囲に関する定義
2.4.1
単相負荷時の不動作過電流限界値(平衡特性)(limiting value of the non-operating over-current in the case of a
single-phase load)
漏電電流がない状態で漏電遮断器が動作することなく通電できる(極数に関係なく)単相過電流の最大
値(附属書1の7.2.7及び附属書2の7.2.7参照)。
2.4.2
平衡負荷時の不動作過電流限界値(平衡特性)(limiting value of the non-operating over-current in the case of a
balanced load)
フレーム若しくは大地との絶縁損傷,又は大地漏えい電流がない場合,漏電遮断器が動作することなく,
漏電遮断器の監視する回路に平衡負荷(極数に関係なく)で通電できる電流の最大値。
2.4.3
漏電短絡投入及び遮断容量(residual short-circuit making and breaking capacity)
使用及び動作の特定条件の下で漏電遮断器を投入,開極までの通電,及び遮断できる推定漏電短絡電流
の交流成分の値。
3 種類
次の定格事項を第2-1部の箇条3に規定する分類事項に追加して適用する。
3.1 漏電保護電流機能の動作方式による分類
3.1.1 電源電圧非依存形漏電遮断器(2.3.2参照)
3.1.2 電源電圧依存形漏電遮断器(2.3.3,附属書1の7.2.11及び附属書2の7.2.11参照)
3.1.2.1 時延の有無にかかわらず,電源電圧喪失時に自動開路
3.1.2.2 電源電圧喪失時に非自動開路
3.1.2.2.0A電源電圧喪失時に発生する異常状態(例えば,地絡によって)の場合に動作できるもの。
――――― [JIS C 8201-2-2 pdf 9] ―――――
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注記 この分類は,危険な状況ではないとき自動開路しない漏電遮断器を含むと考える。
3.1.2.2.0B 電源電圧喪失時に発生する異常状態(例えば,地絡によって)の場合に動作できないもの。
3.2 感度電流可調整による分類
3.2.1 定格感度電流が単一定格の漏電遮断器
3.2.2 感度電流可調整形漏電遮断器(4.1.1の注記参照)
− 段階切換えによる漏電遮断器
− 連続切換えによる漏電遮断器
3.3 漏電電流での時延動作による分類
3.3.1 非時延形漏電遮断器(時延動作なし)
− 反限時形
− 高速形(2.3.10A参照)
3.3.2 時延形漏電遮断器(2.3.8参照)
− 反限時時延形
− 定限時時延形(2.3.10B参照)
3.3.2.1 非調整時延形漏電遮断器
3.3.2.2 可調整時延形漏電遮断器
− 段階切換えによる漏電遮断器
− 連続切換えによる漏電遮断器
3.4 直流成分の存在する場合の動作による分類
− AC形漏電遮断器(4.4.1参照)
− A形漏電遮断器(4.4.2参照)
3.4A 感度電流の大きさによる分類
− 高感度形漏電遮断器(2.3.10C参照)
− 中感度形漏電遮断器(2.3.10D参照)
− 低感度形漏電遮断器(2.3.10E参照)
3.4B 電気設備規定による分類
− JIS C 60364規格群によって施工する建築電気設備用のもの(附属書1の漏電遮断器の場合)
− 在来電気設備規定によって施工する電気設備用のもの(附属書2の漏電遮断器の場合)
4 漏電保護機能に関する漏電遮断器の特性
次の事項を第2-1部の箇条4に規定する定格事項に追加して適用する。
4.1 定格値
4.1.1 定格感度電流(I 滿
製造業者が漏電遮断器に指定する感度電流の実効値(2.2.4参照)で,漏電遮断器が特定の条件の下で動
作しなければならない値。
注記 感度電流可調整形漏電遮断器においては,最も大きい設定値とする。
表示に関しては,箇条5参照。
4.1.2 定格漏電不動作電流(I
製造業者が漏電遮断器に指定し,漏電遮断器が特定の条件で動作しない正弦波漏電不動作電流の実効値
(2.2.5参照)。
――――― [JIS C 8201-2-2 pdf 10] ―――――
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JIS C 8201-2-2:2011の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60947-2:2006(MOD)
JIS C 8201-2-2:2011の国際規格 ICS 分類一覧
- 29 : 電気工学 > 29.130 : 開閉装置及び制御装置 > 29.130.20 : 低電圧開閉用及び制御装置
JIS C 8201-2-2:2011の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC8201-2-1:2011
- 低圧開閉装置及び制御装置―第2-1部:回路遮断器(配線用遮断器及びその他の遮断器)
- JISC8221:2020
- 住宅及び類似設備用漏電遮断器―過電流保護装置なし(RCCBs)
- JISC8222:2004
- 住宅及び類似設備用漏電遮断器―過電流保護装置付き(RCBOs)
- JISC8222:2021
- 住宅及び類似設備用漏電遮断器―過電流保護装置付き(RCBOs)