JIS C 8222:2021 住宅及び類似設備用漏電遮断器―過電流保護装置付き(RCBOs)

JIS C 8222:2021 規格概要

この規格 C8222は、電源電圧依存形のもの及び電源電圧非依存形のものを含めて,定格電圧が交流440 V以下(線間)又は交流300 V以下(対地間),定格電流150 A以下で定格周波数が50 Hz,60 Hz又は50/60 Hzで,定格短絡容量が25 kA以下の住宅及び類似設備用の過電流保護付き漏電遮断器について規定。

JISC8222 規格全文情報

規格番号
JIS C8222 
規格名称
住宅及び類似設備用漏電遮断器―過電流保護装置付き(RCBOs)
規格名称英語訳
Residual current operated circuit-breakers with integral overcurrent protection for household and similar uses (RCBOs)
制定年月日
1999年3月20日
最新改正日
2021年3月22日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

IEC 61009-1:2010(MOD), IEC 61009-1:2010/AMENDMENT 1:2012(MOD), IEC 61009-1:2010/AMENDMENT 2:2013(MOD)
国際規格分類

ICS

29.120.50
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
1999-03-20 制定日, 2004-12-20 改正日, 2009-10-01 確認日, 2014-10-20 確認日, 2021-03-22 改正
ページ
JIS C 8222:2021 PDF [227]
                                                                                   C 8222 : 2021

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[3]
  •  3 用語及び定義・・・・[5]
  •  3.1 充電部から大地に流れる電流に関する用語・・・・[5]
  •  3.2 漏電遮断器の付勢に関する用語・・・・[6]
  •  3.3 漏電遮断器の動作及び機能に関する用語・・・・[6]
  •  3.4 付勢量の値及び範囲に関する用語・・・・[9]
  •  3.5 影響を与える量の値及び範囲に関する用語・・・・[13]
  •  3.6 端子に関する用語・・・・[14]
  •  3.7 操作条件に関する用語・・・・[15]
  •  3.8 構成の主要部品及び要素に関する用語・・・・[17]
  •  3.9 試験に関する用語・・・・[18]
  •  3.10 絶縁協調に関する用語・・・・[18]
  •  4 分類・・・・[20]
  •  4.1 動作方式による分類・・・・[20]
  •  4.2 施工方式による分類・・・・[20]
  •  4.3 極及び電路の数による分類・・・・[20]
  •  4.4 感度電流可調整による分類・・・・[21]
  •  4.5 サージ電圧に対する不要動作耐量による分類・・・・[21]
  •  4.6 直流成分が存在する場合の動作による分類・・・・[21]
  •  4.7 (漏電電流での)時延動作による分類・・・・[21]
  •  4.8 外部の影響に対する保護による分類・・・・[21]
  •  4.9 取付方法による分類・・・・[21]
  •  4.10 接続方式による分類・・・・[21]
  •  4.11 瞬時引外し電流による分類・・・・[22]
  •  4.12 ジュール積分(I2t)特性による分類・・・・[22]
  •  4.13 端子の種類による分類・・・・[22]
  •  4.13A 感度電流の大きさによる分類・・・・[22]
  •  4.13B 電気設備規定による分類・・・・[22]
  •  5 漏電遮断器の特性・・・・[22]
  •  5.1 特性項目・・・・[22]
  •  5.2 定格値及びその他の特性・・・・[23]
  •  5.3 標準値及び推奨値・・・・[24]
  •  6 表示及び他の製品情報・・・・[28]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS C 8222 pdf 1] ―――――

           C 8222 : 2021

pdf 目次

ページ

  •  7 標準使用条件及び取付条件・・・・[30]
  •  7.1 標準使用条件・・・・[30]
  •  7.2 取付条件・・・・[31]
  •  7.3 汚損度・・・・[31]
  •  8 構造及び動作に対する要求事項・・・・[31]
  •  9 試験・・・・[31]
  •  附属書1(規定)JIS C 60364低圧電気設備規定対応形漏電遮断器・・・・[55]
  •  附属書2(規定)在来電気設備規定対応形漏電遮断器・・・・[104]
  •  附属書A(規定)適否評価に関する試験シーケンス及び供試品数・・・・[145]
  •  附属書B(規定)空間距離及び沿面距離の決定・・・・[151]
  •  附属書C(規定)短絡試験時のイオン化ガス排出の検出のための取決め・・・・[156]
  •  附属書D(規定)受渡試験・・・・[159]
  •  附属書E(規定)安全特別低電圧(SELV)用の補助回路に関する個別要求事項・・・・[160]
  •  附属書F(規定)同一回路内で用いる漏電遮断器と個別ヒューズとの間の協調・・・・[161]
  •  附属書G(規定)現場での組立用に設計された配線用遮断器及び漏電ユニットで構成する漏電遮断器のための個別要求事項及び試験・・・・[162]
  •  附属書H(空白)・・・・[166]
  •  附属書IA(参考)短絡回路の力率の決定方法・・・・[167]
  •  附属書IB(参考)記号の説明・・・・[168]
  •  附属書IC(参考)端子の例・・・・[169]
  •  附属書ID(参考)ISOとAWG銅電線との対比・・・・[172]
  •  附属書IE(参考)漏電遮断器のためのフォローアップ試験要領・・・・[173]
  •  附属書J(規定)外部銅導体接続用ねじなし端子の漏電遮断器の個別要求事項・・・・[176]
  •  附属書K(規定)平形接続子方式の漏電遮断器の個別要求事項・・・・[182]
  •  附属書L(規定)外部接続前未処理アルミニウム電線用ねじ式端子付,及び銅又はアルミニウム導体用アルミニウムねじ式端子付漏電遮断器の個別要求事項・・・・[188]
  •  附属書JA(規定)単相3線式中性線欠相保護付漏電遮断器・・・・[189]
  •  附属書JB(参考)電灯分電盤用協約形漏電遮断器・・・・[194]
  •  附属書JC(参考)住宅用分電盤分岐用漏電遮断器・・・・[196]
  •  附属書JD(規定)定格インパルス耐電圧を表示しない装置の絶縁距離・・・・[198]
  •  附属書JE(参考)互換性形漏電遮断器・・・・[206]
  •  附属書JF(参考)漏電遮断器の極数及び短絡性能の試験回路一覧・・・・[207]
  •  附属書JG(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[216]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS C 8222 pdf 2] ―――――

                                                                                  C 8222 : 2021

まえがき

  この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人
日本電機工業会(JEMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添えて日本産業規
格を改正すべきとの申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本産業規
格である。これによって,JIS C 8222:2004は改正され,この規格に置き換えられた。
なお,令和4年3月21日までの間は,産業標準化法第30条第1項等の関係条項の規定に基づくJISマ
ーク表示認証において,JIS C 8222:2004を適用してもよい。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 3)

――――― [JIS C 8222 pdf 3] ―――――

                                      日本産業規格                            JIS
C 8222 : 2021

住宅及び類似設備用漏電遮断器−過電流保護装置付き(RCBOs)

Residual current operated circuit-breakers with integral overcurrent protection for household and similar uses (RCBOs)

序文

  この規格は,2010年に第3版として発行されたIEC 61009-1,Amendment 1:2012及びAmendment 2:2013
を基とし,我が国の配電電圧及び製品仕様を反映するために,技術的内容を変更して作成した日本産業規
格である。ただし,追補(amendment)については,編集し,一体とした。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JGに示す。また,附属書JA附属書JFは対応国際規格には
ない事項である。

1 適用範囲

  この規格は,電源電圧依存形のもの及び電源電圧非依存形のものを含めて,定格電圧が交流440 V以下
(線間)又は交流300 V以下(対地間),定格電流150 A以下で定格周波数が50 Hz,60 Hz又は50/60 Hz
で,定格短絡容量が25 kA以下の住宅及び類似設備用の過電流保護付き漏電遮断器(以下,漏電遮断器と
いう。)について規定する。
この規格では,電気設備規定の要求事項の差異によって,異なる性能の二つの漏電遮断器を,次の附属
書に分けて規定する。
附属書1 : JIS C 60364低圧電気設備規定対応形漏電遮断器
附属書2 : 在来電気設備規定対応形漏電遮断器
なお,附属書1による漏電遮断器は,在来電気設備規定の回路には用いない。また,附属書2による漏
電遮断器は,JIS C 60364(規格群)による回路には用いない。
注記0A 在来電気設備規定とは,電気事業法に基づく電気設備の技術基準の解釈の第218条及び第219
条を除く規定をいう。
漏電遮断器は,適切な接地極に接続された電気設備の露出導電部への間接接触に対する人体の保護,並
びに建築電気設備及び類似設備の配線の過電流保護を目的とする。漏電遮断器は,過電流保護装置が動作
しない恒久的な地絡電流に起因する火災に対する保護の目的に用いてもよい。
30 mA以下の定格感度電流をもつ漏電遮断器は,感電に対する保護手段が失われた場合の付加的な保護
手段としても用いられる。
この規格は,漏電電流の検出,漏電電流値と感度電流値との比較,及び設定値を超えた漏電電流が流れ
た場合の回路保護のための開路動作を同時に行い,さらに,規定条件の下での投入,通電及び過電流遮断
を行う装置について規定する。

――――― [JIS C 8222 pdf 4] ―――――

           2
C 8222 : 2021
注記1 漏電電流の条件下での動作に関するこの規格の内容は,JIS C 8221を基本としている。過電
流保護に関するこの規格の内容は,JIS C 8211を基本としている。
注記2 この規格における漏電遮断器は,専門知識のない人によって操作され,保守を要求しない設
計を実質的に意図している。この規格は,適否評価で活用される場合がある。
注記3 漏電遮断器を設置する電気設備の規定は,電気事業法に基づく電気設備の技術基準の解釈の
第218条及び第219条を除く規定,又はJIS C 60364(規格群)に規定している。
この規格における漏電遮断器は,JIS C 60664-1に規定する汚損度2の環境で使用することを意図してい
る。
この規格の附属書1による漏電遮断器は,断路用に適している。附属書2による漏電遮断器は,製造業
者が断路用に適しているか否かを宣言する。
定格電圧が100 V又は100/200 V(表1参照)及び中性線を開放しないものを除き,附属書1による漏電
遮断器は,ITシステムでの使用に適応している。
電源側に過度の過電圧が生じるような場合(例えば,架空電線から進入する場合)には,特別な予防策
(ギャップアレスタなど)が必要である(JIS C 60364-4-44:2011参照)。
より厳しい過電圧条件に対しては,他の規格による漏電遮断器(例えば,JIS C 8201-2-2)を用いること
が望ましい。
より厳しい汚損度の環境に対しては,適切な保護レベルをもつエンクロージャを用いることが望ましい。
注記4 対応国際規格の注記4及び注記5は,許容事項であるため,本文に移した。
非時延形漏電遮断器は,サージ電圧(過渡開閉過電圧又は誘導雷過電圧)によって設備にフラッシオー
バが発生せずに負荷電流が継続する場合を含めて,不要動作に対する耐性をもつ。
反限時時延形(S形)漏電遮断器は,サージ電圧がフラッシオーバ及び続流を発生させた場合にも,不
要動作に対して十分な耐性をもつと考えられる。
注記5 非時延形漏電遮断器の負荷側に取り付け,かつ,コモンモード(漏電遮断器の電源側の接地
線,保護導体など)に接続したサージアレスタは,不要動作の原因になる可能性がある。
IP20より高い保護等級が必要な漏電遮断器には,追加の構造要件が必要である。
注記6 対応国際規格の注記7は,規定事項であるため,本文に移した。
この規格は,配線用遮断器と組合せ可能な漏電保護装置(RCD : residual current device)とを組み合わせ
たものにも適用する。機械的組合せは,製造業者が工場で行うか,又は設置場所において附属書Gによっ
て行う。複数の定格電流をもち,ある定格から他の定格に切り替えるために備えられた手段は,通常の給
電状態では切替えができず,また,工具の使用なしで切替えができない漏電遮断器にも適用する。
個別の要求事項が必要なものは,次による。
a) 差込形漏電遮断器
b) 住宅及び類似設備用の一般用の機器の接続器,差込みプラグとコンセントとの一体形,又はそれらと
組み合わせた漏電遮断器
c) 50 Hz又は60 Hz以外の周波数で用いることを意図した漏電遮断器
コンセントとの一体形又は組合せ専用形の漏電遮断器には,JIS C 8282-1とともに,できる限りこの規
格の要求事項を適用することが望ましい。
コンセントとの一体形又は組合せ形の漏電保護装置は,この規格又はIEC 62640のいずれかを適用する。
注記7 対応国際規格の注記8は,規定事項であるため,本文に移した。
注記8 デンマークでは,プラグ及びコンセントは,ヘビーカレントレギュレーションのセクション

――――― [JIS C 8222 pdf 5] ―――――

次のページ PDF 6

JIS C 8222:2021の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 61009-1:2010(MOD)
  • IEC 61009-1:2010/AMENDMENT 1:2012(MOD)
  • IEC 61009-1:2010/AMENDMENT 2:2013(MOD)

JIS C 8222:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 8222:2021の関連規格と引用規格一覧

規格番号
規格名称
JISC0920:2003
電気機械器具の外郭による保護等級(IPコード)
JISC1602:2015
熱電対
JISC2134:2007
固体絶縁材料の保証及び比較トラッキング指数の測定方法
JISC2134:2021
固体絶縁材料の保証及び比較トラッキング指数の測定方法
JISC3306:2000
ビニルコード
JISC3307:2000
600Vビニル絶縁電線(IV)
JISC3662-3:2003
定格電圧450/750V以下の塩化ビニル絶縁ケーブル―第3部:固定配線用シースなしケーブル
JISC3664:2007
絶縁ケーブルの導体
JISC60068-2-27:2011
環境試験方法―電気・電子―第2-27部:衝撃試験方法(試験記号:Ea)
JISC60068-2-30:2011
環境試験方法―電気・電子―第2-30部:温湿度サイクル(12+12時間サイクル)試験方法(試験記号:Db)
JISC60068-2-6:2010
環境試験方法―電気・電子―第2-6部:正弦波振動試験方法(試験記号:Fc)
JISC60068-3-4:2004
環境試験方法―電気・電子―第3-4部:高温高湿試験の指針
JISC60364-5-52:2006
建築電気設備―第5-52部:電気機器の選定及び施工―配線設備
JISC60664-3:2019
低圧系統内機器の絶縁協調―第3部:汚損保護のためのコーティング,ポッティング及びモールディングの使用
JISC60664-5:2009
低圧系統内機器の絶縁協調―第5部:2mm以下の空間距離及び沿面距離を決定するための包括的方法
JISC60695-2-10:2015
耐火性試験―電気・電子―第2-10部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―グローワイヤ試験装置及び一般試験方法
JISC60695-2-12:2013
耐火性試験―電気・電子―第2-12部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ燃焼性指数(GWFI)
JISC60695-2-13:2013
耐火性試験―電気・電子―第2-13部:グローワイヤ/ホットワイヤ試験方法―材料に対するグローワイヤ着火温度指数(GWIT)
JISC8201-1:2020
低圧開閉装置及び制御装置―第1部:通則
JISC8201-2-1:2011
低圧開閉装置及び制御装置―第2-1部:回路遮断器(配線用遮断器及びその他の遮断器)
JISC8211:2020
住宅及び類似設備用配線用遮断器
JISC8221:2020
住宅及び類似設備用漏電遮断器―過電流保護装置なし(RCCBs)
JISC8300:2019
配線器具の安全性
JISC8303:2007
配線用差込接続器
JISC8306:1996
配線器具の試験方法