JIS C 8367:1997 圧力式サーモスタット | ページ 3

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9.2 試験方法
9.2.1 構造試験 構造試験は,目視及び手ざわりなどによって外観,仕上げなどを調べる。キャピラリー
チューブの長さの寸法は,JIS B 7516に規定する金属製直尺で測定する。その他の寸法及び絶縁距離(空
間距離及び沿面距離)は,JIS B 7507及びJIS B 7502に規定するノギス,マイクロメータ又はこれらと同
等以上の寸法精度の測定器を用いて測定する。
なお,これによって直接寸法が測定できない場合は,適切な寸法測定補助具を用いてもよい。
9.2.2 作動温度特性試験 作動温度特性試験は,感温部を温度試験槽内に浸せきし,感温部の温度を1℃
当たり34分(ただし,ガス封入のものは12分。)の速度で上昇又は下降させ,槽内温度変化による
ON,OFF動作を1回として,これを3回繰り返し,3回目のON及びOFFに動作したときの温度を測定
する。試験の条件は,次による。
なお,標準気圧は,1 013hPaとする。
(1) 試験槽は,温度分布が一様な液槽とする。
(2) 液槽の温度は,JIS B 7413に規定する最小目盛0.1℃の棒状温度計又はこれと同等以上の精度の測定装
置を用いて測定する。
(3) 試験は,図2に例を示すように供試サーモスタットを設置する。ただし,取付方向,試験条件などが
指定されたものは,その指定による。
なお,感温部としての液槽浸せき長さは,感温部として指定された値以上とする。
図2 作動温度特性試験装置
9.2.3 絶縁抵抗試験 絶縁抵抗試験は,JIS C 1302に規定する直流500V絶縁抵抗計又はこれと同等以上
の性能の500Vの絶縁抵抗計を用い,次の各点の絶縁抵抗を測定する。
(1) 開路状態の端子間
(2) 充電部と非充電金属部との間
9.2.4 耐電圧試験 耐電圧試験は,充電部と非充電金属部との間に表11に示す試験電圧で50Hz又は60Hz
の正弦波に近い電圧を1分間連続して加え,これに耐えるかどうかを調べる。ただし,多数個のときは,
表11に示す試験電圧値の120%の電圧を1秒間加えることによって,これに代えることができる。
表11 試験電圧
単位V
定格電圧 試験電圧
125 1 250
250 1 500

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9.2.5 温度上昇試験 温度上昇試験は,9.2.7の開閉性試験後,端子に表12の電線を接続し,接点部の温
度をJIS C 1602に規定する素線径0.32mmの階級0.75級の熱電対を用い,JIS Z 8704に規定するB級測定
方式に準じて測定する。
その後,定格電流に等しい電流を連続通電して各部の温度がほぼ一定となったときの接点部の温度を測
定し,通電前の温度との差をもって温度上昇値とする。
引き続き9.2.3の試験を行い,その後9.2.4の試験を行う。
表12 接続電線の種類及び太さ
試験電流A 6以下 10 15 20
接続電線 導体径 mm 1.0 1.2 1.6 2.0
の太さ 公称断面積 0.75 1.25 2.0 3.5
mm
2
接続電線の種類 JIS C 3306
JIS C 3307
JIS C 3316
9.2.6 耐湿性試験 耐湿性試験は,サーモスタットを周囲温度40±3℃,相対湿度9095%の雰囲気中に
48時間放置した後,常温常湿で風通しのよい場所に60±1分間放置し,9.2.3の試験を行う。
9.2.7 開閉性試験 開閉性試験は,9.2.3の試験の後,表13に示す順序と条件で開閉操作を行った後,9.2.2
の試験を行い,試験前後の変化を求める。開閉操作は,空気圧で行ってもよい。
表13 開閉性試験条件
順序 試験条件
動作 電流 負荷の力率 開閉回数 速度 動作時間
1 閉路 突入 0.40.5 200回 約6回/min 約1s
開路 突入 約9s
2 閉路 定格 0.70.8 表7の回数 約1s
開路 定格 約9s
備考 突入電流は,表14による。
表14 突入電流
単位A
定格電流 0.5 1 3 6 10 15 20
突入電流 3 6 18 36 50 60 80
9.2.8 振動試験 振動試験は,機械的に丈夫なサーモスタット取付板に本体を取り付け,JIS C 0911に規
定する振動を上下方向,左右方向及び前後方向にそれぞれ1時間ずつ加えた後,9.2.2の試験を行い,試験
前後の変化を求める。
なお,キャピラリーチューブ及び感温部は,共振を起こさないように,適切な数箇所を粘着テープなど
でサーモスタット取付板に固定する。
9.2.9 衝撃試験 衝撃試験は,機械的に丈夫なサーモスタット取付板に本体を取り付け,サーモスタット
に500m/s2の衝撃を上下,左右及び前後方向にそれぞれ1回加えた後,9.2.2の試験を行い,試験前後の変
化を求める。
なお,キャピラリーチューブ及び感温部は,共振を起こさないように,適切な数箇所を粘着テープなど
でサーモスタット取付板に固定する。
また,衝撃試験機を用いるときは,JIS C 0041による。

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9.2.10 耐熱試験 耐熱試験は,恒温槽内にサーモスタットを保持し,60℃に達した後,その温度で24時
間放置する。その後,常温常湿の雰囲気中にサーモスタットを取り出し,9.2.2の試験を行い,試験前後の
変化を求める。ただし,試験温度が指定されたサーモスタットは,その指定された温度で行う。
9.2.11 耐寒試験 耐寒試験は,恒温槽内にサーモスタットを保持し,−30℃に達した後,その温度で24
時間放置する。その後,常温常湿の雰囲気中にサーモスタットを取り出し,9.2.2の試験を行い,試験前後
の変化を求める。
9.2.12 調節軸の回転止め強度試験 調節軸の回転止め強度試験は,本体を固定し,調節軸を回転方向に回
し切った位置において,調節軸に1N・mのねじりモーメントを1回加えて,耐久性を調べる。
9.2.13 端子強度試験 端子強度試験は,本体を固定して,ねじ式の場合は,端子に表15の締付トルクを
5秒間加え,差込式の場合は,端子に表15の押し及び引張荷重を軸方向にそれぞれ5秒間加える。次に,
10Nの押力を軸方向と直角な4方向にそれぞれ5秒間加えた後,端子の状態を調べる。
表15 端子強度試験条件
10. 検査
10.1 形式検査 形式検査は,次の項目について9.の試験を行ったとき,5.,6.,7.,8.及び11.の規定に適
合しなければならない。ただし,(6)(11)は,それぞれ別の試料で行う。
(1) 構造
(2) 作動温度特性
(3) 絶縁抵抗
(4) 耐電圧
(5) 温度上昇
(6) 耐湿性
(7) 開閉性
(8) 耐振動性
(9) 耐衝撃性
(10) 耐熱性
(11) 耐寒性
(12) 調節軸の回転止め強度
(13) 端子の強度
10.2 受渡検査 受渡検査は,次の項目について9.の試験を行ったとき,5.,6.,7.,8.及び11.の規定に適
合しなければならない。
(1) 構造
(2) 作動温度特性
(3) 絶縁抵抗

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(4) 耐電圧
11. 表示 表示は,本体の表面の見やすい場所に容易に消えない方法で,次の(1)(3)を表示する。
なお,(4)は表示することが望ましい。
(1) 形名(製造業者が表す記号)
(2) 製造年月日又はその略号
(3) 製造業者名又はその略号
(4) 封入ガスの種類又はその略号
関連規格 JIS C 9607 電気冷蔵庫及び電気冷凍庫
JIS C 9612 ルームエアコンディショナ
IEC 389-1 Thermostatic switches primarily for use in equipment for telecommunications and in
electronic applications employing similar techniques Part 1 : General requirements and measuring
methods

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JIS C 8367圧力式サーモスタット改正原案委員会 構成表
氏名 所属
(委員長) 竹 中 俊 夫 東京工業大学名誉教授
(副委員長) ○ 石 井 昇 株式会社鷺宮製作所
(幹事) ○ 鈴 木 尊 康 日本ランコ株式会社
(幹事) ○ 土 屋 松 男 株式会社不二工機
竹田原 昇 二 通商産業省機械情報産業局
藤 井 隆 宏 工業技術院標準部
加 山 英 男 財団法人日本規格協会
柴 田 和 男 社団法人日本電機工業会
飯 田 隆 久 社団法人日本冷凍空調工業会
山 田 哲 朗 東芝株式会社
岡 俊 成 ダイキン工業株式会社
平 田 俊 道 三洋電機株式会社
竹 本 明 伸 株式会社日立製作所
森 川 喜 之 松下電器産業株式会社
加 藤 勉 日東工業株式会社
○ 山 崎 吉 彦 三幸株式会社
○ 物 井 俊 一 東芝ホームテクノ株式会社
○ 倉 掛 卓 郎 松下冷機株式会社
(事務局) 鈴 木 孝 雄 日本自動機器工業会
備考 ○印は,分科会委員も兼ねる。

JIS C 8367:1997の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 8367:1997の関連規格と引用規格一覧