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C 8500 : 2017
附属書A
(参考)
電池の規格化指針
この通則で対象とする電池及び電池系は,次の要求事項を満たすことが望ましい。
a) その電池又は電池系は,大量生産されている。
b) その電池又は電池系は,世界の数箇所の市場で入手できる。
c) その電池は,二つ以上の独立した製造業者が生産しており,その特許所有者は,ISO/IEC Directives,
Part 1の2.14(Reference to patented items)の記載内容に従っている。
d) その電池は,二つ以上の異なる国で生産されているか,又は異なる国際的な製造業者がその電池を購
入し,その購入業者の商標を付けて市場で販売している。
個々の電池又は電池系の規格化検討上の必要事項を,表A.1に示す。
表A.1−規格化に必要な事項
個々の電池 電池系
a) d) が確認できる資料 a) 及びb) が確認できる資料
形式 電池系記号
寸法(図面を含む。) 負極
放電条件 正極
最小平均持続時間 公称電圧
− 最大開路電圧
− 電解液
――――― [JIS C 8500 pdf 16] ―――――
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C 8500 : 2017
附属書B
(参考)
電池応用機器設計
B.1 技術的連携
電池応用機器の製造業者は,一次電池業界と緊密な連携を取ることが望ましい。電池応用機器設計着手
時点で,既存電池の性能・特性に十分配慮することが望ましい。できる限りJIS C 8515に規定する電池を
選択することが望ましい。電池応用機器には,最適な性能を発揮する一次電池のJISの形式,等級及び大
きさを明瞭に表示するのがよい。
B.2 電池室
B.2.1 一般
電池室は,次によることが望ましい。
a) 電池室は,一次電池の装が容易にでき,容易に脱落しないように設計する。電池室の寸法,形状及
び端子の設計は,この規格に適合することが望ましい。特に,他のJIS又は電池製造業者がより小さ
い電池公差を要求する場合も,電池応用機器設計者は,JIS C 8515に規定する公差に従うことが望ま
しい。
b) 負極端子面が,円筒側面からくぼんでいる一次電池の形状も許容できるように,電池室の端子を設計
することが望ましい。
c) 使用する一次電池の種類,正しい極性方向及び装方法を明確に指示する。
d) 一次電池の逆装を防止するように,電池の(+)及び(−)端子の形状及び寸法をうまく利用して
設計する。一次電池の装時に,間違えないようにするため,電池室の(+)端子と(−)端子とで
は,外観上の形状が異なるようにするのがよい。
e) 電池室は,電気回路から絶縁することが望ましい。また,損害及び傷害の危険性をできるだけ小さく
するような場所に配置するのがよい。電池の端子だけが電気回路と接触することが望ましい。この規
格に規定する最大又は最小寸法の一次電池を装する場合でも,良好な電気的接続を保つよう,接点
の材料選択及び形状設計に注意する。電池室の接触端子部は,電気抵抗の小さい電池端子と同じ材質
の材料を用いるのがよい。
f) 一次電池の並列接続配置は,誤装によって連続的に放電することがあるので,しないほうがよい。
g) 電池系A又は電池系Pを電源とする電池応用機器の場合,適切な空気取入口を設ける。電池系Aの電
池の場合,通常使用時に電池が上向きになるようにするのがよい。電池系Pの電池の場合,空気取入
口を妨げないように,電池室の(+)端子は,一次電池の側面部に接触するように設けることが望ま
しい。
h) 一次電池の耐漏液性能は改善されてきているが,漏液がまれに起こることがある。電池室を機器室か
ら完全に分離できない場合には,漏液による損傷をできる限り避ける位置に電池室を設けることが望
ましい。
i) 電池室には,明瞭に,かつ,消えないように一次電池の正しい装方法を表示することが望ましい。
複数個装した電池のうちの1個を逆装したことが原因となることが最も多い。電池を逆装した
場合,漏液,破裂,発火などのおそれがある。この事故を避けるため,電池が逆装された場合,電
――――― [JIS C 8500 pdf 17] ―――――
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C 8500 : 2017
気回路が接続しないように,電池室を設計することが望ましい。
j) 附属回路は,接続する箇所以外,電池のいずれの部分とも接触しないようにすることが望ましい。
k) 設計者は,安全性に対する理解を深めるために,JIS C 8513及びJIS C 8514を参照することが望まし
い。
B.2.2 乳幼児に電池を触れさせない設計
次に示すいずれかの方法によって,乳幼児が電池を取り出せないように機器を設計する。
a) 電池室を開けるのにドライバー又はコインのような道具を必要とする。
b) 電池室の蓋を手で開けるには,最低限,独立し連続的な二つの操作が必要なようにする。電池室の蓋
を固定するため,ねじ又は留め具を使う場合は,留め具が蓋から取れないよう,非脱落式にすること
が望ましい。これは,大きな機器のドアパネルのように,機能的に必要で,外されたり捨てられたり
しないものには適用しない。
c) 機器の落下等によって簡単に電池室の蓋が外れないように,電池室を設計することが望ましい。
B.3 作動停止電圧
一次電池の過放電漏液を防止するために,電池応用機器の作動停止電圧は,電池製造業者が指定する値
以上にすることが望ましい。
――――― [JIS C 8500 pdf 18] ―――――
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C 8500 : 2017
附属書C
(規定)
形式命名法
C.1 一般
一次電池の形式命名法は,寸法,形状,電池系,公称電圧,必要に応じ端子形状,負荷特性,その他の
特性などをできる限り明瞭に規定する。この附属書は,二つの箇条から成る。C.2は,1990年10月までに
適用した形式命名法を記載する。C.3は,今後の新たな要求事項に適応することを目的に,1990年10月以
降に適用する形式命名法を規定する。
C.2 1990年10月までに適用した形式命名法
C.2.1 一般
この形式命名法は,1990年10月までに設計された全ての一次電池の形式に適用する。
これらの形式の製品の製造・販売は,今後も有効である。
C.2.2 素電池
素電池は,英大文字とそれに続く数字とによって命名する。文字R,F及びSは,それぞれ円形,平形,
角形の素電池形状を表す。これらの文字及びそれに続く数字3) は,公称寸法の組合せで決まる(表C.1
表C.3参照)。
一つの素電池から成る一次電池を規定する場合,表C.1表C.3については公称寸法ではなく,電池の
最大寸法を適用する。これらの表には,電池系及び追加記号を含んでいない。これらの表は,素電池又は
電池に関する基本的な形式記号を表している。その他の形式命名法についてはC.2.3,C.2.4及びC.2.5に
よる。
注3) この命名法が適用されたときに,数字は連続番号が順番に割り当てられた。ただし,この命名
法を適用する以前に,異なった命名法によって命名された形式記号があり,また,幾つかの形
式を規格から除外したために,現存の数字には欠番がある。
これらの表中の形式記号は,他のJISで参照するため,JIS C 8515に規定しないものも残す場合がある。
C.2.3 電池系
マンガン乾電池を除き,電池系を表す記号は,素電池の形状を表す文字R,F及びSの前に付す。電池
系記号は,表1による。
C.2.4 電池
1個の素電池から成る一次電池の場合,素電池の形式記号を用いる。
2個以上の素電池を直列に構成している場合,素電池の形式記号の前に素電池数を付す。
素電池を並列に構成している場合,素電池の形式記号の末尾にハイフン(-)で並列群の数を付す。
一次電池が二つ以上の別構成の電池から成る場合,それぞれの形式記号間に“/”を付す。
C.2.5 追加記号
同一の基本形式で,かつ,異なる形状がある場合には,異なる配列,端子などをもつ形式を区別するた
めに末尾にX又はYの文字を付す。また,MADが異なる場合には,末尾にP又はSの文字を付して区別
する。
C.2.6 例
――――― [JIS C 8500 pdf 19] ―――――
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C 8500 : 2017
R20 R20素電池1個から成るマンガン乾電池
LR20 R20素電池1個から成るアルカリマンガン乾電池
3R12 R12素電池3個を直列接続したマンガン乾電池
4R25X R25素電池4個を直列接続した弾性スパイラル端子付きマンガン乾電池
表C.1−円形の素電池・電池の形式記号及び寸法
単位 mm
形式記号 素電池の公称寸法 電池の最大寸法
直径 高さ 直径 総高
R06 10 22 − −
R03 − − 10.5 44.5
R01 − − 12.0 14.7
R0 11 19 − −
R1 − − 12.0 30.2
R3 13.5 25 − −
R4 13.5 38 − −
R6 − − 14.5 50.5
R9 − − 16.0 6.2
R10 − − 21.8 37.3
R12 − − 21.5 60.0
R14 − − 26.2 50.0
R15 24 70 − −
R17 25.5 17 − −
R18 25.5 83 − −
R19 32 17 − −
R20 − − 34.2 61.5
R22 32 75 − −
R25 32 91 − −
R26 32 105 − −
R27 32 150 − −
R40 − − 67.0 172.0
R41 − − 7.9 3.6
R42 − − 11.6 3.6
R43 − − 11.6 4.2
R44 − − 11.6 5.4
R45 9.5 3.6 − −
R48 − − 7.9 5.4
R50 − − 16.4 16.8
R51 16.5 50.0 − −
R52 − − 16.4 11.4
R53 − − 23.2 6.1
R54 − − 11.6 3.05
R55 − − 11.6 2.1
R56 − − 11.6 2.6
R57 − − 9.5 2.7
R58 − − 7.9 2.1
R59 − − 7.9 2.6
――――― [JIS C 8500 pdf 20] ―――――
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JIS C 8500:2017の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60086-1:2015(MOD)
JIS C 8500:2017の国際規格 ICS 分類一覧
JIS C 8500:2017の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB7502:2016
- マイクロメータ
- JISB7507:2016
- ノギス
- JISC8513:2015
- リチウム一次電池の安全性
- JISC8513:2020
- リチウム一次電池の安全性
- JISC8514:2018
- 水溶液系一次電池の安全性
- JISC8515:2017
- 一次電池個別製品仕様
- JISZ9015:1980
- 計数調整型抜取検査(供給者を選択できる場合の購入検査)