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C 9300-5 : 2022
適合性は,目視検査によって確認する。
7 冷却水循環経路
冷却水が流れるワイヤ送給装置の構成部分は,送水圧力が0.5 MPa,かつ,冷却水温度70 ℃に耐え,冷
却水の漏れがあってはならない。
適合性は,送水圧力0.75 MPa,かつ,冷却水温度70 ℃で120秒間供給している間に,目視検査によっ
て冷却水の漏れがないことを確認する。
8 シールドガス供給
シールドガス経路を形成し,かつ,ガスバルブを閉じたとき圧力を受けるワイヤ送給装置の構成部品は,
入口ガス圧力0.5 MPaに耐え,シールドガスの漏れがあってはならない。複数のガスバルブがある場合,
個々のバルブごとに試験を行う。
適合性は,ガスバルブを閉じ,入口ガス圧力0.75 MPaで30秒間シールドガスを供給する試験における,
目視検査[例えば,塗布石けん(鹸)水の発泡現象を利用又は試験体内の圧力降下によって漏れがないこ
とを確認する試験]によって確認する。
9 温度要求事項
ワイヤ送給装置モータは,次の試験において11.7に従って最大負荷時のモータ電流が流れるよう負荷を
かけなければならない。
手動用トーチとともに使用するように設計するワイヤ送給装置は,全ての構成部品がその定格温度を超
えることなく,定格溶接電流で使用率60 %(6分間運転,4分間停止)で動作する能力がなければならな
い。
自動機用トーチとともに使用するように設計するワイヤ送給装置は,全ての構成部品がその定格温度を
超えることなく,定格溶接電流で使用率100 %(連続運転)で動作する能力がなければならない。
一つのきょう体(外箱)にワイヤ送給装置及び溶接電源を内蔵する場合,ワイヤ送給装置は,溶接電源
の定格最大溶接電流における使用率で動作する能力がなければならない。
冷却水で冷却するワイヤ送給装置は,製造業者が指定する最小流量及び最高温度の冷却水を流した状態
で試験を行わなければならない。
さらに,ワイヤ送給装置は,この箇条の2段落目に示す6分間運転,4分間停止における6分間運転の
間に,4秒間運転,2秒間停止を繰り返したとき,この箇条の5段落目までで要求される事項を満たさなけ
ればならない。
通電部品は,定格溶接電流を流したとき,ワイヤ送給装置の表面温度はJIS C 9300-1の表7(外部表面
の温度上昇限度値)に規定される限度値を超えてはならない。接触が制限された場所(例えば,ロボット
アプリケーション)又は通常の使用で覆われた場所(例えば,溶接回路)の外部表面温度は,IEC 60417-
5041:2002-10の図記号が付いている場合,JIS C 9300-1の表7に規定する温度上昇限度を60 Kとしてもよ
い。
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IEC 60417-5041:2002-10の図記号 :
適合性は,最大負荷のワイヤ送給装置で,JIS C 9300-1の7.2(温度測定)に従った測定によって確認す
る。
10 異常動作
10.1 一般要求事項
箇条9の試験に適合するためにモータ駆動ファンを搭載する分離タイプのワイヤ送給装置は,10.2の操
作条件の下で,絶縁破壊したり,電撃又は火災の危険が増大してはならない。これらの試験は,ワイヤ送
給装置の各部の上昇温度に関係なく,又はワイヤ送給装置が正常に機能し続けているかどうかに関係なく
実施する。唯一の判断基準は,ワイヤ送給装置が不安全にならないことである。これらの試験は正常に機
能している任意のワイヤ送給装置に実施してもよい。
電流遮断器,温度保護などによって内部で保護されているワイヤ送給装置は,危険な状態になる前に保
護装置が動作すればこの試験に合格となる。
適合性は,次の試験によって確認する。
a) 一層の乾いた吸湿性のある外科用綿をワイヤ送給装置の下に敷き,ワイヤ送給装置の各側面から150
mm外に広げる。
b) ワイヤ送給装置は,冷えた状態から10.2に従って運転する。
c) 試験中,ワイヤ送給装置は,外科用綿を発火させる炎,溶融金属などを放出してはならない。
d) ワイヤ送給装置は,この試験に続き,試験後5分以内にJIS C 9300-1の6.1.5のb)に従って絶縁耐力
試験に耐えなければならない。
10.2 ファン停止試験
箇条9の試験に適合するためにモータ駆動ファンを搭載するワイヤ送給装置は,全てのファンモータを
機械的に停止させ,かつ,JIS C 9300-1の7.1(温度上昇試験)の出力条件で,ワイヤ送給装置を定格入力
電圧で4時間運転する。
注記 この試験の意図は,ファンが停止したワイヤ送給装置を動作させたときにファン及びワイヤ送給
装置の双方の安全を確認することにある。
11 機械的要求事項
11.1 ワイヤ送給装置
ワイヤ送給装置は,通常の使用目的に対して耐える強度及び剛性をもつように構成し組み立てなければ
ならない。また,危険な可動部(例えば,プーリ,ベルト,ファン,ギヤなど)に対して保護しなければ
ならない。
容易に手が触れられる部分に,けが(怪我)の原因となるような,鋭いエッジ,荒い表面又は突き出し
た部分があってはならない。
11.211.4の試験の後,ワイヤ送給装置は,この規格の各規定に適合しなければならない。構造部品又は
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きょう体(外箱)での多少の変形は,それが安全保護レベルを減少させるものでなければ許容する。
適合性は,11.211.7の要求事項を満たした後,目視検査によって確認する。
11.2 きょう体(外箱)
きょう体(外箱)は,JIS C 9300-1の14.2[きょう体(外箱)]による。
11.3 つ(吊)り上げ手段
つ(吊)り上げ手段は,JIS C 9300-1の14.3[つ(吊)り上げ手段]による。
適合性は,ワイヤ送給装置の設計最大質量となる溶接ワイヤだけ取り付け,その他の附属品を取り外し
たワイヤ送給装置で確認する。
11.4 落下耐量
落下耐量は,JIS C 9300-1の14.4(落下耐量)による。
適合性は,ワイヤ送給装置の設計最大質量となる溶接ワイヤだけ取り付け,その他の附属品を取り外し
たワイヤ送給装置で確認する。
自動設備用など恒久的に搭載するように意図したワイヤ送給装置は,試験の必要がない。
11.5 傾斜安定性
傾斜安定性は,JIS C 9300-1の14.5(傾斜安定性)による。
11.6 溶接ワイヤ供給源
11.6.1 溶接ワイヤ供給源の架台
溶接ワイヤ供給源の架台は,製造業者が指定する最大質量の溶接ワイヤを支持するために必要な強度及
び剛性がなければならない。
適合性は,目視検査及び11.4の規定に適合していることによって確認する。
11.6.2 ワイヤスプール支持装置
ワイヤスプール支持装置は,製造業者が指定するワイヤ送給装置の構成で,通常の回転,起動及び停止
の間,支持装置の緩み,又はワイヤスプールの落下がないように設計しなければならない。
注記1 ワイヤ送給装置は,水平,つ(吊)り下げ,又はその両方で支持されるように設計されている。
適合性は,次の試験後の目視検査によって確認する。
溶接ワイヤ供給源に製造業者が指定する最大質量の溶接ワイヤを取り付ける。ワイヤ送給装置は,ワイ
ヤスプール支持装置に最大の負荷がかかる方向に水平から15°の傾斜をつけて置いた状態及び製造業者
が想定する最も厳しい状態で置く。指定した全ての状態で,最大ワイヤ送給速度で100回の起動及び停止
を繰り返し,ワイヤスプール支持装置が緩まないことを確認する。100回の起動·停止の周期は,4秒間運
転,2秒間停止とすることが望ましい。
注記2 最も厳しい状態とは,扉又はカバーが開いた状態を含む。
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11.6.3 溶接ワイヤのオーバーラン
ワイヤ送給装置は,通常の回転,起動及び停止において,JIS C 9300-1の表1に規定する最小空間距離
を維持するように,ワイヤスプールからの溶接ワイヤオーバーランを制限しなければならない。
適合性は,11.7の試験中の測定によって確認する。
11.7 ワイヤ送給
ワイヤ送給装置は,溶接ワイヤを製造業者が指定するトーチを通して送給する能力がなければならない。
最大負荷は,次の試験条件において決定する。
適合性は,製造業者が指定する最大負荷となる送給ワイヤの種類及び直径並びにワイヤスプールの種類
及び質量を使用した次の試験によって確認する。
ワイヤ送給速度は,次の条件下での最小及び最大の設定で測定する。測定は,回転速度計,エンコーダ
ー又は一定時間に送給する溶接ワイヤの長さを測定することによって行う。
a) ケーブルホースアセンブリを使用する場合,ワイヤ送給装置出口の直近で半径0.3 mの一つの輪にし
て巻く。ケーブルホースアセンブリが一つの輪を形成する以上に長い場合は,残りの長さは真っ直ぐ
にしておく。
b) スプール支持装置及び溶接ワイヤのオーバーラン制限装置は,11.6.2及び11.6.3の規定に適合したも
のを用いる。
c) 全ての構成部品(例えば,送給ロール,ワイヤストレーナ,チップ,ライナなど)は,所定位置に組
み込み,調整し,通常の使用目的状態にしておく。
適合性は,ワイヤを送給し,最小設定での測定速度が定格速度範囲の最小値以下,及び最大設定での測
定速度が定格速度範囲の最大値以上の場合,合格とする。
11.8 機械的危険からの保護
ワイヤ送給装置は,次の事項に対して保護しなければならない。
a) 操作中,危険な可動部品(例えば,送給ロール,ギヤなど)への意図しない接触
注記 1個の可動部品への接触は,危険とはならない場合もある。
例1 保護があるとみなす具体的事例として,ワイヤ送給装置のギヤの設計,操作板の背後への部
品配置,又は丁番付カバー若しくは防護部材の使用がある。
b) 次の作業中,人体の一部を押し潰す危険
1) 送給装置へ溶接ワイヤを挿入するとき
例2 保護があるとみなす具体的事例を,次に示す。
− 溶接ワイヤを挿入するとき,低速度に設定する。
− スイッチを入れているときだけ溶接ワイヤが寸動する。
− 駆動モータのスイッチを入れることなく,駆動システムへ溶接ワイヤを挿入するよう
に設計したワイヤ送給機構にする。
2) ワイヤスプールを取り扱うとき
例3 保護があるとみなす具体的事例を,次に示す。
きょう体(外箱)を正しい位置に取り付けて使用するという注意書を添付したワイヤス
――――― [JIS C 9300 pdf 14] ―――――
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プール用きょう体(外箱)の設計にする。また,きょう体(外箱)がないワイヤスプール
については,フレームとワイヤスプールとの間で指を押し潰さないようにするため,次の
少なくとも一つを行う。
− フレームとワイヤスプールとの間の最大隙間を,6 mm以下にする。
− フレームとワイヤスプールとの間の最小隙間を,30 mm以上にする。
− フレームとワイヤスプールとの間の隙間が30 mm未満の挟み込み危険箇所を避ける
防御装置,例えば,遮蔽板を設置する。
適合性は,目視検査によって確認する。
12 定格銘板
12.1 一般要求事項
分離タイプのワイヤ送給装置には,はっきりと識別できる定格銘板を確実に固定するか,又は印刷する。
適合性は,目視検査,及びJIS C 9300-1の15.1(一般要求事項)の耐久試験によって確認する。
12.2 表示
定格銘板は,次のa)及びb)の二つの内容に分けて記載する(記載例として,図B.1参照)。
a) 分離タイプのワイヤ送給装置の識別
b) 分離タイプのワイヤ送給装置のエネルギー入力
表示内容の配置及び順序は,原則,図1による(分離タイプのワイヤ送給装置の定格銘板への表示例を,
附属書Bに示す。)。
定格銘板の寸法は,規定せず,自由に選んでよい。
注記 追加情報は,特別な定格銘板に記載する場合がある。さらに,箇条14に示す役立つ情報を,製造
業者が発行する技術資料に記載する場合がある。
a) 識別
1)
2) 3)
4)
b) エネルギー入力
5) 6) 7)
8) 9)
図1−分離タイプのワイヤ送給装置の定格銘板の表示内容
12.3 内容
表示内容は,次による。
なお,枠1)枠9)は,図1の枠番号に対応する。
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JIS C 9300-5:2022の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60974-5:2019(MOD)
JIS C 9300-5:2022の国際規格 ICS 分類一覧
- 25 : 生産工学 > 25.160 : 溶接,ろう付け及びはんだ付け > 25.160.30 : 溶接設備
JIS C 9300-5:2022の関連規格と引用規格一覧
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- アーク溶接装置―第7部:トーチ