JIS C 9300-5:2022 アーク溶接装置―第5部:ワイヤ送給装置 | ページ 4

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C 9300-5 : 2022
a) 識別
枠1) 製造業者,供給業者又は輸入業者の名称及び住所,更に追加が必要な場合,商標及び原産国
枠2) ワイヤ送給装置の形式(識別名)
枠3) 設計及び製造のトレーサビリティ(例えば,製造番号)
枠4) 適合する装置の規格番号
b) エネルギー入力
枠5) 適用可能な場合,一次入力図記号(6.4参照)
枠6) U1 適用可能な場合,定格入力電圧
枠7) I1 適用可能な場合,最大負荷時の定格入力電流(電源回路をもつ分離タイプのワイヤ送給
装置には不要)
枠8) IP モータ及び制御装置の保護等級
枠9) I2 周囲温度が40 ℃での,使用率100 %(連続負荷),使用率60 %又は両方の使用率での定
格溶接電流。この定格は,ワイヤ送給装置が溶接回路の一部である場合に適用する。

13 ワイヤ送給速度の許容公差

  ワイヤ送給速度を表示する場合,送給速度はメートル毎分(m/min)で表示し,表示の許容公差は,次に
よる。
a) 最大設定の25 %から100 %の間 : ワイヤ送給真値の±10 %
b) 最大設定の25 %未満 : 最大設定の±2.5 %
負荷,入力電圧及び温度上昇による最大ワイヤ送給速度変動に関するデータは,a)及びb)によるほか,
附属書Aによる。
適合性は,11.7で規定する条件を使用し,ワイヤ送給速度の調整範囲における測定及び計算によって確
認する。

14 取扱説明書及び注意書き

14.1 取扱説明書

  ワイヤ送給装置とともに提供する取扱説明書には,該当する場合,次を含めなければならない。
a) 一般的事項
注記 例えば,使用時の安全に関する国内法規及び関連規格,一般的な溶接に関する注意事項など
の情報である。
b) 正しい運搬方法
c) 指示,表示及び図記号の意味
d) アーク溶接電源に対するインタフェース要求。例えば,制御電力,制御信号,静特性及び接続方法が
ある。
e) ワイヤスプールのサイズ,種類及び最大質量
f) 溶接ワイヤの最大直径及び最小直径

――――― [JIS C 9300 pdf 16] ―――――

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C 9300-5 : 2022
g) 定格速度範囲
h) 最大ガス圧力。すなわち,0.5 MPa。
i) ワイヤ送給装置の正しい操作。例えば,ワイヤの直径,ワイヤの種類,送給ロール,トーチの仕様な
どがある。
j) 溶接の能力,使用率の制限及び温度保護の説明
k) 保護等級に関連する使用制限
l) ワイヤ送給装置の保守。例えば,部分的検査,全体的検査,及びその他の作業(清掃など)の推奨サ
イクルがある。
m) 消耗部品リスト
n) ワイヤ送給装置を傾斜地に設置する場合の転倒に対する注意
o) 作業者を機械的危険から保護するための基本的なガイドライン。例えば,“溶接ワイヤ挿入時及びワイ
ヤスプール交換時に手袋を付けない”がある。
p) JIS C 9300-10に従ったEMC分類(分離タイプのワイヤ送給装置に限る。)
q) 代替のつ(吊)り上げ手段を用いる場合のつ(吊)り下げの絶縁方法
適合性は,取扱説明書を読むことによって確認する。

14.2 注意書き

  冷却水及びシールドガスの入口接続及び出口接続は,明確に,区別できるように,表示する。図記号を
使用する場合は,次による。
a) 冷却水入口
カラーコードを使用してもよい。
b) 冷却水出口
カラーコードを使用してもよい。
c) ガス入口
d) ガス出口

14A EMC要求事項

  定格入力電圧が150 V以下のアーク溶接電源,及び定格入力電圧が150 Vを超えるアーク溶接電源にあ
っては,定格溶接電流が130 A以下のアーク溶接電源に接続するワイヤ送給装置は,JIS C 9300-10の要求
事項を満たさなければならない。

――――― [JIS C 9300 pdf 17] ―――――

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C 9300-5 : 2022
附属書A
(規定)
ワイヤ送給速度変動の測定
A.1 負荷変動による速度変動
定格速度設定でのワイヤ送給速度変動は,11.7で定める,負荷が最大負荷の半分から最大負荷に変化し
たとき,次の式によって求める。
vl1 vl2
rl 100
vl2
ここで, rl : 負荷変動に対するワイヤ送給速度変動(%)
vl1 : 最大負荷の半分のときのワイヤ送給速度(m/min)
vl2 : 最大負荷時のワイヤ送給速度(m/min)
ワイヤ送給装置は,この試験を行う前に,最大負荷の半分で0.5時間以上運転する。
変動rlの最大値を求める。
A.2 入力電圧変動による速度変動
定格速度設定での全ての負荷におけるワイヤ送給速度変動は,入力電圧が定格入力電圧の±10 %の範囲
で変化したとき,次の式によって求める。
vU1 vU2
rU 100
vU2
ここで, rU : 入力電圧変動に対するワイヤ送給速度変動(%)
vU1 : 定格入力電圧が±10 %変化したときのワイヤ送給速度
(m/min)
vU2 : 定格入力電圧のときのワイヤ送給速度(m/min)
ワイヤ送給装置は,この試験を行う前に,最大負荷の半分で0.5時間以上運転する。
変動rUの最大値を求める。
A.3 温度上昇による速度変動
定格速度設定での最大負荷におけるワイヤ送給速度変動は,周囲温度から動作温度へ温度上昇したとき,
次の式によって求める。
vt1 vt2
rt 100
vt2
ここで, rt : 温度上昇時におけるワイヤ送給速度変動(%)
vt1 : 周囲温度でのワイヤ送給速度(m/min)
vt2 : 動作温度でのワイヤ送給速度(m/min)
周囲温度は,箇条4で規定された温度範囲内で,試験中,±5 ℃の範囲内に保つ。
変動rtの最大値を求める。

――――― [JIS C 9300 pdf 18] ―――――

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C 9300-5 : 2022
附属書B
(参考)
分離タイプのワイヤ送給装置の定格銘板の例
分離タイプのワイヤ送給装置の定格銘板の例を,図B.1に示す。
a) 識別
1)
製造業者 商標
住所
2) 3)
形式 製造番号
4)
規格番号
JIS C 9300-5
b) エネルギー入力
5) 6) 7)
一次入力 定格入力電圧 最大負荷時の定格入力電流
図記号 U1=42 V I1=2 A
8) 9)
モータ及び制御装置の保護等級 使用率60 %及び100 %での定格溶接電流
IP23S I2=500 A (60 %)/400 A (100 %)
図B.1−分離タイプのワイヤ送給装置の定格銘板の例
参考文献
[1] JIS C 9300-12 アーク溶接装置−第12部 : 溶接ケーブルジョイント

――――― [JIS C 9300 pdf 19] ―――――

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C 9300-5 : 2022
附属書JA
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS C 9300-5 IEC 60974-5:2019,(MOD)
a) JISの箇 b) 対応国際 c) 箇条ご d) JISと対応国際規格との技術的差異のe) JISと対応国際規格
条番号 規格の対 との評 内容及び理由 との技術的差異に対
応する箇 価 する今後の対策
条番号
1 1 追加 電気用品安全法で要求する事項と整合性我が国固有の事情であ
をとるため,EMC要求事項を追加した。 り,IEC規格への提案は
行わない。
5.2 5.2 追加 IEC規格への提案は行わ
測定値を保証するために,JIS C 1102-2の
ない。
電圧計及びJIS C 9300-1の6.1.4(絶縁抵
抗)を追加した。また,圧力計の精度要求
にJIS B 7505-1を追加した。
6.11 6.11 追加 IEC規格への提案は行わ
理解しやすいように,つ(吊)り上げ手段
ない。
の例及び警告方法(取扱説明書)を追加し
た。
7 7 追加 冷却水温度を明確にするため,70 ℃を追
理解しやすいように語句
加。 を追加したものであり,
IEC規格への提案は行わ
ない。
11.6.2 11.6.2 追加 IEC規格への提案は行わ
試験条件を明確にするため,“起動·停止”
の試験条件を追加した。 ない。
12.3 12.3 変更 IEC規格への提案は行わ
溶接電源から入力電圧を供給する場合,枠
ない。
5),枠6)及び枠7)については表示困難,又
は不要な情報であるため,“適用可能な場
合”とした。
14.1 14.1 追加 IEC規格への提案は行わ
6.11で,取扱説明書による警告を要求して
ない。
いるため,q)に,“代替のつ(吊)り上げ手
段を用いる場合のつ(吊)り下げの絶縁方
法”を追加した。
14.2 14.2 変更 図記号表示を必須要求から選択要求とし我が国固有の事情であ
た。 り,IEC規格への提案は
行わない。
14A − 追加 電気用品安全法で要求する事項と整合性我が国固有の事情であ
り,IEC規格への提案は
をとるため,ワイヤ送給装置に対してEMC
要求事項を追加した。 行わない。
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味を,次に示す。
− 追加 : 対応国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 : 対応国際規格の規定内容又は構成を変更している。
注記2 JISと対応国際規格との対応の程度の全体評価の記号の意味を,次に示す。
− MOD : 対応国際規格を修正している。

JIS C 9300-5:2022の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60974-5:2019(MOD)

JIS C 9300-5:2022の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 9300-5:2022の関連規格と引用規格一覧