JIS C 9335-2-89:2021 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第2-89部:業務用冷凍冷蔵機器及び製氷機の個別要求事項

JIS C 9335-2-89:2021 規格概要

この規格 C9335-2-89は、電動圧縮機を内蔵した単一の機器,又は二つの組立品として供給された後,製造業者の取扱説明書に従って単一の機器として組み立てる機器(分離形機器)であって,電気的に動作する業務用の冷凍冷蔵機器及び製氷機の安全性について規定。

JISC9335-2-89 規格全文情報

規格番号
JIS C9335-2-89 
規格名称
家庭用及びこれに類する電気機器の安全性―第2-89部 : 業務用冷凍冷蔵機器及び製氷機の個別要求事項
規格名称英語訳
Household and similar electrical appliances -- Safety -- Part 2-89:Particular requirements for commercial refrigerating appliances and ice-makers
制定年月日
2005年2月20日
最新改正日
2021年3月22日
JIS 閲覧
‐ 
対応国際規格

ISO

IEC 60335-2-89:2019(MOD)
国際規格分類

ICS

13.120, 97.130.20
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2005-02-20 制定日, 2009-10-01 確認日, 2014-10-20 確認日, 2020-10-20 確認日, 2021-03-22 改正
ページ
JIS C 9335-2-89:2021 PDF [56]
                                                                               C 9335-2-89 : 2021

pdf 目 次

ページ

  •  序文・・・・[1]
  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[3]
  •  3 用語及び定義・・・・[3]
  •  4 一般要求事項・・・・[6]
  •  5 試験のための一般条件・・・・[6]
  •  6 分類・・・・[7]
  •  7 表示,及び取扱説明又は据付説明・・・・[8]
  •  8 充電部への接近に対する保護・・・・[12]
  •  9 モータ駆動機器の始動・・・・[12]
  •  10 入力及び電流・・・・[12]
  •  11 温度上昇・・・・[13]
  •  12 (規定なし)・・・・[15]
  •  13 動作温度での漏えい電流及び耐電圧・・・・[15]
  •  14 過渡過電圧・・・・[15]
  •  15 耐湿性等・・・・[15]
  •  16 漏えい電流及び耐電圧・・・・[16]
  •  17 変圧器及びその関連回路の過負荷保護・・・・[16]
  •  18 耐久性・・・・[17]
  •  19 異常運転・・・・[17]
  •  20 安定性及び機械的危険・・・・[19]
  •  21 機械的強度・・・・[19]
  •  22 構造・・・・[21]
  •  23 内部配線・・・・[33]
  •  24 部品・・・・[33]
  •  25 電源接続及び外部可とうコード・・・・[35]
  •  26 外部導体用端子・・・・[35]
  •  27 接地接続の手段・・・・[35]
  •  28 ねじ及び接続・・・・[35]
  •  29 空間距離,沿面距離及び固体絶縁・・・・[35]
  •  30 耐熱性及び耐火性・・・・[36]
  •  31 耐腐食性・・・・[36]
  •  32 放射線,毒性その他これに類する危険性・・・・[36]
  •  附属書・・・・[39]
  •  附属書C(規定)モータの劣化試験・・・・[39]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS C 9335-2-89 pdf 1] ―――――

           C 9335-2-89 : 2021

pdf 目次

ページ

  •  附属書D(規定)感熱式モータ保護装置・・・・[39]

附属書

P(参考)湿度及び温度が高くそれらが余り変動しない気候で● 用いる機器に対するこの規格の適用手引 40●
  •  附属書R(規定)ソフトウェア評価・・・・[41]
  •  附属書AA(規定)ファンモータの回転子拘束試験・・・・[42]
  •  附属書BB(規定)無火花(タイプ-n)電気装置・・・・[44]
  •  附属書CC(規定)機器周囲の冷媒ガス濃度測定試験方法・・・・[45]
  •  参考文献・・・・[50]
  •  附属書JAA(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[51]

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS C 9335-2-89 pdf 2] ―――――

                                                                              C 9335-2-89 : 2021

まえがき

  この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人
日本冷凍空調工業会(JRAIA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,産業標準原案を添えて日本
産業規格を改正すべきとの申出があり,日本産業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本
産業規格である。これによって,JIS C 9335-2-89:2005は改正され,この規格に置き換えられた。
  この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
  この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
  JIS C 9335規格群(家庭用及びこれに類する電気機器の安全性)には,約100規格に及ぶ部で構成され
ているが,この規格では省略した。
  なお,全ての部の構成は,JIS C 9335-1の“まえがき”に記載されている。

(pdf 一覧ページ番号 3)

――――― [JIS C 9335-2-89 pdf 3] ―――――

                                      日本産業規格                            JIS
                                                                      C 9335-2-89 : 2021

家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−第2-89部 : 業務用冷凍冷蔵機器及び製氷機の個別要求事項

Household and similar electrical appliances-Safety-Part 2-89: Particular requirements for commercial refrigerating appliances and ice-makers

序文

 この規格は,2019年に第3版として発行されたIEC 60335-2-89を基とし,我が国の使用状態を反映させ
るため,技術的内容を変更して作成した日本産業規格である。
  なお,この規格で点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。技術的差
異の一覧表にその説明を付けて,附属書JAAに示す。
  この規格は,JIS C 9335-1と併読する規格である。
  この規格の箇条などの番号は,JIS C 9335-1と対応している。JIS C 9335-1に対する変更は,次の表現を
用いた。
− “置換”は,JIS C 9335-1の該当する箇所の要求事項を,この規格の規定に置き換えることを意味す
    る。
− “追加”は,JIS C 9335-1の該当する箇所の要求事項に,この規格の規定を追加することを意味する。
− “修正”は,JIS C 9335-1の該当する箇所の要求事項を,この規格の規定に修正することを意味する。
  変更する箇所に関する情報が必要な場合には,これらの表現に続く括弧書きで示す。ただし,JIS C 9335-
1の引用項目及び箇所は,この規格の作成時に最新版として発効されていたJIS C 9335-1:2014を参照して
いる。このため,この規格の発効以降に発効されたJIS C 9335-1を参照する場合は,その引用項目及び箇
所が異なる場合があることに注意しなければならない。
  JIS C 9335-1に追加する細分箇条番号は,JIS C 9335-1の箇条番号の後に“101”からの番号を付け,図
番号及び表番号は,“101”からの連続番号を付ける。追加する附属書番号は,AA,BBなどと記載する。

1 適用範囲

置換(箇条1全てを,次に置き換え適用する。)
  この規格は,電動圧縮機を内蔵した単一の機器,又は二つの組立品として供給された後,製造業者の取
扱説明書に従って単一の機器として組み立てる機器(分離形機器)であって,電気的に動作する業務用の
冷凍冷蔵機器及び製氷機(以下,機器という。)の安全性について規定する。

――――― [JIS C 9335-2-89 pdf 4] ―――――

           2
C 9335-2-89 : 2021
  注記1 この規格の適用範囲にある機器の例は,次のとおりである。
        − ショーケース,業務用冷蔵庫及び業務用冷凍庫
        − カートイン冷蔵庫及びコールドロールボックス
        − サンドイッチテーブル及びホテルパン付冷蔵庫
        − ブラストチラー及びブラストフリーザ
        − 業務用製氷機
  この規格では,可燃性冷媒を使用するもの及びR-744を冷媒として使用するものを含む適用範囲に記載
した機器に起因する一般的な危険性について取り扱う。
  この規格では,22.110の制限量を超える可燃性冷媒を使用する機器又はISO 817:2014の毒性区分Bの冷
媒を使用する機器には適用しない。
  この規格は,ISO規格で規定する冷凍冷蔵機器の構造及び運転の特性を包含するものではない。
  注記2 この規格の適用に際しては,次のことに注意する。
      − 車両,船舶又は航空機搭載用機器には,要求事項の追加が必要となる場合がある。
      − 厚生関係機関,労働安全所管機関などの国家関係機関によって,追加要求事項を規定する場合
          がある。
  注記3 この規格は,次の機器への適用は意図していない。
      − 超臨界システムに可燃性冷媒を使用する機器
      − 家庭用冷凍冷蔵機器(JIS C 9335-2-24)
      − いずれかの冷媒回路に150 gを超える可燃性冷媒を使用する分離形機器であって,機器の一部
          が残りの部分と離れた場所に設置されるもの。
      − 工業用冷凍冷蔵システム
      − 電動圧縮機(IEC 60335-2-34)
      − 業務用ディスペンサ及び自動販売機(JIS C 9335-2-75)
      − 業務用アイスクリーム機
      − 低温室
      − プレハブ冷凍冷蔵機器
      − 特定の組合せに限定されない高圧側ユニット(コンデンシングユニット)と低圧側ユニット(冷
          凍冷蔵室)とを現地で組み合わせるシステム
  注記4 それぞれ独立した冷凍サイクルに,22.110の制限量を超える可燃性冷媒を使用する機器及び据
          付けに関しては,ISO 5149-1:2014が適用されている。
  注記5 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
          IEC 60335-2-89:2019,Household and similar electrical appliances−Safety−Part 2-89: Particular
              requirements for commercial refrigerating appliances and ice-makers with an incorporated or remote
              refrigerant unit or motor-compressor(MOD)
            なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”こ
          とを示す。

――――― [JIS C 9335-2-89 pdf 5] ―――――

                                                                                             3
                                                                               C 9335-2-89 : 2021

2 引用規格

  この規格で用いる引用規格は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条2(引用規格)による。
追加
    JIS B 8226-1 破裂板式安全装置−第1部 : 一般
      注記 対応国際規格における引用規格 : ISO 4126-2:2018,Safety devices for protection against excessive
             pressure−Bursting disc safety devices
    JIS C 8105-1:2017 照明器具−第1部 : 安全性要求事項通則
      注記 対応国際規格における引用規格 : IEC 60598-1:2014,Luminaires−Part 1: General requirements
            and tests
    JIS C 9335-1 家庭用及びこれに類する電気機器の安全性−第1部 : 通則
    JIS C 9730-2-6:2019 自動電気制御装置−第2-6部 : 機械的要求事項を含む自動電気圧力検出制御装
        置の個別要求事項
      注記 対応国際規格における引用規格 : IEC 60730-2-6:2015,Automatic electrical controls−Part 2-6:
             Particular requirements for automatic electrical pressure sensing controls including mechanical
             requirements
    JIS C 60068-2-75:2019 環境試験方法−電気·電子−第2-75部 : ハンマ試験(試験記号 : Eh)
      注記 対応国際規格における引用規格 : IEC 60068-2-75:2014,Environmental testing−Part 2-75: Tests
             −Test Eh: Hammer tests
    JIS C 60079-7 爆発性雰囲気で使用する電気機械器具−第7部 : 安全増防爆構造“e”
      注記 対応国際規格における引用規格 : IEC 60079-7:2015+AMD1:2017,Explosive atmospheres−Part
             7: Equipment protection by increased safety "e"
    JIS Z 9101 図記号−安全色及び安全標識−安全標識及び安全マーキングのデザイン通則
    IEC 60079 (all parts),Explosive atmosheres
    IEC 60079-15:2017,Explosive atmosheres−Part 15: Equipment protection by type of protection "n".
    IEC 60079-29-1,Explosive atmospheres−Part 29-1: Gas detectors−Performance requirements of detectors for
        flammable gases
    IEC 60335-2-34:2012+AMD1:2015+AMD2:2016,Household and similar electrical appliances−Safrty−Part
        2-34: Particular requirements for motor-compressors
    ISO 817:2014+Amd 1:2017,Refrigerants−Designation and safety classification
    ISO 5149-1:2014+Amd 1:2015,Refrigerating systems and heat pumps−Safety and environmental requirements
        −Part 1: Definitions, classification and selection criteria
    ISO 7010,Graphical symbols−Safety colours and safety signs−Registered safety signs
    ISO 14903,Refrigerating systems and heat pumps−Qualification of tightness of components and joints

3 用語及び定義

  用語及び定義は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条3(用語及び定義)による。
3.1  物理的特性に関する定義
3.1.9 置換(3.1.9全てを,次に置き換え適用する。)
通常運転(normal operation)

――――― [JIS C 9335-2-89 pdf 6] ―――――

           4
C 9335-2-89 : 2021
  次の条件によって機器を運転したときの状態
  機器は,庫内を空にして,扉又は蓋を閉じ,ナイトカバーをもつ場合は閉じるか又は開けるか,いずれ
か不利な状態にして,5.7による周囲温度で運転する。使用者が調整可能な温度制御装置は,短絡するか,
又は別の方法で動かない状態にする。露点制御装置,又はタイマで切り替わる装置は,電源を投入するか
又は遮断するか,いずれか不利な状態にする。
  水道に接続する機器の場合,冷却水以外の水の温度は15 ℃±2 ℃とする。冷却水は,取扱説明書に指定
する最高温度とする。
追加
3.1.101
設計圧力(design pressure)
  超臨界冷凍システムの高圧側に割り当てられた圧力
  注釈1 指定された設計圧力は,超臨界冷凍システム機器の輸送中に予想される圧力を考慮している。
3.1.102
冷媒充量(refrigerant charge)
  一つの冷凍回路内の冷媒の質量
3.5  機器のタイプに関する定義
3.5.101
ショーケース及び冷却用保存庫(refrigerated display and storage cabinet)
  飲料,冷蔵食品又は冷凍食品を陳列又は保存し,冷却ユニットによって冷却機能をもつ機器
3.5.102
製氷機(ice-maker)
  水を凍らせて氷にする電気式の機器
  注釈1 製氷機には,氷貯蔵庫をもつものもある。
3.6  機器の部分に関する定義
3.6.101
補助電熱素子(ancillary heating element)
  霜取ヒータ,ドアヒータ,結露防止ヒータなどの補助的機能を果たす加熱装置
3.6.102
フリースペース(free space)
  扉,蓋,又は引出しを開け,工具を用いずに取外し可能な棚,容器,又は引出しの内部部品を全て外し
た後,子供を閉じ込めてしまうような危険性がある60 Lを超えるスペース
  注釈1 容量を計算するときは,一つの寸法が150 mm以下又は直交する二つの寸法がそれぞれ200 mm
          以下のスペースは無視する。
3.6.103
ガスクーラ(gas cooler)
  冷媒の相変化を伴わずに,外部の冷却媒体に熱を伝達することによって,圧縮後の冷媒を冷やす熱交換
器

――――― [JIS C 9335-2-89 pdf 7] ―――――

                                                                                             5
                                                                               C 9335-2-89 : 2021
  注釈1 通常,ガスクーラは,超臨界冷凍システムで使用される。
3.6.104
冷凍回路(refrigerating circuit)
  熱交換するための冷媒が循環する一つの密閉された回路
3.6.105
冷却ユニット(refrigerant unit)
  全てが同一のユニットベースに取り付けられたモータ,凝縮器,ガスクーラ,受液器,相互接続配管及
び補助装置をもつ,一つ以上の電動圧縮機で構成された冷却サイクルの一部(圧縮,凝縮,又は放熱)を
実施するための工場組立品
3.6.106
超臨界冷凍システム(transcritical refrigeration system)
  高圧側の圧力が,冷媒の蒸気と液体とが熱的に平衡し,共存することができる圧力よりも高い冷凍シス
テム
3.6.107
密閉システム(hermetically sealed system)
  冷媒が充される全ての部品が溶接,ろう付け又は同等の永久継手で密閉されたシステム
3.6.108
クリティカルな箇所(critical point)
  冷凍回路の中で可燃性冷媒が漏えいしやすい箇所
  注釈1 次に示す例は,クリティカルな箇所とみなしている。
      − 冷凍回路の部品を連結する接合部
      − 中心線上の曲げ半径が外直径の2.5倍未満の配管
  注釈2 次に示す例は,クリティカルな箇所とみなされていない。
      − 中心線上の曲げ半径が外直径の2.5倍以上の配管
      − 電動圧縮機の伸縮継手(telescopic joints)の溶接部
      − 電動圧縮機外装部の配管溶接部
      − 外部電線接続部(密閉ガラス端子)の金属とガラスとの溶着シール部
3.7  安全部品に関する定義
3.7.101
破裂ディスク(bursting disc)
  冷凍システムの圧力を下げるため,設定した圧力で破裂させるディスク又ははく(箔)
3.7.102
圧力緩和装置(pressure relief device)
  異常運転中に冷凍システム内の圧力が装置の設定圧力を超えたときに,自動的に圧力を減少させる圧力
検出装置

――――― [JIS C 9335-2-89 pdf 8] ―――――

           6
C 9335-2-89 : 2021
3.8  種々の事柄に関する定義
3.8.101
可燃性冷媒(flammable refrigerant)
  ISO 817:2014において,クラス2L,クラス2又はクラス3の燃焼性区分の冷媒
  注釈1 複数の燃焼性区分をもつ混合冷媒に対しては,最も不利なクラスを適用する。
3.8.102
有識者(qualified person)
  業務遂行の際にさらされる自ら又は他者に対する危険を最小限度に抑えるために必要な対策を講じる上
で適切な専門的訓練及び経験を積んだ者

4 一般要求事項

一般要求事項は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条4(一般要求事項)による。
追加(“通常,この原則は,”で始まる段落の後に,次の注記を追加し適用する。)
  注記101 可燃性冷媒の使用は,不燃性冷媒を使用する機器にはない危険が伴う。
              この規格では,当該機器に関連する潜在的着火源によって,漏えいした可燃性冷媒の着火
            による危険に関する規定がある。

5 試験のための一般条件

  試験のための一般条件は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条5(試験のための一般条件)による。
5.2  追加(“試験は,機器1台について”で始まる段落の後に,次を追加し適用する。)
  22.112の試験には,特別に準備した一つ以上の追加サンプルが必要である。
  電動圧縮機がIEC 60335-2-34:2012+AMD1:2015+AMD2:2016の要求事項に適合していない場合には,特
別に準備した一つ以上の追加サンプルで19.1及び22.109の試験を行う必要がある。
  ファンモータの一つ以上の追加サンプルとその感熱式モータ保護装置とが,19.1の試験のために必要に
なる場合がある。
  22.7及び22.108の試験は,別々のサンプルで行ってもよい。
  22.11122.114及び22.116の試験は,危険を伴う可能性があるため,試験を行う場合は特別な注意を払
う必要がある。
5.3  追加(“試験は箇条順に行う。”で始まる段落の後に,次を追加し適用する。)
  試験を開始する前に,機器は,24時間以上定格電圧で運転し,その後に停止し,12時間以上放置する。
5.7  追加(“ある部分の到達温度を”で始まる段落の後に,次を追加し適用する。)
  製氷機において,箇条10,箇条11及び箇条13による試験は,32 ℃±2 ℃の周囲温度で行う。

――――― [JIS C 9335-2-89 pdf 9] ―――――

                                                                                             7
                                                                               C 9335-2-89 : 2021
  その他の機器において,箇条10,箇条11及び箇条13による試験は,次の周囲温度で行う。
− 試験室気候クラス0,1,2,3,4,6又は8の機器 : 32 ℃±2 ℃
− 試験室気候クラス7の機器 : 38 ℃±2 ℃
− 試験室気候クラス5の機器 : 43 ℃±2 ℃
  扉又は蓋をもつ機器は,箇条10,箇条11及び箇条13による試験を開始する前に,扉又は蓋を開放し,
この規格で規定する周囲温度の±2 Kに維持する。
  その他の試験は,20 ℃±5 ℃の周囲温度で行う。
  幾つかの気候クラスに分類される機器は,一番高い気候クラスに該当する周囲温度で試験を行う。
  任意の運転サイクルの同じ位置の温度を,約60分間隔で測定し,連続する3回の値の差が1 Kを超え
ない場合,安定状態とみなす。
  注記101 対応国際規格の注記101は,規定事項であるため,本文に移した。
5.10  追加(“埋込形機器及び”で始まる段落の後に,次を追加し適用する。)
  外付け冷却ユニットをもつ機器は,試験を行う前に機器の取扱説明書又は据付説明書に従って,冷却ユ
ニットを機器本体に接続する。
  22.11122.113の試験については,庫内は空であって,扉若しくは蓋を閉めた状態,又はナイトカバーが
閉じている状態若しくは開いている状態のいずれか不利な状態で,次の状態に設置する。
  埋込形機器以外の機器は,製造業者がその据付説明書において,側面及び上面の隙間を維持する旨を指
示していない場合,全ての側面及び上面にできるだけ近接して取り囲んだ試験枠の中に設置する。隙間を
維持する旨の指示がある場合,試験中,この隙間は維持する。外付け冷却ユニット又は外付け電動圧縮機
をもつ機器の場合は,ショーケース及び冷却用保存庫は試験枠の中に設置し,外付け冷却ユニット又は外
付け電動圧縮機は壁から離して床に設置する。
  外付け冷却ユニット又は外部に電動圧縮機を組み込んだ機器の場合,冷却ユニット又は電動圧縮機とシ
ョーケース及び冷却用保存庫との間の冷媒配管の長さは,5 m7.5 mとする。冷媒配管は,取扱説明書又
は据付説明書に従って,断熱材とともに設置する。超臨界冷凍システムにR-744冷媒を使用する場合は,
電動圧縮機に圧力緩和装置があらかじめ取り付けられていない限り,電動圧縮機とガスクーラとの間の高
圧側に,圧力緩和装置を備える。
追加
5.101 可燃性冷媒を使用して,取扱説明書又は据付説明書に従って,食品·氷保存部内で他の電気機器を
一緒に用いることが可能な機器は,そのような機器を用いて,通常状態で運転し試験を行う。
  注記 そのような電気機器の例は,脱臭器である。
  可燃性冷媒を使用して,取扱説明書又は据付説明書に従って,貯氷庫などの附属品と一緒に用いること
が可能な製氷機は,そのような附属品を通常状態で運転し試験を行う。

6 分類

  分類は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条6(分類)による。

――――― [JIS C 9335-2-89 pdf 10] ―――――

           8
C 9335-2-89 : 2021
追加
6.101 ショーケース及び冷却用保存庫は,次のいずれか一つ以上の試験室気候クラスでなければならな
い。
− 試験室気候クラス0
− 試験室気候クラス1
− 試験室気候クラス2
− 試験室気候クラス3
− 試験室気候クラス4
− 試験室気候クラス5
− 試験室気候クラス6
− 試験室気候クラス7
− 試験室気候クラス8
  適否は,目視検査によって判定する。
  注記 気候クラスは,ISO 23953-2を参照している。

7 表示,及び取扱説明又は据付説明

  表示及び取扱説明又は据付説明は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条7(表示,及び取扱説明又は据付
説明)による。
7.1  置換(“− 定格入力又は定格電流”で始まる細別を,次の細別に置き換え適用する。)
− 定格電流。単位はアンペア(A)とする。
  注記0 対応国際規格のModification(修正)は,規格利用者の利便性を考慮し,この規格では置換とし
          た。
追加(“部品に単独の表示がある場合,”で始まる段落の後に,次を追加し適用する。)
  さらに,機器には,次の表示をしなければならない。
− 電熱装置の入力。単位はワット(W)とする。ただし,入力が100 Wを超える場合。
− 霜取装置の入力。単位はワット(W)とする。ただし,霜取装置の入力に相当する電流が機器の定格
    電流より大きい場合。
− ショーケース及び冷却用保存庫に対する,試験室気候クラスを示す,0,1,2,3,4,5,6,7又は8
    のいずれか一つ以上の数字
− ランプの定格入力。単位はワット(W)とする。
− 個々の冷凍回路における冷媒充量
− 単一成分の冷媒の場合,次のうちのいずれか一つ以上。
  · 化学名
  · 化学式
  · 冷媒番号
− 混合冷媒の場合,次のうちのいずれか一つ以上。

――――― [JIS C 9335-2-89 pdf 11] ―――――

                                                                                             9
                                                                               C 9335-2-89 : 2021
  · 各成分の化学名及び比率
  · 各成分の化学式及び比率
  · 各成分の冷媒番号及び比率
  · 混合冷媒の冷媒番号
− 断熱発泡ガスの主成分の化学名又は冷媒番号。ただし,他の法令で,類似の内容の表示が義務付けら
    れている場合は,当該表示で代用してもよい。
  冷媒番号は,ISO 817:2014に基づいて示さなければならない。
  配管用断熱,又は小さな断熱部品には,表示する必要がない。
  注記101 対応国際規格の注記101は,規定事項であるため,本文に移した。
  可燃性冷媒を冷媒として使用する機器は,ISO 7010の記号W021(2011-05)を表示しなければならない。
この記号は,色も含み,JIS Z 9101の注意警告標識を用いて構成している。
  いずれかの冷凍回路内に150 gを超える可燃性冷媒を充した機器には,システムが耐えるように設計
されている最大許容圧力を表示しなければならない。
  いずれかの冷凍回路内に150 gを超える可燃性冷媒を充した機器は,IEC 60417の記号6412(2019-03)
を表示しなければならない。
  超臨界冷凍システムにR-744を使用する機器は,次の警告を表示しなければならない。
  警告 : このシステムは,高圧の冷媒を封入しているため,システムを改造してはならない。有識者以外
        の人は,点検してはならない。
  超臨界冷凍システムにR-744を用いている機器は,ISO 7000の記号1701(2004-01)を表示しなければな
らない。
  超臨界冷凍システムにR-744を用いている外付け冷却ユニットをもつ機器は,電動圧縮機の高圧側に,
事前に取り付けられた圧力緩和装置を組み込んでいない限り,設計圧力を表示しなければばならない。
  自動液面制御装置のない機器で,水道に接続する,又は使用者によって液体を充する機器は,最大液
面レベルを表示しなければならない。
  水道に接続する製氷機は,IEC 60417の記号6375(2017-03)又は次の警告を表示しなければならない : 
  警告 : 飲料水だけに接続。
7.6  追加(記号リストに,次を追加し適用する。)
                         [IEC 60417の記号6375(2017-03)]   飲料水だけに接続
                         [ISO 7010の記号W021(2011-05)]    警告 : 火災の危険·可燃性物質

――――― [JIS C 9335-2-89 pdf 12] ―――――

           10
C 9335-2-89 : 2021
                         [ISO 7000の記号1701(2004-01)]    圧力
                         [IEC 60417の記号6412(2019-03)]   最小設置部屋床面積
7.12  追加(“適否は,目視検査”で始まる段落の前に,次を追加し適用する。)
  取扱説明書には,各棚の最大積載量に関する情報を含め記載しなければならない。
  取扱説明書には,次の内容を記載しなければならない。
  “可燃性剤が入ったエアゾール缶などの爆発性物質を保存しない。”
  ISO 7000の記号1701(2004-01)を用いる機器の取扱説明書には,記号の意味の説明を記載しなければな
らない。
  可燃性冷媒を使用する機器の取扱説明書には,機器の取扱い,保守及び廃棄に関する情報を含め記載し
なければならない。
  可燃性冷媒を使用する機器の取扱説明書又は据付説明書には,次の警告の内容も含め記載しなければな
らない。
− 警告 : 機器の外郭又はビルトイン構造の全ての通気口は,障害物がないように確保する。
− 警告 : 製造業者が推奨するもの以外の,霜取工程を加速するための機械的な装置,その他の手段を用
          いない。
− 警告 : 冷媒回路に損傷を与えない。
      この警告は,使用者が触れることが可能な冷却回路をもつ機器にだけ適用する。
      注記101  対応国際規格の注記101は,規定事項であるため,本文に移した。
− 警告 : 製造業者が推奨するものを除いて,機器の食品及び氷保存部内では電気機器を用いない。
  可燃性の断熱発泡ガスを用いた機器の取扱説明書には,機器の廃棄に関する情報を含め記載しなければ
ならない。
  直管蛍光ランプをもつ機器の取扱説明書には,“ランプは同一のランプとだけ交換する。”旨を含め記載
しなければならない。
  機器に表示される試験室気候クラスを示す,数字の意味の説明を記載しなければならない。
  可燃性冷媒を使用する分離形機器の取扱説明書又は据付説明書には,次の警告の内容を含め記載しなけ
ればならない。
  警告 : 火災の危険を軽減するために,この機器の設置は適切な有識者だけが実施する。
  ISO 7010の記号W021(2011-05)を用いる場合は,取扱説明書には,記号の意味の説明を記載しなければ
ならない。
7.12.1 追加(“適否は,目視検査”で始まる段落の前に,次を追加し規定する。)

――――― [JIS C 9335-2-89 pdf 13] ―――――

                                                                                            11
                                                                               C 9335-2-89 : 2021
  外付け冷却ユニットをもつ機器の取扱説明書又は据付説明書には,次の趣旨を含め記載しなければなら
ない。
  “機器及び冷却ユニットの据付けは,製造業者の保守担当者又は適切な有識者が行う。”
  外付け冷却ユニットの機器とともに提供する情報には,次の事項を含め記載しなければならない。
− きょう(筐)体に接続する外付け冷却ユニットの情報
− 接続のための配線端子を示す電気回路図
  超臨界冷凍システムにR-744を用いた機器の取扱説明書又は据付説明書には,次の警告を含め記載しな
ければならない。
  警告 : 冷却システムは,高圧の状態であるため,改造してはならない。廃棄する前に知見のある保守担
        当者に連絡する。
  超臨界冷凍システムにR-744を用いた外付け冷却ユニットをもつ機器は,電動圧縮機の高圧側に,事前
に取り付けられた圧力緩和装置が組み込まれていない限り,取扱説明書又は据付説明書には,次の内容を
含め記載しなければならない。
a) “冷凍システムの電動圧縮機とガスクーラとの間の高圧側には,圧力緩和装置を設置しなければなら
    ない。電動圧縮機と圧力緩和装置との間の配管を除いて,圧力降下を生じる可能性のある遮断装置又
    は他の部品があってはならない。”
b) “圧力緩和装置は,運転中にシステムから放出された冷媒が機器の使用者に害を及ぼさないように取
    り付けなければならない。その開口部は,通常の使用では塞がないように配置しなければならない。”
c) “設置された圧力緩和装置には,最終使用者による設定の手段があってはならない。”
d) “設置された圧力緩和装置の圧力設定は,高圧側の設計圧力以下でなければならない。”
  水冷用に給水接続される機器の取扱説明書又は据付説明書には,機器の安全な動作と整合した最大許容
給水温に関する情報を含めなければならない。
  IEC 60417の記号6375(2017-03)を使用する場合,取扱説明書には,記号の意味の説明を記載しなければ
ならない。
  IEC 60417の記号6412(2019-03)を使用する場合,取扱説明書には,記号の意味の説明を記載しなければ
ならない。
  密閉システムの中で,現地で作られた全ての接続部は,1年で3 g以上の冷媒漏れを検知できる検出装
置によって,最大許容圧力の0.25倍以上の圧力で漏れ試験を行わなければならない旨を記載しなければな
らない。
  可燃性冷媒を使用する機器に,水熱交換器のような他の流体(水など)が流れる回路を接続している場
合,取扱説明書又は据付説明書には,次の内容を記載しなければならない。
  “機器に接続されている全ての流体回路は,異常な圧力を安全に解放しなければならない。可燃性冷媒
を最小設置部屋床面積の基準に適合していない他の回路がある領域に解放してはならない。”
  注記101 最小設置部屋床面積は,22.121に規定されている。
7.14  追加(“適否は,目視検査”で始まる段落の前に,次を追加し適用する。)

――――― [JIS C 9335-2-89 pdf 14] ―――――

           12
C 9335-2-89 : 2021
  ISO 7010の記号W021(2011-05)の三角形の高さは,15 mm以上でなければならない。
  可燃性断熱発泡ガスの種類の表示に用いる文字の高さは,40 mm以上でなければならない。
  IEC 60417の記号6412(2019-03)のく(矩)形部の高さは,40 mm以上でなければならない。
7.15  追加(“適否は,目視検査”で始まる段落の前に,次を追加し適用する。)
  照明ランプのワット数の表示は,ランプ交換時に容易に見えなければならない。
  可燃性冷媒を用いる機器において,電動圧縮機に近づいた位置で,及び外付け冷却ユニットをもつ機器
の場合は配管接続部に近づいた位置で,可燃性冷媒ガスの種類及び可燃性断熱発泡ガスの種類の表示が見
えなければならない。
  ISO 7010の記号W021(2011-05)は,冷媒の種類及び冷媒充量が記載されている機器の銘板上又は銘板
の近傍に表示し,機器の設置後も見える位置に表示しなければならない。
  IEC 60417の記号6412(2019-03)は,機器の設置後も見える位置に表示しなければならない。
追加
7.101 全ての等電位接続端子には,IEC 60417の記号5021(2002-10)を表示しなければならない。
  これらの記号は,ねじ,座金又は導体を接続するときに取り外すことができる他の部品に表示してはな
らない。
  適否は,目視検査によって判定する。

8 充電部への接近に対する保護

  充電部への接近に対する保護は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条8(充電部への接近に対する保護)
による。
8.1.1 追加(“8.1の要求事項は,”で始まる段落の後に,次を追加し適用する。)
  機器が,着脱できない部品を取り外した後に,有識者によって運転条件下での調整を必要とする部品を
もつ場合,充電部に触れる状態になってはならない。また,少なくとも基礎絶縁で保護しなければならな
い。
  注記101 調整を必要とする部品の例として,機器外部から触れられない自動温度調節器,温度制限器
            及び温度式膨張弁がある。

9 モータ駆動機器の始動

  モータ駆動機器の始動は,この規格では規定しない。

10 入力及び電流

  入力及び電流は,次によるほか,JIS C 9335-1の箇条10(入力及び電流)による。

――――― [JIS C 9335-2-89 pdf 15] ―――――

次のページ PDF 16

JIS C 9335-2-89:2021の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60335-2-89:2019(MOD)

JIS C 9335-2-89:2021の国際規格 ICS 分類一覧

JIS C 9335-2-89:2021の関連規格と引用規格一覧

用語,基本(共通/単位/製図/測定・試験・分析/色彩)

価格 16,940円(税込)本体価格:15,400円

発売年月日:2021-01-29

JIS HB 56 標準化 2021

Amazon詳細ページへ

※最新の情報は詳細ページでご確認ください。

JIS ハンドブックから規格の検索、規格番号や名称が調べて探すことができます。
JIS ハンドブック 一覧 規格 種類別