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受け皿は,通常使用の最も低い位置とし,容器を受け皿の中央に素早く置く。
レンジを動作させ,20±2℃に水温が達する時間を測定する。
その後スイッチを切り最終温度を60秒以内に測定する。
備考1. 水は水温測定の前にかき混ぜる。
2. かき混ぜるもの及び測定機器は熱容量の小さいものである。
高周波出力は,次の式によってワットで算出される。
.4187 mW (T2 T1 ).055 mc (T2 T0 )
P
t
ここに, P : 高周波出力 (W)
mw : 水の質量 (g)
mc : 容器の質量 (g)
T0 : 周囲温度 (℃)
T1 : 初期水温 (℃)
T2 : 終了水温 (℃)
t : 加熱時間(秒)マグネトロンの予熱時間は除く。
高周波出力は,50W単位で四捨五入する。
9. 効率
8.において消費したエネルギーを測定する。
電子レンジの効率は,次の式によって算出する。
P t
Win
ここに, P : 高周波出力 (W)
t : 8.の加熱測定時間(秒)
効率
Win : マグネトロン予熱時間を含む運転時間による消費電力量
(W・秒)
効率は,整数に四捨五入する。
10. 性能試験
この項に規定された試験は,水を使用した高周波加熱の均一性を評価するためのものであ
る。これによって結果を直接数値で表すのに有利である。
食品の加熱,調理,解凍は,負荷の場所及び他の負荷特性によって左右され,また実使用時における高
周波分布も負荷の位置に依存しているため,この項の試験から算出した数値による結果には注意を要する。
この項の水負荷による試験は,加熱の均一性について追加資料となる11.13.の性能試験を補足するも
のである。
負荷は初期温度が20℃±2℃の水とする。
10.1 正方形タンク試験
容器及び材料
付図1によるタンク
水
熱電対
手順
タンクに1 000g±10gの水負荷を入れる。
――――― [JIS C 9808 pdf 6] ―――――
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C 9808 : 1999
初期水温を測定する。
タンクは一辺が機器前面と平行になるようにし,受け皿の中央に置く。
機器は100kWsに相当する時間運転する。
タンクは機器から取り出し,水温を加熱終了後30秒以内に測定する。
備考 温度測定は25点の熱電対が付いたジグを使用する。
電子レンジに棚が2段以上ある場合は,タンクを各位置に順に置いて試験する。
評価
25個すべてのますの水温上昇値の平均値に対する内側9個のますの水温上昇値の最小値及び最大値の百
分率を算出する。
25個すべてのますの水温上昇値の平均値に対する外側16個のますの水温上昇値の最小値及び最大値の
百分率を算出する。
算出値は四捨五入して整数で表す。
10.1A 丸タンク試験 ターンテーブル付きの電子レンジの均一性評価のために,8.で使う筒型の容器に直径
60mmと140mm,外側2円を4等分し,それぞれがほぼ同じ区画になるよう区分けをする。
容器及び材料
8.で使う筒型容器かこれと同等の樹脂容器のタンク
付図6による丸タンク
水
熱電対
手順
1 000±10gの水負荷をタンクに入れる。
初期水温を測定する。
タンクはターンテーブルの中央に置く。
レンジを100kWsに相当する時間運転する。
タンクを取り出す。
水温を加熱後30秒以内に測定する。
備考 九つのサーモカップルをもつ装置を使って温度を測定する。
評価
内部の区画の温度上昇値を九つの区画の平均温度上昇値で除して%を出す。
中の4区画の最大と最低の温度上昇値を九つの区画の平均温度上昇値で除して%を出す。
外の4区画の最大と最低の温度上昇値を九つの区画の平均温度上昇値で除して%を出す。
計算値は四捨五入して整数で表す。
10.2 複数個のカップによる試験
容器及び材料
付図2に規定したカップ5個
水
発泡スチロール製の絶縁パッド
手順
カップの温度を同じにするために,カップを水に浸し,水からカップを素早く取り出し,水切りを行う。
引き続いて,各カップに100g±1gの水を入れ,パッドの上に置く。
――――― [JIS C 9808 pdf 7] ―――――
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C 9808 : 1999
カップの初期水温を測定した後,カップを付図3のとおりに皿受け棚に載せる。
引き続いて,50kWsに相当する時間加熱する。
電子レンジからカップを素早く取り出し,スチロールパッドの上にカップを載せる。
水を素早くかき混ぜ,番号順に,加熱終了後30秒以内にすべてのカップの水温を測定する。
上記の試験を,終了後の水温測定の順序を逆にして繰り返す。
評価
各カップについて測定した水温上昇値の平均値を算出する。
次に,5個の測定値の最大値と最小値との差の値を算出し,その値を温度上昇値の平均値で除す。
その結果を四捨五入して整数の百分率で表す。
11. 温度上昇性能
11.1 擬似食品加熱 この試験の目的は,擬似食品を加熱する能力を評価することである。
この結果は,単一の食品を再加熱する際の均一性を調べるのに使われる。
11.1.1の試験は,水負荷を使用する。
生地試験は,均質な食品を擬似して生地を使う試験であり,附属書Aに規定する。
11.1.1 長方形タンク試験
容器及び材料
付図4に規定した長方形タンク
水
等間隔に25の熱電対を付けた測定具
手順
タンクに400±4gの冷水を入れ,初期水温が10±2℃になるようにする。
容器を長手の方向を電子レンジの前面に平行にして,棚の中央に置く。
熱電対を付けた測定具をタンクの上に置き,水をかき回す。
各ますの水温を測定する。
測定具を外して,測定から15秒以内に電子レンジを始動させる。
タンクは最高温のますの温度が約40℃±5℃になるまで加熱する。
測定具を庫内のタンクの上に置き,熱電対が各ますの中央に位置し,容器の底から約10mmになるよう
にする。
水はかき回さずに,加熱後30秒以内に温度を測定する。
評価
すべてのますの平均温度上昇値を算出する。
最高と最低の上昇値をそれぞれ平均値で除す。
結果は四捨五入して整数の百分率で表す。
12. 調理性能
12.1 一般 この項は,調理,焼き,ローストに使用する家庭用のレンジを想定して,食品を使用した試
験を規定する。
この試験は,焦げ目つけのある電子レンジ,ない電子レンジ及びオーブンレンジにも使う。
この試験は,様々な負荷に対し,メーカーの指示書によって実施をする。
――――― [JIS C 9808 pdf 8] ―――――
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C 9808 : 1999
試験をする場合は,メニュー,メニューの量,容器など,試験する製品に合ったものを,メーカーの指
示書から選定して行う。
メニューの指示書があって,この項に定めたメニューがこれに記載されていない場合は,試験を省略し
てよい。
コンビネーションモードを使用したレンジの結果は,電子レンジだけ又はヒータ加熱だけを使用した場
合と異なる。
追加のヒータ加熱機能の結果の評価の基本は,第にヒータ加熱だけを使ったときに期待されるものであ
る。
速さは,コンビネーションモードのすべての試験において改善される。
より早い調理時間によって,ポテトグラタンの試験において乾燥が小さくなるし鳥肉試験の場合は,よ
り汁の多い試験結果となる。
12.2 評価
三つの性能要素から評価する : 速さ,結果及び便利性。
スピードは,休み時間を含めたトータル時間として記載する。
加熱後指定された停止時間及びレンジからの取り出し時間は,含めない。
結果の評価は,次による。
− 調理,焼け,焦げ又はローストの均一性 :
期待された結果に関連した見ばえ,繊維質といった一般的な表現;
− 焼けなかった又は調理できなかった部分 :
生のまま又は不十分な焼けの部分の大きさ及び位置で表現し,その部分が大きい,又は中央部にあ
れば欠陥度合いが大きいとみなす;
− 焦げ目をつけた食品の焦げすぎ部分 :
焦げすぎた部分の大きさ及び位置で表現し,大きい,中央部にある焦げすぎが欠陥度合いが大きい
とみなす。
焦げすぎ表面,乾燥厚さによって評価する。
調理具合の評価として,次の表現が使用できる。この場合“調理”とは一例であり,試験プロセス
の中で“焼く”“あぶる”などの表現に置き換える。
− 調理しすぎも調理不足もない
− わずかな調理しすぎ又はわずかな調理不足
− わずかな調理しすぎ及びわずかな調理不足
− 調理しすぎと調理不足,生
− 調理しすぎの−焦げた−及び調理不足の−生の−部分
調理のしやすさについては,全運転を行うのに必要な手順の数によって評価する。ただし,制御の最初
の設定に必要な手順を除く。
ここに含まれる手順の例としては,次のものがある。
− 負荷の切離し又はその部分の取除き
− 人が行う負荷の方向変更
− 再設定,再始動のための待ち時間
12.3 試験
――――― [JIS C 9808 pdf 9] ―――――
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C 9808 : 1999
12.3.1 エッグカスタードプリン この試験の目的は,それほど厚くないが,表面積の大きな長方形の食品
の調理具合の均一性の評価。
容器
代替1
厚さが6mm以下の長方形のほうけい酸ガラス容器で,次の寸法をカバーできるもの。
− 高さ : 50mm±10mm
− 食品の表面積 : 500cm2±50cm2
− 食品の高さ : 20mm±3mm
食品の標準質量は,1 000gとする。これでは上記条件に合わない場合には,質量を加減して上記条件に
合わせる。
代替2
厚さが6mm以下の正方形のほうけい酸ガラス容器で,次の寸法をカバーできるもの。
− 高さ : 50mm以下
− 食品の表面積 : 410cm2±40cm2
− 食品の高さ : 20mm±3mm
食品の標準質量は,750gとする。これでは上記条件に合わない場合には,質量を加減して上記条件に合
わせる。
使用材料
脂肪分34%のフレッシュミルク750g(殺菌されてないミルク)
白身と黄身との混合した卵375g
白砂糖125g
備考1. 上記の材料は大きな容器用に計算されているものであり,小容器用に量を減少してもよい。
2. 牛乳は脂肪含有率を維持するために水で薄めてはならない。水で薄める必要がある場合,牛
乳とスキムミルクとを混合したものを使用して実行されるべきである。
手順
牛乳を約60℃に温める卵をかき混ぜ,温めた牛乳をその上に注ぐ。
砂糖を加え,フードミキサを使用し,中ぐらいのスピードで卵をかき混ぜる。
卵ミルクをこして容器に入れる。
温度が5±2℃になるまで卵ミルクを冷蔵庫の中に保管する。
製造業者の指定した方法で食品を温める。
製造業者による指定が特にない場合には,その両端が機器の前面と平行になるようにして,皿受け棚の
中央部に食品を載せる。
6.5を用いて,所望の結果を引き出すようにする。
以上が不可能な場合には,適切な出力にして試験を行う。
電子レンジから食品を取り出す。
2時間経過後,調理スピード,調理具合及び調理のしやすさについての評価を行う。
12.3.2 スポンジケーキ この試験の目的は,円筒状で,厚く,調理によって膨らむ食品の焼上り具合の均
性を評価する。
容器
厚さが6mm以下の円形のほうけい酸ガラス容器で,次の寸法をカバーできるもの。
――――― [JIS C 9808 pdf 10] ―――――
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JIS C 9808:1999の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 60705:1997(CDV)(MOD)
JIS C 9808:1999の国際規格 ICS 分類一覧
- 97 : 家庭用及び商業用設備.娯楽.スポーツ > 97.040 : 台所設備 > 97.040.20 : 料理用加熱器,調理台,オーブン及び類似の機具