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D 1024-1 : 2016 (ISO 362-1 : 2015)
2000年6月23日 車両速度及び車両騒音の二次元の確率密度
車両23 全道路及び全変速段の値 294
騒音試験路で測定した騒音
図A.20−最大加速度における,市街地走行条件下の車両から発生する騒音の最大レベル
(走行中の確率密度)
発生騒音が部分加速係数,変速比及び車両速度の関数であることから,車両の瞬間的な市街地走行での
発生騒音を算出することが可能である。必要な情報は,走行中の車両速度,変速比及び車両の加速度であ
る。これは,時間に応じた発生騒音となる。
加速中の最大音圧レベルを,統計的に分析する。図A.20は,最大騒音が発生する車速での車両の最大音
圧レベルの二次元での確率密度図である。例として,この車両の測定された音圧レベルは,この方法によ
れば70 dBである。
市街地走行において,加速中の最大発生騒音は,50 km/hでの加速中の数パーセント(例では2 %),及
び50 km/hより高い車両速度は除いて,この規格に定義される方法に従い,試験路で測定された音圧レベ
ルを超えないことが分かる。
A.2.15 カテゴリM1及び最大車両総質量が3 500 kgを超えないM2,並びにカテゴリN1用の方法の概要
図A.19にまとめられた,この規格に定義された方法は,大部分の騒音を引き起こす走行(すなわち,50
km/hでの加速中)における,車両の市街地走行の音圧レベル測定を可能とする。
測定した音圧レベルは,市街地走行における加速中に発生された最大騒音の累積頻度90 %に相当する。
この方法は,全ての影響のある車両騒音源を発生させ,市街地環境における車両の発生騒音の累積頻度
90 %の推定値を提供する。路面が良い条件であり,JIS D 8301で規定された騒音特性に近似している場合,
この騒音推定値は,環境における実際の車両騒音に対して良い相関関係となる。
――――― [JIS D 1024-1 pdf 51] ―――――
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D 1024-1 : 2016 (ISO 362-1 : 2015)
“低騒音”であるように特別に設計された路面は,典型的なM1,及びN1車両に対してJIS D 8301路
面よりも発生騒音レベルが低く,現在使用されている。
この方法は,車両の加速能力及び出力質量比によって決まる実際の運転挙動を考慮している。
この方法は,加速度の性能基準に基づいており,車両技術,変速機種類,変速段数及びエンジンの種類
に影響を受けない。これらの性能基準によって,この方法を,適応型自動変速機,ハイブリッド車両,電
気自動車及び燃料電池自動車を含む,現在及び将来の車両に適用することができる。
――――― [JIS D 1024-1 pdf 52] ―――――
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D 1024-1 : 2016 (ISO 362-1 : 2015)
附属書B
(参考)
測定の不確かさ
ISO/IEC Guide 98-3(GUM)による解析の枠組み
B.1 一般
測定手順は,同一対象について観測された結果のばらつきにつながる複数の変動要因の影響を受ける。
このばらつきの原因及び特性は,完全には分かっておらず,予測できない形で最終結果に影響を及ぼす
ことがある。一般的に測定方法に関する不確かさの表現として承認された形式は,ISO/IEC Guide 98-3に
記載されている。この形式は不確かさ集を構成し,その中で全ての多様な不確かさの原因が識別され,定
量化されている。そして,そこから合成標準不確かさを得ることができる。不確かさは,次の要因に起因
する。
− サウンドレベルメータ,音響校正器,速度測定装置などの測定機器のばらつき
− Lurban測定時に音の伝ぱに影響を及ぼす局所的環境条件のばらつき
− 通過走行中の車速及び車両位置のばらつき
− 音源の特性に影響を及ぼす局所的環境条件のばらつき
− 主にエンジン性能など,出力特性に影響を及ぼす環境条件(大気圧,大気密度,湿度及び気温)の影
響
− 推進システムからの音に影響する環境条件(大気圧,大気密度,湿度及び気温)の影響,及びタイヤ
騒音(タイヤ及び路面の温度,湿った路面)の影響
− 試験場の特性(路面のきめ,吸音及び勾配)
8.5によって決定された不確かさは,この規格に関連した不確かさを表している。ここには,製造工程に
おけるばらつきに関連した不確かさは含まれていない。同一工程で製造された車両の市街地での音圧レベ
ルのばらつきは,この規格の適用範囲外である。
不確かさの影響は,次の原因から三つに分類してもよい(8.5参照)。
a) 走行ごとのばらつきによる不確かさは,連続走行での車両の動作状況の変化,気象条件の僅かな変化,
暗騒音レベルの僅かな変化及び計測システムの不確かさによる。
b) 日ごとのばらつきによる不確かさは,年間を通しての気象条件の変化,試験路面の経時変化,長期に
わたる計測システム性能の変化及び車両の動作状況の変化による。
c) 試験場ごとのばらつきによる不確かさは,異なる試験場,計測システム,試験路面特性及び車両の動
作状況による。
試験場ごとのばらつきは,a),b)及びc)に含まれる不確かさの原因からなる。日ごとのばらつきは,a)
及びb)に含まれる不確かさの原因からなる。
B.2 市街地走行時の車両の音圧レベルの計算式
市街地走行時の音圧レベルLurbanの一般的な計算式は,式(B.1)で与えられる。
Lurban kP Lwot rep
Lwot rep Lcrs rep1 2 3 4 5 6 7 (B.1)
――――― [JIS D 1024-1 pdf 53] ―――――
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D 1024-1 : 2016 (ISO 362-1 : 2015)
ここに, Lwot rep : 全開試験によるA特性時間重み付きサウンドレベル
Lcrs rep : 定常走行試験によるA特性時間重み付きサウンドレベル
kP : 部分加速係数(該当する場合)
δ1 : 計測システムの不確かさを考慮した入力量
δ2 : 測定時に音源からの音の伝ぱに影響を及ぼす環境条件の不
確かさを考慮した入力量
δ3 : 車速及び車両位置の不確かさを考慮した入力量
δ4 : 音源の特性に影響を及ぼす局所的環境条件の不確かさを考
慮した入力量
δ5 : 動力装置の機械的特性に対する環境条件の影響の不確かさ
を考慮した入力量
δ6 : 推進システムからの音及びタイヤ・路面騒音に対する環境
条件の影響の不確かさを考慮した入力量
δ7 : 主に路面特性に関係する試験場の特性の影響の不確かさを
考慮した入力量
注記1 不確かさを考慮するための式(B.1)に含まれる入力は,この規格の制定時点での情報から該当
すると考えられるものであり,今後の研究によってこれ以外のものが明らかになる可能性が
ある。
注記2 カテゴリN2,N3及び最大車両総質量が3 500 kg を超えるカテゴリM2,並びにカテゴリM3
について,kPは常にゼロである。
注記3 δ関数の推定値は,ある測定ではゼロになることも考えられるが,通常はプラス又はマイナ
スとなる(表B.1参照)。それらの不確かさは,測定結果を決定する目的のために加算するも
のではない。
B.3 不確かさの一覧
表B.1−市街地音圧レベルを決定するための不確かさの一覧
量 推定値 標準不確かさ,ui 確率分布 感度係数,ci 不確かさの寄与,uici
dB dB dB
Lwot rep Lwot rep 1
kP kP Lwot rep−Lcrs rep
Lwot rep−Lcrs rep
Lwot rep−Lcrs rep kP
δ1 0 1
δ2 0 1
δ3 0 1
δ4 0 1
δ5 0 1
δ6 0 1
δ7 0 1
様々な入力量に相関関係がある可能性を考慮し,各不確かさの寄与uiciから,ISO/IEC Guide 98-3の規
則に従い合成標準不確かさuを算出できる。
注記 記載されている不確かさの評価は,この規格の利用者に有益な情報を提供する枠組みを示す。
この情報は,現時点の最新技術情報を示している。
――――― [JIS D 1024-1 pdf 54] ―――――
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D 1024-1 : 2016 (ISO 362-1 : 2015)
式(B.1)の全項及び項と項との間の全相互作用に関する不確かさの情報を提供するためには,
更に作業が必要である。
B.4 測定の拡張不確かさ
拡張不確かさ“U”は,ISO/IEC Guide 98-3に記載されているとおり,合成標準不確かさ“u”に,選択
した包含確率に対応する適切な包含係数を乗じて算出される。
――――― [JIS D 1024-1 pdf 55] ―――――
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JIS D 1024-1:2016の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 362-1:2015(IDT)
JIS D 1024-1:2016の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.140 : 音響及び音響測定 > 17.140.30 : 輸送に伴って発生する騒音
JIS D 1024-1:2016の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC1509-1:2017
- 電気音響―サウンドレベルメータ(騒音計)―第1部:仕様
- JISC1515:2020
- 電気音響―音響校正器
- JISD0050:1998
- 乗用車―質量分布
- JISD0102:1996
- 自動車用語―自動車の寸法,質量,荷重及び性能
- JISZ8402:1991
- 分析・試験の許容差通則