この規格ページの目次
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D 1024-2 : 2016
3.4.1.4
カテゴリL5(category L5)
エンジン排気量が50 cm3を超える三輪自動車又は最大車速が50 km/hを超える三輪自動車で,定格総車
両質量が1 000 kg以下で,車輪が車の縦軸に対し対称に取り付けられている車両。
3.5
基準点(reference point)
車両の前端。
3.6
目標加速度,aurban(target acceleration)
統計調査から導き出される市街地交通のパーシャルスロットル条件における加速度。
3.7
参照加速度,awot ref(reference acceleration)
試験路上における加速走行試験のために要求される加速度。
3.8
変速比重み付け係数,k(gear ratio weighting factor)
加速走行試験及び定常走行試験に関して二つの変速比の試験結果を組み合わせるために使用する無次元
量。
3.9
部分加速係数,kP(partial power factor)
加速走行試験及び定常走行試験の試験結果に重み付けし組み合わせるための無次元量。
3.10
予備加速(pre-acceleration)
試験区間で安定した加速度を達成するために,試験開始位置より前でスロットルを全開にする加速。
注記 詳しい関係は,図1参照。
3.11
固定変速比(locked gear ratio)
変速機の変速比が試験中に変化しないような変速機の制御。
3.12
エンジン(engine)
附属品を取り外すことができない動力源。
3.13
後半試験路長さ,l10(test track length)
マイクロホン間位置から試験終了位置までの加速度の計算に使用する試験路の長さ。
3.14
全試験路長さ,l20(test track length)
試験開始位置から試験終了位置までの加速度の計算に使用する試験路の長さ。
4 記号及び単位
この規格で用いられている記号及び単位,並びにそれらが最初に使われた細分箇条を,表1に示す。
――――― [JIS D 1024-2 pdf 6] ―――――
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D 1024-2 : 2016
表1−記号及び対応する細分箇条
記号 単位 細分箇条 説明
AA' − 6.1 車両の進行方向に直角の線で,試験中に騒音レベルを記録する試験路の開始
位置
awot i m/s2 7.1 変速段iにおけるスロットル全開での加速度
awot (i+1) m/s2 7.1 変速段(i+1)におけるスロットル全開での加速度
awot test m/s2 7.1 単一変速段試験の場合のスロットル全開での加速度
awot ref m/s2 3.7 スロットル全開試験のための参照加速度
aurban m/s2 3.6 市街地走行時の加速度に相当する目標加速度
BB' − 6.1 車両の進行方向に直角の線で,試験中に音圧レベルを記録する試験路の終了
位置
CC' − 6.1 JIS D 8301に規定する試験路面を通る車両走行線
δ1δ7 dB A.2 不確かさを考慮に入れるための入力量
j − 6.3 一連の加速又は定常走行試験の各々の試験走行回数に対する1回目,2回目···
の数
kP − 3.9 部分加速係数
k − 3.8 変速比重み付け係数
lref m 7.1 基準長
lveh m 7.1 車長
l10 m 3.13 マイクロホン間位置から試験終了位置までの加速度を計算に使用する試験路
の長さ
l20 m 3.14 試験開始位置から試験終了位置までの加速度を計算に使用する試験路の長さ
Lcrs(i) dB 8.4.3.2 変速段iでの定常走行試験における車両の騒音レベル
Lcrs(i+1) B 8.4.3.2 変速段(i+1)での定常走行試験における車両の騒音レベル
Lcrs rep dB 8.4.3.2 定常走行試験における車両の騒音レベル報告値
Lwot (i) dB 8.4.3.2 変速段iでのスロットル全開試験における車両の騒音レベル
Lwot (i+1) B 8.4.3.2 変速段(i+1)でのスロットル全開試験における車両の騒音レベル
Lwot rep dB 8.4.3.2 スロットル全開試験での車両の音圧レベル報告値
Lurban dB 8.4.2 市街地運転に相当する車両の音圧レベル報告値
md kg 3.1.3 運転者質量
mkerb kg 3.2.2 車両の空車質量
mref kg 8.2.2 空車質量+運転者質量相当の(75±5)kg
mt kg 3.1.2 車両の試験質量
nPP' 1/min 9 車両の前端がマイクロホン間位置を通過するときの車両のエンジン回転速度
nBB' 1/min 9 車両の後端が試験終了位置を通過するときの車両のエンジン回転速度
PMR − 3.2 計算のために使用する出力質量比指数
Pn kW 3.2 定格エンジン出力
PP' − 6.1 車両の進行方向に直角の線で,マイクロホンの位置を示すもの
S 1/min 3.3 定格エンジン回転速度,単位は1/min,最大出力でのエンジン回転速度と同義
vAA' km/h 5.2 車両の前端が試験開始位置を通過するときの車速
vBB' km/h 5.2 車両の後端が試験終了位置を通過するときの車速
vmax km/h 8.3.1.2 JIS D 1037に規定する最大車速
vPP' km/h 5.2 車両の前端がマイクロホン間位置を通過するときの車速
vtest km/h 8.3.1.2 目標試験車速
MT − 附属書C 手動変速機
AT − 附属書C 自動変速機
CVT − 附属書C 無段変速機
――――― [JIS D 1024-2 pdf 7] ―――――
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D 1024-2 : 2016
5 測定装置
5.1 音響測定装置
5.1.1 一般
音圧レベルの測定に用いる装置は,製造業者の推奨するウィンドスクリーンを使用する場合を含め,JIS
C 1509-1のクラス1の要求事項に適合するサウンドレベルメータ(騒音計)又は等価の測定装置でなけれ
ばならない。
測定装置全体は,JIS C 1515のクラス1の要求事項に適合する音響校正器によって校正する。
測定は,JIS C 1509-1に規定される音響測定装置の時間重み付け特性“F”及び周波数重み付け特性“A”
を用いて行う。A特性時間重み付きサウンドレベル(騒音レベル)を周期的にモニタリングする測定装置
を使う場合,30 ms以下のサンプリング間隔で読み取る。
測定装置は,製造業者の指示に従って保守され,校正されなければならない。
5.1.2 校正
一連の測定ごとに,測定の初めと終わりに,5.1.1に記載した音響校正器によって騒音測定装置全体を校
正する。調整なしでの校正の読み値の差は,0.5 dB以内でなければならない。この値を超えた場合には,
前回の満足した校正の後に得られた測定結果は無効とする。
5.1.3 検定
JIS C 1515の要求事項に従う音響校正器は,1年に一度検定する。
JIS C 1509-1の要求事項に従う測定装置は,少なくとも2年ごとに検定する。
全ての検定試験は,公認された試験機関によって,適切な基準に基づいた校正を行う。
5.2 エンジン回転速度及び速度測定装置
エンジン回転速度は,少なくとも±2 %の精度を満たす装置で測定する。
連続測定装置を用いる場合,車速は少なくとも±0.5 km/hの精度を満たす装置で測定する。
独立した速度測定装置によって試験を行う場合,速度測定装置は少なくとも±0.2 km/hの精度を満たさ
なければならない。
注記 独立した速度測定装置とは,vAA',vBB'及びvPP'の値を二つ以上の別々の装置で測定する場合のこ
とである。連続測定装置は,必要な速度情報を全て一つの装置で測定する。
5.3 気象条件観測装置
試験中の環境条件の監視に使用する気象条件観測装置は,次の許容値を満たさなければならない。
− 温度測定装置は,±1 ℃
− 風速測定装置は,±1.0 m/s
− 気圧測定装置は,±5 hPa
− 相対湿度測定装置は,±5 %
6 音響環境,気象条件及び暗騒音
6.1 試験場
試験路の中心から周囲半径50 m以内の空間に,フェンス,岩,橋又は建物のような大きな反射物があ
ってはならない。試験路の表面は乾燥し,粉雪又は石くずのような吸音性物質があってはならない。
試験路の配置を,図1に示す。マイクロホンの付近には音場に影響する物体がなく,マイクロホンと音
源との間には人がいてはならない。メータを読む人は,読み値に影響しない位置にいなければならない。
注記 半径50 m外の建物でもその反射音が試験路に集中する場合には,重大な影響を及ぼすおそれが
――――― [JIS D 1024-2 pdf 8] ―――――
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D 1024-2 : 2016
ある。
単位 m
試験路面の最小領域,すなわち,試験領域
マイクロホン位置(高さ1.2 m)
AA' 試験区間の開始線
BB' 試験区間の終了線
CC' 試験区間を通過する車両走行線
PP' マイクロホン位置の間を通過する車両と直角の線
R50 試験路の中心から半径50 m
注記 スマッジング部分(試験領域)は,JIS D 8301に適合した表面で舗装された最小の領域である。
図1−試験路の寸法
6.2 気象条件
気象条件観測装置は,試験路を代表するデータを収集するものとし,マイクロホンの高さで,試験領域
に隣接して設置する。
測定は,周囲の気温が5 ℃40 ℃の範囲内1)で行う。
騒音測定中に,突風を含み,風速がマイクロホン高さで5 m/sを超える場合には,試験を行わない。
気温,風速及び風向き,相対湿度並びに気圧の代表値を騒音測定中に記録する。
注記 気温及びその他の要因の影響については附属書Aを参照する。
注1) N R41-04では5 ℃45 ℃の範囲であるが,この規格ではISO 362-2と同様に5 ℃40 ℃の
範囲とする。
6.3 暗騒音
車両の一般的な騒音レベルの特性と無関係なピークは,測定値を読み取るときに無視する。
暗騒音は,一連の車両試験の直前及び直後に10秒間測定する。この測定は,車両試験と同じマイクロホ
ンを使って,同じ位置で行う。音圧レベルの最大値を報告する。
暗騒音(風音も含む。)は,試験中の車両から発生する騒音レベルより少なくとも10 dB低くなければな
らない。暗騒音レベルと測定された音圧レベルとの差が10 dB15 dBの間である場合には,j番目の試験
結果を計算するために,騒音計の読み値から表2に示す適切な補正値を差し引く。
――――― [JIS D 1024-2 pdf 9] ―――――
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表2−個々の測定値に適用する補正値
単位 dB
暗騒音レベルと測定された音圧レ 10 11 12 13 14 15以上
ベルとの差
補正値 0.5 0.4 0.3 0.2 0.1 0.0
7 カテゴリL3の車両(PMR > 25の場合)の加速度の規定
7.1 一般
加速度は全て,試験路上での複数の車速を使って計算する。7.2に示す式を使って,awot i,awot (i+1)及び
awot testを計算する。車両の基準点がAA'又はPP'を通過するときの車速をAA'での車速(vAA')又はPP'での
車速(vPP')と定義する。車両の後端がBB'を通過するときの車速をBB'での車速(vBB')と定義する。加速
度の決定に使用した方法を試験報告書に記載しなければならない。
車両の前端を基準点とすると,lrefは車長lvehと同じである。
加速度の計算には,試験路の寸法を使用する。これらの寸法は,次のとおりである。
l20=20 m,l10 =10 m
多様な技術があるので,様々な計算方法を考慮する必要がある。例えば,無段変速機でも電子制御によ
って変速比を固定できるものもあり,幾つかの適用可能な加速度計算方法を使って,これらの要求に対応
する。
7.2 加速度の計算
7.2.1 変速比を固定できる変速機を搭載した車両の計算手順
変速段の選択に使用するawot testの値は,有効な試験走行の三つ2)のawot test, jの平均値とする[式(2)参照]。
2 2
vAA', j / 3.6
vBB', j / 3.6
awot test, j (2)
2 l20lref
予備加速を用いてもよい。
注2) SO 362-2では四つの平均値を使用するが,この規格ではUN R41-04と同様に三つの平均値を
使用する。
7.2.2 変速比を固定できない変速機を搭載した車両の計算手順
変速段の選択に使用するawot testの値は,有効な試験走行の三つ2)のawot test, jの平均値とする。
試験の要件を達成するために,8.3.1.3.3に規定する装置又は措置によって変速機の作動を制御できる場
合には,式(2)によってawot test, jを計算する。
予備加速を用いてはならない3)。
注3) SO 362-2では予備加速を用いてもよいが,この規格ではUN R41-04と同様に予備加速を用い
てはならない。
8.3.1.3.3に規定する装置又は措置を用いない場合には,式(3)によってawot test, jを計算する。
vpp', j / 3.6 2
vBB', j/3.6 2
awot test, j (3)
2 l10lref
予備加速を用いてはならない。
注記 この種類の車両では,この規格の将来的な改正に備えた情報を提供するために,AA',PP'及び
BB'における車速を記録することが有益である。
7.3 目標加速度の計算
――――― [JIS D 1024-2 pdf 10] ―――――
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JIS D 1024-2:2016の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 362-2:2009(MOD)
- ISO 9645:1990(MOD)
JIS D 1024-2:2016の国際規格 ICS 分類一覧
- 17 : 度量衡及び測定.物理的現象 > 17.140 : 音響及び音響測定 > 17.140.30 : 輸送に伴って発生する騒音
JIS D 1024-2:2016の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC1509-1:2017
- 電気音響―サウンドレベルメータ(騒音計)―第1部:仕様
- JISC1515:2020
- 電気音響―音響校正器
- JISD0109:2007
- 二輪自動車―用語
- JISD1000:2009
- 二輪自動車―エンジンネット出力試験方法
- JISD1037:2011
- 二輪自動車―最高速度試験方法
- JISD8301:2020
- 自動車及びタイヤの車外騒音測定のための試験用路面