この規格ページの目次
JIS D 2607:2008 規格概要
この規格 D2607は、自動車のバキュームサーボ油圧ブレーキ系に使用するバキュームブレーキゴムホース及びバキュームブレーキゴムホースアセンブリの要求性能,試験方法及び表示について規定。
JISD2607 規格全文情報
- 規格番号
- JIS D2607
- 規格名称
- 自動車部品―バキュームブレーキゴムホースアセンブリ
- 規格名称英語訳
- Automotive parts -- Vacuum brake rubber hose assemblies
- 制定年月日
- 1980年3月1日
- 最新改正日
- 2017年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 43.040.40, 83.140.40
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ゴム・エラストマー II 2020, 自動車 II 2020
- 改訂:履歴
- 1980-03-01 制定日, 1985-02-01 確認日, 1999-10-20 改正日, 2006-03-25 確認日, 2008-01-20 改正日, 2012-10-22 確認日, 2017-10-20 確認
- ページ
- JIS D 2607:2008 PDF [11]
D 2607 : 2008
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 用語及び定義・・・・[1]
- 4 種類・・・・[2]
- 5 寸法・・・・[2]
- 6 要求性能及び試験方法・・・・[2]
- 6.1 内径の測定・・・・[2]
- 6.2 外径の測定・・・・[3]
- 6.3 長さの測定・・・・[3]
- 6.4 内径収縮試験・・・・[3]
- 6.5 耐圧試験・・・・[3]
- 6.6 破裂試験・・・・[3]
- 6.7 負圧試験・・・・[3]
- 6.8 空気加熱老化試験・・・・[3]
- 6.9 曲げ試験・・・・[4]
- 6.10 接着強度試験・・・・[5]
- 6.11 低温試験・・・・[6]
- 6.12 静的オゾン劣化試験・・・・[7]
- 6.13 変形試験・・・・[7]
- 6.14 耐燃料油試験・・・・[8]
- 6.15 継手金具の耐食性試験・・・・[9]
- 7 表示・・・・[9]
- 7.1 製品の表示・・・・[9]
- 7.2 包装又は送り状の表示・・・・[9]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS D 2607 pdf 1] ―――――
D 2607 : 2008
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,社団法人自動車技
術会(JSAE)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査
会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS D 2607:1999は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に
抵触する可能性があることに注意を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許
権,出願公開後の特許出願,実用新案権又は出願公開後の実用新案登録出願に係る確認について,責任は
もたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS D 2607 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
D 2607 : 2008
自動車部品−バキュームブレーキゴムホースアセンブリ
Automotive parts-Vacuum brake rubber hose assemblies
序文
この規格は,1980年に制定され,その後1999年の改正を経て今日に至っている。その後の技術的進歩
に対応するために改正した。
なお,対応国際規格は現時点で制定されていない。
1 適用範囲
この規格は,自動車のバキュームサーボ油圧ブレーキ系に使用するバキュームブレーキゴムホース(以
下,ホースという。)及びバキュームブレーキゴムホースアセンブリ(以下,ホースアセンブリという。)
の要求性能,試験方法及び表示について規定する。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 6258 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−耐液性の求め方
JIS K 6274 ゴム及びプラスチック−引裂強さ及び接着強さの求め方における波状曲線の解析
JIS K 6330-1 ゴム及びプラスチックホース試験方法−第1部 : ホース及びホースアセンブリの寸法
測定
JIS K 6330-2 ゴム及び樹脂ホース試験方法−第2部 : 耐圧性試験
JIS Z 2371 塩水噴霧試験方法
3 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,次による。
3.1
ホースアセンブリ
バキュームサーボ油圧ブレーキ系に使用するために,両端に継手金具を取り付けたバキュームブレーキ
ホース。
3.2
ホース
バキュームサーボ油圧ブレーキ系に使用する可とう(撓)管であり,ホースアセンブリの構成要素。
3.3
――――― [JIS D 2607 pdf 3] ―――――
2
D 2607 : 2008
継手金具
かしめなどによって,ホースアセンブリ両端に永久結合するように設計された継手であり,ホースアセ
ンブリの構成要素。
3.4
き裂
環境及び/又は応力によってホース表面に発生した割れ。
3.5
漏れ
ホースの欠陥による空気漏れ。
4 種類
ホースの種類は,その構造によって表1のとおり2種類とする。
表1−ホースの種類及び構造
種類 構造
1種 ゴム層だけ
2種 内面ゴム層,中間補強層,外面ゴム層
5 寸法
ホースの内径及び許容差は,表2による。
なお,受渡当事者間で別途定める場合は,その協定による。
表2−ホースの内径及び許容差
単位 mm
呼び内径 内径 許容差
5.6 5.6
6.4 6.4
7.1 7.1
8.7 8.7
9.5 9.5
±0.6
10 10.0
11.1 11.1
11.9 11.9
12 12.0
12.7 12.7
14 14.0
15.9 15.9
17.5 17.5 ±0.7
19.1 19.1
25.4 25.4
6 要求性能及び試験方法
6.1 内径の測定
――――― [JIS D 2607 pdf 4] ―――――
3
D 2607 : 2008
ホースの内径の測定は,JIS K 6330-1による。
6.2 外径の測定
ホースの外径の測定は,JIS K 6330-1による。
6.3 長さの測定
ホースの長さの測定は,JIS K 6330-1による。
6.4 内径収縮試験
6.4.1 要求性能
6.4.2によって試験したとき,ホース内部を規定の鋼球がスムースに通過しなければならない。ただし,
1種は適用外とする。また,継手金具がつく場合の継手金具部は除く。
6.4.2 試験方法
ホースの一端側から,ホース呼び内径の70 %以上の外径をもつ鋼球を通して行う。
6.5 耐圧試験
6.5.1 要求性能
6.5.2によって試験したとき,ホース本体に漏れ及び/又は破裂があってはならない。
6.5.2 試験方法
ホースの耐圧試験は,長さ300±6 mmの試料ホースに,1種は0.39±0.07 MPa(ゲージ圧),2種は2.41
10
±0.07 MPa(ゲージ圧)の水圧を 60+秒間かけて行う。
0
6.6 破裂試験
6.6.1 要求性能
6.6.2によって試験したとき,各ホースの破裂強さは,表3に示す値以上でなければならない。
表3−破裂強さ
単位 MPa(ゲージ圧)
種類 破裂強さ
1種 0.39
2種 2.41
6.6.2 試験方法
JIS K 6330-2の7.3(破裂試験)に規定する方法による。この場合,加圧速さは,毎分6.86±0.07 MPa
とする。
6.7 負圧試験
6.7.1 要求性能
6.7.2によって試験したとき,ホース外径の変化は,1.58 mm以下でなければならない。
6.7.2 試験方法
試験は,次による。
a) 長さ300±6 mmの試料ホースの試験前の外径を測定する。
7
b) ホースの片端を密栓し,他端を負圧試験装置に取り付け, 88+
0 kPa減圧し,少なくとも5分間保持す
る。
c) ホースに負圧がかかっている状態で,つぶれが最も大きい部分のホース外径を測定する。
6.8 空気加熱老化試験
――――― [JIS D 2607 pdf 5] ―――――
次のページ PDF 6
JIS D 2607:2008の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.140 : ゴム及びプラスチック製品 > 83.140.40 : ホース
JIS D 2607:2008の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK6258:2016
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―耐液性の求め方
- JISK6274:2018
- ゴム及びプラスチック―引裂強さ及び接着強さの求め方における波状曲線の解析
- JISK6330-1:2003
- ゴム及びプラスチックホース試験方法-第1部:ホース及びホースアセンブリの寸法測定
- JISK6330-2:2013
- ゴム及びプラスチックホース試験方法―第2部:ホース及びホースアセンブリの耐圧性
- JISZ2371:2015
- 塩水噴霧試験方法