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JIS K 6258:2016 規格概要
この規格 K6258は、加硫ゴム及び熱可塑性ゴムを各種液体に浸せきし,浸せき前と浸せき後との各種特性の変化を測定することによって,加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの各種液体に対する耐液性を求める方法について規定。
JISK6258 規格全文情報
- 規格番号
- JIS K6258
- 規格名称
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―耐液性の求め方
- 規格名称英語訳
- Rubber, vulcanized or thermoplastic -- Determination of the effect of liquids
- 制定年月日
- 1993年2月1日
- 最新改正日
- 2016年8月22日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 1817:2015(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 83.060
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ゴム・エラストマー I 2020, ゴム・エラストマー II 2020
- 改訂:履歴
- 1993-02-01 制定日, 1998-03-20 改正日, 2003-05-20 改正日, 2007-11-20 確認日, 2010-09-21 改正日, 2015-10-20 確認日, 2016-08-22 改正
- ページ
- JIS K 6258:2016 PDF [37]
K 6258 : 2016
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 2A 用語及び定義・・・・[2]
- 3 試験装置・・・・[2]
- 4 試験装置の校正・・・・[3]
- 5 試験用液体・・・・[3]
- 6 試験片・・・・[4]
- 6.1 試験片の採取・作製及び試験片の数・・・・[4]
- 6.2 試験片の形状及び寸法・・・・[4]
- 6.3 試料及び試験片の保管・・・・[5]
- 6.4 試験片の状態調節・・・・[5]
- 7 試験条件・・・・[5]
- 7.1 浸せき温度・・・・[5]
- 7.2 浸せき時間・・・・[5]
- 8 試験方法・・・・[5]
- 8.1 浸せき試験・・・・[5]
- 8.2 片面浸せき試験・・・・[9]
- 9 試験精度・・・・[10]
- 10 試験報告書・・・・[10]
- 附属書A(規定)試験用液体・・・・[11]
- 附属書B(規定)試験装置の校正・・・・[15]
- 附属書C(参考)試験室間試験プログラムによる試験精度・・・・[17]
- 附属書JA(参考)試験用潤滑油No.1油変更のゴム浸せき試験結果への影響・・・・[23]
- 附属書JB(参考)試験用潤滑油No.2油の引火点変更によるゴム浸せき試験結果への影響・・・・[29]
- 附属書JC(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[33]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS K 6258 pdf 1] ―――――
K 6258 : 2016
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
ゴム工業会(JRMA)及び一般財団法人日本規格協会(JSA)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を
改正すべきとの申出があり,日本工業標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)で
ある。
これによって,JIS K 6258:2010は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS K 6258 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
K 6258 : 2016
加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−耐液性の求め方
Rubber, vulcanized or thermoplastic-Determination of the effect of liquids
序文
この規格は,2015年に第6版として発行されたISO 1817を基とし,技術的内容を変更して作成した日
本工業規格である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JCに示す。
1 適用範囲
この規格は,加硫ゴム及び熱可塑性ゴムを各種液体に浸せきし,浸せき前と浸せき後との各種特性の変
化を測定することによって,加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの各種液体に対する耐液性を求める方法について
規定する。
この規格の各種液体とは,ゴム製品が市場で実用上接する液体(例えば,石油製品,有機溶剤,その他
の液体)である。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 1817:2015,Rubber, vulcanized or thermoplastic−Determination of the effect of liquids(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
警告1 この規格の利用者は,通常の実験室での作業に精通していることを前提とする。この規格は,
その使用に関して起こる全ての安全上の問題を取り扱おうとするものではない。この規格の
利用者は,各自の責任において安全及び健康に対する適切な措置をとらなければならない。
警告2 この規格で規定している試験を行う上で,用いる物質,生成する物質及び廃棄物が,環境に
及ぼす有害性を考慮し,取扱い及び廃棄に関しては,関連する法令・規制要求事項に従う。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格のうちで,西暦年を付記してあるものは,記載の年の版を適用し,その後の改正版(追補を含む。)
は適用しない。西暦年の付記がない引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS K 6200 ゴム−用語
JIS K 6250 ゴム−物理試験方法通則
注記 対応国際規格 : ISO 23529,Rubber−General procedures for preparing and conditioning test pieces
for physical test methods(MOD)
JIS K 6251 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−引張特性の求め方
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K 6258 : 2016
注記 対応国際規格 : ISO 37,Rubber, vulcanized or thermoplastic−Determination of tensile stress-strain
properties(MOD)
JIS K 6253-2 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−硬さの求め方−第2部 : 国際ゴム硬さ(10 IRHD100
IRHD)
注記 対応国際規格 : ISO 48,Rubber, vulcanized or thermoplastic−Determination of hardness (hardness
between 10 IRHD and 100 IRHD)(MOD)
JIS K 6253-3 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム−硬さの求め方−第3部 : デュロメータ硬さ
注記 対応国際規格 : ISO 7619-1,Rubber, vulcanized or thermoplastic−Determination of indentation
hardness−Part 1: Durometer method (Shore hardness)(MOD)
JIS K 7114 プラスチック−液体薬品への浸せき効果を求める試験方法
注記 対応国際規格 : ISO 175,Plastics−Methods of test for the determination of the effects of immersion
in liquid chemicals(MOD)
JIS Z 8401 数値の丸め方
ISO 18899:2013,Rubber−Guide to the calibration of test equipment
ASTM D5964,Standard Practice for Rubber IRM 901, IRM 902 and IRM 903 Replacement Oils for ASTM No.
1, ASTM No. 2 and ASTM No. 3 Oils
2A 用語及び定義
この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS K 6200によるほか,次による。
2A.1
浸せき試験
各種液体に対して試験片の全面を浸せきし,浸せき前と浸せき後との寸法変化,質量変化,体積変化,
表面積変化,及び引張強さなどの特性変化の測定,並びに抽出物を定量する試験。全面浸せき試験ともい
う。
2A.2
片面浸せき試験
各種液体を試験片の片面に接触させ,単位表面積当たりの質量変化及び厚さ変化を測定する試験。
3 試験装置
3.1 浸せき試験容器 浸せき試験容器は,試験用液体の蒸発及び空気の侵入を防止又は最小限にするた
めに,試験用液体の揮発性及び浸せき温度による揮発を考慮して設計する。試験用液体の沸点より十分低
い温度での試験では,栓をしたガラス瓶又は試験管を用いる。試験用液体の沸点付近の温度での試験では,
ガラス瓶又は試験管に,還流冷却器又は他の適切な装置を用いて,試験用液体の蒸発を抑える。ガラス瓶
又は試験管は,試験片が完全に浸され,試験片の表面が互いに接触することなく完全に試験用液体に浸さ
れるように寸法設定する。試験用液体の体積は,試験片の体積の合計の15倍以上とし,容器内の空間は,
最小限に抑える。試験片は,例えば,ガラスリング又は他の不活性なスペーサによって隣接する試験片と
接触しないようにし,棒又は針金につり下げたジグなどに取り付ける。浸せき試験容器の材料は,試験用
液体及びゴムに対して不活性なものを用いる。例えば,銅を含む材料は,用いてはならない。
3.2 片面浸せき試験装置 片面浸せき試験装置を図1に示す。
片面浸せき試験装置は,底板(1)と開口部をもつ円筒形チャンバ(2)とによって試験片(3)を挟み,
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3
K 6258 : 2016
スタッドボルト(4)とちょう(蝶)ナット(5)とで試験片(3)を固定する構造になっている。底板には,
液体と接触しない側の試験片表面の検査のために直径約30 mmの孔が開いている。試験中は,チャンバ上
部の開口部は,栓(6)によって密閉する。
単位 mm
1 底板
2 開口部をもつ円筒形チャンバ
3 試験片
4 スタッドボルト
5 ちょう(蝶)ナット
6 栓
図1−片面浸せき試験装置の例
3.3 はかり はかりは,試験片の質量を1 mgまで読み取ることができるものとする。
3.4 測厚器 測厚器は,JIS K 6250の10.1(寸法測定)のA法に規定されたものを用いる。
3.5 寸法測定器 寸法測定器は,0.01 mmまで読み取れるものとする。JIS K 6250の10.1のD法のよう
に,試験片に接触せずに測定できるものが望ましい。
3.6 表面積変化の寸法測定器 表面積変化の測定器は,0.01 mmまで読み取れるものとする。JIS K 6250
の10.1のD法のように,試験片に接触せずに測定できるものが望ましい。
4 試験装置の校正
試験装置の校正は,附属書Bによる。
5 試験用液体
試験用液体は,次の事項を考慮して試験の目的に合わせて選択する。
a) 実際に用いる液体と接触したときの加硫ゴム及び熱可塑性ゴムの挙動を調べる場合は,その液体を試
験用液体として選択する。実際に用いる液体の場合,市販品は,組成が一定ではない場合があるため,
試験は,特性が既知の試験用液体を用い,比較できることが望ましい。これによって,市販液体の組
成の予期せぬ変化によって生じる異常な結果を明らかにできる。一連の試験を行う場合には,全ての
試験用液体を同じ貯槽からとる必要がある。
b) 一般に流通している鉱物油及び燃料油は,市場における等級が同じであっても化学組成がかなり異な
るために注意を要する。
――――― [JIS K 6258 pdf 5] ―――――
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JIS K 6258:2016の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 1817:2015(MOD)
JIS K 6258:2016の国際規格 ICS 分類一覧
- 83 : ゴム及びプラスチック工業 > 83.060 : ゴム
JIS K 6258:2016の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISK6200:2019
- ゴム―用語
- JISK6250:2019
- ゴム―物理試験方法通則
- JISK6251:2017
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―引張特性の求め方
- JISK6253-2:2012
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―硬さの求め方―第2部:国際ゴム硬さ(10 IRHD~100 IRHD)
- JISK6253-3:2012
- 加硫ゴム及び熱可塑性ゴム―硬さの求め方―第3部:デュロメータ硬さ
- JISK7114:2001
- プラスチック―液体薬品への浸せき効果を求める試験方法
- JISZ8401:2019
- 数値の丸め方