JIS D 5814:1988 規格概要
この規格 D5814は、自動車のエンジンその他の装置の制御用,又は警報用として負圧検出に用いるバキュームスイッチについて規定。
JISD5814 規格全文情報
- 規格番号
- JIS D5814
- 規格名称
- 自動車用バキュームスイッチ
- 規格名称英語訳
- Vacuum pressure switches for automobiles
- 制定年月日
- 1988年3月1日
- 最新改正日
- 2015年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 43.040.10
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1988-03-01 制定日, 1993-07-01 確認日, 2000-11-20 確認日, 2006-01-20 確認日, 2010-10-01 確認日, 2015-10-20 確認
- ページ
- JIS D 5814:1988 PDF [12]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
D 5814-1988
自動車用バキュームスイッチ
Vacuum Pressure Switches for Automobiles
1. 適用範囲 この規格は,自動車のエンジンその他の装置の制御用,又は警報用として負圧検出に用い
るバキュームスイッチ(以下,スイッチという。)について規定する。
備考 この規格の中で{} を付けて示してある単位及び数値は,従来単位によるものであって参考
として併記したものである。
引用規格 : 7ページに示す。
2. 種類 スイッチの種類は,負圧接続方式,スイッチ作動形式及び最大負荷によって区分し,表1のと
おりとする。
なお,公称電圧は,12V又は24Vとする。
表1 種類
最大負荷 記号
スイッチ
負圧接続方式 (1) (2) (1) (2)
作動形式
主に制御用主に警報用 制御用 警報用
1種 メイク形(3) 1MC 1MT
ブレイク形(4)
(ねじ込み式) 1BC 1BT
4W 12W
2種 メイク形(3) 2MC 2MT
(管式) ブレイク形(4) 2BC 2BT
注(1) 主に排気ガスの状態を制御するために用いるもの。
(2) ブレーキ系統のバキュームタンクの警報などに用いるもの。
(3) 大気圧で切 (OFF) 状態となり,規定の負圧になったとき入 (ON)
になる作動形式。
(4) 大気圧で入 (ON) 状態となり,規定の負圧になったとき切 (OFF)
となる作動形式。
3. 性能
3.1 端子の強さ スイッチは,6.2の端子強度試験を行ったとき,有害な変形,端子固定部のがた,その
他の異状があってはならない。
3.2 取付部の強さ 1種(ねじ込み式)のスイッチは,6.3の取付部強度試験を行ったとき,取付部その
他に異状があってはならない。
3.3 絶縁抵抗 スイッチは,6.4の絶縁抵抗試験を行ったとき,端子間及び端子とケースとの間の絶縁抵
抗が,1M 坎 上でなければならない。
――――― [JIS D 5814 pdf 1] ―――――
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D 5814-1988
3.4 接触抵抗 スイッチは,6.5の接触抵抗試験を行ったとき,端子間の電圧降下が,表2に示す値以下
でなければならない。
表2 接触抵抗による電圧降下
項目 電圧降下V
耐久試験前 0.45
耐久試験後 0.75
3.5 作動圧力 スイッチは,6.6の作動圧力試験を行ったとき,表3に示す値の範囲内で作動しなければ
ならない。ただし,作動圧力の値は受渡し当事者間の協定による。
表3 作動圧力範囲
単位kPa [{mmHg}]
作動状態 作動圧力範囲
減圧時 作動圧力±3.3 [{±25}]
特性1
ヒステリシス 4.7 [{35}] 以下
耐久試験前
加圧時 作動圧力±3.3 [{±25}]
特性2
ヒステリシス 4.7 [{35}] 以下
減圧時 作動圧力±5.3 [{±40}]
特性1
ヒステリシス 4.7 [{35}] 以下
耐久試験後
加圧時 作動圧力±5.3 [{±40}]
特性2
ヒステリシス 4.7 [{35}] 以下
備考1. 減圧時の作動圧力を設定したスイッチには,特
性1を適用し,加圧時の作動圧力を設定したス
イッチには,特性2を適用する。
2. 減圧時とは,大気圧から圧力を減じていく状態
をいう。加圧時とは,試験圧力から圧力を増加
していく状態をいう。
3. ヒステリシスとは,減圧時の作動圧力と加圧時
の作動圧力との差をいう(図1参照)。
図1 作動圧力及びヒステリシスと特性との関係
備考 括弧内の“入”,“切”はブレーク形の場合を示す。
3.6 耐圧性 スイッチは,6.7の耐圧試験を行ったとき,空気の漏れが10cm3以下でなければならない。
3.7 耐振性 スイッチは,6.8の振動試験を行ったとき,接点のふらつき,異常音の発生があってはなら
ない。
また,試験後3.3,3.4,3.5及び3.6の規定を満足しなければならない。
3.8 耐じん性 防じん性を必要とするスイッチは,6.9の耐じん試験を行ったとき,3.3,3.4及び3.5の
規定を満足しなければならない。
――――― [JIS D 5814 pdf 2] ―――――
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D 5814-1988
3.9 耐水性 防水性を必要とするスイッチは,6.10の耐水試験を行ったとき,3.3,3.4及び3.5の規定を
満足しなければならない。
3.10 耐衝撃性 スイッチは,6.11の耐衝撃試験を行ったとき,3.3,3.4,3.5及び3.6の規定を満足しなけ
ればならない。ただし,外観上のきずはあってもよい。
3.11 耐ガソリン性 スイッチは,6.12の耐ガソリン性試験を行ったとき,3.3,3.4,3.5及び3.6の規定を
満足しなければならない。
3.12 耐食性 スイッチは,6.13の耐食試験を行ったとき,3.3,3.4,3.5及び3.6の規定を満足しなければ
ならない。
3.13 耐寒性 スイッチは,6.14の低温放置試験を行ったとき,3.3,3.4,3.5及び3.6の規定を満足しなけ
ればならない。
3.14 低温作動性 スイッチは,6.15の低温作動試験を行ったとき,3.3,3.4,3.5及び3.6の規定を満足し
なければならない。
3.15 耐熱性 スイッチは,6.16の高温放置試験を行ったとき,3.3,3.4,3.5及び3.6の規定を満足しなけ
ればならない。
3.16 高温作動性 スイッチは,6.17の高温作動試験を行ったとき,3.3,3.4,3.5及び3.6の規定を満足し
なければならない。
3.17 耐熱衝撃性 スイッチは,6.18のサーマルショック試験を行ったとき,3.3,3.4,3.5及び3.6の規定
を満足しなければならない。
3.18 作動温度特性 スイッチは,6.19の作動温度特性試験を行ったとき,常温時の作動圧力と,低温時
又は高温時の作動圧力との差が,±5.3kPa [{±40mmHg}] 以下でなければならない。
3.19 作動耐久性 スイッチは,6.20の作動耐久試験を行ったとき,3.3,3.4,3.5及び3.6の規定を満足し
なければならない。
4. 構造
4.1 一般構造 スイッチは,できるだけ取扱いが簡単で,堅ろうなものとし,使用中各部が緩まないよ
うにしなければならない。
4.2 作動機構 スイッチは,負圧源の負圧によって作動するもので,所定の負圧を加えたとき,電気回
路がメイク形では“切”から“入”になり,ブレイク形では“入”から“切”になる機構とする。
4.3 防じん又は防水処置 スイッチで防じん性又は防水性を必要とするものは,ゴムキャップ又はその
他の適当な方法によって処置する。
5. 形状及び寸法 スイッチの形状及び主要寸法は,付図1,2に示すとおりとする。
また,1種(ねじ込み式)のねじは,JIS B 0203(管用テーパねじ)によるPT1/8,PT1/4,又はJIS B 0205
(メートル並目ねじ)によるM10×1を用いる。
6. 試験方法
6.1 試験条件
6.1.1 試験場所の標準状態 特に指定がない限り,JIS Z 8703(試験場所の標準状態)に規定する常温・
常湿とする。
――――― [JIS D 5814 pdf 3] ―――――
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D 5814-1988
6.1.2 測定用電気計器 電圧計及び電流計は,JIS C 1102(指示電気計器)に規定する0.5級以上,絶縁
抵抗計はJIS C 1301[絶縁抵抗計(発電機式)]又はJIS C 1302[絶縁抵抗計(電池式)]に規定する500V
用のものを使用する。
6.1.3 圧力計 圧力計は,JIS B 7505(ブルドン管圧力計)に規定するもので,真空計1.0級,大きさ100
以上のものを使用する。
6.1.4 試験電圧 特に指定がない限り,端子電圧は,公称電圧12V用のものでは13.5V,公称電圧24V
用のものでは27Vとする。ただし,12V及び24V兼用のものは,13.5Vとする。
6.1.5 試験負圧 特に指定がない限り,試験負圧は,スイッチの作動圧力の2倍で,かつ,−86.7kPa [{−
650mmHg}] を限度とした圧力とする。
6.1.6 試験負荷 特に指定がない限り,試験に用いる電気的負荷は,実負荷とする。
6.1.7 試験品の取付け状態 この規格の中で,正規の使用状態としてある場合には,スイッチの取付け部,
負圧及び負荷を実車に近い状態で取り付け,作動させる。
6.2 端子強度試験 端子及びリード線の取付け強度試験は,それぞれ次の方向に静荷重78N [{8kgf}] を1
分間加えて行う。
(1) 端子をスイッチ本体に直接取り付けたものは,端子の接続方向。
(2) リード線付きのものは,リード線の引出し方向。
6.3 取付部強度試験 1種(ねじ込み式)のスイッチは,スイッチを正規の使用状態に取り付け,表4
の締付けトルクを加える。
表4 締付けトルク
単位N・m [{kgf・cm}]
取付部のねじの呼び 締付けトルク
PT1/4 40 [{408}]
PT1/8 30 [{306}]
M10×1 25 [{245}]
6.4 絶縁抵抗試験 ブレイク形のものは試験負圧を加えた状態で,メイク形のものは負圧を加えない状
態(大気圧の状態)で,端子間,及び端子と金属ケースとの間の絶縁抵抗を測定する。
6.5 接触抵抗試験 ブレイク形のものは負圧を加えない状態で,メイク形のものは試験負圧を加えた状
態で,スイッチを“入”状態にして,端子間に表1に示す最大負荷を接続し,試験電圧を加えて接触抵抗
による電圧降下を測定する。測定は3回行いその平均値とする。
なお,リード線付きのものは,これを含めて測定する。
6.6 作動圧力試験 スイッチを正規の使用状態に取り付け,端子間に表1に示す最大負荷を接続し,試
験電圧を加えて,感圧部の圧力を大気圧から徐々に減圧していったとき,スイッチが“入”(又は“切”)
となる圧力を測定する。
その後,感圧部の圧力を試験負圧まで減圧してから,徐々に加圧してスイッチが“切”(又は“入”)と
なる圧力を測定する。
6.7 耐圧試験 スイッチを正規の使用状態に取り付け,試験負圧を加えたとき,流量計又は圧力変動な
どによって1分間の空気の漏れ量を測定する。
6.8 振動試験 スイッチを正規の使用状態に取り付け,スイッチを“入”状態及び“切”状態で,JIS D
1601(自動車部品振動試験方法)に規定する段階4,段階7又は段階20の試験を行い,接点のふらつき及
び異常音の確認を行う。
――――― [JIS D 5814 pdf 4] ―――――
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D 5814-1988
なお,振動耐久試験は試験負圧を与えた状態で行う。試験後,6.4の絶縁抵抗試験,6.5の接触抵抗試験,
6.6の作動圧力試験及び6.7の耐圧試験を行う。
6.9 耐じん試験 防じん性を必要とするスイッチを正規の使用状態に取り付け,JIS D 0207(自動車部品
の防じん及び耐じん試験通則)に規定するF2の試験を行った後,6.4の絶縁抵抗試験,6.5の接触抵抗試
験及び6.6の作動圧力試験を行う。
6.10 耐水試験 防水性を必要とするスイッチを正規の使用状態に取り付け,JIS D 0203(自動車部品の耐
湿及び耐水試験方法)に規定するR1又はR2の試験を行い,常温・常湿の状態に24時間放置した後,6.4
の絶縁抵抗試験,6.5の接触抵抗試験及び6.6の作動圧力試験を行う。
6.11 衝撃試験 スイッチを,軸方向及び軸と直角の方向に1mの高さからコンクリート面へ自然落下させ
た後,6.4の絶縁抵抗試験,6.5の接触抵抗試験,6.6の作動圧力試験及び6.7の耐圧試験を行う。ただし,
リードスイッチ及びマイクロスイッチを使用したものについては,294m/s2 [{30G}] の衝撃になる高さとす
る。
6.12 耐ガソリン性試験 負圧がかかるスイッチ内部にJIS K 6301(加硫ゴム物理試験方法)の12.3.1C類
の試験用油を充満させて72時間放置し,試験用油を抜いた後,6.4の絶縁抵抗試験,6.5の接触抵抗試験,
6.6の作動圧力試験及び6.7の耐圧試験を行う。
6.13 耐食試験 防水性を必要とするスイッチを正規の使用状態に取り付け,電気的負荷を接続した状態
でJIS Z 2371(塩水噴霧試験方法)に規定する試験を48時間行った後,6.4の絶縁抵抗試験,6.5の接触抵
抗試験,6.6の作動圧力試験及び6.7の耐圧試験を行う。
6.14 低温放置試験 スイッチを常温で恒温槽に入れ,徐々に温度を下げ,−30℃(特に寒冷地向けのも
のは−40℃)に達した後,その温度に70±2時間放置する。その後,徐々に温度を上げ,常温に2時間放
置した後,表面に水滴が付着している場合にはこれを取り除き,6.4の絶縁抵抗試験,6.5の接触抵抗試験,
6.6の作動圧力試験及び6.7の耐圧試験を行う。
6.15 低温作動試験 スイッチを常温で恒温槽に入れ,負圧装置及び電気的負荷を接続してから恒温槽内
の温度を徐々に下げ,−20℃に達した後,その温度に60分間保持する。さらに,その温度で表5に従って
スイッチを作動させる。
その後,徐々に温度を常温に戻し,常温に2時間以上放置してから,表面に水滴が付着している場合に
はこれを取り除き,6.4の絶縁抵抗試験,6.5の接触抵抗試験,6.6の作動圧力試験及び6.7の耐圧試験を行
う。
表5 低温及び高温作動試験
試験項目 試験条件
12V用は14±0.5V,24V用は28±1V,
試験電圧
12V及び24V兼用のものは14±0.5V
負荷 実負荷
作動回数 警報用は5×103回,制御用は100×103回
繰返し作動圧力 大気圧と−86.7kPa [{−650mmHg}] との間をスイープ
作動速度 1080回/分
6.16 高温放置試験 スイッチを常温で恒温槽に入れ,徐々に温度を上げ,表6の温度に達した後,その
温度に94±2時間放置する。その後,徐々に温度を下げ,常温に2時間以上放置してから,6.4の絶縁抵抗
試験,6.5の接触抵抗試験,6.6の作動圧力試験及び6.7の耐圧試験を行う。
――――― [JIS D 5814 pdf 5] ―――――
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JIS D 5814:1988の国際規格 ICS 分類一覧
JIS D 5814:1988の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISB0203:1999
- 管用テーパねじ
- JISB0205:1997
- メートル並目ねじ
- JISB7505:1999
- ブルドン管圧力計
- JISC1102:1981
- 指示電気計器
- JISC1301:1977
- 絶縁抵抗計(発電機式)
- JISC1302:2018
- 絶縁抵抗計
- JISD0203:1994
- 自動車部品の耐湿及び耐水試験方法
- JISD0207:1977
- 自動車部品の防じん及び耐じん試験通則
- JISD1601:1995
- 自動車部品振動試験方法
- JISK6301:1995
- 加硫ゴム物理試験方法
- JISZ2371:2015
- 塩水噴霧試験方法
- JISZ8703:1983
- 試験場所の標準状態