JIS D 6021:2019 フォークリフトトラック―ヘッドガード | ページ 2

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単位 mm
図3−立席式フォークリフトの寸法
f) ヘッドガードの製造業者は,150 mmの開口部[b) 参照]をも通過する落下物によって危険にさらさ
れることがあるという使用者からの情報を知らされている場合,その情報に基づき必要に応じてヘッ
ドガードの開口部形状を決め,その危険状態を取り除くようにしなければならない。

6 試験

6.1 一般

  試験に関わる一般事項は,次による。
a) ヘッドガードは,フォークリフトに取り付けた状態か又はこれと同様に固定した状態で,動荷重試験
及び衝撃落下試験を実施する。
b) 同じヘッドガード及び取付構造部品を両方の試験に使用する。最初に6.2の動荷重試験を行い,その
後6.3の衝撃落下試験を行う。
c) 特別設計のヘッドガードの場合,要求事項の適合性を判断するために比較できるヘッドガードの試験
によって立証された計算方法のような他の手段を使用してもよい。
d) 運転者位置が上昇するフォークリフト及び運転台との関係において,揚高が1 800 mmまでの補助リ
フト装置付きフォークリフトでは衝撃落下試験は実施しなくてよい。

6.2 動荷重試験

  動荷重試験は,次による。
a) この試験は,運転者が座っている又は立っている上方のヘッドガード部分の永久変形の耐性を判断す
る。特別設計のフォークリフトに装着されたヘッドガードの場合は,要求事項の適合性を判断するた
めに設計計算結果及び事前の試験結果のような他の手段を使用してもよい。
b) 試験荷重は,一辺が300 mmの立方体で堅木又はこれと同等の材質で作られ,質量は45 kgとする。
立方体の質量は,鉄など他の比重の大きい物質で調整してもよい。ただし,立方体の表面の木部の厚
さは50 mm以上とする。
なお,立方体の角及び各辺は,半径1015 mmの丸みを付けるものとする。

――――― [JIS D 6021 pdf 6] ―――――

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c) 試験は,試験荷重の一面がヘッドガード上面にほぼ平行で,立方体の角又は各りょうが当たらないよ
うにヘッドガード上面から1 500 mmの高さから10回自由落下させる。最初の落下は座席を調整範囲
の中点にセットして,JIS A 8318に従った運転者座席のSIPの垂直線上,又は運転者が立つ位置の中
心の垂直線上に試験荷重の中心がくるような箇所から行う。残りの9回の落下は,試験荷重の中心を
直径600 mmの円を等分割した円周上とし時計回りの順に行う。その円の中心は調整範囲の中点にセ
ットした運転者座席のSIPの垂直線上,又は運転者が立つ位置の中心の垂直線上とする。9回の落下
の最初は,ヘッドガードの前方の箇所から行うものとする。
なお,試験荷重の一つの面が当たるとき,幾つかの箇所でそれがヘッドガードの端から一部はみ出
してもよい。

6.3 衝撃落下試験

  衝撃落下試験は,次による。
a) この試験は大きな荷,例えば,荷造りした材木,ロール紙などが当たった場合のヘッドガードの永久
変形を判断する。
b) 試験荷重は,断面寸法が50 mm×100 mmの一般建築用木材で長さが3 600 mmのもので構成され,試
験荷重の完成品は幅1 000 mm以下とする。また,50 mm×100 mmの板材は100 mmのほうを水平面
にして置き,この板材を少なくとも三つの金属製バンドを使って一つのバンドはほぼ中央で,残りは
各端から900 mm以下の位置で束ねる(図4参照)。
単位 mm
図4−試験荷重
試験荷重は,表1に示した試験荷重の最小質量以上とする。
異なる寸法又は異なる材質の試験荷重が上記より厳しい試験結果となる場合,その異なる寸法又は
その異なる材質の試験荷重を使用してもよい。

――――― [JIS D 6021 pdf 7] ―――――

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表1−ヘッドガードの衝撃落下試験荷重
フォークリフトの定格荷重 試験荷重の最小質量
衝撃落下試験のエネルギー(Etest)
kg J kg
1 000未満 3 600 340
1 000から 1 500まで 5 400 340
1 501から 2 500まで 10 800 680
2 501から 3 500まで 21 760 1 360
3 501から 6 500まで 32 640 1 360
6 501から 10 000まで 43 520 1 360
10 000を超える 48 960 1 360
必要な衝撃力を発生させる落下高さは,式(1)による。
Idrop=Etest/(9.8×Mtest) (1)
ここに, Idrop : 落下高さ(m)
Etest : 衝撃落下試験のエネルギー(J)
Mtest : 試験荷重実質量(kg)
c) 試験荷重は,長手方向(3 600 mm)がフォークリフトの前後方向の中心線に直角な状態でヘッドガー
ドの上方中央にくるようにし,幅方向(1 000 mm以下)の平面がこの位置でヘッドガードに当たるも
のとする(図5参照)。
図5−衝撃落下試験方法

――――― [JIS D 6021 pdf 8] ―――――

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d) 試験荷重は,ほぼ水平の姿勢で表1に規定したジュール単位の必要な衝撃力を発生する高さIdropから
自由落下させる[式(1)参照]。

6.4 運転者の下肢の保護試験

  下肢の保護試験は,次による。
a) この試験は,運転者の下肢を保護する下肢保護構造物の強度を検証する[箇条4 a) 参照]。
b) 6.2 b) の試験荷重を,それぞれ一つのペダルの中心上にくるようにし,下肢保護構造物の上面から
1 500 mmの高さから自由落下させ,下肢保護構造物に当てるものとし,それぞれのペダルの中心上か
ら1度ずつ落下させる。
試験の際に落下を妨げる全ての隣接するコンポーネント,例えば,ヘッドガード,マスト,ハンド
ルコラム,又は下肢保護構造物に装着されるコンポーネント,例えば,油圧コントロールレバー,パ
ーキングブレーキレバーは外しておくものとする。
設計上,これらのコンポーネントが下肢保護構造物の強度部材となっている場合,それらのコンポ
ーネントは,試験用フォークリフトに残したまま試験荷重がヘッドガードの垂直線に沿って落下する
ような状態で試験を行う。

7 性能

  性能は,次による。
a) 6.2の試験終了後,ヘッドガード及びその取付構造部品に,破損,部品の分離,又は中心が調整範囲の
中点にセットされた運転者座席のSIPの垂直線上若しくは運転者が立つ位置の中心の垂直線上に中心
をもつ直径600 mmの円内のヘッドガード下面で測って20 mmを超える垂直方向の永久変形があって
はならない(図6及び図7参照)。
なお,動荷重試験中,箇条5 b) で許された開口部を横断して取り付けた金網,ガラス,透明な羽目
板などの附属部品の破損は含めない。
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図6−動荷重試験の許容変形(全ての側面で支持された両持ちヘッドガード)

――――― [JIS D 6021 pdf 9] ―――――

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単位 mm
図7−動荷重試験の許容変形(一つの側面で支持された片持ちヘッドガード)
b) 6.3の試験終了後,衝撃を受けた後のヘッドガード及びその取付構造部品の永久変形は,次の最小距離
を確保していなければならない。
1) 座席式フォークリフトでは,運転者位置上方のヘッドガード下面の最下点に接する水平面とステア
リングホイールの最上点に接する水平面との距離が250 mm(図8参照)。
2) 立席式フォークリフトでは,運転者が立つ位置におけるヘッドガード下面の最下点に接する水平面
と運転者席の床面との距離が1 600 mm(図9参照)。
c) 6.4の試験終了後,下肢保護構造物変形後の下端部と全てのペダルの中の最も高い箇所との垂直距離
が,150 mm以上なければならない(図10参照)。
単位 mm
図8−衝撃落下試験の許容変形(座席式フォークリフト)

――――― [JIS D 6021 pdf 10] ―――――

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JIS D 6021:2019の引用国際規格 ISO 一覧

  • ISO 6055:2004(MOD)

JIS D 6021:2019の国際規格 ICS 分類一覧

JIS D 6021:2019の関連規格と引用規格一覧