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E 2101 : 2021
附属書JB
(参考)
JISと対応国際規格との対比表
JIS E 2101 IEC 62917:2016,(MOD)
a) JISの箇 b) 対応国際 c) 箇条ご d) JISと対応国際規格との技術的差異のe) JISと対応国際規格
条番号 規格の対 との評 内容及び理由 との技術的差異に対
応する箇 価 する今後の対策
条番号
4.1 4.1 変更 名称に具体的特性までは含まない内容と我が国の事情のため,
している。 IECへの提案は行わな
小弧面形状の特殊タイプを名称に追加しい。
た。
公称断面積を名称に追加した。
4.2.1 4.2 変更 カテゴリ分類の表を追加した。 IEC規格の改訂時に,特
性による分類への変更を
カテゴリ分類では,添加元素の規定はしな
い。 提案する。
4.2.2 4.2 追加 IEC規格の改訂時に,特
JISでは,材料の組成についての規定を追
加した。 性による分類への変更を
提案する。
4.4.1 4.4.1 変更 IEC規格の改訂時に,特
JISでは,添加元素ではなく特性によって
高強度合金を分類しているため,高強度性による分類への変更を
提案する。
銅,カドミウム銅,マグネシウム銅を削除
した。
また,対応国際規格のFigure 1を,Annex
E.4の規定に対応した図に置き換えた。
4.4.3 4.4.3 変更 対応国際規格のAnnex E.4の規定と置き換
日本の特殊な国別条件と
えた。 してIECに反映済み。
− 4.4.4 削除 IECへの提案は行わな
国内では,環境上の制約によって使用でき
ないため,削除した。 い。
− 4.4.5 削除 対応国際規格では,CENELECメンバーの 我が国の事情のため,
ための注記だけであるため,削除した。IECへの提案は行わな
い。
4.4.4 4.4.6 削除 IEC規格の改訂時に,特
対応国際規格のAnnex E.4の内容と置き換
えたため,Table 2を削除した。 性による分類への変更を
提案する。
また,カドミウム銅,マグネシウム銅の削
除に伴い,Figure 3及びFigure 4を削除し
た。
4.5.1 4.5.1 変更 GT-L-130に関する記述
対応国際規格のAnnex E.4の内容と置き換
えた。 は,IEC規格の改訂時に
追加を提案する。
ただし,表2は対応国際規格のTable E.2に
対し,把持溝形状LのP寸法にGT-L-130 溝角度の許容差は,IEC
における寸法を追加した。 規格の改訂時に追記を提
また,図3は,IEC規格のFigure E.4の溝案する。
角度に,日本での実態調査結果を踏まえ許
容範囲±2°を追記した。
――――― [JIS E 2101 pdf 31] ―――――
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E 2101 : 2021
a) JISの箇 b) 対応国際 c) 箇条ご d) JISと対応国際規格との技術的差異のe) JISと対応国際規格
条番号 規格の対 との評 内容及び理由 との技術的差異に対
応する箇 価 する今後の対策
条番号
4.5.2 4.5.2 変更 IEC規格の改訂時に130
IEC規格のAnnex E.4の内容と置き換えた。
mm2の追加を提案する。
ただし,130 mm2は日本での現状を踏まえ
追加した。
4.5.3 4.5.3 変更 IEC規格のAnnex E.4の内容と置き換えた。 我が国の事情のため,
IECへの提案は行わな
い。
4.5.4 4.5.4 変更 IEC規格の改訂時に130
IEC規格のAnnex E.4の内容と置き換えた。
mm2の追加を提案する。
ただし,日本での現状を踏まえ130 mm2を
追加した。
4.6.2 4.6.2 変更 我が国の実情によるもの
日本での現状を踏まえ,電気抵抗を最小断
で,IECには提案しない。
面積(計算断面積の98 %)を用いて計算し
た。
4.7.1 4.7.1 変更 我が国の実情によるもの
日本での現状を踏まえ,引張荷重を最小断
で,IECには提案しない。
面積(計算断面積の98 %)を用いて計算し
た。
4.7.3 4.7.3 変更 JISでは,トロリ線長軸方向の微小凹凸最
我が国の実情によるもの
大変動量hmax≦0.1 mm及び測定基準長さで,IECには提案しない。
L0=1 000 mmを削除し,受渡当事者間の協
定で規定することとした。
4.8 4.8 削除 我が国では大型の荒引線が製造できるよ我が国の実情によるもの
で,IECには提案しない。
うになり,接続することなく長尺品が製造
できるようになったので,接続部は原則設
けないこととした。完成品での接続部も原
則設けないものとした。
5.1 5.1 削除 日本では使用されていない材料の高強度我が国の実情によるもの
で,IECには提案しない。
銅,カドミウム銅及びマグネシウム銅を削
除した。
5.3 5.3 変更 トロリ線の測定箇所を明確化するととも我が国の実情によるもの
に、測定頻度を規定した。 で,IECには提案しない。
5.4 5.4 変更 試験規格をJIS C 3002に置き換えた。 我が国の実情によるもの
で,IECには提案しない。
5.4 5.4 削除 マグネシウム銅合金の温度係数を削除し
た。
5.4 5.4 変更 すず入り銅合金の抵抗温度係数を2.8×
10−3/℃に修正した。
5.5.1 変更 伸び測定のための標点間距離は,250 mmと
我が国の実情によるもの
変更した。 で,IECには提案しない。
5.5.1 追加 トロリ線の質量の表に質量計算に必要な
密度を追加した。
5.5.1 削除 我が国では大型の荒引線が製造できるよ
うになり,接続することなく長尺品が製造
できるようになったので,接続箇所は原則
設けないこととした。完成品での接続も原
則設けないものとした。
5.5.2 5.5.2 削除 対応国際規格の図8(反復曲げ試験−試験
我が国の実情によるもの
ジグ)を削除した。 で,IECには提案しない。
――――― [JIS E 2101 pdf 32] ―――――
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E 2101 : 2021
a) JISの箇 b) 対応国際 c) 箇条ご d) JISと対応国際規格との技術的差異のe) JISと対応国際規格
条番号 規格の対 との評 内容及び理由 との技術的差異に対
応する箇 価 する今後の対策
条番号
− 5.5.3 削除 ねじり強度試験を削除した。 我が国の実情によるもの
で,IECには提案しない。
− 5.5.4 削除 巻付特性試験を削除した。 我が国の実情によるもの
で,IECには提案しない。
5.5.3 − 追加 耐熱性試験を追加した。 IEC規格の改訂時に耐熱
性試験の追加を提案する。
5.5.4 − 追加 振動疲労試験を追加した。 IEC規格の改訂時に振動
疲労試験の追加を提案す
る。
5.5.5 5.5.5 変更 JISでは,対応国際規格と同様に任意試験
我が国の実情によるもの
で,IECには提案しない。
としているが,試験方法は受渡当事者間の
協定によるとした。
5.7 5.7 削除 我が国では大型の荒引線が製造できるよ我が国の実情によるもの
で,IECには提案しない。
うになり,接続することなく長尺品が製造
できるようになったので,接続箇所は原則
設けないこととした。完成品での接続も原
則設けないものとした。
5.9 5.9 変更 我が国の実情によるもの
耐熱性を求められる合金系トロリ線では,
で,IECには提案しない。
耐熱性試験をすることを追加した。受渡当
事者間で協定した場合,振動疲労試験をす
ることを追加した。また,対応国際規格か
らねじり強度試験及び巻付特性試験を削
除した。
6.1 6.1 削除 IEC規格に記載があるねじり試験及び巻 我が国の実情によるもの
で,IECには提案しない。
付特性試験に関する規定を削除したため,
これらの試験に関する記載を削除した。
6.1 6.1 変更 IEC規格の改訂時に要求
購入者にとって重要な事項であるため,単
位長さ当たり質量を要求事項として追加事項の追加を提案する
した。また,国内事情を踏まえて追加され
た耐熱性試験及び振動疲労試験を要求事
項として追加した。
6.2 6.2 追加 横巻きを追加した。 我が国の実情によるもの
で,IECには提案しない。
6.2 6.2 追加 ドラムの寸法,公差及び構造を追加した。 我が国の実情によるもの
で,IECには提案しない。
6.4 6.4 削除 IEC規格では,“トロリ線の引出方向を矢
我が国の実情によるもの
で,IECには提案しない。
印で示すこと。”とされているが,トロリ線
の引き出し方向は自明であるため,削除し
た。
6.4 6.4 削除 IEC規格では縦巻き及び横巻き以外の巻 我が国の実情によるもの
で,IECには提案しない。
付方法として“other”が規定されているが,
我が国では縦巻き及び横巻き以外の巻付
方法は採用されていないため“other”を削
除した。
6.4 − 追加 運搬時の回転方向によっては巻付が緩んIEC規格の改訂時に追加
を提案する。
でしまうため,ドラム運搬中の回転方向の
表示を追加した。
――――― [JIS E 2101 pdf 33] ―――――
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E 2101 : 2021
a) JISの箇 b) 対応国際 c) 箇条ご d) JISと対応国際規格との技術的差異のe) JISと対応国際規格
条番号 規格の対 との評 内容及び理由 との技術的差異に対
応する箇 価 する今後の対策
条番号
6.4 6.4 変更 IEC規格では購入者又は供給者が割り当 我が国の実情によるもの
てるドラム番号及びトロリ線の引き出しで,IECには提案しない。
位置を全てのドラムの両側のつば部に示
すこととしているが,片側にあれば支障が
ないため,ドラムの片側のつば部に示すこ
とと変更した。
7.1 7.1 変更 IEC規格では試験成績書の箇条について,
我が国の実情によるもの
受渡当事者間で合意によってEN で,IECには提案しない。
10204:2004又はEN 1655:1997から選んだ
適切な項目とすることとしているが,試験
成績書の箇条は多岐にわたるため,その箇
条の選定を含め,試験成績書の様式は受渡
当事者間の協定によって規定すると変更
した。
7.2 7.2 変更 IEC規格ではドラムごとに供試体を選定 我が国の実情によるもの
で,IECには提案しない。
するとしているが,製品の品質はドラムご
とに差異はなく,ロットごとに異なるた
め,ロットごとに供試体を選定することと
変更した。
7.3 7.3 削除 IEC規格では供試体がこの規格の要求事 我が国の実情によるもの
項を満足しなかった場合の取扱いが規定で,IECには提案しない。
されているが,この取扱いは受渡当事者間
で協定されることが一般的なので削除し
た。
注記1 箇条ごとの評価欄の用語の意味を,次に示す。
− 削除 : 対応国際規格の規定項目又は規定内容を削除している。
− 追加 : 対応国際規格にない規定項目又は規定内容を追加している。
− 変更 : 対応国際規格の規定内容又は構成を変更している。
注記2 JISと対応国際規格との対応の程度の全体評価の記号の意味を,次に示す。
− MOD : 対応国際規格を修正している。
JIS E 2101:2021の引用国際規格 ISO 一覧
- IEC 62917:2016(MOD)
JIS E 2101:2021の国際規格 ICS 分類一覧
JIS E 2101:2021の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISC3002:1992
- 電気用銅線及びアルミニウム線試験方法