JIS E 3801-4:2021 無線式列車制御システム―第4部:無線システムの性能要求事項決定手順 | ページ 3

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8.2.3 電磁障害と伝送パラメータとの関係
8.2.3.1 周期
弱電界のエリアでは,電文が破損する確率(パケットロス,電文誤りなど)が増大する可能性がある。
より小パケットにすることで短周期での伝送が可能となる。
8.2.3.2 ハンドオーバ
沿線の無線到達範囲が減少し,通信が遮断される可能性がある。この対策としては,沿線の基地局間隔
を狭める。
しかしながら,沿線の基地局間隔を狭めすぎると,ハンドオーバが非常に頻繁に起こるため,ハンドオ
ーバ処理の信頼度の低下を考慮する。
8.2.3.3 周波数
干渉を回避するため使用する無線周波数帯域を考慮する。
8.2.3.4 伝送速度
干渉を受ける区間は,干渉によって引き起こされるパケット損失によって,列車制御応答に対する実効
の伝送速度が減少する。そのため,伝送速度は要求される通信容量を満たすように考慮する。また,変調
方式によっては,パケット損失を軽減するために,伝送速度を減少させる。
8.2.3.5 変調方式
干渉の影響が考えられる場合には,変調方式を考慮する。
8.2.3.6 伝送路の種類
干渉を受けることが考えられる区間でも,必要なQoSを確保するように,伝送路の種類及び機器の設置
条件(アンテナの指向性,配置など)を考慮する。

8.3 線区条件

8.3.1 線区最高速度と伝送パラメータとの関係
8.3.1.1 ハンドオーバ
線区最高速度の高速化によるハンドオーバ中の接続切替え時間への影響を考慮する。
8.3.1.2 周波数
線区最高速度の高速化によるフェージング及びドップラーシフトの影響を考慮する。
8.3.1.3 変調方式
線区最高速度の高速化によるフェージング及びドップラーシフトの影響に配慮して,変調方式を考慮す
る。
8.3.2 線路条件と伝送パラメータとの関係
8.3.2.1 周期
線路条件(トンネル又は曲線部でアンテナ毎の伝送エリアが狭くなる区間など)によって,遮蔽及びマ
ルチパスに起因したフェージング及び/又はシャドーイングのため,弱電界となることが考えられるエリ
アでは,電文が破損する確率(パケットロスや電文誤りなど)が増大する可能性がある。より小パケット
にすることで短周期での伝送が可能となる。
8.3.2.2 容量
線路条件(トンネル又は曲線部でアンテナ毎の伝送エリアが狭くなる区間など)によって電界が弱くな
り,通信容量が減少することが考えられる。これらの場合には容量の増強を考慮する(帯域幅の拡大及び
/又は伝送速度の増加など)。

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8.3.2.3 接続数
線路条件(トンネル又は曲線部でアンテナ毎の伝送エリアが狭くなる区間など)によって弱電界の区間
では,接続数が減少することが考えられ,必要な列車と通信できるように接続数を考慮する。
8.3.2.4 ハンドオーバ
地形条件によって,弱電界のエリアでは,沿線の基地局間隔が狭くなるおそれがあり,ハンドオーバ頻
度の上昇及びハンドオーバ処理の信頼度の低下を考慮する。
8.3.2.5 周波数
使用する無線周波数帯域と通信距離との関係(使用帯域への,周辺環境の影響など)を考慮する。
8.3.2.6 伝送速度
線路条件(トンネル又は曲線部でアンテナ毎の伝送エリアが狭くなる区間など)によって弱電界の区間
では,伝送速度が低下することが考えられ,必要な伝送速度で通信を行えるよう考慮する。
8.3.2.7 変調方式
地形条件によってフェージングの影響が考えられる場合には,変調方式を考慮する。
8.3.2.8 伝送路の種類
線路条件(トンネル又は曲線部でアンテナ毎の伝送エリアが狭くなる区間など)によって弱電界の区間
では,必要なQoSを確保できるように,伝送路の種類及び機器の設置条件(アンテナの指向性,配置など)
を考慮する。
8.3.3 線区構成と伝送パラメータとの関係
8.3.3.1 容量
複数の軌道が平行して配置されているような線区構成の場合には,同時に多数の列車との通信が必要に
なる場合が多い。そのため,同時最大制御列車数を考慮して通信容量を決定する。
8.3.3.2 接続数
複数の軌道が平行して配置されているような線区構成の場合には,同時に多数の列車との通信が必要に
なる場合が多い。そのため,最大制御列車数を取り扱うために必要な周期で地上と車上との間の通信がで
きるように,接続数を決定する。
8.3.4 駅構成と伝送パラメータとの関係
8.3.4.1 周期
遮蔽及びマルチパスに起因したフェージング及び/又はシャドーイングのため,弱電界のエリアでは,
電文が破損する確率(パケットロス,電文誤りなど)が増大する可能性がある。より小さいパケットにす
ることで短周期での伝送が可能となる。
8.3.4.2 容量
障害物及び屋根がある場合は,通信品質が低下し電文が破損する確率(パケットロスや電文誤りなど)
が増加して,通信の障害の発生も懸念されるため,駅の構造を考慮して通信容量を決定する。
8.3.4.3 接続数
同時に複数列車が停車する場合は,複数列車との通信が必要になる。最大制御列車数を制御するために
必要な周期で地上と車上との間の通信ができるように,接続数を決定する。
8.3.4.4 伝送路の種類
障害物及び屋根がある場合は,駅の構造を考慮して,伝送路の種類を選定する。

8.4 運転条件

8.4.1 設計上の最小運転時隔と伝送パラメータとの関係

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8.4.1.1 容量
設計上の最小運転時隔に依存する必要な編成数と通信できるように,容量を考慮する。
8.4.1.2 接続数
設計上の最小運転時隔に依存する必要な編成数と通信できるように,接続数を考慮する。
8.4.1.3 ハンドオーバ
設計上の最小運転時隔の短縮に伴い単位時間当たりのハンドオーバ処理頻度が上昇するため,ハンドオ
ーバ処理の信頼性の低下を考慮する。
8.4.1.4 帯域幅
設計上の最小運転時隔に依存する必要な編成数を制御できる接続数を確保するため,帯域幅を考慮する。
8.4.2 1制御エリア当たりの最大列車数と伝送パラメータとの関係
8.4.2.1 周期
制御エリアに対し必要な最大列車数と通信できるように周期を考慮する。
8.4.2.2 容量
制御エリアに対し必要な最大列車数と通信できるように容量を考慮する。
8.4.2.3 接続数
制御エリアに対し必要な最大列車数と通信できるように接続数を考慮する。
8.4.2.4 帯域幅
制御エリアに対し最大列車数を制御できる接続数を確保できるように帯域幅を考慮する。

8.5 通信条件

8.5.1 最大許容通信損失と伝送パラメータとの関係
8.5.1.1 接続数
通信損失を生じさせないように,接続数は無線の容量を超過しないよう考慮する。
8.5.1.2 ハンドオーバ
ハンドオーバ中の通信損失が接続切替え時間を考慮した最大許容通信損失以下となるように,ハンドオ
ーバを決定する。
8.5.1.3 周波数
通信損失に与える影響が最小化するように,周波数を決定する。
8.5.1.4 変調方式
最大許容通信損失を考慮して,十分な伝送速度などが確保できるように,変調方式を選定する。
8.5.1.5 伝送路の種類
最大許容通信損失を考慮して,必要なQoSが確保できるように,伝送路の種類を選定する。
8.5.2 ネットワーク遅延時間と伝送パラメータとの関係
8.5.2.1 周期
ネットワーク遅延時間を考慮して,周期を決定する。
8.5.2.2 容量
常に制御される最大列車数を考慮したネットワーク遅延時間要求を満たすように,容量を決定する。
8.5.2.3 接続数
一度に制御される最大列車数を考慮したネットワーク遅延時間要求を満たすように,接続数を決定する。
8.5.2.4 ハンドオーバ
ハンドオーバ中の接続切替え時間を考慮したネットワーク遅延時間要求を満たすように,ハンドオーバ

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を決定する。
8.5.2.5 周波数
使用する周波数の特性(通信距離,伝送速度など)を考慮してネットワーク遅延時間を補償できるよう
に,周波数を決定する。
8.5.2.6 伝送速度
ネットワーク遅延時間を満たすように,伝送速度を考慮する。
8.5.2.7 変調方式
ネットワーク遅延時間に対して要求される伝送速度を満たすように,変調方式を選定する。
8.5.2.8 伝送路の種類
ネットワーク遅延時間を考慮して,必要なQoSが確保できるように,伝送路の種類を選定する。
8.5.3 伝送周期と伝送パラメータとの関係
8.5.3.1 周期
伝送周期及び最大接続数と両立するように,周期を決定する。
8.5.3.2 容量
常に制御される最大列車数を考慮した伝送周期を確保できるように,容量を決定する。
8.5.3.3 接続数
制御エリアに対する最大列車数を考慮した伝送周期を確保できるように,接続数を決定する。
8.5.3.4 ハンドオーバ
ハンドオーバ中の接続切替え時間を考慮した伝送周期を確保できるように,ハンドオーバを決定する。
8.5.3.5 周波数
伝送周期に対して要求された伝送速度を達成するように,変調方式との組合せで周波数を決定する。
8.5.3.6 帯域幅
制御エリアに対する最大列車数を考慮し,伝送周期に対して十分な数の接続を確保できるように,帯域
幅を考慮する。
8.5.3.7 伝送速度
伝送周期に対して十分な伝送速度が確保できるように,伝送速度を考慮する。
8.5.3.8 変調方式
伝送周期に対して要求された伝送速度を達成するように,周波数との組合せで変調方式を選定する。
8.5.3.9 伝送路の種類
伝送周期に対して必要なQoSが確保できるように,伝送路の種類を選定する。
8.5.4 スループットと伝送パラメータとの関係
8.5.4.1 周期
要求されるスループットが満たされるように,周期を決定する。周期が減少すると,パケット管理のた
めのオーバヘッドが増えるため,スループットが減少する。
8.5.4.2 容量
常に制御される最大列車数を考慮したスループットを確保できるように,容量を決定する。
8.5.4.3 接続数
制御エリアに対する最大列車数を考慮したスループットを確保できるように,接続数を決定する。
8.5.4.4 ハンドオーバ
ハンドオーバ中の接続切替え時間を考慮したスループットを確保できるように,ハンドオーバを決定す

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る。
8.5.4.5 周波数
要求されるスループットを達成するように,変調方式との組合せで周波数を決定する。
8.5.4.6 帯域幅
制御エリアに対する最大列車数を考慮し,スループットに対して十分な伝送速度を確保できるように,
帯域幅を考慮する。
8.5.4.7 伝送速度
要求されたスループットを達成するように,伝送速度を考慮する。
8.5.4.8 変調方式
スループットに対して十分な伝送速度などが確保できるように,変調方式を選定する。
8.5.4.9 伝送路の種類
スループットに対して必要なQoSが確保できるように,伝送路の種類を選定する。
8.5.5 制御エリアと伝送パラメータとの関係
8.5.5.1 接続数
制御エリアを全線とするシステムの場合,全線にわたり,システム上要求される最大列車数を考慮した
接続数を決定する。
制御エリアをある一部の区間とするシステムの場合,そのエリアにおいてシステム上要求される最大列
車数を考慮した接続数を決定する。
制御エリアを駅構内及び駅近傍とするシステムの場合,そのエリアにおいてシステム上要求される最大
列車数を考慮した接続数を決定する。
8.5.6 保守条件と伝送パラメータとの関係
8.5.6.1 周期
沿線の保守作業員及び保守用車の情報の授受に要求される最大応答時間を満足するため,周期を考慮す
る。
8.5.6.2 容量
複数作業員が同時に通信する場合,データの増加を処理するためには,容量を考慮する。
8.5.6.3 接続数
複数作業員が同時に通信する場合,データの増加を処理するためには,接続数を考慮する。

8.6 伝送方式

8.6.1 要求される伝送の種類とセキュリティパラメータとの関係
8.6.1.1 暗号化
オープン伝送を用いる場合,秘匿性が低いので適切なセキュリティ対策(暗号化)を施す。
8.6.1.2 なりすまし対策
オープン伝送を用いる場合,悪意ある攻撃に関連する列車制御伝送への侵入を防ぐため,適切ななりす
まし対策を行う。

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