JIS G 3479:2021 焼入性を保証した機械構造用鋼管

JIS G 3479:2021 規格概要

この規格 G3479は、主として機械部品に使用する焼入性を保証した機械構造用鋼管について規定。

JISG3479 規格全文情報

規格番号
JIS G3479 
規格名称
焼入性を保証した機械構造用鋼管
規格名称英語訳
Steel tubes for machine structure with specified hardenability bands
制定年月日
2015年5月20日
最新改正日
2021年5月20日
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‐ 
対応国際規格

ISO

国際規格分類

ICS

77.140.10, 77.140.75
主務大臣
経済産業
JISハンドブック
‐ 
改訂:履歴
2015-05-20 制定日, 2016-11-21 改正日, 2021-05-20 改正
ページ
JIS G 3479:2021 PDF [35]
                                                                                   G 3479 : 2021

pdf 目 次

ページ

  •  1 適用範囲・・・・[1]
  •  2 引用規格・・・・[1]
  •  3 用語及び定義・・・・[1]
  •  4 種類の記号・・・・[1]
  •  5 製造方法・・・・[2]
  •  6 化学成分・・・・[2]
  •  7 へん平性・・・・[3]
  •  8 鋼質・・・・[3]
  •  8.1 焼入性・・・・[3]
  •  8.2 オーステナイト結晶粒度・・・・[4]
  •  9 寸法及び寸法許容差・・・・[5]
  •  9.1 寸法・・・・[5]
  •  9.2 寸法許容差・・・・[5]
  •  10 外観・・・・[5]
  •  11 試験・・・・[6]
  •  11.1 分析試験・・・・[6]
  •  11.2 へん平試験・・・・[6]
  •  11.3 鋼質試験・・・・[7]
  •  12 検査及び再検査・・・・[7]
  •  12.1 検査・・・・[7]
  •  12.2 再検査・・・・[8]
  •  13 表示・・・・[8]
  •  14 報告・・・・[8]
  •  附属書A(参考)受渡当事者間の協定によって適用することのある試験の例・・・・[33]

(pdf 一覧ページ番号 1)

――――― [JIS G 3479 pdf 1] ―――――

           G 3479 : 2021

まえがき

  この規格は,産業標準化法第16条において準用する同法第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人
日本鉄鋼連盟(JISF)から,産業標準原案を添えて日本産業規格を改正すべきとの申出があり,日本産業
標準調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本産業規格である。これによって,JIS G 3479:2016
は改正され,この規格に置き換えられた。
  なお,令和4年5月19日までの間は,産業標準化法第30条第1項等の関係条項の規定に基づくJISマ
ーク表示認証において,JIS G 3479:2016を適用してもよい。
  この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
  この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本産業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。

(pdf 一覧ページ番号 2)

――――― [JIS G 3479 pdf 2] ―――――

                                      日本産業規格                            JIS
                                                                              G 3479 : 2021

焼入性を保証した機械構造用鋼管

Steel tubes for machine structure with specified hardenability bands

1 適用範囲

 この規格は,主として機械部品に使用する焼入性を保証した機械構造用鋼管(以下,管という。)につい
て規定する。

2 引用規格

  次に掲げる引用規格は,この規格に引用されることによって,その一部又は全部がこの規格の要求事項
を構成している。これらの引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
    JIS G 0201 鉄鋼用語(熱処理)
    JIS G 0202 鉄鋼用語(試験)
    JIS G 0203 鉄鋼用語(製品及び品質)
    JIS G 0320 鋼材の溶鋼分析方法
    JIS G 0321 鋼材の製品分析方法及びその許容変動値
    JIS G 0404 鋼材の一般受渡し条件
    JIS G 0415 鋼及び鋼製品−検査文書
    JIS G 0551 鋼−結晶粒度の顕微鏡試験方法
    JIS G 0561 鋼の焼入性試験方法(一端焼入方法)

3 用語及び定義

  この規格で用いる主な用語及び定義は,JIS G 0201,JIS G 0202及びJIS G 0203による。

4 種類の記号

  管は,24種類とし,種類の記号は,表1による。

――――― [JIS G 3479 pdf 3] ―――――

           2
G 3479 : 2021
                             表1−種類の記号及び製造方法を表す記号
         分類         種類の記号                      製造方法を表す記号
                                         製管方法         仕上方法             表示
      マンガン鋼      SMn420HTK
                       SMn433HTK
                       SMn438HTK
                       SMn443HTK
   マンガンクロム鋼  SMnC420HTK
                      SMnC443HTK
       クロム鋼       SCr415HTK
                       SCr420HTK
                       SCr430HTK
                       SCr435HTK
                       SCr440HTK
                                        継目無し : S     熱間仕上げ : H   製造方法を表す記号
        クロム       SCM415HTK
                                      電気抵抗溶接 : E   冷間仕上げ : C   の表示は,箇条13 b)に
     モリブデン鋼    SCM418HTK
                                                      電気抵抗溶接まま : G よる。
                      SCM420HTK
                      SCM425HTK
                      SCM435HTK
                      SCM440HTK
                      SCM445HTK
                      SCM822HTK
   ニッケルクロム鋼   SNC415HTK
                       SNC631HTK
                       SNC815HTK
    ニッケルクロム   SNCM220HTK
     モリブデン鋼    SNCM420HTK

5 製造方法

  製造方法は,次による。
a) 管は,表1に示す製管方法及び仕上方法の組合せによって製造する。ただし,必要な場合には,管に
    適切な熱処理を行ってもよい。製造方法を表す記号は,表1による。
b) 注文者は,必要な場合には,熱処理を指定してもよい。
c) 管端形状は,特に指定のない場合はプレンエンドとする。

6 化学成分

  管は,11.1によって試験を行い,その溶鋼分析値は,表2による。注文者の要求によって製品分析を行
う場合は,11.1によって試験を行い,その製品分析値は,表2に対して,JIS G 0321の表4(合金鋼鋼材
の製品分析の許容変動値)の許容変動値を適用した値による。

――――― [JIS G 3479 pdf 4] ―――――

                                                                                             3
                                                                                   G 3479 : 2021
                                         表2−化学成分
                                                                                       単位 %
  種類の記号    C       Si     Mn       P       S       Ni      Cr      Mo      Cu
                                                                                a)
  SMn420HTK 0.160.23 0.150.35 1.151.55 0.030以下 0.030以下 0.25以下 0.35以下         0.30以下
                                                                                a)
  SMn433HTK 0.290.36 0.150.35 1.151.55 0.030以下 0.030以下 0.25以下 0.35以下         0.30以下
                                                                                a)
  SMn438HTK 0.340.41 0.150.35 1.301.70 0.030以下 0.030以下 0.25以下 0.35以下         0.30以下
                                                                                a)
  SMn443HTK 0.390.46 0.150.35 1.301.70 0.030以下 0.030以下 0.25以下 0.35以下         0.30以下
                                                                                a)
 SMnC420HTK 0.160.23 0.150.35 1.151.55 0.030以下 0.030以下 0.25以下 0.350.70         0.30以下
                                                                                a)
 SMnC443HTK 0.390.46 0.150.35 1.301.70 0.030以下 0.030以下 0.25以下 0.350.70         0.30以下
                                                                                a)
  SCr415HTK 0.120.18 0.150.35 0.550.95 0.030以下 0.030以下 0.25以下 0.851.25         0.30以下
                                                                                a)
  SCr420HTK 0.170.23 0.150.35 0.550.95 0.030以下 0.030以下 0.25以下 0.851.25         0.30以下
                                                                                a)
  SCr430HTK 0.270.34 0.150.35 0.550.95 0.030以下 0.030以下 0.25以下 0.851.25         0.30以下
                                                                                a)
  SCr435HTK 0.320.39 0.150.35 0.550.95 0.030以下 0.030以下 0.25以下 0.851.25         0.30以下
                                                                                a)
  SCr440HTK 0.370.44 0.150.35 0.550.95 0.030以下 0.030以下 0.25以下 0.851.25         0.30以下
  SCM415HTK 0.120.18 0.150.35 0.550.95 0.030以下 0.030以下 0.25以下 0.851.25 0.150.30 0.30以下
  SCM418HTK 0.150.21 0.150.35 0.550.95 0.030以下 0.030以下 0.25以下 0.851.25 0.150.30 0.30以下
  SCM420HTK 0.170.23 0.150.35 0.550.95 0.030以下 0.030以下 0.25以下 0.851.25 0.150.30 0.30以下
  SCM425HTK 0.230.28 0.150.35 0.550.95 0.030以下 0.030以下 0.25以下 0.851.25 0.150.30 0.30以下
  SCM435HTK 0.320.39 0.150.35 0.550.95 0.030以下 0.030以下 0.25以下 0.851.25 0.150.35 0.30以下
  SCM440HTK 0.370.44 0.150.35 0.550.95 0.030以下 0.030以下 0.25以下 0.851.25 0.150.35 0.30以下
  SCM445HTK 0.420.49 0.150.35 0.550.95 0.030以下 0.030以下 0.25以下 0.851.25 0.150.35 0.30以下
  SCM822HTK 0.190.25 0.150.35 0.550.95 0.030以下 0.030以下 0.25以下 0.851.25 0.350.45 0.30以下
                                                                                a)
  SNC415HTK 0.110.18 0.150.35 0.300.70 0.030以下 0.030以下 1.952.50 0.200.55         0.30以下
                                                                                a)
  SNC631HTK 0.260.35 0.150.35 0.300.70 0.030以下 0.030以下 2.453.00 0.551.05         0.30以下
                                                                                a)
  SNC815HTK 0.110.18 0.150.35 0.300.70 0.030以下 0.030以下 2.953.50 0.551.05         0.30以下
 SNCM220HTK 0.170.23 0.150.35 0.600.95 0.030以下 0.030以下 0.350.75 0.350.65 0.150.30 0.30以下
 SNCM420HTK 0.170.23 0.150.35 0.400.70 0.030以下 0.030以下 1.552.00 0.350.65 0.150.30 0.30以下
   この表に記載していない合金元素は,溶鋼を仕上げる目的以外に,意図的に添加してはならない。ただし,受渡
 当事者間の協定によってBを添加してもよい。Bを添加する場合は0.005 0 %以下とし,種類の記号の末尾にB添加
 を示す記号“B”を付ける。
   注a) 必要に応じてMoを添加してもよい。ただし,Moを添加する場合は,0.15 %未満とする。

7 へん平性

  電気抵抗溶接鋼管は,11.2によって試験を行い,平板間の距離を外径の7/8にへん平にしたとき,試験
片の溶接部に割れを生じてはならない。ただし,受渡当事者間の協定がある場合は,へん平性の規定を適
用しなくてもよい。

8 鋼質

8.1 焼入性

  焼入性は,次による。
a) 注文者は,表3表26によって,硬さを測定する試験片焼入端からの距離,並びに指定する距離にお
    ける下限(硬さが表示されている場合)及び上限の硬さを指定しなければならない。ただし,試験片
    焼入端からの距離が表にない場合には,図から読み取った値を参考にして,受渡当事者間の協定によ
    って,下限及び上限の硬さを決める。

――――― [JIS G 3479 pdf 5] ―――――

           4
G 3479 : 2021
b) 管は,11.3.1によって試験を行い,試験片焼入端からの指定された距離における焼入性は,a) によっ
    て指定された範囲内の硬さでなければならない。
  例 図1に示す試験片焼入端から7 mmの距離(A−A' )での硬さを指定する場合は,“J 7 mm=31/44”
      と指定する。
                                  試験片焼入端からの距離(mm)
                                     図1−焼入性の指定方法

8.2 オーステナイト結晶粒度

  管は,11.3.2によって試験を行い,そのオーステナイト結晶粒度は,表27による。
                                 表27−オーステナイト結晶粒度
                             種類の記号                        オーステナイト結晶粒度
         SMn433HTK,SMn438HTK,SMn443HTK,SMnC443HTK
                                                                 熱処理平均粒度番号a)
         SCr430HTK,SCr435HTK,SCr440HTK,SCM435HTK,
                                                                       5.0以上
         SCM440HTK,SCM445HTK,SNC631HTK
         SMn420HTK,SMnC420HTK,SCr415HTK,SCr420HTK
         SCM415HTK,SCM418HTK,SCM420HTK,SCM425HTK              浸炭平均粒度番号b)
         SCM822HTK,SNC415HTK,SNC815HTK,SNCM220HTK                  6.0以上
         SNCM420HTK
           注a) 熱処理粒度試験によって求めた平均粒度番号
           注b) 浸炭粒度試験によって求めた平均粒度番号

――――― [JIS G 3479 pdf 6] ―――――

                                                                                             5
                                                                                   G 3479 : 2021

9 寸法及び寸法許容差

9.1 寸法

  寸法は,受渡当事者間の協定による。

9.2 寸法許容差

  寸法許容差は,次による。
a) 管の外径及び厚さの許容差は,それぞれ表28及び表29による。ただし,熱間仕上継目無鋼管は,表
    28及び表29の区分の1号を適用し,その他の管の場合,いずれの区分を適用するかは,受渡当事者
    間の協定による。
                                                           +500
b) 特に受渡当事者間の協定のない限り,管の長さの許容差は,     mmとする。
                表28−外径の許容差a)                          表29−厚さの許容差
                   外径          外径の許容差                   厚さ
     区分                                              区分                厚さの許容差
                   mm                                            mm
             50未満               ±0.5 mm                                   +0.6 mm
     1号                                                        4未満
             50以上               ±1 %                                      −0.5 mm
                                                         1号
             50未満               ±0.25 mm                                  +15 %
     2号                                                        4以上
             50以上               ±0.5 %                                    −12.5 %
             25未満               ±0.12 mm                    3未満        ±0.3 mm
                                                         2号
             25以上    40未満    ±0.15 mm                    3以上        ±10 %
             40以上    50未満    ±0.18 mm                    2未満       ±0.15 mm
                                                         3号
             50以上    60未満    ±0.20 mm                    2以上         ±8 %
     3号    60以上    70未満    ±0.23 mm
             70以上    80未満    ±0.25 mm
             80以上    90未満    ±0.30 mm
             90以上   100未満    ±0.40 mm
            100以上               ±0.50 %
      注a) 局所的な手入部については,この表の外径の
           許容差を適用しない。

10 外観

  外観は,次による。
a) 管は,実用的に真っすぐ,かつ,その両端が管軸に対して実用的に直角でなければならない。
b) 管は,仕上げが良好で,使用上有害な欠点があってはならない。
c) 表面手入れを実施する場合は,グラインダ,機械加工などによってもよいが,手入れ後の製品厚さは,
    厚さの許容差内でなければならない。
d) 手入れ跡は,管の形状に滑らかに沿わなければならない。
e) 管の表面仕上げについて,要求のある場合は,受渡当事者間の協定による。

――――― [JIS G 3479 pdf 7] ―――――

           6
G 3479 : 2021

11 試験

  注記 受渡当事者間の協定によって適用することのある試験の例を,参考として附属書Aに示す。

11.1 分析試験

11.1.1 一般事項及び分析用試料の採り方
  分析試験の一般事項及び溶鋼分析用試料の採り方は,JIS G 0404の箇条8(化学成分)による。注文者
が製品分析を要求した場合の製品分析用試料の採り方は,JIS G 0321の箇条4(製品分析用試料)による。
11.1.2 分析方法
  溶鋼分析の方法は,JIS G 0320による。製品分析の方法は,JIS G 0321による。

11.2 へん平試験

11.2.1 一般事項
  へん平試験の一般事項は,JIS G 0404の箇条7(一般要求)及び箇条9(機械的性質)による。ただし,
JIS G 0404の7.6(試験片採取条件及び試験片)のうち,へん平試験に供される供試材の採り方は,A類と
する。
11.2.2 供試材の採り方
  供試材の採り方は,表30による。
                                     表30−供試材の採り方
               外径                               供試材の採り方
                           同一寸法a)及び同時熱処理b)   )の管2 000 mごと,及びその端数からそれぞ
            65 mm以下
                           れ一つの供試材を採取する。
           65 mmを超え    同一寸法a)及び同時熱処理b)   )の管1 000 mごと,及びその端数からそれぞ
            100 mm以下    れ一つの供試材を採取する。
           100 mmを超え   同一寸法a)及び同時熱処理b)   )の管500 mごと,及びその端数からそれぞれ
            200 mm以下    一つの供試材を採取する。
                           同一寸法a)及び同時熱処理b)   )の管250 mごと,及びその端数からそれぞれ
            200 mm超え
                           一つの供試材を採取する。
          注a) 同一寸法とは,外径及び厚さが同一のものをいう。
          注b) 管に熱処理を行った場合に適用する。連続炉を用いる場合の同時熱処理とは,同一熱処理
               条件での連続した熱処理をいい,連続炉を停止した場合は,停止後の熱処理は同時熱処理
               に含まない。
          注c) 同一溶鋼単位で供試材を採取する場合には,同時熱処理に代えて,同一熱処理条件として
               もよい。
11.2.3 試験片
  試験片は,それぞれの供試材から長さ50 mm以上を1個採取する。ただし,厚さが外径の15 %以上の
管では,環状試験片の円周の一部を取り除いたC形試験片としてもよい。
11.2.4 試験方法
  試験温度は,常温(5 ℃35 ℃)とし,試験片を2枚の平板間に挟み,平板間の距離(H)が外径の7/8

――――― [JIS G 3479 pdf 8] ―――――

                                                                                             7
                                                                                   G 3479 : 2021
以下になるまで圧縮してへん平にしたとき,試験片の溶接部に割れが生じたかどうかを調べる。溶接部は,
図2のように,管の中心と溶接部とを結ぶ線が圧縮方向に対し直角になるように置く。また,C形試験片
は,図3のように置く。
                図2−へん平試験                                図3−へん平試験
             (環状試験片の場合)                            (C形試験片の場合)

11.3 鋼質試験

11.3.1 焼入性試験
  焼入性試験は,次による。
a) 供試材の採り方及び試験片の数は,受渡当事者間の協定による。
b) 試験方法は,JIS G 0561による。
11.3.2 オーステナイト結晶粒度試験
  オーステナイト結晶粒度試験は,次による。
a) 供試材の採り方及び試験片の数は,受渡当事者間の協定による。
b) 試験方法は,JIS G 0551による。ただし,熱処理粒度試験方法は,特に指定のない限り,焼入焼戻し
    法(Gh)又は酸化法(Go)のいずれかとする。

12 検査及び再検査

12.1 検査

  検査は,次による。
a) 検査の一般事項は,JIS G 0404による。
b) 化学成分は,箇条6に適合しなければならない。
c) へん平性は,箇条7に適合しなければならない。
d) 焼入性及びオーステナイト結晶粒度は,箇条8に適合しなければならない。
e) 寸法は,箇条9に適合しなければならない。
f) 外観は,箇条10に適合しなければならない。

――――― [JIS G 3479 pdf 9] ―――――

           8
G 3479 : 2021

12.2 再検査

  へん平試験で合格とならなかった管は,JIS G 0404の9.8(再試験)によって再試験を行い,合否を決定
してもよい。

13 表示

  検査に合格した管には,管ごとに,次の項目を表示しなければならない。外径が小さく管ごとの表示が
困難な場合又は注文者の要求がある場合は,これを結束して,一束ごとに適正な方法で表示してもよい。
表示の順序は,指定しない。また,受渡当事者間の協定によって,製品識別が可能な範囲で項目の一部を
省略してもよい。
a) 種類の記号
b) 製造方法を表す記号。製造方法を表す記号は,次による。ただし,“−”は空白でもよい。
  1) 熱間仕上継目無鋼管 −S−H
  2) 冷間仕上継目無鋼管 −S−C
  3) 電気抵抗溶接まま鋼管 −E−G
  4) 熱間仕上電気抵抗溶接鋼管 −E−H
  5) 冷間仕上電気抵抗溶接鋼管 −E−C
c) 寸法。寸法は,外径及び厚さを表示する。
d) 製造業者名又はその略号
e) ボロン[ほう素(B)]添加を表す記号。ボロン[ほう素(B)]を添加した場合は,種類の記号の末尾
    に記号Bを表示する。

14 報告

  製造業者は,特に指定のない限り,検査文書を注文者に提出しなければならない。報告は,JIS G 0404
の箇条13(報告)による。検査文書の種類は,注文時に特に指定がない場合,JIS G 0415の5.1(検査証
明書3.1)による。
  なお,受渡当事者間の協定によってボロン[ほう素(B)]を添加した場合及び/又は必要に応じてモリ
ブデン(Mo)を添加した場合は,その含有率を検査文書に付記する。

――――― [JIS G 3479 pdf 10] ―――――

                                                                                             9
                                                                                   G 3479 : 2021
                                   表3−SMn420HTKの焼入性
   硬さ                        試験片焼入端からの距離                          熱処理温度
                                        mm                                          ℃
   HRC   1.5 3   5  7  9  11  13 15  20 25  30 35  40 45  50 焼ならし 焼入れ
   上限  48  46 42  36 30 27  25 24  21 −  − −  − −  −
                                                                               925      925
   下限  40  36 21  − − −  − −  − −  − −  − −  −
                                  試験片焼入端からの距離(mm)

――――― [JIS G 3479 pdf 11] ―――――

           10
G 3479 : 2021
                                   表4−SMn433HTKの焼入性
   硬さ                        試験片焼入端からの距離                          熱処理温度
                                        mm                                          ℃
   HRC   1.5 3   5  7   9  11 13 15  20 25  30 35  40 45  50 焼ならし 焼入れ
   上限  57  56 53  49 42 36  33 30  27 25  24 23  22 21 21
                                                                               900      870
   下限  50  46 34  26 23 20  − −  − −  − −  − −  −
                                  試験片焼入端からの距離(mm)

――――― [JIS G 3479 pdf 12] ―――――

                                                                                            11
                                                                                   G 3479 : 2021
                                   表5−SMn438HTKの焼入性
   硬さ                         試験片焼入端からの距離                         熱処理温度
                                          mm                                        ℃
   HRC   1.5 3   5  7   9  11 13  15 20  25 30 35  40 45  50 焼ならし 焼入れ
   上限  59  59 57  54 51  46 41  39 35  33 31 30  29 28 27
                                                                               870      845
   下限  52  49 43  34 28  24 22  21 −  − − −  − −  −
                                  試験片焼入端からの距離(mm)

――――― [JIS G 3479 pdf 13] ―――――

           12
G 3479 : 2021
                                   表6−SMn443HTKの焼入性
   硬さ                         試験片焼入端からの距離                         熱処理温度
                                         mm                                         ℃
   HRC   1.5 3   5  7   9  11 13  15 20 25  30 35  40 45  50 焼ならし 焼入れ
   上限  62  61 60  59 57  54 50  45 37 34  32 31  30 29 28
                                                                               870      845
   下限  55  53 49  39 33  29 27  26 23 22  20 −  − −  −
                                  試験片焼入端からの距離(mm)

――――― [JIS G 3479 pdf 14] ―――――

                                                                                            13
                                                                                   G 3479 : 2021
                                  表7−SMnC420HTKの焼入性
   硬さ                         試験片焼入端からの距離                         熱処理温度
                                         mm                                         ℃
   HRC   1.5 3   5  7   9  11 13  15 20  25 30  35 40  45 50 焼ならし 焼入れ
   上限  48  48 45  41 37  33 31  29 26  24 23  − −  − −
                                                                               925      925
   下限  40  39 33  27 23  20 −  − −  − −  − −  − −
                                  試験片焼入端からの距離(mm)

――――― [JIS G 3479 pdf 15] ―――――

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