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JIS G 0561:2011 規格概要
この規格 G0561は、鋼の焼入性をジョミニー式一端焼入方法によって測定する試験方法について規定。
JISG0561 規格全文情報
- 規格番号
- JIS G0561
- 規格名称
- 鋼の焼入性試験方法(一端焼入方法)
- 規格名称英語訳
- Method of hardenability test for steel (End quenching method)
- 制定年月日
- 1956年1月19日
- 最新改正日
- 2016年10月20日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- ISO 642:1999(MOD)
- 国際規格分類
ICS
- 77.040.99, 77.080.20
- 主務大臣
- 経済産業
- JISハンドブック
- 鉄鋼 I 2021, 鉄鋼 II 2021, 熱処理 2020
- 改訂:履歴
- 1956-01-19 制定日, 1959-01-19 確認日, 1961-12-16 確認日, 1965-03-01 改正日, 1968-02-01 確認日, 1971-01-01 確認日, 1974-04-01 確認日, 1977-08-01 改正日, 1983-02-01 確認日, 1983-11-01 改正日, 1988-11-01 確認日, 1994-06-01 確認日, 1998-12-20 改正日, 2004-03-20 確認日, 2006-02-20 改正日, 2011-09-20 改正日, 2016-10-20 確認
- ページ
- JIS G 0561:2011 PDF [16]
G 0561 : 2011
pdf 目 次
ページ
- 序文・・・・[1]
- 1 適用範囲・・・・[1]
- 2 引用規格・・・・[1]
- 3 用語,定義及び記号・・・・[2]
- 4 原理・・・・[2]
- 5 焼入装置・・・・[2]
- 5.1 試験片支持台・・・・[2]
- 5.2 冷却用噴水装置・・・・[3]
- 6 試験片・・・・[3]
- 6.1 試験片の寸法・・・・[3]
- 6.2 試験片の調製方法・・・・[4]
- 7 焼入方法・・・・[5]
- 7.1 加熱方法・・・・[5]
- 7.2 焼入作業・・・・[6]
- 7.3 焼入剤・・・・[6]
- 8 硬さの測定方法・・・・[6]
- 8.1 硬さ試験片・・・・[6]
- 8.2 硬さ測定位置・・・・[6]
- 8.3 硬さの測定・・・・[7]
- 9 記録・・・・[7]
- 10 報告・・・・[8]
- 附属書JA(参考)焼入性図表・・・・[9]
- 附属書JB(参考)JISと対応国際規格との対比表・・・・[10]
(pdf 一覧ページ番号 1)
――――― [JIS G 0561 pdf 1] ―――――
G 0561 : 2011
まえがき
この規格は,工業標準化法第14条によって準用する第12条第1項の規定に基づき,一般社団法人日本
鉄鋼連盟(JISF)から,工業標準原案を具して日本工業規格(日本産業規格)を改正すべきとの申出があり,日本工業標準
調査会の審議を経て,経済産業大臣が改正した日本工業規格(日本産業規格)である。
これによって,JIS G 0561:2006は改正され,この規格に置き換えられた。
この規格は,著作権法で保護対象となっている著作物である。
この規格の一部が,特許権,出願公開後の特許出願又は実用新案権に抵触する可能性があることに注意
を喚起する。経済産業大臣及び日本工業標準調査会は,このような特許権,出願公開後の特許出願及び実
用新案権に関わる確認について,責任はもたない。
(pdf 一覧ページ番号 2)
――――― [JIS G 0561 pdf 2] ―――――
日本工業規格(日本産業規格) JIS
G 0561 : 2011
鋼の焼入性試験方法(一端焼入方法)
Method of hardenability test for steel (End quenching method)
序文
この規格は,1999年に第2版として発行されたISO 642を基に作成した日本工業規格(日本産業規格)であるが,技術的
内容を変更して作成した日本工業規格(日本産業規格)である。
なお,この規格で側線又は点線の下線を施してある箇所は,対応国際規格を変更している事項である。
変更の一覧表にその説明を付けて,附属書JBに示す。
1 適用範囲
この規格は,鋼の焼入性をジョミニー式一端焼入方法によって測定する試験方法について規定する。
注記 この規格の対応国際規格及びその対応の程度を表す記号を,次に示す。
ISO 642:1999,Steel−Hardenability test by end quenching (Jominy test)(MOD)
なお,対応の程度を表す記号“MOD”は,ISO/IEC Guide 21-1に基づき,“修正している”
ことを示す。
警告 この規格に基づいて試験を行う者は,通常の試験室での作業に精通していることを前提とする。
この規格は,その使用に関連して起こる全ての安全上の問題を取り扱おうとするものではない。
この規格の利用者は,各自の責任において安全及び健康に対する適切な措置をとらなければな
らない。
2 引用規格
次に掲げる規格は,この規格に引用されることによって,この規格の規定の一部を構成する。これらの
引用規格は,その最新版(追補を含む。)を適用する。
JIS G 0202 鉄鋼用語(試験)
JIS G 0203 鉄鋼用語(製品及び品質)
JIS G 0551 鋼−結晶粒度の顕微鏡試験方法
JIS G 4053 機械構造用合金鋼鋼材
JIS G 4801 ばね鋼鋼材
JIS Z 2244 ビッカース硬さ試験−試験方法
注記 対応国際規格 : ISO 6507-1:2005,Metallic materials−Vickers hardness test−Part 1: Test method
(MOD)
JIS Z 2245 ロックウェル硬さ試験−試験方法
注記 対応国際規格 : ISO 6508-1:2005,Metallic materials−Rockwell hardness test−Part 1: Test method
(scales A, B, C, D, E, F, G, H, K, N, T)(MOD)
――――― [JIS G 0561 pdf 3] ―――――
2
G 0561 : 2011
3 用語,定義及び記号
この規格で用いる主な用語,定義及び記号は,JIS G 0202及びJIS G 0203によるほか,表1による。
表1−記号及び定義
記号 定義 値
L 試験片の全長 (100±0.5) m
+0.5
D 試験片の直径 (25 0 ) m
t 試験片の加熱保持時間 3035分
tm 炉から試験片を取り出してから焼入れ開始までの最大遅れ時間 5秒
T 冷却水の温度 530 ℃
a 垂直の水噴出管の内径 (12.5±0.5) m
h 試験片がないときの水の噴水自由高さ (65±10) m
l 試験片の底部から水噴出管の端までの距離 (12.5±0.5) m
e 硬さを測定する平面の研削深さ 0.40.5 mm
d 焼入端から硬さ測定点までの距離,mm
Jdmm=xx a) ロックウェルHRCによる,距離d(mm)での焼入性指数
xxは硬さ値
受渡当事者間の協定によって,ISO規格の表記であるJxx-dと表してもよい。
Jdmm=xxHV a) ビッカースHV30による,距離d(mm)での焼入性指数
xxは硬さ値
受渡当事者間の協定によって,ISO規格の表記であるJHVxx-dと表してもよい。
注a) 単位mmは,表記しなくてもよい。
4 原理
円柱形の試験片を,オーステナイト域の規定温度で規定時間加熱し,その一端面に水を吹きつけて焼入
れした後,選ばれた2点間又は試験片に作られた長さ方向の所定の点の硬さを測定し,硬さの変化によっ
て鋼の焼入性を決定する。
5 焼入装置
5.1 試験片支持台
試験片支持台は,次による。
a) フランジ付き試験片の支持台は,図1に示すとおりとし,試験片を垂直に設置し,焼入れする下端面
を正しく噴水口の直上(12.5±0.5) mの位置に支持することができるものとする。
b) アンダーカット付き試験片の支持台は,瞬時に正確な位置に試験片を設置できる適切な支持手段を用
いる。
――――― [JIS G 0561 pdf 4] ―――――
3
G 0561 : 2011
単位 mm
1 試験片
2 噴水口
3 噴水自由高さ
図1−焼入装置
5.2 冷却用噴水装置
冷却用噴水装置は,内径(12.5±0.5) mの管の口から水を(65±10) mの自由高さで噴水させることがで
きるものとする。
水冷の開始後,直ちに規定の自由高さの噴水が得られるようにし,冷却中,その自由高さが変化しては
ならない。そのためには,あふれ出し装置をもつ水槽を用いて一定水圧高さが得られることが望ましい。
また,試験開始まで,加熱した試験片に冷却水が当たらないように,管の口と試験片との間に板を挿入す
るとよい。
急作動式コックの場合には,コック背後の給水パイプの長さは,少なくとも50 mmあって,乱流のない
水流を確保するものとする。
試験片は,冷却中に風による影響を受けないようにする。
6 試験片
6.1 試験片の寸法
試験片の寸法は,図2に示すとおりとし,フランジ付き試験片又はアンダーカット付き試験片のいずれ
を用いるかは,材料規格による。ただし,材料規格に規定のない場合は,試験者の任意による。
――――― [JIS G 0561 pdf 5] ―――――
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JIS G 0561:2011の引用国際規格 ISO 一覧
- ISO 642:1999(MOD)
JIS G 0561:2011の国際規格 ICS 分類一覧
- 77 : 金属工学 > 77.040 : 金属の試験 > 77.040.99 : その他の金属試験方法
JIS G 0561:2011の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISG0202:2013
- 鉄鋼用語(試験)
- JISG0203:2009
- 鉄鋼用語(製品及び品質)
- JISG0551:2013
- 鋼―結晶粒度の顕微鏡試験方法
- JISG0551:2020
- 鋼―結晶粒度の顕微鏡試験方法
- JISG4053:2016
- 機械構造用合金鋼鋼材
- JISG4801:2011
- ばね鋼鋼材
- JISG4801:2021
- ばね鋼鋼材
- JISZ2244:2009
- ビッカース硬さ試験―試験方法
- JISZ2245:2016
- ロックウェル硬さ試験―試験方法
- JISZ2245:2021
- ロックウェル硬さ試験―試験方法