JIS E 4001:2011 鉄道車両―用語 | ページ 25

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E 4001 : 2011
番号 用語 定義 参考
慣用語 対応英語
74002 ブレーキ率 制輪子押付力と軸重との比の鋳鉄制輪子換算の百分 braking ratio
率。
注記 制輪子押付力は,基礎ブレーキ装置の機械効
率を1として算出する。
74003 全車ブレーキ 全車制動率
制輪子押付力の総和と軸重の総和との比の百分率。 braking ratio for
率 注記 全車ブレーキ率には,空車ブレーキ率及び積 total axles
車ブレーキ率がある。
74004 積車ブレーキ 制輪子押付力の総和と積車質量との比の百分率。積車制動率 braking ratio for
率 loaded car
74005 空車ブレーキ 制輪子押付力の総和と空車質量との比の百分率。空車制動率 braking ratio for
率 empty car
74006 軸ブレーキ率 軸制動率
1対の輪軸に作用する制輪子押付力と軸重との比の braking ratio for
百分率。 braked axle
74007 ブレーキ効率 制動効率
正味の制輪子押付力の総和と,機械的な諸損失を考 braking
慮しない見掛けの制輪子押付力の総和との比の百分 efficiency
率。
74008 ブレーキ倍率 制動倍率
ブレーキ効率を100 %とした場合の,制輪子押付力 braking leverage
の総和とブレーキシリンダが発生する力との比。
74009 込め ブレーキ装置の空気タンク,配管などに圧力空気を charge
供給する操作。
74010 初込め(空気回各空気回路への圧力空気の最初の込め。 initial charge
路)
74011 また込め ブレーキ作用によって消費した圧力空気を再び込め recharge
て,次のブレーキに備える操作。
74012 キックオフ 長編成の貨物列車で,機関車の自弁ハンドルを“運 kick off
転”位置としてもブレーキが緩まない場合a),自弁
ハンドル位置を“運転”→“緩め”→“運転”とし
て,瞬間的に元空気タンクの圧力空気をブレーキ管
に送り込み,ブレーキを緩める操作。
注a) 機関車の自弁ハンドルを,ブレーキ管の早込
め及び後尾車両のブレーキ管込め不足防止の
ため,“緩め”位置とした後で“運転”位置と
したとき,機関車近傍の車両の制御弁がブレ
ーキ管減圧を検知して“ブレーキ”指令と認
識し,ブレーキが緩まない場合がある。
74013 ブレーキ特性 ブレーキ力と速度との関係。 braking
characteristic
[811-06-37]
74014 抵抗ブレーキ 指定された条件で抵抗ブレーキが立ち上がることが critical speed in
立上げ限界 できる最低速度。 resistance
速度 braking
[811-06-40],
critical speed in
rheostatic
braking
74015 ブレーキ応答 ブレーキを操作した瞬間から,規定値に実質的に到 braking
達するまでのブレーキ力変化を,時間関数で表した response
図。 [811-06-45]

――――― [JIS E 4001 pdf 121] ―――――

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E 4001 : 2011
番号 用語 定義 参考
慣用語 対応英語
74016 (ブレーキの)所定の速度での,ブレーキを操作してから規定のブ response time
応答時間 レーキ力に達するまでの時間。 (of braking)
[811-06-44]
74017 ブレーキ無駄 ブレーキ指令から,ブレーキシリンダ圧力が立ち上 brake time lag
時間 がるまでの時間。
74018 緩め無駄時間 緩め指令から,ブレーキシリンダ圧力が降下し始め release time lag
るまでの時間。
74019 ブレーキ時定 ブレーキシリンダ圧力が立ち上がってから,設定圧 brake time
数 力の63 %まで上昇する時間。 constant
74020 緩め時定数 ブレーキシリンダ圧力が降下し始めてから,設定圧 release time
力の37 %まで降下する時間。 constant
74021 抑速ブレーキ 勾配を下るときに,一定速度を保持するために抑速 holding brake
力 ブレーキによって作用するブレーキ力。 force
[811-06-36],
drag brake force
74022 瞬間摩擦係数 ブレーキ開始から終了までのブレーキ作動中におけ instantaneous
る制輪子の瞬時の摩擦係数。 friction
摩擦力を制輪子押付力で除した無次元数で表され coefficient
る。
74023 平均摩擦係数 ブレーキ開始から終了までのブレーキ作動中におけ mean friction
る制輪子の平均の摩擦係数。 coefficient
74024 ブレーキ解放 ブレーキシリンダ圧力空気を排気することによっ loosening
(開放) て,ブレーキが緩む状態。 brake,
releasing brake
74025 ブレーキ不緩 ブレーキの緩め指令を行ってもブレーキシリンダ圧 non-loosening
解 力空気が排気されず,ブレーキが緩まない異常状態。 brake
74026 固着 車輪の回転が完全に停止してレール上を滑る状態。 wheel lock
74027 容積効率 体積効率
空気圧縮機における実空気吐出し量と理論空気吐出 volume
し量との比率。 efficiency

4.9 品質管理

4.9.1 試験の分類

   番号       用語                         定義                                参考
慣用語 対応英語
81001 受入試験 受取試験
機器が仕様書上の条件を満たすことを,発注者に証 acceptance test
明するための契約上の試験。通常は,形式試験及び [811-10-01]
受渡試験を指す。
81002 形式試験 ある設計の下で製造した1個又は複数の機器を試験 type test
(かたしきし して,その設計が規定の仕様を満足していることを [811-10-04]
けん) 示すための試験(JIS E 5004-1参照)。
81003 受渡試験 個々の機器を製造過程の段階又は製造後に試験し routine test
て,一定の合格判定基準を満たしていることを確か [811-10-05]
めるための試験(JIS E 5004-1参照)。
81004 任意の試験 追加試験
受渡当事者間で協定して試験計画書に追加する必須 voluntary test
でない形式試験又は受渡試験(JIS E 4041参照)。
81005 抜取試験 ある生産ロットから,任意に抜き取った規定数の機 sampling test
器に対して行う試験(JIS E 5004-1参照)。 [811-10-06]

――――― [JIS E 4001 pdf 122] ―――――

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E 4001 : 2011
番号 用語 定義 参考
慣用語 対応英語
81006 調査試験 追加の情報を得るために,事前に受渡当事者間で協 investigation test
定した場合に行う特別な試験。この試験の結果を, [811-10-07]
受取り拒否又は違約提訴の根拠にしてはならない。
81007 (車両の)完成車両の製作工程が全て完了してから営業投入まで完成検査 completion test
試験 に,契約に基づき受渡当事者間で行う受入試験(形
式試験及び受渡試験)で,通常,定置試験と走行試
験とに分かれている。
81008 (車両の)定置試験場などで車両を定置させて行う試験。この試験 stationary test
試験 では,走行試験に先立つ機能確認を行う場合も含む [811-10-03],
(JIS E 4041参照)。 static test (of
注記 完成車両の場合は,できる限り製造業者の工 vehicles)
場内で行うようにする。
81009 (完成車両の)完成車両を実際に走行させて行う試験。通常,当該 dynamic test (of
走行試験 車両が運用する予定の路線又はそれができない場合 completed
には,契約時に予定されている類似の特性をもつ路 vehicles)
線で実際に走行させて行う試験(JIS E 4041参照)。
81010 試運転 新製若しくは購入した車両又は改造若しくは修繕し test run,
た車両において,安全かつ正常に運転できる状態で trial run
あることを確認するための走行試験。
81011 空(から)ノッ主電動機電流を流さないで,ノッチ指令を与えて制
空(から)ノ sequence test
チ試験 御装置を作動させる試験。 ッチ

4.9.2 信頼性管理

   番号       用語                         定義                                参考
慣用語 対応英語
82001 試験計画書 製造業者が,品質計画書に記載して試験を行う事項 test plan
に関する計画書。
82002 故障 機器の一部が,本来の機能を発揮し続ける能力を失 failure
う状態。ただし,次に規定するような一時的な機能
停止は故障とみなさない。
a) 機能停止の後,装置が自動的に正常運転に回復
する場合。
b) 機能停止が車両運転者に分からない場合(例え
ば,故障表示灯が点灯しない場合。)。
注記 機器に接続された他の部品が一時的に機能停
止した結果として,機器のある部品が重大な
故障を引き起こす可能性について注意が必要
である。
82003 振動試験 振動機能試験及び振動耐久試験の総称。 vibration test
82004 共振試験 部品の特定部分に対し,共振の有無を調べ,その共 resonance test
振振動数を求める試験。
82005 振動機能試験 走行中の鉄道車両で発生すると予測される振動条件 functional test
下で,用品が機能することを検証するための最低限 under
度の試験。 vibration
82006 振動耐久試験 使用条件を上回る振動条件レベルにおける用品の完 vibration
全さを確認することを目的とする試験。ただし,指 durability test,
定の条件下で機能する能力を検証する必要はない。 simulated long
life test under
vibration

――――― [JIS E 4001 pdf 123] ―――――

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番号 用語 定義 参考
慣用語 対応英語
82007 衝撃試験 使用中にまれに起きる衝撃現象を模擬して行う試 shock test,
験。通常は,試験中の機能を検証する必要はないが, impact test
動作状況に変化がなく,機械的な損傷が起きていな
いことは検証する。
82008 耐電圧試験 電気機器に対して,定められた高い電圧を一定時間 dielectric test,
加えて,絶縁物が損傷せずに正常であることを確認 voltage
する試験。 withstand test
注記 規定の電圧を規定の時間印加できれば,試験
は合格である。
82009 デューティ 負荷,無負荷,休止期間などから構成される指定さ duty
れた負荷条件で,それぞれの持続時間及び順序を含
む。
82010 車両のデュー 勾配及び曲線のある実路線を走行する列車の速度及
車両の負荷パ duty cycle of
ティサイク び質量によって定まる負荷の時間変化。 ターン vehicle,
ル load profile
82011 アベイラビリ 外部から必要な資源の供給を行えば,要求機能を所 availability
ティ 定の時間又は期間中,所定の条件において果たし得
る状態を維持することができる製品の能力。
82012 コミッショニ システム又は製品が所定の要求事項を満たすことの commissioning
ング 実証に先立って,システム又は製品を調整する様々
な活動の総称。
82013 構成管理 技術,管理,監査部門が構成アイテムの機能特性及 configuration
び物理特性を調べて文書に定め,これらの特性に加 management
えられる変更を監督し,変更の処理方法及び実施状
況を記録及び報告し,所定の要求事項に適合するか
どうかを検証する規律。
82014 フォールトの 製品,その構成品,外部事象又はこれらの組合せの
フォールトツ fault tree
木解析 フォールトモードのうち,その製品の所定のフォーリー解析 analysis
(FTA) ルトモードになるのはどれかを調べるための分析 (FTA)
で,その過程はフォールトの木の形式で表される。
82015 ハザード 人的障害及び/又は環境ダメージを起こし得る物理 hazard
的状況。
82016 ラムス 信頼性(Reliability),アベイラビリティ(Availability),RAMS
(RAMS) 保全性(Maintainability)及び安全性(Safety)を意味
する頭字語。
82017 リスク 危害を及ぼすハザードの発生確率及び発生する危害 risk
の重度。
82018 安全度 規定された全ての条件において,規定された時間内 safety integrity
に,システムが要求された安全機能を十分に果たし
得る可能性。
82019 安全度水準 安全関連システムに割り当てられた安全機能の安全 safety integrity
(SIL) インテグリティ要求事項の規定に用いる細分レベル level (SIL)
の一つ。安全インテグリティレベルの数値が大きけ
れば大きいほど,安全インテグリティはより高くな
る。
82020 妥当性確認 特定使用目的のための特定の要求事項が満たされて validation
いることを,試験又は客観的証拠で確認すること。
82021 検証 規定された要求事項が満たされていることを,試験 verification
又は客観的証拠で確認すること。

――――― [JIS E 4001 pdf 124] ―――――

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E 4001 : 2011

4.9.3 電磁両立性(EMC)

   番号       用語                         定義                                参考
慣用語 対応英語
83001 電磁妨害 機器,装置若しくはシステムの性能を低下させる可 electromagnetic
能性があり,又は生物,無生物にかかわらず,全て disturbance a)
のものに悪影響を及ぼす可能性がある電磁現象。
83002 電磁障害 電磁妨害によって引き起こされる装置,伝送チャン electromagnetic
ネル又はシステムの性能低下。 interference a),
EMI
83003 電磁両立性 装置又はシステムの存在する環境において,許容で electromagnetic
きないような電磁妨害をいかなるものに対しても与 compatibility,
えず,かつ,その電磁環境において満足に機能する EMC
ための装置又はシステムの能力。
83004 (電磁)エミッある発生源から電磁エネルギーが放出する現象。 electromagnetic
ション emission
83005 無線周波数障 無線周波妨害によって引き起こされる希望信号の受 radio frequency
害 信品質の低下。 interference a),
RFI
83006 (妨害に対す 電磁妨害が存在する環境で,機器,装置又はシステ immunity (to a
る)イミュニムが性能低下せずに動作することができる能力。 disturbance) )
ティ
83007 (電磁)感受性 電磁妨害による機器,装置又はシステムの性能低下 (electromagnetic)
の発生のしやすさ。 susceptibility
注記 感受性は,イミュニティの欠如を意味する。
83008 電磁雑音 時間的に変化する電磁的現象の一種で,明らかに情 electromagnetic
報を伝えず,かつ,希望信号に重畳又は結合する可 noise
能性があるもの。
83009 電磁遮へい 特定領域への変動電磁界の侵入を低減するための, electromagnetic
導電性物質による遮蔽。 screen
83010 電磁環境 ある場所に存在する電磁現象の全て。 electromagnetic
注記 一般に,この電磁環境は時間的に変動してお environment
り,その記述には統計的アプローチが必要と
なる場合がある。
83011 無線周波妨害 無線周波数帯の成分をもつ電磁妨害。 radio frequency
disturbance
83012 伝導妨害 そのエネルギーが一つ以上の導体を経て伝達される conducted
電磁妨害。 disturbance
83013 放射妨害 そのエネルギーが電磁波の形態で空間を伝搬する電 radiated
磁妨害。 disturbance
注a) “interference”と“disturbance”とは,原因及び結果の関係にあるが,しばしば区別なく用いられる。

――――― [JIS E 4001 pdf 125] ―――――

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JIS E 4001:2011の引用国際規格 ISO 一覧

  • IEC 60050-811:1991(NEQ)

JIS E 4001:2011の国際規格 ICS 分類一覧

JIS E 4001:2011の関連規格と引用規格一覧