JIS F 0045:1992 規格概要
この規格 F0045は、スポーツ及び娯楽用の舟艇の船体に関する用語及び定義について規定。
JISF0045 規格全文情報
- 規格番号
- JIS F0045
- 規格名称
- 舟艇用語―船体
- 規格名称英語訳
- Pleasure boat -- Vocabulary -- Hull
- 制定年月日
- 1992年12月14日
- 最新改正日
- 2019年2月14日
- JIS 閲覧
- ‐
- 対応国際規格
ISO
- 国際規格分類
ICS
- 01.040.47, 47.080
- 主務大臣
- 国土交通
- JISハンドブック
- ‐
- 改訂:履歴
- 1992-12-14 制定日, 1998-05-28 確認日, 2003-12-17 確認日, 2009-03-19 確認日, 2013-10-25 確認日, 2019-02-14 確認
- ページ
- JIS F 0045:1992 PDF [7]
日本工業規格(日本産業規格) JIS
F 0045-1992
舟艇用語−船体
Pleasure boat−Vocabulary−Hull
1. 適用範囲 この規格は,スポーツ及び娯楽用の舟艇(1)の船体に関する主な用語及び定義について規定
する。
注(1) 小形船の総称。
備考1. スポーツ及び娯楽用の舟艇のことを,“プレジャーボード”と呼ぶことがある。
2. この規格の引用規格を,次に示す。
JIS F 0010 造船用語(船舶一般編)
JIS F 0011 造船用語(船体編−基本計画)
JIS F 0012 造船用語(船体編−船こく構造)
2. 分類 用語の分類は,次のとおりとする。
(1) 船の部位及び方向
(2) 寸法及び大きさ
(3) 船形及び構造
(a) 船形
(b) 構造
(4) 区画及び居住区
(5) 船の部分の名称
(6) 構造材及び補強工作法
(7) 船の状態
(8) 復原力
3. 用語及び定義 用語及び定義は,次のとおりとする。
なお,参考のために対応英語及び慣用語を示す。
備考 用語欄の括弧内の仮名は,読みを示す。
――――― [JIS F 0045 pdf 1] ―――――
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F 0045-1992
(1) 船の部位及び方向
番号 用語 定義 参考
対応英語 慣用語
1001 船首 船の前端又は前方の部分。 bow へさき,
(せんしゅ) バウ,
おもて
1002 船尾 船の後端又は後方の部分。 stern とも,
(せんび) スターン
1003 船体中央 船体の長さ方向の中央部。 midship ミドシップ,
ミジップ
1004 右げん 船尾から船首を見て船体の中心線より右側。 starboard スターボード
1005 左げん 船尾から船首を見て船体の中心線より左側。 port ポート
1006 船体 外板,甲板,隔壁,骨格などからなる船の胴体。 hull 船こく,
ハル
1007 船底 キールからチャイン又は湾曲部までの船の底の部分。 bottom ボットム
1008 甲板 船体上部を構成する部分。 deck デッキ,
(かんぱん) 甲板(こうは
ん)
1009 チャイン 平底船体の船底外板と船側外板との交線。 chine
1010 キール 船底中心部を縦通する部材(JIS F 0010参照)。 keel 竜骨
1011 トランサム transom
船体最後部の横強力材。ビーム,フロア,フレーム及び
パネルによって構成する。
1012 上部構造物 甲板上の船室などの構造物。 superstructure 上構
1013 隔壁 船内の区画を形作る仕切壁(JIS F 0010参照)。 bulkhead バルクヘッド
1014 水密隔壁 watertight bulkhead
水又は海水が他の区画に漏れるのを止めるために設け
る隔壁。
1015 ブリッジ 操だ室及び見張り所を設けた上部構造物。 bridge 船橋
cockpit
1016 コックピット 機関,操だ機などの制御装置を配置し,ボートの操縦を
行う場所。
1017 ポート 船首を左に向けるようにとる かじのとり方。 port 取舵(とりか
じ)
1018 スターボード 船首を右に向けるようにとる かじのとり方。 starboard 面舵(おもか
じ)
1019 正横 船の中心線に直角な方向。 abeam アビーム
(せいおう)
(2) 寸法及び大きさ
番号 用語 定義 参考
対応英語 慣用語
2001 全長 L. O. A.
船体の最前端から最後端までの長さ(JIS F 0011参照)。 length overall
2002 垂線間長 L. p. p.
船首垂線と船尾垂線との水平距離(JIS F 0011参照)。 length between
perpendiculars
2003 水線長 L. W L.
喫水線上で測った船の前端から後端までの水平距離。 length water line
2004 登録長 上甲板下面で船首材前面から船尾垂線までの水平距離。 registered length
2005 全幅 長さと直角方向に測った最広部の距離。 breadth B
(ぜんはば)
2006 型幅 moulded breadth
船体最広部における両げんの外板内面間の水平距離
(JIS F 0011参照)。
2007 水線幅 水線で測った最大幅。 water line breadth
――――― [JIS F 0045 pdf 2] ―――――
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F 0045-1992
番号 用語 定義 参考
対応英語 慣用語
2008 型深さ moulded depth
船体中央で,キール上面からげん側におけるデッキ下面 D
までの垂直距離。
2009 喫水 draft,
船が浮いているときの船体最下面から水面までの垂直
(きっすい)距離。 draught
2010 総トン数 船の容積を表すトン数。 gross tonnage グロストン
2011 純トン数 net tonnage
旅客又は貨物の運送に供する場所の大きさを表すトン
数。
2012 排水量 船体が排除する水の質量(JIS F 0011参照)。 displacement
international gross
2013 国際総トン数 “船舶のトン数の測度に関する国際条約”の規定に従い
算定されるトン数。 tonnage
2014 縦横比 縦と横の長さの比。 aspect ratio
2015 速長比 速度を長さの平方根で除した値。 speed length ratio
(そくちょうひ)
2016 フルード数 速度を水線長と重力加速度との積の平方根で除した値。 Froud number
2017 レイノルズ数 速度と長さの積を液体の動粘性係数で除した値。 Reynolds number
(3) 船形及び構造
(a) 船形
番号 用語 定義 参考
対応英語 慣用語
3001 排水量形 displacement type
主として動的浮力によって船体を支えて走るのに向い
た船形。
3002 滑走形 planing type
主として動的揚力によって船体を支えて走るのに向い
た船形。
3003 単胴形 一つの船体部分をもつ船。 monohull type モノハル
3004 双胴形 左右に二つの船体部分をもつ船。 catamaran type カタマラン
3005 三胴形 中央及びその左右に船体部分をもつ船。 trimaran type トリマラン
3006 角形 断面形状が角ばった船形。 chine type,
knuckle type
3007 丸形 断面形状が丸みをもった船形。 round bilge type
3008 V形 船底断面形状がV字形の船形。 vee bottom
3009 波形 船底断面形状が波形をした船形。 wave bottom オメガ型,
ベル型
3010 ディープV形 船底のV形形状が きつい船形。 deep vee bottom
3011 逆V形 逆V形の船底をもつ船形。 inverted vee bottom
シースレッド
型
3012 トンネル形 船底の中央部に くぼんだ部分をもつ船形。 tunnel bottom
3013 モノヘドロン 船底の傾斜が中央から船尾まで一定になっている船形。 monohedron hull
形 form
3014 ステップ形 type
stepper
滑走時の抵抗減少を図るとともに,縦安定を保つため,
船底に段差を設けた船形。
――――― [JIS F 0045 pdf 3] ―――――
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F 0045-1992
(b) 構造
番号 用語 定義 参考
対応英語 慣用語など
3101 単板構造 外板を1層だけ張った構造。 single plate single skin
construction
3102 サンドイッチ sandwich
中央に心材を配して,上下に強度の優れた板を接着した
構造 複合構造。 construction
3103 縦式構造 船体の主要フレームを縦方向に配列した構造。 longitudinal system
3104 横式構造 船体の主要フレームを横方向に配列した構造。 transverse system
(4) 区画及び居住区
番号 用語 定義 参考
対応英語 慣用語
4001 船室 船客及び船員が居住する区画。 cabin キャビン
4002 機関室 推進用原動機及び補助機械を据え付けている区画。engine room
4003 船倉 貨物などを積載する区画。 hold
4004 操だ室 操だ装置のある部屋。 wheel house,
pilot house
備考 分かりにくい場合には,“操だ室”は“操だ
(舵)室”と示してもよい。
4005 甲板室 deck house
上甲板上又は船楼甲板に設けた,船側から船側に達しな
い部屋。
4006 空所 特定の目的に使用しない区画。 cofferdam
4007 フライングブ ブリッジの上に設けられた簡易形の操だ席。 flying bridge
リッジ
(5) 船の部分の名称
番号 用語 定義 参考
対応英語 慣用語
5001 基線 船体の諸寸法を表す場合の基準線。 base line
5002 垂線 基線に垂直に立てた線。 perpandiculars
5003 水線 基線に平行な線。 water line
5004 ステムライン 船首材前面の形状を表す線。 stem line
5005 シアー sheer line
甲板下面のげん側線の船首尾方向の反り(JIS F 0011参 舷弧
照)。
5006 キャンバー 甲板の横方向の反り(JIS F 0011参照)。 camber
5007 デッドライズ 船底のこう配。 dead rise,
rise of floor
5008 船首材 stem
船の最前端部を強固に構成し,これに外板を取り付ける
ための構造材。
5009 外板 船体の外殻を形成する板。 shell
5010 ブルワーク bulwark
人や貨物が船外に落ちないように,又は波が打ち込まな
いように暴露甲板げん側に立てる囲い。
5011 ストライプ 船底に付けられた縦方向の段。 stripe
bilge keel
5012 ビルジキール 船の動揺軽減の目的で船底湾曲部外側に取り付ける部 ビルジボード
材。 (bilge board)
5013 スケグ skeg
キール下部又はかじ前端に付けられた三角形の方向安
定性をよくする部材。
center board
5014 センタボード 横流れ防止及び重心を下げるために船底を突き抜けて ダガーボード
水中に出入り可能にした板。 (dagger board)
――――― [JIS F 0045 pdf 4] ―――――
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F 0045-1992
番号 用語 定義 参考
対応英語 慣用語
5015 バラストキー ballast keel
セーリングボートの艇体下部に出っ張らして設けたキ
ル ール。
fin keel
5016 フィンキール ひれのように船底から突き出ているセーリングボート
のキール。
5017 トリムタブ trim tab
航走中の姿勢を調整するためにトランザム下部に設け
た板。
5018 ビーム beam
甲板の下面に,ある間隔で横又は縦方向に配置する構造 梁(はり)
材(JIS F 0010参照)。
5019 フレーム frame
外板の内側に横又は縦方向に配置する構造材(JIS F 肋骨(ろっこ
0010参照)。 つ)
5020 縦通材 longitudinal member
縦方向の加重に役立つよう配置してあって縦強度に役
立つ構造材。
5021 ガーダ 縦通する大形の構造材(JIS F 0012参照)。 girder 桁(けた)
5022 特設ビーム 大形のビーム。 strong beam,
web beam
5023 特設フレーム 機関室,隔壁間隔が長い所に設ける,強力なフレーム。 web frame
5024 防とう材 平板の強度を増すために取り付ける板材や形材。 stiffner
備考 分かりにくい場合には,“防とう材”は“防
とう(撓)材”と示してもよい。
5025 機関台 機関を据え付けるための台。 engine bed
5026 床板 床を構成する板。 floor board
5027 縁材 昇降口,コックピットなどを囲む仕切り。 coaming
(えんざい)
5028 足止材 foot bar
滑止めのために甲板の周囲などに取り付ける角材。
hull liner
5029 ハルライナー FRP船において,いす,床板などを一体成形して作った
もの。
備考 FRPとは,Fibreglass Reinforced Plasticsをい
う。
5030 かじ rudder
船の針路を保ったり方向を変えるために用いる板状の
もの。
5031 だ柱 かじを船体に取り付けるための柱。 rudder post
5032 船尾管 推進軸が船体を貫通する部分に設けられた管。 stern tube
shoepiece
5033 シューピース 船尾材の一部でかじの下端を支えるために船尾方向に
延長して設けた部分。
5034 張出し軸受 shaft bracket bearing
船底外板に設けた支持材で,推進軸を支持するために取
り付けた軸受。
(6) 構造材及び補強工作法
番号 用語 定義 参考
対応英語 慣用語
6001 ガラス繊維 ガラスを繊維化したものでFRP用の強化材。 glass fiber
6002 アラミド繊維 芳香族ポリアミドを繊維化したもの。 alamido fiber
6003 炭素繊維 有機繊維を炭化焼成して作った繊維。 carbon fiber
6004 手積み法 FRP成形法の一つで,人の手でガラス繊維基材を積層・ hand lay-up method
成形する方法。
6005 オーバーレイ FRPで包み込むように重ね,積層すること。 over lay-up
アップ
――――― [JIS F 0045 pdf 5] ―――――
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JIS F 0045:1992の国際規格 ICS 分類一覧
- 01 : 総論.用語.標準化.ドキュメンテーション > 01.040 : 用語集 > 01.040.47 : 造船及び海洋構造物(用語集)
JIS F 0045:1992の関連規格と引用規格一覧
- 規格番号
- 規格名称
- JISF0010:1997
- 造船用語―一般
- JISF0011:1997
- 造船用語―船体―基本計画
- JISF0012:1997
- 造船用語―船こく構造